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『王配の手記』
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「よいしょっと……」
ベッドから起き上がるのに、少しお腹が出てきたのと、初めてのことで気にしすぎているので、いつもと違う体形が少し大変になってきた。
悪阻は、屋敷の侍従が気を付けてくれたおかげでだいぶ良くなり、私は元気いっぱいだ!
っていっても、食べられないっていう悪阻じゃなかったから……体重増加をヨハンに叱られていたくらいだ。
「今日は……と。
もうすぐ夏季休暇も終わるのね……
パルマもそろそろ家に帰す話をしないと……」
ブツブツ言っていると、後ろからにゅっと手が伸びてきて、ぎゅーっと抱きついてくる。
寝ぼけたジョージアが、私の膝を枕にして、また、寝始めた。
サラサラの髪を撫でながら、起こそうかと思ったが、気持ちよさそうに眠っているのでそのまま寝かせてあげることにした。
私は、サイドテーブルに置いてある、『王配の手記』を読んでいることにする。
「ジョージア様、『王配の手記』ってご存じですか?」
ハニーローズの夢をみてから、ずっと気になっていたので、聞いてみたのだ。
ジョージアは、手記の在りかを知らなかった。
図書室にあるのかと思い、探してみたがそれらしいものはない。
ふと思い立ったのが、アンバーの秘宝が入っている宝石箱。
宝石箱にしては、やや大振りだったので、もしかしたらと思ってみたら一番下のところにおさまっていた。
毎朝1話ずつ読んでいるのだ。
出会った頃の話やハニーローズとの日々などが王配によって書かれている。
大体何日かを1ページずつ書かれているのだが、知らなかったこともたくさんあった。
例えば、ハニーローズは、かなりお転婆だったこととか……
かなり、剣術に長けていたとか……
守ってくださいって言いながら、悪いお兄さん達を返り討ちして、崇められていたとか……
どこかで聞いたことがあるような話ね……と、読めば読むほど、自分のこれまでの人生と重なっていく。
殿下やハリーに読ませてあげたいわ!
私がいつもお転婆やじゃじゃ馬と言われてきたことだったが……ここにもいたのよ!と声を大にして言いたい。
しかも、女王様ですよ!と。
なので、読めば読むほど、ハニーローズに私は親近感がわく。
そして、王配の気持ちは、ハリーが一番理解してくれるのではないかと笑ってしまう。
「何を笑っているんだい……?」
寝ぼけながら、私の方をみてジョージアは不思議そうにしている。
「起こしてしまいましたか?
先日、『王配の手記』を見つけたのですけど、読めば読むほど、とても他人ごとに
思えなくて……
思わず、笑っちゃいました」
どれどれ……?と、まだ、眠いのだろうジョージアは、目をこすりながらその手記を読む。
すると、ふふっとかハハハ……と笑い始める。
「アンナそっくりじゃないか?
もしかして、ハニーローズの生まれ変わりなんじゃないか?」
「もぅ!そんなことありませんよ!」
二人で笑いあう。
その笑い声に、起きたと判断したのか、ディルとデリアが部屋に入ってくる。
「「おはようございます」」
「どうかされましたか?」
笑いあう二人をみて、ディルが声をかけてくれる。
「いえ、『王配の手記』を読んでいるのですけど、あまりにも私に似ているので、
おもしろくって……」
手に持っている『王配の手記』をディルに見せる。
「あぁ、大奥様も元気のないときに読んでいたモノですね?
その本を読んで、よく笑ってらっしゃいました」
「そうなのか?
母上が、これを?
では、アンナを見たとき、さぞ、びっくりしたであろうな?」
くふふふ……と、また笑いだすジョージア。
「ジョージア様、ひどいです!」
笑いのツボに入ったのか、ずっと笑っている。
「大奥様は、ハニーローズを大層気に入ってらっしゃいましたからね……
アンナリーゼ様を見たときは、生まれ変わりじゃないのかしら?と
胸躍らせていましたよ!」
「ほら、やっぱり!」
「そうですか……?
もし、そうなら……私、女王様ですよ?」
「ははは……女王様の膝の上で寝られる俺は、王配ですか?」
「うーん、王配は、ちょっとイメージが違うかなぁ?」
「ヘンリー殿か……
この振り回されている感じと、よくハニーローズを見ている感じからすると」
「そんな気がします……
ハリーは、とても、真面目なんです。
この王配のように……きちんと私を見守ってくれていますよ!」
なんて、想い出に浸ってしまうと膝の上から非難が浴びせられる。
「俺も見守っているけどな……
可愛い可愛いアンナは、やっぱりハニーローズの生まれ変わりじゃなくて、
俺の可愛い奥様だ!」
「ジョージア様ったら……」
拗ねてしまったジョージアの顔をそっと撫でる。
ジョージアは、起き上がってきてキスをしてくれた。
ご機嫌のバロメータは、一瞬下がったけど、キスで元通り……ちょっと、上がったようだ。
私のお腹を触ってさらにご機嫌になっている。
「少し出てきたね……
お腹が出るってどんな気持ちだい?」
「旦那様、その言い方は、アンナ様に失礼じゃないでしょうか……?」
「ふふ、いいのよ。
不思議な感じですね。
いままで、お腹がふくらいだのって、ホールケーキを2つ食べたときくらい
ですからね!
しかも、後追い生クリームたっぷりで!!」
「朝から胸やけしそうな話だな……」
苦笑いするのは、ジョージアだけでなくそこに居合わせたディルやデリアもだった。
「ケーキは、おいしいですよ!
それに、不思議な気持ちっていうのは、本当です。
大きくなるにつれ、育ってるのかなぁ?とか……思うじゃないですか。
話しかけるのもいいって、本に書いてあったので、暇さえあったら話しかけてますよ?」
「そうなのか……?
じゃあ、俺もこれからは、話しかけようとしよう……」
ジョージアが、そういうとそこにいたみんなが、微笑んでいたのである。
早く大きくなってね!ハニーローズ!!
私も一撫でお腹を撫でるのであった。
ベッドから起き上がるのに、少しお腹が出てきたのと、初めてのことで気にしすぎているので、いつもと違う体形が少し大変になってきた。
悪阻は、屋敷の侍従が気を付けてくれたおかげでだいぶ良くなり、私は元気いっぱいだ!
っていっても、食べられないっていう悪阻じゃなかったから……体重増加をヨハンに叱られていたくらいだ。
「今日は……と。
もうすぐ夏季休暇も終わるのね……
パルマもそろそろ家に帰す話をしないと……」
ブツブツ言っていると、後ろからにゅっと手が伸びてきて、ぎゅーっと抱きついてくる。
寝ぼけたジョージアが、私の膝を枕にして、また、寝始めた。
サラサラの髪を撫でながら、起こそうかと思ったが、気持ちよさそうに眠っているのでそのまま寝かせてあげることにした。
私は、サイドテーブルに置いてある、『王配の手記』を読んでいることにする。
「ジョージア様、『王配の手記』ってご存じですか?」
ハニーローズの夢をみてから、ずっと気になっていたので、聞いてみたのだ。
ジョージアは、手記の在りかを知らなかった。
図書室にあるのかと思い、探してみたがそれらしいものはない。
ふと思い立ったのが、アンバーの秘宝が入っている宝石箱。
宝石箱にしては、やや大振りだったので、もしかしたらと思ってみたら一番下のところにおさまっていた。
毎朝1話ずつ読んでいるのだ。
出会った頃の話やハニーローズとの日々などが王配によって書かれている。
大体何日かを1ページずつ書かれているのだが、知らなかったこともたくさんあった。
例えば、ハニーローズは、かなりお転婆だったこととか……
かなり、剣術に長けていたとか……
守ってくださいって言いながら、悪いお兄さん達を返り討ちして、崇められていたとか……
どこかで聞いたことがあるような話ね……と、読めば読むほど、自分のこれまでの人生と重なっていく。
殿下やハリーに読ませてあげたいわ!
私がいつもお転婆やじゃじゃ馬と言われてきたことだったが……ここにもいたのよ!と声を大にして言いたい。
しかも、女王様ですよ!と。
なので、読めば読むほど、ハニーローズに私は親近感がわく。
そして、王配の気持ちは、ハリーが一番理解してくれるのではないかと笑ってしまう。
「何を笑っているんだい……?」
寝ぼけながら、私の方をみてジョージアは不思議そうにしている。
「起こしてしまいましたか?
先日、『王配の手記』を見つけたのですけど、読めば読むほど、とても他人ごとに
思えなくて……
思わず、笑っちゃいました」
どれどれ……?と、まだ、眠いのだろうジョージアは、目をこすりながらその手記を読む。
すると、ふふっとかハハハ……と笑い始める。
「アンナそっくりじゃないか?
もしかして、ハニーローズの生まれ変わりなんじゃないか?」
「もぅ!そんなことありませんよ!」
二人で笑いあう。
その笑い声に、起きたと判断したのか、ディルとデリアが部屋に入ってくる。
「「おはようございます」」
「どうかされましたか?」
笑いあう二人をみて、ディルが声をかけてくれる。
「いえ、『王配の手記』を読んでいるのですけど、あまりにも私に似ているので、
おもしろくって……」
手に持っている『王配の手記』をディルに見せる。
「あぁ、大奥様も元気のないときに読んでいたモノですね?
その本を読んで、よく笑ってらっしゃいました」
「そうなのか?
母上が、これを?
では、アンナを見たとき、さぞ、びっくりしたであろうな?」
くふふふ……と、また笑いだすジョージア。
「ジョージア様、ひどいです!」
笑いのツボに入ったのか、ずっと笑っている。
「大奥様は、ハニーローズを大層気に入ってらっしゃいましたからね……
アンナリーゼ様を見たときは、生まれ変わりじゃないのかしら?と
胸躍らせていましたよ!」
「ほら、やっぱり!」
「そうですか……?
もし、そうなら……私、女王様ですよ?」
「ははは……女王様の膝の上で寝られる俺は、王配ですか?」
「うーん、王配は、ちょっとイメージが違うかなぁ?」
「ヘンリー殿か……
この振り回されている感じと、よくハニーローズを見ている感じからすると」
「そんな気がします……
ハリーは、とても、真面目なんです。
この王配のように……きちんと私を見守ってくれていますよ!」
なんて、想い出に浸ってしまうと膝の上から非難が浴びせられる。
「俺も見守っているけどな……
可愛い可愛いアンナは、やっぱりハニーローズの生まれ変わりじゃなくて、
俺の可愛い奥様だ!」
「ジョージア様ったら……」
拗ねてしまったジョージアの顔をそっと撫でる。
ジョージアは、起き上がってきてキスをしてくれた。
ご機嫌のバロメータは、一瞬下がったけど、キスで元通り……ちょっと、上がったようだ。
私のお腹を触ってさらにご機嫌になっている。
「少し出てきたね……
お腹が出るってどんな気持ちだい?」
「旦那様、その言い方は、アンナ様に失礼じゃないでしょうか……?」
「ふふ、いいのよ。
不思議な感じですね。
いままで、お腹がふくらいだのって、ホールケーキを2つ食べたときくらい
ですからね!
しかも、後追い生クリームたっぷりで!!」
「朝から胸やけしそうな話だな……」
苦笑いするのは、ジョージアだけでなくそこに居合わせたディルやデリアもだった。
「ケーキは、おいしいですよ!
それに、不思議な気持ちっていうのは、本当です。
大きくなるにつれ、育ってるのかなぁ?とか……思うじゃないですか。
話しかけるのもいいって、本に書いてあったので、暇さえあったら話しかけてますよ?」
「そうなのか……?
じゃあ、俺もこれからは、話しかけようとしよう……」
ジョージアが、そういうとそこにいたみんなが、微笑んでいたのである。
早く大きくなってね!ハニーローズ!!
私も一撫でお腹を撫でるのであった。
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