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I-1 赤面

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 初心なのはお互い様、か。等と考えながら火照る顔を洗い流す。このまま化粧を落としたら顔が赤いのがバレてしまうのでは無いか、と鏡をマジマジとみた。

 うん、大丈夫。赤く無い。

「愛、何、鏡と睨めっこしてるの?」
「ひゃあ!!」

 気づけば真後ろにリュウがいて、別の意味で心臓が飛び跳ねた。

「り、リュウ!! お、驚かさないでよ!」

 心臓が飛び出るかと思った。私がバクバクと言う胸を押えて後ろを振り返ると、リュウは目を泳がせる。

「ごめん。驚かせるつもりは無かったんだけど、遅かったから。……って。愛どうしたの? 顔赤いよ?」
「へっ!? 嘘っ!?」
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