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12/16 謎の洋館

I -1 引き出しには?

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「その続きをいったら顔面叩くわよ?」

 私がリュウを睨むとリュウは肩を竦めて笑った。納得はいかないが、今はサトシも見ている。

「で、何か見つけたの?」
「あー、クローンについての本?」
「それしか見つけてないのにチューしてたの?」

 サトシの呆れた声。

「本当に何も見つからないのよ」

 サトシは埃まみれの部屋を見渡すと机を指差した。

「あれは見た?」
「これからよ」

 埃被った大きめの机の引き出し。特に鍵さえかかってないその引き出しを一つ一つ開けていく。

 一番下には何も無い。二番目にはゴミが。そして、三番目の引き出しを引くとカランと音がした。
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