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男の逸物が激しく私の身体を攻めたてて、冷静な思考も理性も吹き飛ばし強風で桜の花弁が舞散る様に私は彼に翻弄され本能の燭が狂い咲き始める、こんな激しい営みも身が捩れる程の快感も生まれて始めてで苦しほどによがり狂う…


パッンパッン…激しく貫かれ卑猥な音…


ぐちゅぐちゅと…留まることなく沸きだす愛液…



チラチラと舞う美しい桜の下で強姦されていた






3月中旬都内は桜が開花した。

我が社の恒例行事として新人は仕事をひとまず捨て置き花見の場所取りをしないといけない悪習がある。かくゆう私も新人から三年目までその場所取りをやらされていた。指定されている花見場所は都内でも有数な桜の名所の公園で、早朝から眠い目を擦って敷物と水を片手に必死に場所取りをした、その後は夕方までただその場で待機をするという簡単なお仕事です。

いやいや…全然簡単ではない仕事放置だから花見後は積み重なった書類との格闘で残業の日々が待っているし、確保した場所から少しでも離れると花見場所を捜索してるハイエナ達に奪われるという事があるのだ。

つまりトイレに行くにも食事に行くにも同期の熊雄が場所取りを交代してくれないといけない。

私の同期熊雄こと熊川 哲夫氏は筋骨隆々とした体躯の強面の男性で、私のたった一人の同期である常に無表情で表情筋を何処に置き忘れてきてしまったの?っと本人に聞けば『さぁ~?』としか答えない無口までセットになっている奴だ。

でも悪い奴では無い話さないけど一方的に話かければ聞いてくれるし相づちをしてくれたりお互い新人だから上司の愚痴にも嫌な顔せず付き合ってくれるし…


なによりも私の当時の恋愛相談まで乗ってくれるありがたい存在。いや乗ってくれるというか一方的に私があ~だこ~だ言ってる事を『あぁ…』と聞いてるだけなのだが…

社会人一年目は仕事と人間関係に慣れることに必死だったが二年目からは幾分心に余裕が持てる様になり、私は教育担当の中村先輩に恋心を抱くようになっていた。中村先輩はまず見た目が優れており社交的で紳士、どんな女性でも初対面の彼と挨拶する時に思わず頬を染めてしまう容姿を持ち、それだけでも充分魅力的なのに仕事まで出来るのだ、我が社の出世コースをひた走る期待度ナンバー1エースそれが中村先輩だった。

そんな人がなぜ私の教育担当かといえば、営業成績ナンバー1の中村先輩の営業事務の女性が退職されてその後釜に入社したのが私だったから、営業事務はおんなじ課の営業達の事務的要素を補佐する見積り書や請求書など…

あと営業君達が使用した経費(接待費・交通費・消耗品費)などの伝票を作成し経理に提出する書類を作成する。

だいたいの営業さん達は面倒くさがり事務系を丸投げするのだが中村先輩はさすが出世のエース様だけあって事務処理も完璧な人だった。

学生気分の抜けてなかった私に社会人の厳しさと、お金を貰うという意識改革の鉄拳を落とし大変苦労して仕事を覚えた。


花見一年目の場所取りでは、熊雄にずっと中村先輩の愚痴を言っていたのは仕方ない事だと思う。しかし二年目となれば段々仕事を覚え任せられる事が増え恩師中村先輩からも誉められ事が増えチョロイ私はすっかり一年目の鬼の中村を忘れ二年目は恋する乙女に変貌をとげた。



『熊雄聞いてる?中村先輩がね誉めてくれたの』


『あぁ…』


『頭をポンポンとして「お疲れ」だよ。くぅぅあの優しい微笑みに堕ちない女子社員は居ないよ。本当カッコいいカッコいい』


『あぁ…』


『本当口数が少ない熊雄ね本当この喜びわかってる?』


『あぁ…』


『ダメだこりゃ…そんな無口だと彼女さんに嫌われるよ、確かに熊川君は熊雄と呼んでも怒らず同期の私の話をいつも聞いてくれてありがたい存在だけど、そんな無口だと彼女さん不安になったりしない?女はたまに彼氏の気持ちを言葉にして伝えて欲しい時があるんだよ…』


『………だな』


長い沈黙の後同意した熊雄の顔は少し寂しげだったのをこの時はまったく気付かず彼の優しいさに甘えた発言を繰り返していたと思う。まだまだ子供だった私…社会人二年目花見の場所を二人で確保しながらの会話だった。


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