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領地改革始動
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引越しに次ぐ引っ越しをしたことで、領地の執務室も整った。
さてさて、今日から本格的に、公爵として仕事をすることになった。
ただ、まだ、準備段階でもあるため、私の出番は実はそんなに多くない。
今日は、先日領地を回ったウィルとノクトに話を聞くことになっていたので、広くなった新しい執務室に大男二人が入ってくる。
打ち合わせもできるようにソファではなく打ち合わせがしやすいような大きな机や椅子を置いてもらったので私たちは、そちらへ座る。
もちろん、私はお誕生日席と言われるところに座り左隣にウィル、ノクトと続いて座った。
この座り位置は、自分たちで決めたそうだ。
なにげに久しぶりに会う二人と雑談から始まった。
「そういや、姫さんさ、この間から執務室にこもって何してたの?」
「この前、配ったクッキーの人気投票をこっそり集結してたのよ。
みんな忙しそうだったし、私、デリアに何もするなって言われてたから……」
あぁ、なるほどなぁ……と、呑気に納得したウィルが言っている。
この私がずっと引篭もっていたのだ。
もう少し、気遣ってくれてもいいのではないかと思うけど、邪魔をしないというのも立派な仕事だったとぐっと押し込む。
「それで、アンナ、砂糖栽培の話だが、領地を回ってみて良さそうな畑があったぞ!」
「それ、本当?」
「あぁ、それも使ってないから公爵夫人になら土地の持ち主があげるとよ」
「えっ?くれるの?それは、またどうしてなのかしら?」
「俺は、よく知らないけど、なんか、町を綺麗にしてくれたり、お医者を遣わしてくれたり、
とても助かったんだと言っていたな。
その感謝の気持ちを込めて、使っていないのだから使ってくれって」
「でも、それと土地をくれるっていうのは違う気がするわ……」
「金銭なんかは、受け取るつもりはないって言ってたぞ?どうするんだ?」
ノクトには、そこを交渉して欲しい気がするのだが……今回は初仕事な上、調査や領地のことを知るためにウィルと回ったに過ぎない。
たまたま、転がり込んできた幸運というものだ。
今の口ぶりだと、土地を持っているその領民は、どうやっても、金銭は受けとってくれないのだろう。
「わかったわ!その畑や土地は、ありがたくもらいましょう!
ただし、ノクト、麦を毎年1年分くらいその土地の家族に融通してくれるかしら?」
「それくらいなら、いくらでもいいさ。
そうそう、土地の持ち主が確か言ってたけど、やっぱり麦の取れ高と手間を比較すると
どうしても作る手間ばかりが多くなって実入りがないそうだ。畑が痩せ細っている証拠だな」
ノクトの話に私は頷く。
サラおばさんも、同じようなことを言っていた。
それなら、領地全体の畑が痩せ細っている可能性が高い。
領地全体に春の収穫が終わった時点で肥料をまくか考えないといけないだろう。
サラおばさんとノクトに渡す分の肥料でどれほどの効果があるのか検証してからになる
から、秋の種まきには、肥料をまくには時間がないだろう。
来年の春に間に合うように検証も終わらせてから必要な肥料を確保するべきだ。
「今回、肥料をサラおばさんとノクトに渡したけど、まず、それの検証が必要ね。
秋に間に合うかは微妙だから、次の春には、領地全体に散布してもいいかしら?
ヨハンに検証してもらって必要な数を増やさないといけないし、ビルたちに言って収穫量の比較を
する協力も得ないといけないわね。どう思う?」
「確かに、検証してからの方がいいだろう。
効果がないものを散布しても仕方がないし、肥料をまきすぎるのも作物にとって良くない場合も
あるからな。
適量を見定めるために、そういったデータを取ることも必要だな。
こちらでも日誌か何かつけさせて経過観察させることにする」
私は頷いた。
さすが、ノクトだ。
私が、しようとすることへの理解も十分備えているようである。
まぁ、これは、当たり前のことではあるのだけど……それでもこれができなくてアンバー領は苦しんでいたことを思うと、さすがの一言だ。
効果により、次の行動を考えないといけないので、とりあえず、麦ができるまでの結果待ちである。
うまく育つことを祈るばかりだ。
「で、砂糖栽培の話なんだけど、そっちもそろそろ種蒔きしないといけない時期にきてるから進める
けど、もう号令はかけてもいいか?」
「うん、進めてちょうだい!工場建設って、今年の収穫には間に合わないよね?」
「あぁ、今年は、まず、取れるかわからんから、そこから検証だろうしな。
気候的にまぁまぁ良さそうだったから、改良なしでもいけるような気がする」
「本当?じゃあ、本格的種まきしてみてよ!
成功すれば儲けものだし、ダメだったら検証しないといけないから、それも日誌つけてもらって
ヨハンに研究材料として提供してあげて!」
「わかった。伝えておく。
砂糖な、もし植物が育って作れるとなったらなんだがな?
工場は最悪なくていいけど、砂糖を作るのに釜やらなんやらはいるらしいぞ?」
「じゃあ、それは、何が欲しいかリストをちょうだい。
セバスに言って予算組んでみる。
アンバー領は幸いなことに優秀な職人も揃っているから、作ってもらえばいいし、無ければお取り
寄せするし」
「砂糖の作り方ならイチアも知っているから、イチアに何が必要かセバスに伝えて予算を組めと
言っておくわ!」
「わかったわ!それに合わせて箱ものも作っていかないといけないわね。
それもイチアに聞いた方がいい?職人に聞いた方がいいかしら?」
「作るための機材は何がいるかわかるけど、使い勝手まではわからないからそこは職人と工場で働く
やつとで話した方がいいと思うぞ」
メモを取りながら頷いておく。
これで、私の計画が、ひとつ進むというか、これも待ち状態だ。
でも、嬉しくてついニマッとしてしまった。
「今は、わりとまだ何もないから、一度その畑に私も向かうわ!明日はどう?」
「俺はいつでもいいぞ?ウィルは?」
「俺もいつでも!姫さん、馬車じゃないとダメだろ?」
「そうね……うん、じゃあ、セバスかイチアに声をかけてどちらかに一緒に行ってもらいましょう!
あと、ノクトが連れてきてくれた人たちの住む場所がまだ、確保できていないのよね。
空き家が何件かまだあったはずだから……それは、お掃除隊のリリーに声をかけた方がよさそうね。
明日、リリーにも行けるか聞いてくるわ」
「それなら、俺、後で会うから聞いておくわ!馬車の準備もいるし。
1台あれば十分だな。おっさん、馬でいいだろ?」
「おう、十分だ」
私とウィル、ノクトの三人は明日の予定を決め、それぞれ明日の同行者へと話をつけに行ってくれる。
執務室に残った私は、リアンを呼んで領地の新しい地図を用意してもらうことにしたのである。
初めて来たときに元領地管理人のトーマスにもらった地図は、書きすぎて真っ黒になっている。
時間があったので、私はさらに紙を繋ぎ合わせ、大きな大きな地図を作る。
そこに、同じように前からの情報と新しい情報を書き込んでいく。
サトウキビ畑と砂糖工場と新しく書き入れた。
それだけで、なんだかうきうきどきどきしてくる。
この地図が、真っ黒になったとき、領地改革が終わるだろう。
その日が来るのを楽しみに地図を壁一面に張り付けるのであった。
きっと、今デリアがきたら、また、お説教ものだな……と思いながら地図を見上げるのである。
さてさて、今日から本格的に、公爵として仕事をすることになった。
ただ、まだ、準備段階でもあるため、私の出番は実はそんなに多くない。
今日は、先日領地を回ったウィルとノクトに話を聞くことになっていたので、広くなった新しい執務室に大男二人が入ってくる。
打ち合わせもできるようにソファではなく打ち合わせがしやすいような大きな机や椅子を置いてもらったので私たちは、そちらへ座る。
もちろん、私はお誕生日席と言われるところに座り左隣にウィル、ノクトと続いて座った。
この座り位置は、自分たちで決めたそうだ。
なにげに久しぶりに会う二人と雑談から始まった。
「そういや、姫さんさ、この間から執務室にこもって何してたの?」
「この前、配ったクッキーの人気投票をこっそり集結してたのよ。
みんな忙しそうだったし、私、デリアに何もするなって言われてたから……」
あぁ、なるほどなぁ……と、呑気に納得したウィルが言っている。
この私がずっと引篭もっていたのだ。
もう少し、気遣ってくれてもいいのではないかと思うけど、邪魔をしないというのも立派な仕事だったとぐっと押し込む。
「それで、アンナ、砂糖栽培の話だが、領地を回ってみて良さそうな畑があったぞ!」
「それ、本当?」
「あぁ、それも使ってないから公爵夫人になら土地の持ち主があげるとよ」
「えっ?くれるの?それは、またどうしてなのかしら?」
「俺は、よく知らないけど、なんか、町を綺麗にしてくれたり、お医者を遣わしてくれたり、
とても助かったんだと言っていたな。
その感謝の気持ちを込めて、使っていないのだから使ってくれって」
「でも、それと土地をくれるっていうのは違う気がするわ……」
「金銭なんかは、受け取るつもりはないって言ってたぞ?どうするんだ?」
ノクトには、そこを交渉して欲しい気がするのだが……今回は初仕事な上、調査や領地のことを知るためにウィルと回ったに過ぎない。
たまたま、転がり込んできた幸運というものだ。
今の口ぶりだと、土地を持っているその領民は、どうやっても、金銭は受けとってくれないのだろう。
「わかったわ!その畑や土地は、ありがたくもらいましょう!
ただし、ノクト、麦を毎年1年分くらいその土地の家族に融通してくれるかしら?」
「それくらいなら、いくらでもいいさ。
そうそう、土地の持ち主が確か言ってたけど、やっぱり麦の取れ高と手間を比較すると
どうしても作る手間ばかりが多くなって実入りがないそうだ。畑が痩せ細っている証拠だな」
ノクトの話に私は頷く。
サラおばさんも、同じようなことを言っていた。
それなら、領地全体の畑が痩せ細っている可能性が高い。
領地全体に春の収穫が終わった時点で肥料をまくか考えないといけないだろう。
サラおばさんとノクトに渡す分の肥料でどれほどの効果があるのか検証してからになる
から、秋の種まきには、肥料をまくには時間がないだろう。
来年の春に間に合うように検証も終わらせてから必要な肥料を確保するべきだ。
「今回、肥料をサラおばさんとノクトに渡したけど、まず、それの検証が必要ね。
秋に間に合うかは微妙だから、次の春には、領地全体に散布してもいいかしら?
ヨハンに検証してもらって必要な数を増やさないといけないし、ビルたちに言って収穫量の比較を
する協力も得ないといけないわね。どう思う?」
「確かに、検証してからの方がいいだろう。
効果がないものを散布しても仕方がないし、肥料をまきすぎるのも作物にとって良くない場合も
あるからな。
適量を見定めるために、そういったデータを取ることも必要だな。
こちらでも日誌か何かつけさせて経過観察させることにする」
私は頷いた。
さすが、ノクトだ。
私が、しようとすることへの理解も十分備えているようである。
まぁ、これは、当たり前のことではあるのだけど……それでもこれができなくてアンバー領は苦しんでいたことを思うと、さすがの一言だ。
効果により、次の行動を考えないといけないので、とりあえず、麦ができるまでの結果待ちである。
うまく育つことを祈るばかりだ。
「で、砂糖栽培の話なんだけど、そっちもそろそろ種蒔きしないといけない時期にきてるから進める
けど、もう号令はかけてもいいか?」
「うん、進めてちょうだい!工場建設って、今年の収穫には間に合わないよね?」
「あぁ、今年は、まず、取れるかわからんから、そこから検証だろうしな。
気候的にまぁまぁ良さそうだったから、改良なしでもいけるような気がする」
「本当?じゃあ、本格的種まきしてみてよ!
成功すれば儲けものだし、ダメだったら検証しないといけないから、それも日誌つけてもらって
ヨハンに研究材料として提供してあげて!」
「わかった。伝えておく。
砂糖な、もし植物が育って作れるとなったらなんだがな?
工場は最悪なくていいけど、砂糖を作るのに釜やらなんやらはいるらしいぞ?」
「じゃあ、それは、何が欲しいかリストをちょうだい。
セバスに言って予算組んでみる。
アンバー領は幸いなことに優秀な職人も揃っているから、作ってもらえばいいし、無ければお取り
寄せするし」
「砂糖の作り方ならイチアも知っているから、イチアに何が必要かセバスに伝えて予算を組めと
言っておくわ!」
「わかったわ!それに合わせて箱ものも作っていかないといけないわね。
それもイチアに聞いた方がいい?職人に聞いた方がいいかしら?」
「作るための機材は何がいるかわかるけど、使い勝手まではわからないからそこは職人と工場で働く
やつとで話した方がいいと思うぞ」
メモを取りながら頷いておく。
これで、私の計画が、ひとつ進むというか、これも待ち状態だ。
でも、嬉しくてついニマッとしてしまった。
「今は、わりとまだ何もないから、一度その畑に私も向かうわ!明日はどう?」
「俺はいつでもいいぞ?ウィルは?」
「俺もいつでも!姫さん、馬車じゃないとダメだろ?」
「そうね……うん、じゃあ、セバスかイチアに声をかけてどちらかに一緒に行ってもらいましょう!
あと、ノクトが連れてきてくれた人たちの住む場所がまだ、確保できていないのよね。
空き家が何件かまだあったはずだから……それは、お掃除隊のリリーに声をかけた方がよさそうね。
明日、リリーにも行けるか聞いてくるわ」
「それなら、俺、後で会うから聞いておくわ!馬車の準備もいるし。
1台あれば十分だな。おっさん、馬でいいだろ?」
「おう、十分だ」
私とウィル、ノクトの三人は明日の予定を決め、それぞれ明日の同行者へと話をつけに行ってくれる。
執務室に残った私は、リアンを呼んで領地の新しい地図を用意してもらうことにしたのである。
初めて来たときに元領地管理人のトーマスにもらった地図は、書きすぎて真っ黒になっている。
時間があったので、私はさらに紙を繋ぎ合わせ、大きな大きな地図を作る。
そこに、同じように前からの情報と新しい情報を書き込んでいく。
サトウキビ畑と砂糖工場と新しく書き入れた。
それだけで、なんだかうきうきどきどきしてくる。
この地図が、真っ黒になったとき、領地改革が終わるだろう。
その日が来るのを楽しみに地図を壁一面に張り付けるのであった。
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