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5章
15話 一緒に
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「カイン様,もう寝ましょう」
色々と話した後,僕は,夜がこれ以上遅くならないように坊ちゃんに促す。
「そうだね。それで,今日は一緒に寝てくれるの?」
イタズラな笑みが浮かんでいる。
「そうですね。寝てもいいですが,何にもしないでくださいね」
「なにを想像しているの?」
「別になにも…」
恥ずかしくなってこれ以上なにも言えなかった。
「そう…別に何もしないけど…レオの嫌がることする気はないから」
はっきりと宣言をするので,安心する。
僕自身がまだ,心も身体も追いついていなかったから。
「そ,そうですか…」
「でも,レオが嫌じゃないって思うなら,してもいいって思うなら,僕は,なんでもしたいけどね」
「それは,分かってます」
告白に答えて仕舞えば,そんなふうになるって否が応でも知っていた。
「じゃあ,寝よ」
椅子に座っていた,坊ちゃんが立ち上がり僕に促す。
「はい」
その後ろをついて,部屋へと向かった。
もう寝る準備とか着替えとかはしていたので,あとはベッドに入って寝るだけだった。
「カイン様,明日も早いのですから,寝てはどうですか?」
僕はベッドの中で,坊ちゃんがなかなか寝ようとしないので,そう言った。
「寝たいんだけど…やっぱり嬉しくて…ずっと,レオからの返事待っていたから」
坊ちゃんは,喜びを噛み締めるような,表情をする。
「ですが,寝ないと明日早いですよ」
椅子に座ってなかなかこちらに来ないので,痺れを切らして僕は,坊ちゃんの方へ行き,腕を掴んだ。
そうして,そのまま腕を掴み,ベッドまで連れて行って,“寝ますよ”と促す。
「うん。分かっている」
「では,寝ますね。おやすみなさい。カイン様」
僕は正直,さっきのことで疲れが溜まっていたので,とっとと寝てしまうことにした。
「うん…おやすみ」
何か言いたげて,でもそのまま坊ちゃんは喋らない。
「どうしました?」
ついつい,聞いてしまう。
「あのね。せっかくだから,手握って欲しい」
「いいですが…」
そんなことで悩んでいたのかとつい驚いてしまう。
「嫌かなって…」
「嫌じゃないですよ。これでいいですか?」
坊ちゃん手を取って,一応恋人繋ぎで手を結ぶ。
「う,うん…レオ,おやすみ」
嬉しそうに頬を赤く染めながら,僕の耳元で呟く。
僕までも,恥ずかしくなって,顔が熱くなった。
「お,おやすみなさい」
色々と話した後,僕は,夜がこれ以上遅くならないように坊ちゃんに促す。
「そうだね。それで,今日は一緒に寝てくれるの?」
イタズラな笑みが浮かんでいる。
「そうですね。寝てもいいですが,何にもしないでくださいね」
「なにを想像しているの?」
「別になにも…」
恥ずかしくなってこれ以上なにも言えなかった。
「そう…別に何もしないけど…レオの嫌がることする気はないから」
はっきりと宣言をするので,安心する。
僕自身がまだ,心も身体も追いついていなかったから。
「そ,そうですか…」
「でも,レオが嫌じゃないって思うなら,してもいいって思うなら,僕は,なんでもしたいけどね」
「それは,分かってます」
告白に答えて仕舞えば,そんなふうになるって否が応でも知っていた。
「じゃあ,寝よ」
椅子に座っていた,坊ちゃんが立ち上がり僕に促す。
「はい」
その後ろをついて,部屋へと向かった。
もう寝る準備とか着替えとかはしていたので,あとはベッドに入って寝るだけだった。
「カイン様,明日も早いのですから,寝てはどうですか?」
僕はベッドの中で,坊ちゃんがなかなか寝ようとしないので,そう言った。
「寝たいんだけど…やっぱり嬉しくて…ずっと,レオからの返事待っていたから」
坊ちゃんは,喜びを噛み締めるような,表情をする。
「ですが,寝ないと明日早いですよ」
椅子に座ってなかなかこちらに来ないので,痺れを切らして僕は,坊ちゃんの方へ行き,腕を掴んだ。
そうして,そのまま腕を掴み,ベッドまで連れて行って,“寝ますよ”と促す。
「うん。分かっている」
「では,寝ますね。おやすみなさい。カイン様」
僕は正直,さっきのことで疲れが溜まっていたので,とっとと寝てしまうことにした。
「うん…おやすみ」
何か言いたげて,でもそのまま坊ちゃんは喋らない。
「どうしました?」
ついつい,聞いてしまう。
「あのね。せっかくだから,手握って欲しい」
「いいですが…」
そんなことで悩んでいたのかとつい驚いてしまう。
「嫌かなって…」
「嫌じゃないですよ。これでいいですか?」
坊ちゃん手を取って,一応恋人繋ぎで手を結ぶ。
「う,うん…レオ,おやすみ」
嬉しそうに頬を赤く染めながら,僕の耳元で呟く。
僕までも,恥ずかしくなって,顔が熱くなった。
「お,おやすみなさい」
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