ハセガワアトムはＪＫの夢を見るか【リレー小説】

1/27 第六感

I －１

「そう、そうなのね。事情は分かったわ。いいでしょう。貴女をお父様に会わせて差し上げます」
「お父様……？」

　アトムは首を傾げる。

「お父様ならそれ相応の対応をしてくれます。アトムが私じゃなくて良いというならば、そうしましょう？きっと良い異性を見繕ってくれますわ」

　その時、無表情なアトムの表情に若干の陰りを見た気がした。この宇宙人にも感情と言うものはあるのだろうか？アトムとしては、本当に誰でも良いのだろうか？

「あ、でも、その……」
「……そうか、では『お父様』の元に連れて行ってもらおう」
「……ええ」

　余りにもそっけない返事に私は俯いた。