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アンナのお怒り
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気まずい雰囲気の中、リアンが呼びに行ってくれたアデルを待っていると、本人ではなくウィルが入ってきた。
「姫さん、あで……って、すげぇ怒ってない?」
私の顔を見たウィルの口元が、引きつっていた。それを見ればわかるように、私はとても怒っていた。
「アデルは、来ないの?」
「……アデルは、今、寮へ荷物を置きに帰っているよ。すぐ、戻ってくるって言ってたけど、なんかあったの?夫婦喧嘩?では、ないよね。アデルを呼んでいるんだし」
怒っている理由を話せと言わんばかりに、いつもの席に座る。ジョージアは対面に座る、ウィルに申し訳なさそうな顔を向けていた。そこへリアンが入ってくる。
「あの、アデルさんは……」
「今、ウィルから聞いたわ!ごめんね、忙しいのに呼びつけちゃって」
「いえ、それは、いいのですが……」
「リアン、それ以上は。ここからは、俺らの仕事だからさ、自分の仕事に戻って」
ウィルに言われ、私の様子がおかしいことを気にしつつも渋々執務室から出ていくリアン。八つ当たりしたいわけではないので、その方がいいだろう。
「で、何があったの?その怒りよう、尋常じゃないんだけど?」
「それが、アン……」
「ジョージア様は、黙っていてください!」
「……すまない」
「うーん、ジョージア様には悪いんだけど、セバスとナタリー、イチアを呼んできてくれるかな?このまま、ジョージア様がここにいたら、きっと、姫さんは怒ったままで、話が進まないからさ」
ジョージアは、かなり渋ったが、ウィルに頼むっ!と言われ、執務室から追い出された。
「これなら、話してくれるだろ?」
「……」
「こらっ!だんまりは、ダメだ。いくら姫さんでも、さすがにこの状況はよくないよ?」
「……わかったわ。話す」
「ん。で、今、ジョージア様に報告を聞いていたんだよね?この地図の赤い場所が感染者がいるところ?」
「そう。青いところがヨハンの助手たちが、治療しているところ。空白の場所が感染者がいないところよ」
「なるほど……それで、なんで、そんなに怒っているんだ?まだ、ジョージア様からの報告も殆ど聞けていないんじゃないのか?」
「……そうだけど」
「感情に任せてっていうのは、姫さんにとってよくあることだけど、今回のはいつもと違うんだけど……怒っているのって、その、かなり珍しいし」
私から話を聞き出そうとするウィルは、辛抱強くゆっくり尋ねてくれる。まるで、子どものケンカの理由を聞かれているような……そんな、優しさすらあった。
「ウィルは、優しいんだね?」
「今更?俺は、いつだって、姫さんの味方。ジョージア様が黒だって言っても、姫さんが白だって言えば、俺も白。それは、セバスやナタリーも同じなの知っているだろ?」
ウィルがつけているアメジストのピアスが光る。私があげたものだ。それを見ていると、少しだけ気持ちが落ち着いていく。
「さぁ、話してしまえ!対処は、セバスが……」
「僕が、なんだって?」
ジョージアに呼ばれたとセバスとイチア、少し遅れてナタリーが入ってきた。
「まぁ、席についてくれ。姫さんがかなり御立腹でさ。ここに来たとき、ジョージア様の困惑ときたら……」
「何かあったんですか?あっ、これって……もう、こんなに……」
「そう、今、その話をしていたの。ジョージア様と。それでね、みな見ればわかると思うんだけど、思うように公の采配がうまくいっていないの。それは、公の責任ではあるんだけど……もしかしたら、私、近いうちに公都へ戻ることになるかもしれないなって、今思ってる」
地図を見て、みながため息をついた。自身の育った領地での感染者がいないことに安堵しながらも、赤く塗られた場所の多いことに不安を隠せずにいたのだ。
「それじゃあ、春までには……」
「要請がないから、まだ、動くべきではないんだろうけど、隣の領地で出始めたから、そこは……考えないといけないかなって」
「今朝、聞きましたわ!それで、どうなさるの?」
「そっちは、ヨハンの助手たちの力を借りるようにするつもり。薬は、アンバー領でも領地分と余剰くらいは、作っているのよ」
「そうだったんですか?」
「大きな声では言えないけど、ヨハンが指示を出してくれていたの。だから、大丈夫」
「状況は、だいたいわかりましたけど……どうして、私たちが呼ばれたのです?」
ナタリーが集められた面々を見て不思議がる。私が呼べと言ったわけではないのだから、私に聞かないで欲しい。
「あぁ、俺が呼んだんだ。冷静な話をするには、まず、姫さんのことをわかっている顔ぶれを集めた方が、怒りも収まるかと思って」
「怒ってらっしゃったんですか?また、ジョージア様が何か?」
「ジョージア様とアデルだろ?たぶん」
「そうなのですか?」
四人がこちらを見てくる。怒っていたのがバカらしくなるほど、心地よい時間になった。
「端的にいうと、ヨハンが新しい薬を開発したの」
「この病のですか?」
「そう。今までのを元に作っているのだろうけど、今回の薬は、本当の意味では新薬になると思うわ」
「それは、どういう効果のものなのですか?」
「予防出来る薬」
「予防出来る?そんな薬を作ったのですか?なら、大歓迎なんじゃ……?」
「それは、違うよ!ナタリー。そんな、単純な話じゃないんだ」
「どうしてですの?」
「新しい薬を使うには、実験を繰り返し、次に動物実験をして、最終的に人への投与となるんだけど、こんな短時間で、効果を実証できるだけの実験がまずできていないはずなんだ。おまけに、その効果がどれほどのものなのかわからないから、治験をするんだけど、治験は開発者であるヨハン教授が自ら行ったのでしょう?」
「えぇ、そうね。それで、特に問題がなかった。だから、アデルにも投与したのよ!」
「えっ?アデルにですか?」
「そう。アデルは、本来ならすでにアンバー領へ帰ってきていてもよかったはずなのに、遅かったでしょ?コーコナ領から他領へ薬の配達をしてくれていたらしいの」
知らされていなかった事実にみなが驚いた。基本的に、私がいいと言わない限り、そういう決定はしないからだ。
「もしかして、その治験の対象になるようにとジョージア様がお願いした……そういうことですか?アンナリーゼ様のお怒りって……それですか?」
「そう……言ってあったかしら?アデルをアンバー領へ引き抜く話」
「だから、アデルの実家がある領地も……感染者がいないのですか?」
「そう。僕は聞いていたから、もし、感染者が出て、アデルに実家へ帰られると困るからね。手を打ったんだ」
「用意周到ね!」
「それくらいの根回しくらいしか、僕には出来ないからね!」
「その根回しが、私にとってどれほど助かっているか……この地図を見ればわかるわ!」
ナタリーは地図を見て頷いた。話し合いのときには、いないことも多いため、知らないことを聞いたという顔ではあったが、納得はしてくれているようだ。
「姫さん、あで……って、すげぇ怒ってない?」
私の顔を見たウィルの口元が、引きつっていた。それを見ればわかるように、私はとても怒っていた。
「アデルは、来ないの?」
「……アデルは、今、寮へ荷物を置きに帰っているよ。すぐ、戻ってくるって言ってたけど、なんかあったの?夫婦喧嘩?では、ないよね。アデルを呼んでいるんだし」
怒っている理由を話せと言わんばかりに、いつもの席に座る。ジョージアは対面に座る、ウィルに申し訳なさそうな顔を向けていた。そこへリアンが入ってくる。
「あの、アデルさんは……」
「今、ウィルから聞いたわ!ごめんね、忙しいのに呼びつけちゃって」
「いえ、それは、いいのですが……」
「リアン、それ以上は。ここからは、俺らの仕事だからさ、自分の仕事に戻って」
ウィルに言われ、私の様子がおかしいことを気にしつつも渋々執務室から出ていくリアン。八つ当たりしたいわけではないので、その方がいいだろう。
「で、何があったの?その怒りよう、尋常じゃないんだけど?」
「それが、アン……」
「ジョージア様は、黙っていてください!」
「……すまない」
「うーん、ジョージア様には悪いんだけど、セバスとナタリー、イチアを呼んできてくれるかな?このまま、ジョージア様がここにいたら、きっと、姫さんは怒ったままで、話が進まないからさ」
ジョージアは、かなり渋ったが、ウィルに頼むっ!と言われ、執務室から追い出された。
「これなら、話してくれるだろ?」
「……」
「こらっ!だんまりは、ダメだ。いくら姫さんでも、さすがにこの状況はよくないよ?」
「……わかったわ。話す」
「ん。で、今、ジョージア様に報告を聞いていたんだよね?この地図の赤い場所が感染者がいるところ?」
「そう。青いところがヨハンの助手たちが、治療しているところ。空白の場所が感染者がいないところよ」
「なるほど……それで、なんで、そんなに怒っているんだ?まだ、ジョージア様からの報告も殆ど聞けていないんじゃないのか?」
「……そうだけど」
「感情に任せてっていうのは、姫さんにとってよくあることだけど、今回のはいつもと違うんだけど……怒っているのって、その、かなり珍しいし」
私から話を聞き出そうとするウィルは、辛抱強くゆっくり尋ねてくれる。まるで、子どものケンカの理由を聞かれているような……そんな、優しさすらあった。
「ウィルは、優しいんだね?」
「今更?俺は、いつだって、姫さんの味方。ジョージア様が黒だって言っても、姫さんが白だって言えば、俺も白。それは、セバスやナタリーも同じなの知っているだろ?」
ウィルがつけているアメジストのピアスが光る。私があげたものだ。それを見ていると、少しだけ気持ちが落ち着いていく。
「さぁ、話してしまえ!対処は、セバスが……」
「僕が、なんだって?」
ジョージアに呼ばれたとセバスとイチア、少し遅れてナタリーが入ってきた。
「まぁ、席についてくれ。姫さんがかなり御立腹でさ。ここに来たとき、ジョージア様の困惑ときたら……」
「何かあったんですか?あっ、これって……もう、こんなに……」
「そう、今、その話をしていたの。ジョージア様と。それでね、みな見ればわかると思うんだけど、思うように公の采配がうまくいっていないの。それは、公の責任ではあるんだけど……もしかしたら、私、近いうちに公都へ戻ることになるかもしれないなって、今思ってる」
地図を見て、みながため息をついた。自身の育った領地での感染者がいないことに安堵しながらも、赤く塗られた場所の多いことに不安を隠せずにいたのだ。
「それじゃあ、春までには……」
「要請がないから、まだ、動くべきではないんだろうけど、隣の領地で出始めたから、そこは……考えないといけないかなって」
「今朝、聞きましたわ!それで、どうなさるの?」
「そっちは、ヨハンの助手たちの力を借りるようにするつもり。薬は、アンバー領でも領地分と余剰くらいは、作っているのよ」
「そうだったんですか?」
「大きな声では言えないけど、ヨハンが指示を出してくれていたの。だから、大丈夫」
「状況は、だいたいわかりましたけど……どうして、私たちが呼ばれたのです?」
ナタリーが集められた面々を見て不思議がる。私が呼べと言ったわけではないのだから、私に聞かないで欲しい。
「あぁ、俺が呼んだんだ。冷静な話をするには、まず、姫さんのことをわかっている顔ぶれを集めた方が、怒りも収まるかと思って」
「怒ってらっしゃったんですか?また、ジョージア様が何か?」
「ジョージア様とアデルだろ?たぶん」
「そうなのですか?」
四人がこちらを見てくる。怒っていたのがバカらしくなるほど、心地よい時間になった。
「端的にいうと、ヨハンが新しい薬を開発したの」
「この病のですか?」
「そう。今までのを元に作っているのだろうけど、今回の薬は、本当の意味では新薬になると思うわ」
「それは、どういう効果のものなのですか?」
「予防出来る薬」
「予防出来る?そんな薬を作ったのですか?なら、大歓迎なんじゃ……?」
「それは、違うよ!ナタリー。そんな、単純な話じゃないんだ」
「どうしてですの?」
「新しい薬を使うには、実験を繰り返し、次に動物実験をして、最終的に人への投与となるんだけど、こんな短時間で、効果を実証できるだけの実験がまずできていないはずなんだ。おまけに、その効果がどれほどのものなのかわからないから、治験をするんだけど、治験は開発者であるヨハン教授が自ら行ったのでしょう?」
「えぇ、そうね。それで、特に問題がなかった。だから、アデルにも投与したのよ!」
「えっ?アデルにですか?」
「そう。アデルは、本来ならすでにアンバー領へ帰ってきていてもよかったはずなのに、遅かったでしょ?コーコナ領から他領へ薬の配達をしてくれていたらしいの」
知らされていなかった事実にみなが驚いた。基本的に、私がいいと言わない限り、そういう決定はしないからだ。
「もしかして、その治験の対象になるようにとジョージア様がお願いした……そういうことですか?アンナリーゼ様のお怒りって……それですか?」
「そう……言ってあったかしら?アデルをアンバー領へ引き抜く話」
「だから、アデルの実家がある領地も……感染者がいないのですか?」
「そう。僕は聞いていたから、もし、感染者が出て、アデルに実家へ帰られると困るからね。手を打ったんだ」
「用意周到ね!」
「それくらいの根回しくらいしか、僕には出来ないからね!」
「その根回しが、私にとってどれほど助かっているか……この地図を見ればわかるわ!」
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