9 / 23
アンコール
第9話 愛されてるって実感するね!
しおりを挟む
「いやー、なんか初々しい感じがデビューって感じがしたよね?」
「確かに! 年そんなに変わらないのにな」
「なんなら、アイドルとしてはヒナと同期だよね?」
クスクス笑うと苦笑いの陽翔。一緒にされたくないってその表情が物語っている。ファンたちがそんな陽翔に「おめでとう!」なんて声をかけていた。
「そう言われれば、俺も今年芸能界デビューでした、ありがとう! みんな」
「そのわりには貫禄ありすぎだよね?」
皐月たちもこのまま僕らのバックダンサーとしてステージに残るので、ちょっとした雑談を挟む。剣呑としていた陽翔も多少は和らいだように感じた。
皐月たちのほうも給水が終わって一息入れたようだ。僕らは最後の曲に向け、準備始める。離れていく陽翔と拳をコツンと合わせて位置につく。
「さぁ、いよいよ、ツアーファイナルもこの曲で最後になるよ! このまま、バックダンサーとして残ってもらうので、彼らのこともジスペリ同様応援してあげてね。あっ、でも、僕らへの愛情半減とかはなしでお願いね?」
「湊へもジスペリへも愛情満タンだよー!」
「私も!」
「俺も」
あちこちから、声援が聞こえてくる。嬉しい。嬉しくて、どうにかなりそうなくらいだった。
「あっ、じゃあ、俺も! 俺も湊への愛満タンで!」
急にマイクを持って現れた人物にハッとする。聞きなれた声に振り向くと、カメラもそちらを捉えた。四人を引き連れ、王様のようにこちらに向かって歩いてくるその人物を見て会場は湧き返る。
「すげぇな……、俺らのライヴジャックしてんじゃねぇぞ?」
「ジャックされてるって思っているなら、まだまだってことだろ? なぁ、湊?」
「同じステージに立つなんて、何考えてるの?」
僕は理性をかき集めて凛に微笑んだ。表情筋のひとつひとつにまで意識をして。
余裕があるように見えただろうか?
陽翔が少しこちらに寄ってくる。凛たちと対峙した。ステージ上の凛は教室で笑っていた高校生ではなく、『アイドルの頂点に立っていた王様wing guys水無月凛』としてこのステージに立っているから、その圧に負けそうだ。
……負けるわけがない。負けられない。隣にヒナがいるんだから。ここは、僕らのライヴ会場だ!
「バックダンサーでもしてくれる?」
余裕のある声で凛に話しかけると、後ろの四人……特にカンナが睨んでくる。
……おねぇ系に睨まれると迫力あるな。それを押さえている煌に感謝だけど。それにしても予想外すぎる。他事務所の同業者のライヴに乱入するとか、何考えてるの?
「……別にいいよ?」
「凛!」
「いいじゃない。それくらい。俺らから王冠を奪ったご褒美に1曲くらいバックダンサーしてあげる。すぐに、俺らがその玉座から引きずり降ろしてあげるけどね?」
いやらしい笑みを浮かべ、凛は陽翔を指さした。
「Hinatoだっけ?」
「あぁ、そうだ」
「湊についたこと、後悔させてあげる!」
「湊に振られたからって、そんなにいきんなよ?」
凛を見てクスっと笑う陽翔。それこそ、凛には出せない雰囲気を纏うので、一瞬目を細めていた。
「まぁまぁ、そこまでにしてくれる? ほら、僕らの愛し子たちが、待っているからさ……凛」
「あぁ、わかっている」
圧倒的歌唱力と言われる凛は、その声量もひとつだ。この広いドーム、マイクなしでタイトルコールをしてしまった。その瞬間にバックモニターに映し出されるタイトルと急遽、僕、陽翔、wing guys、皐月たちと4分割にされるモニター。鳴り始めたイントロに合わせて、最後の曲が始まった。
始まってしまえば、あっという間に終わる。たった4分そこらの曲だ。短く感じた。バックで踊っている凛たちの圧もすごいが、それに負けたくない! と陽翔の熱い気持ちが伝わってくる。
本来はメインステージに戻る予定だったのに、バックダンサーとしてwing guysがいるので、結局、1番後ろの島で歌う羽目になった。
そこから捌けて、僕らはアンコールへ向かう予定だったのに、大幅に変わってしまった段取りに臨機応変に対応していくしかない。
……ライヴは生もの。何があるか……わからないから。それにしても、わけのわからないことが起こりすぎている!
凛たちと一緒に花道を通ってメインステージに戻ることになった。その間、カメラは回っているし、もちろんファンには手を振ったり、ずっと会話をしている状態だ。走って戻らないのは、今日来てくれているファンと少しでも長い時間を共にしたい……そんな思いもある。
メインステージに戻った。そう、ライヴが終わったのだ。予定より大幅に時間は超えてしまったのだが仕方がない。誰かと誰かのせいでトラブル続きなんだから。
最後の挨拶をする。凛と皐月にこっちへ来るように手招きをして呼び寄せる。陽翔が笑顔で凛と皐月を睨んでいるが、口に出さないなら無視だ。
「今日はデビューおめでとう! アイドルとして、僕らとこれからも切磋琢磨していこうね。よろしく!」
握手をしようと皐月に手を出すと驚いたあと、僕を一瞬見てから後ろにいる陽翔の方を見て確認している。引きつった笑顔の陽翔を見てため息をついた。
「ヒナ?」
「何?」
「こっちきて……」
素直に僕の隣に並んだ陽翔を身構えるように皐月は一歩下がった。
ヒナに苦手意識ついちゃってるし……どうすんの? これ。
「はい、皐月くんと握手」
僕が陽翔にニッコリ笑いかけると、僕に笑い返してそのまま皐月と目を合わせないまま握手をしている。陽翔には、そのまま他のメンバーとも握手をさせた。僕は、そのあとに続いて握手をする。
「凜も……これからもいいライバルでいて」
凛は差し出した手を掴んで自分から手のひらを見せるようにしてした。片手でハイタッチをしていく。wing guysの面々も倣ってしてくれた。彼らは握手というより、対等でいたいからよろしくはしないという感じなのだろう。
「後輩とwing guysに拍手をお願い! カッコいいバックダンスをありがとう!」
そういうと、二組のグループが手を振って捌けていった。ステージに残ったのは僕ら二人となった。
「じゃあ、僕らも予定が狂っちゃったけど……ラストの曲歌っちゃったので……今日のステージは終わり」
「なんか、すごい寂しいけど……」
「今日、着てくれたみんな!」
「「ありがとう!」」
二人で深々と頭を下げると拍手が聞こえてくる。そんなことでも嬉しかった。
……嬉しい。もう、今日、全部終わっても……いい。
「みんな、これからもジストペリドの湊と俺をよろしくなっ! また、このドームでコンサートできるよう、いっぱい俺らのことを愛して!」
ちゅっ! っと陽翔は客席に投げキスをして僕の背中を押して手を振りながら袖にはける。
早着替えをして、アンコールの準備だ。
そう、みんな、本当に最後の曲を待っている。僕らがもう一度ステージに戻ることを願ってくれている。
バタバタと汗を拭いて着替えをする。最後はライヴTシャツに着替えるだけだ。
「ヤバい、ヤバい、ヤバい! 心臓痛い!」
「今更?」
「今更。もう、ヒナが凛と皐月に喧嘩売るから、冷や冷やしたじゃん!」
「悪かった」
「本当にそう思ってる?」と覗き込んで見上げると頷いた。ペットボトルから水を飲んでいると、「湊」と名を呼ばれ振り返った。そこには三日月がギターを持って立っていた。
「つっきー! さっきはごめんね? 挨拶もできなくて」
「それはいいんだけど、アンコールは何すんだ?」
「聞いてない?」
「新曲は聞いてる」
「アンコール2曲歌うんだけど、1曲目に『プロローグ』歌うから準備しておいて」
「わかった」と三日月はギターの音の調整をしている。
「それにしても、アンコールの声、すごいな?」
「そりゃ、天下のアイドル様ですから。愛されてるって実感するね!」
ステージから聞こえてくるのは、「アンコール」のファンからの掛け声。思わず頬が緩んでしまう。
「湊、行こう!」
「おぅけぃ! つっきーも頼むよ?」
「おぅ! 任せておけ!」
アンコールに応えるため、ステージの裾に向かう。コールに合わせてペンライトが光って揺れていた。
「確かに! 年そんなに変わらないのにな」
「なんなら、アイドルとしてはヒナと同期だよね?」
クスクス笑うと苦笑いの陽翔。一緒にされたくないってその表情が物語っている。ファンたちがそんな陽翔に「おめでとう!」なんて声をかけていた。
「そう言われれば、俺も今年芸能界デビューでした、ありがとう! みんな」
「そのわりには貫禄ありすぎだよね?」
皐月たちもこのまま僕らのバックダンサーとしてステージに残るので、ちょっとした雑談を挟む。剣呑としていた陽翔も多少は和らいだように感じた。
皐月たちのほうも給水が終わって一息入れたようだ。僕らは最後の曲に向け、準備始める。離れていく陽翔と拳をコツンと合わせて位置につく。
「さぁ、いよいよ、ツアーファイナルもこの曲で最後になるよ! このまま、バックダンサーとして残ってもらうので、彼らのこともジスペリ同様応援してあげてね。あっ、でも、僕らへの愛情半減とかはなしでお願いね?」
「湊へもジスペリへも愛情満タンだよー!」
「私も!」
「俺も」
あちこちから、声援が聞こえてくる。嬉しい。嬉しくて、どうにかなりそうなくらいだった。
「あっ、じゃあ、俺も! 俺も湊への愛満タンで!」
急にマイクを持って現れた人物にハッとする。聞きなれた声に振り向くと、カメラもそちらを捉えた。四人を引き連れ、王様のようにこちらに向かって歩いてくるその人物を見て会場は湧き返る。
「すげぇな……、俺らのライヴジャックしてんじゃねぇぞ?」
「ジャックされてるって思っているなら、まだまだってことだろ? なぁ、湊?」
「同じステージに立つなんて、何考えてるの?」
僕は理性をかき集めて凛に微笑んだ。表情筋のひとつひとつにまで意識をして。
余裕があるように見えただろうか?
陽翔が少しこちらに寄ってくる。凛たちと対峙した。ステージ上の凛は教室で笑っていた高校生ではなく、『アイドルの頂点に立っていた王様wing guys水無月凛』としてこのステージに立っているから、その圧に負けそうだ。
……負けるわけがない。負けられない。隣にヒナがいるんだから。ここは、僕らのライヴ会場だ!
「バックダンサーでもしてくれる?」
余裕のある声で凛に話しかけると、後ろの四人……特にカンナが睨んでくる。
……おねぇ系に睨まれると迫力あるな。それを押さえている煌に感謝だけど。それにしても予想外すぎる。他事務所の同業者のライヴに乱入するとか、何考えてるの?
「……別にいいよ?」
「凛!」
「いいじゃない。それくらい。俺らから王冠を奪ったご褒美に1曲くらいバックダンサーしてあげる。すぐに、俺らがその玉座から引きずり降ろしてあげるけどね?」
いやらしい笑みを浮かべ、凛は陽翔を指さした。
「Hinatoだっけ?」
「あぁ、そうだ」
「湊についたこと、後悔させてあげる!」
「湊に振られたからって、そんなにいきんなよ?」
凛を見てクスっと笑う陽翔。それこそ、凛には出せない雰囲気を纏うので、一瞬目を細めていた。
「まぁまぁ、そこまでにしてくれる? ほら、僕らの愛し子たちが、待っているからさ……凛」
「あぁ、わかっている」
圧倒的歌唱力と言われる凛は、その声量もひとつだ。この広いドーム、マイクなしでタイトルコールをしてしまった。その瞬間にバックモニターに映し出されるタイトルと急遽、僕、陽翔、wing guys、皐月たちと4分割にされるモニター。鳴り始めたイントロに合わせて、最後の曲が始まった。
始まってしまえば、あっという間に終わる。たった4分そこらの曲だ。短く感じた。バックで踊っている凛たちの圧もすごいが、それに負けたくない! と陽翔の熱い気持ちが伝わってくる。
本来はメインステージに戻る予定だったのに、バックダンサーとしてwing guysがいるので、結局、1番後ろの島で歌う羽目になった。
そこから捌けて、僕らはアンコールへ向かう予定だったのに、大幅に変わってしまった段取りに臨機応変に対応していくしかない。
……ライヴは生もの。何があるか……わからないから。それにしても、わけのわからないことが起こりすぎている!
凛たちと一緒に花道を通ってメインステージに戻ることになった。その間、カメラは回っているし、もちろんファンには手を振ったり、ずっと会話をしている状態だ。走って戻らないのは、今日来てくれているファンと少しでも長い時間を共にしたい……そんな思いもある。
メインステージに戻った。そう、ライヴが終わったのだ。予定より大幅に時間は超えてしまったのだが仕方がない。誰かと誰かのせいでトラブル続きなんだから。
最後の挨拶をする。凛と皐月にこっちへ来るように手招きをして呼び寄せる。陽翔が笑顔で凛と皐月を睨んでいるが、口に出さないなら無視だ。
「今日はデビューおめでとう! アイドルとして、僕らとこれからも切磋琢磨していこうね。よろしく!」
握手をしようと皐月に手を出すと驚いたあと、僕を一瞬見てから後ろにいる陽翔の方を見て確認している。引きつった笑顔の陽翔を見てため息をついた。
「ヒナ?」
「何?」
「こっちきて……」
素直に僕の隣に並んだ陽翔を身構えるように皐月は一歩下がった。
ヒナに苦手意識ついちゃってるし……どうすんの? これ。
「はい、皐月くんと握手」
僕が陽翔にニッコリ笑いかけると、僕に笑い返してそのまま皐月と目を合わせないまま握手をしている。陽翔には、そのまま他のメンバーとも握手をさせた。僕は、そのあとに続いて握手をする。
「凜も……これからもいいライバルでいて」
凛は差し出した手を掴んで自分から手のひらを見せるようにしてした。片手でハイタッチをしていく。wing guysの面々も倣ってしてくれた。彼らは握手というより、対等でいたいからよろしくはしないという感じなのだろう。
「後輩とwing guysに拍手をお願い! カッコいいバックダンスをありがとう!」
そういうと、二組のグループが手を振って捌けていった。ステージに残ったのは僕ら二人となった。
「じゃあ、僕らも予定が狂っちゃったけど……ラストの曲歌っちゃったので……今日のステージは終わり」
「なんか、すごい寂しいけど……」
「今日、着てくれたみんな!」
「「ありがとう!」」
二人で深々と頭を下げると拍手が聞こえてくる。そんなことでも嬉しかった。
……嬉しい。もう、今日、全部終わっても……いい。
「みんな、これからもジストペリドの湊と俺をよろしくなっ! また、このドームでコンサートできるよう、いっぱい俺らのことを愛して!」
ちゅっ! っと陽翔は客席に投げキスをして僕の背中を押して手を振りながら袖にはける。
早着替えをして、アンコールの準備だ。
そう、みんな、本当に最後の曲を待っている。僕らがもう一度ステージに戻ることを願ってくれている。
バタバタと汗を拭いて着替えをする。最後はライヴTシャツに着替えるだけだ。
「ヤバい、ヤバい、ヤバい! 心臓痛い!」
「今更?」
「今更。もう、ヒナが凛と皐月に喧嘩売るから、冷や冷やしたじゃん!」
「悪かった」
「本当にそう思ってる?」と覗き込んで見上げると頷いた。ペットボトルから水を飲んでいると、「湊」と名を呼ばれ振り返った。そこには三日月がギターを持って立っていた。
「つっきー! さっきはごめんね? 挨拶もできなくて」
「それはいいんだけど、アンコールは何すんだ?」
「聞いてない?」
「新曲は聞いてる」
「アンコール2曲歌うんだけど、1曲目に『プロローグ』歌うから準備しておいて」
「わかった」と三日月はギターの音の調整をしている。
「それにしても、アンコールの声、すごいな?」
「そりゃ、天下のアイドル様ですから。愛されてるって実感するね!」
ステージから聞こえてくるのは、「アンコール」のファンからの掛け声。思わず頬が緩んでしまう。
「湊、行こう!」
「おぅけぃ! つっきーも頼むよ?」
「おぅ! 任せておけ!」
アンコールに応えるため、ステージの裾に向かう。コールに合わせてペンライトが光って揺れていた。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
異世界に転移したショタは森でスローライフ中
ミクリ21
BL
異世界に転移した小学生のヤマト。
ヤマトに一目惚れした森の主のハーメルンは、ヤマトを溺愛して求愛しての毎日です。
仲良しの二人のほのぼのストーリーです。
【完結】前世は魔王の妻でしたが転生したら人間の王子になったので元旦那と戦います
ほしふり
BL
ーーーーー魔王の妻、常闇の魔女リアーネは死んだ。
それから五百年の時を経てリアーネの魂は転生したものの、生まれた場所は人間の王国であり、第三王子リグレットは忌み子として恐れられていた。
王族とは思えない隠遁生活を送る中、前世の夫である魔王ベルグラに関して不穏な噂を耳にする。
いったいこの五百年の間、元夫に何があったのだろうか…?
祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m
虐げられオメガ聖女なので辺境に逃げたら溺愛系イケメンアルファ辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました
ヒンメル
BL
フロナディア王国デルヴィーニュ公爵家嫡男ライオネル・デルヴィーニュ。
愛しの恋人(♀)と婚約するため、親に決められた婚約を破棄しようとしたら、荒くれ者の集まる北の砦へ一年間行かされることに……。そこで人生を変える出会いが訪れる。
*****************
「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/703283996)」の番外編です。ライオネルと北の砦の隊長の後日談ですが、BL色が強くなる予定のため独立させてます。単体でも分かるように書いたつもりですが、本編を読んでいただいた方がわかりやすいと思います。
※「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の他の番外編よりBL色が強い話になりました(特に第八話)ので、苦手な方は回避してください。
※完結済にした後も読んでいただいてありがとうございます。
評価やブックマーク登録をして頂けて嬉しいです。
※小説家になろう様でも公開中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる