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3/2 白亜紀

M-2

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「本当にバーチャルなんだよな?」

 アトムが深く頷く。

「触ろうと思えば触れるが、食われても千切れることはない」
「え、それってどういう……」

 吉田くんが引き攣り笑いをする。

「リアルだと認識してし過ぎると危ないということだ」

 アトムがそう言った瞬間、皆が抗議を始めた。

「白亜紀なし!」
「誰だよ恐竜とか言った奴!」
「誰でもいいから白亜紀なしいいい!」

 正にパニックだった。

 私はその様子を見るとすうっと冷静になり、アトムに言った。

「アトム!ひまわり畑!」
「承知した」

 すると、一瞬にして景色が変わった。

 ひまわり畑の迷路だった。

「これで鬼ごっこ!?」
「頑張れ吉田」
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