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真紅の薔薇のチェーンピアスⅡ
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ハリーが屋敷にやってきた。会うのは、卒業式以来だ。
私は、ローズディアの公都にあるアンバー公爵の屋敷へ出発日まで数日となり、持っていくものと置いていくもの、捨てるものを仕分けしているところだった。
このお屋敷にいられるのも後少しであったため、少し感傷的だ。
「ハリー!!久しぶりね!もう会ってくれないのかと思ってたわ!」
私は、ハリーが来てくれたことに喜び、感傷的になっている胸の内を悟られないように、応接室のドアをバンっ!とわざと開けて入る。
トワイスを離れることが寂しいと小さくなっているこんな私の姿は、ハリーには見られたくなかった。
いつでも、元気なアンナでいたかったのだ。
「アンナ……ローズディアへ行ってもそんなだったら、ジョージア様に愛想尽かされるぞ……」
そんな私に見事に呆れているようだ。
ハリーのそんな姿も、もう見れなくなるのかと思うと寂しい。
でも、私のいつでも元気なアンナという思惑は成功したようだった。
「それで?それで??何のご用かしら?」
私は、こんな時期に一人でハリーが屋敷にきてくれたことに驚いていたくらいだ。
「うーん。そうだな……」
私の気持ちも知らず、やたら、勿体ぶってくるから、私は前のめりになる。
すると、机の上にコトリとガラスケースが置かれた。
小さなガラスケースには何が入っているのか、私は気になって仕方がない。
でも、持ってきたハリーがいいというまでは、お預けだ。
なんだろう?
「開けていいよ。結婚祝いだ!」
卒業式のダンスの最中にした約束、覚えてくれていたんだ。
ハリーから許可がおりたので、ガラスケースを手に取りリボンをほどき、蓋を開ける。
中に入っていたのは、ティアの母親が描いたデザイン画のルビーの真紅の薔薇のピアスだった。
涙が、こぼれた。
その涙は、嗚咽に変わっていく。
真紅の薔薇を3つ。これって、意味を狙って渡してきたのかしら……
『あなたを愛しています』
そんなわけ……ないわよね?
私は、自分の深読みで涙してしまった。
ジョージアの話を聞いて以来、深読みをしてしまう。
ハリーがどんな意味を持たせていたのかは、ハリーにしかわからず、泣いてしまったのは恥ずかしい限りだ。
早とちりなのだろうから……
涙を拭って、ハリーに向き直る。
「ありがとう!こんなステキなプレゼント!!ハリーにしか選べないものだね。
大事にするね!!私、毎日、このピアスをつけるわ!!」
私は、つけていたピアスを2つとる。
そして、今貰ったばかりの真紅の薔薇のチェーンピアスにつけかえる。
「ハリー、どうかしら?似合う?」
耳元から少し下のところで、真紅の薔薇のチェーンピアスが揺れている。
「あぁ、とっても似合っている。その薔薇は、やっぱりアンナに贈って正解だったな!」
自分では、分からなかったが、ハリーが満足そうな顔をしているので、きっと似合っているのだろう。
私は、ガラスケースに1つ残っているピアスをハリーへ渡すことにした。
世界に3つしかないこのピアス。
心に1つくらい秘密をもっていても許されるんじゃないかと思ってしまった。
「ハリー、これ、私から。もらってくれるかしら…?」
「俺がプレゼントしたものなんだがな……」
「うん。私がもらったから、私のもの。でね?私のものを誰にあげてもいいでしょ?
大事な人に私と同じものを持っていてほしいの」
驚いていた。
同じものを持っていてほしいと言ったことに。
「さすがに、男が赤の薔薇をつけるのか……?」
「そうだよ?いいじゃん!男の人でも、ステキだと思う!」
「わかった。つけるよ。ただし、アンナは、この国を出るまではピアスをつけるなよ?」
うーんと唸る。
「わかった!二人だけの秘密ね!なんか、秘密っていうとワクワクするね!」
ニッコリ笑って私は、口元に人差し指をそわせる。
「でも、国をでたら、必ず、毎日つけるからね!」
ハリーも毎日、つけてくれるだろうか……?さすがに、つけてくれないだろう。
イリアの手前、赤い薔薇なんて……
それに、イリアなら、きっと、この薔薇の意味を悟られるだろう。
だから、ハリーはこの国を出るまではつけるなと言っているのだから。
「アンナ、このピアスはね、薔薇だろ?ローズディアへ向かう君にと思ってなんだ。
ティアに、ルビーは宝石の女王と呼ばれていると教えてもらった。
勝利を呼ぶとかカリスマ性を高める宝石って言われているんだって。
あと、健康と幸運を招き、邪を遠ざけるお守りという意味もあるらしい。
遠くに行くアンナを守ってくださると信じているそうだよ」
ティアのお店で話をしたらしく、いろいろティアに教えてもらったようだ。
「……ハリーは、そうは思ってないの?ティアの入り知恵だけ?」
ハリーは、困ったように笑っている。
「参ったな……俺も、アンナのことをもちろん思って贈るんだけどな……」
「意地悪言った……ごめんね!」
「無理はするなよ?」
そういって私たちは笑いあい、夕方までハリーとの時間を楽しんだ。
◇◆◇◆◇
「なぁ、アンナ。俺、イリアと結婚するよ」
「うん。いいと思うよ!意外とお世話好きなイリアは、ハリーとあっていると思うよ!
大事にしてあげてね!」
二人の最後の話は、ハリーの結婚の決意表明だった。
それを聞いて胸は痛んだが、ジョージアからもらった青薔薇のピアスを撫でて、心を落ち着かせる。
うん、本当によかった。ハリー、幸せにね!
「見送りにはこれないと思う。元気に暮らせよ!たまには、手紙もくれ……」
「わかった!ハリーも元気でね!!」
そういって、ハリーは屋敷を後にする。
その後ろ姿を見えなくなるまで、私は見送った。
……さよなら……私の初恋……
私は、ローズディアの公都にあるアンバー公爵の屋敷へ出発日まで数日となり、持っていくものと置いていくもの、捨てるものを仕分けしているところだった。
このお屋敷にいられるのも後少しであったため、少し感傷的だ。
「ハリー!!久しぶりね!もう会ってくれないのかと思ってたわ!」
私は、ハリーが来てくれたことに喜び、感傷的になっている胸の内を悟られないように、応接室のドアをバンっ!とわざと開けて入る。
トワイスを離れることが寂しいと小さくなっているこんな私の姿は、ハリーには見られたくなかった。
いつでも、元気なアンナでいたかったのだ。
「アンナ……ローズディアへ行ってもそんなだったら、ジョージア様に愛想尽かされるぞ……」
そんな私に見事に呆れているようだ。
ハリーのそんな姿も、もう見れなくなるのかと思うと寂しい。
でも、私のいつでも元気なアンナという思惑は成功したようだった。
「それで?それで??何のご用かしら?」
私は、こんな時期に一人でハリーが屋敷にきてくれたことに驚いていたくらいだ。
「うーん。そうだな……」
私の気持ちも知らず、やたら、勿体ぶってくるから、私は前のめりになる。
すると、机の上にコトリとガラスケースが置かれた。
小さなガラスケースには何が入っているのか、私は気になって仕方がない。
でも、持ってきたハリーがいいというまでは、お預けだ。
なんだろう?
「開けていいよ。結婚祝いだ!」
卒業式のダンスの最中にした約束、覚えてくれていたんだ。
ハリーから許可がおりたので、ガラスケースを手に取りリボンをほどき、蓋を開ける。
中に入っていたのは、ティアの母親が描いたデザイン画のルビーの真紅の薔薇のピアスだった。
涙が、こぼれた。
その涙は、嗚咽に変わっていく。
真紅の薔薇を3つ。これって、意味を狙って渡してきたのかしら……
『あなたを愛しています』
そんなわけ……ないわよね?
私は、自分の深読みで涙してしまった。
ジョージアの話を聞いて以来、深読みをしてしまう。
ハリーがどんな意味を持たせていたのかは、ハリーにしかわからず、泣いてしまったのは恥ずかしい限りだ。
早とちりなのだろうから……
涙を拭って、ハリーに向き直る。
「ありがとう!こんなステキなプレゼント!!ハリーにしか選べないものだね。
大事にするね!!私、毎日、このピアスをつけるわ!!」
私は、つけていたピアスを2つとる。
そして、今貰ったばかりの真紅の薔薇のチェーンピアスにつけかえる。
「ハリー、どうかしら?似合う?」
耳元から少し下のところで、真紅の薔薇のチェーンピアスが揺れている。
「あぁ、とっても似合っている。その薔薇は、やっぱりアンナに贈って正解だったな!」
自分では、分からなかったが、ハリーが満足そうな顔をしているので、きっと似合っているのだろう。
私は、ガラスケースに1つ残っているピアスをハリーへ渡すことにした。
世界に3つしかないこのピアス。
心に1つくらい秘密をもっていても許されるんじゃないかと思ってしまった。
「ハリー、これ、私から。もらってくれるかしら…?」
「俺がプレゼントしたものなんだがな……」
「うん。私がもらったから、私のもの。でね?私のものを誰にあげてもいいでしょ?
大事な人に私と同じものを持っていてほしいの」
驚いていた。
同じものを持っていてほしいと言ったことに。
「さすがに、男が赤の薔薇をつけるのか……?」
「そうだよ?いいじゃん!男の人でも、ステキだと思う!」
「わかった。つけるよ。ただし、アンナは、この国を出るまではピアスをつけるなよ?」
うーんと唸る。
「わかった!二人だけの秘密ね!なんか、秘密っていうとワクワクするね!」
ニッコリ笑って私は、口元に人差し指をそわせる。
「でも、国をでたら、必ず、毎日つけるからね!」
ハリーも毎日、つけてくれるだろうか……?さすがに、つけてくれないだろう。
イリアの手前、赤い薔薇なんて……
それに、イリアなら、きっと、この薔薇の意味を悟られるだろう。
だから、ハリーはこの国を出るまではつけるなと言っているのだから。
「アンナ、このピアスはね、薔薇だろ?ローズディアへ向かう君にと思ってなんだ。
ティアに、ルビーは宝石の女王と呼ばれていると教えてもらった。
勝利を呼ぶとかカリスマ性を高める宝石って言われているんだって。
あと、健康と幸運を招き、邪を遠ざけるお守りという意味もあるらしい。
遠くに行くアンナを守ってくださると信じているそうだよ」
ティアのお店で話をしたらしく、いろいろティアに教えてもらったようだ。
「……ハリーは、そうは思ってないの?ティアの入り知恵だけ?」
ハリーは、困ったように笑っている。
「参ったな……俺も、アンナのことをもちろん思って贈るんだけどな……」
「意地悪言った……ごめんね!」
「無理はするなよ?」
そういって私たちは笑いあい、夕方までハリーとの時間を楽しんだ。
◇◆◇◆◇
「なぁ、アンナ。俺、イリアと結婚するよ」
「うん。いいと思うよ!意外とお世話好きなイリアは、ハリーとあっていると思うよ!
大事にしてあげてね!」
二人の最後の話は、ハリーの結婚の決意表明だった。
それを聞いて胸は痛んだが、ジョージアからもらった青薔薇のピアスを撫でて、心を落ち着かせる。
うん、本当によかった。ハリー、幸せにね!
「見送りにはこれないと思う。元気に暮らせよ!たまには、手紙もくれ……」
「わかった!ハリーも元気でね!!」
そういって、ハリーは屋敷を後にする。
その後ろ姿を見えなくなるまで、私は見送った。
……さよなら……私の初恋……
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