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2/2 アトムの生い立ち

I -2

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「私もよ。昨日まではこんな事になるなんて夢にも思わなかった。アトム、あなたが来てくれたから、最高の誕生日になったわ。ありがとう」

 その時だった。

 ドアの向こうから何やら騒がしい声が聞こえてきた。

「旦那様、あちらです」
「凛花の部屋か」

 お父様の声だった。

「アトム、いよいよお父様が帰られたみたい」
「そうか。では、きちんと挨拶をしなければならないな」

ーーコンコンッ

 先程の廊下に響いた声とは裏腹に丁寧なノック音が響いた。

「凛花、そこにいるな?」
「はい、お父様」
「客人とやらもそこにいるのか」
「・・・はい、お父様」
「客間へ案内しろ」
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