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6章

6話 大事にされているって

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「レオ,僕ね,レオとこれからもちゃんとずっと一緒にいたいんだ」

坊ちゃんは手を後ろに回して,何かを取り出した。

「どうかしたのですか?」

今は夜なので,ほんの少し坊ちゃんのことが見えづらかった。
だから,ちゃんと光を当てて,坊ちゃんのことを昼間のように見る。

「ねぇ,だから,僕とずっと一緒にいてください」

改まった,坊ちゃんの手元に目をやると,少し飾りがついた,リングが光を反射して光っている。

「…。えっ」

「どうしたの?」

驚き固まった僕を見て坊ちゃんは不安そうに聞いてくる。
そうして,僕の顔に光が当てられた。眩しいと思いながらも話す。

「その,嬉しくて……」

顔が熱を持っていて,僕は顔を手で隠した。
こんなサプライズ,驚かずには,恥ずかしがらずにはいられない。
それでも,何倍も嬉しいという感情がある。

「そんなに喜んでくれるなんて思ってなかった」

坊ちゃんも笑顔になっている。
坊ちゃんの笑顔を見ると,どこかホッとする自分がいた。

「喜びますよ。こんなに,大事にされているんだって,嬉しくて」

自分が,こんなに幸せになれるなんて,思っても見なかった。

「大事にするよ。だって,僕に取ってレオはヒーローなんだから」

当たり前のように言ってくれる。
自分がヒーローになるなんて,いいって言ってくれるなんて,subだとわかってから諦めていた。
疎まれて,人からは卑下されるようなそんな存在。
唯一,兄が優しくしてくれたけれど,それでもやっぱり辛かった。

「うっ,ふぅ……ありがとうございます。そんな言葉をかけてくれて……すごく嬉しいです。カイン様」

身体は勝手に坊ちゃんの方に動いていた。
自分から触れることなんて今までほとんどなかった。ほんの少し怖かったのかもしれない。
けれど,今は,そんなことなかった。ずっと一緒にいたいとおもったし,触れたいとおもった。

「どうしたの?」

坊ちゃんは戸惑いながらも僕を抱きしめてくれた。
優しいその手にどうされてもいい。何をされても受け入れられるなんておもった。

「カイン様,もういいですよ。我慢は。だから……」

僕は,そう言って坊ちゃんの唇にキスを落とした。

「んっ……ほんと?」

椅子に座っている坊ちゃんの上に座っているので,服の上から腰と胸の辺りに触れられる。

「ほんと……です」

自分で言いながら,今になって恥ずかしくなる。
それでも,好きだから,触れたいと感じたいと思ったから,頷いた。

「なら,LOOKこっちを見て
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