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12/22 ヒロシ
I -3
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そういう問題ではないのだが、リュウはニコニコとしてこっちを見てくる。
「ちょっと、恥ずかしいじゃない」
手を離そうとするとリュウは力を込めた。
「薬局まで、すぐそこだから」
珍しく強引なリュウにドキドキしてしまう。私は手を離そうとしても無駄なこともあり、抵抗するのをやめた。
私たちは商店街を手を繋いだまま歩く。
歩く人々の視線がちらほらと痛い。薬局に到着する頃には私の顔は紅潮していた。
「ヒロシさん! 今日もきたよ」
薬局に入るなり、リュウがヒロシに向かって繋いだ手を見せびらかした。そういうことか。昨日よりも仲が良くなったと言いたいのだろう。
「ちょっと、恥ずかしいじゃない」
手を離そうとするとリュウは力を込めた。
「薬局まで、すぐそこだから」
珍しく強引なリュウにドキドキしてしまう。私は手を離そうとしても無駄なこともあり、抵抗するのをやめた。
私たちは商店街を手を繋いだまま歩く。
歩く人々の視線がちらほらと痛い。薬局に到着する頃には私の顔は紅潮していた。
「ヒロシさん! 今日もきたよ」
薬局に入るなり、リュウがヒロシに向かって繋いだ手を見せびらかした。そういうことか。昨日よりも仲が良くなったと言いたいのだろう。
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