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4章
やっとの通学
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ピンクの髪は緩くカールされ柔らかなのにわざわざ振り乱し、大きな瞳の整ったお顔が見事に歪み、それはそれは二次元のヒロインやお姫様の美少女が今や悪役令嬢のごとく大激怒されている。
「どーいーうーことよぉぉぉぉ!!」
私の両肩を掴みこれでもかっというぐらいグラグラと前後に揺らし怒号を飛ばしている。
そんなにグラグラ揺されると目が回りますので止めて頂きたいのですが。やっと風邪から併発した麻疹が治り、健康のありがたみを痛感しながら通学すれば、初日のランチ休憩から白鳥さんに怒られている私…
「いや…白鳥さんどういう事かと言われても…」
「貴方に嫌がらせしていた女子生徒が、皆休学させられているのよぉぉぉ!!」
「ほぇぇぇ!?私のお休みの間になにが?確かに今日通学する時に嫌味や罵声が聞こえて来なかったとは思いましたが…」
「また貴方は私のイベントを潰しましたわね!貴方への嫌がらせはドンドン激しくなり、親友の私と木附先生が犯人を突きとめる為に強力しあい絆を深める予定だったのに…」
「…えっ…嫌がらせあれ以上激しくなる予定だったんですか、よかったぁ~これで平穏な学生生活を送れる」
「全然良くないですからぁぁぁ!本当は目立つ私が嫌がらせを受ける予定だったのに、敢えて貴方に譲ったというのに何してくてるのよぉぉモブ娘!!」
「えーそんなの譲られたくないですし、ヒロインキャラがブレてますよ白鳥さん。天然美少女がそんな口悪い怒号を飛ばしちゃいけません」
「チッ!!」
「うわぁぁぁヒロインが舌打ちした!?」
「もぉぉモブ娘…私の物語を何処まで壊すのよ…私が何かした?学園アイドルは譲るって言ってるじゃない」
頭を抱えて白鳥さんは苦悩している、すっかり可憐なイメージが崩れたなこの子…でも本音をさらけ出す今の貴方に嫌悪感が沸かない。
ピヨ男さんを奪わないなら、別に白鳥さんの邪魔をする気はないんだけどな。風邪からの麻疹で1週間お休みしていたら虐め子達が消えていた
「まぁ~まぁ~落ち着いて下さいよ白鳥さん、色々やらかしてくれましたが、濡れネズミの私にジャージを貸してくれた恩もありますから恨み辛みは水に流そうかとも思います」
白鳥さんは当初ハーレムエンド目指してた事で私も煮え湯を飲まされたが、無意識に彼女のイベントを潰したのも私だからお互い痛み分けにしますかね…
「もぉ~ヤダモブ娘に私の学園恋愛を壊される~」
「よしよし泣かないで下さいよ。白鳥さんは美少女だしモテるんですからこれからですよ。カイン先輩を狙わないなら協力しますから…それにしてもなんで私に嫌がらせした女子生徒達は休学させられたんですかね?私の一件ですかね?」
「…噂なんだけどね…休学させられてる方々、退学になるかもって話もあるのよ。どうやら貴方に嫌がらせをする以外にも色々問題児だったらしくね、今回の貴方の虐めで決定打になったと聞いたわ…」
「こんなお嬢様学園の問題児ですか…?」
「援交してるって…噂があるのよ…」
「えっえっ…援助交際って事ですか?裕福なご家庭のご令嬢が??お金に不自由しなさそうに感じるのですが…」
「私もよくわからないけど…スリルや好奇心でやり始めてたのかしら…?」
「『ようこそ!キラキラ恋愛高等学園へ♪』
~貴方が桃色レンジャーになるまでの甘い学園生活~18禁乙女ゲームにそんな話ありましたっけ?」
「…私も記憶が混濁してまして、でもこのゲーム恋愛だけじゃなく推理要素もあったはず…」
白鳥さんは頭を抱えて悩み始めた、推理要素なんてまったく覚えてない私は頭の上に?を浮かべて白鳥さんを見つめいたが
そろそろ…彼が来る時間だ…
早く白鳥さんとの会話終わらせて向かわないと…
フワリと身体が浮いて両脇を持ち上げられる、気付けば牛乳瓶底眼鏡をかけた金髪のピヨたんに持ち上げられている。
「ピヨたん!!」
「こらあかりん!ちゃんといつもの場所に居ないと心配するでしょ…」
「ごめんなさい…ちょっと白鳥さんとお話しがありまして…」
ピヨ男さんは私を抱き抱えながら、白鳥さんを一瞥した。なんだろ牛乳瓶底眼鏡だからピヨ男さんの瞳は見えないのに、白鳥さんを凄い形相で睨み付けている気配を感じる。ピヨ男さんの背後には見えない吹雪が吹き荒れており、怖い怖い怖い無言だから余計に怖さが倍増する。
しかし白鳥さんには何も言わずピヨ男さんはピヨ村へと歩きだした
「ま…待ってください!!」
「チッ!!何!?」
ピヨたんが舌打ちしたよぉ…怖い怖い
白鳥さんは尚も話しかける
「色々…すみませんでした…二人の邪魔はしませんから…だから…」
「話しかけるな…近付くな…視界にも入るな…」
ひぃぃぃピヨ男さんのドスがきいた声色が恐ろしい…
ほらシュッンと白鳥さん落ち込んでる。
確かに散々引っ掻き回されたけど美少女にそんな態度はピヨ男さんの評判も下がってしまうかも…
「ピヨたんピヨたん落ち着いて…白鳥さんの話を聞いてあげようよ…」
「…無理…」
取り付く島がない…ピヨ男さんは無言でそのまま私を抱き抱え去ってしまったのだった。
本音はまだ白鳥さんと情報交換したかったが、ピヨたんの機嫌を損ねてまでその場に残るのも違う気がするので彼に従った。
「どーいーうーことよぉぉぉぉ!!」
私の両肩を掴みこれでもかっというぐらいグラグラと前後に揺らし怒号を飛ばしている。
そんなにグラグラ揺されると目が回りますので止めて頂きたいのですが。やっと風邪から併発した麻疹が治り、健康のありがたみを痛感しながら通学すれば、初日のランチ休憩から白鳥さんに怒られている私…
「いや…白鳥さんどういう事かと言われても…」
「貴方に嫌がらせしていた女子生徒が、皆休学させられているのよぉぉぉ!!」
「ほぇぇぇ!?私のお休みの間になにが?確かに今日通学する時に嫌味や罵声が聞こえて来なかったとは思いましたが…」
「また貴方は私のイベントを潰しましたわね!貴方への嫌がらせはドンドン激しくなり、親友の私と木附先生が犯人を突きとめる為に強力しあい絆を深める予定だったのに…」
「…えっ…嫌がらせあれ以上激しくなる予定だったんですか、よかったぁ~これで平穏な学生生活を送れる」
「全然良くないですからぁぁぁ!本当は目立つ私が嫌がらせを受ける予定だったのに、敢えて貴方に譲ったというのに何してくてるのよぉぉモブ娘!!」
「えーそんなの譲られたくないですし、ヒロインキャラがブレてますよ白鳥さん。天然美少女がそんな口悪い怒号を飛ばしちゃいけません」
「チッ!!」
「うわぁぁぁヒロインが舌打ちした!?」
「もぉぉモブ娘…私の物語を何処まで壊すのよ…私が何かした?学園アイドルは譲るって言ってるじゃない」
頭を抱えて白鳥さんは苦悩している、すっかり可憐なイメージが崩れたなこの子…でも本音をさらけ出す今の貴方に嫌悪感が沸かない。
ピヨ男さんを奪わないなら、別に白鳥さんの邪魔をする気はないんだけどな。風邪からの麻疹で1週間お休みしていたら虐め子達が消えていた
「まぁ~まぁ~落ち着いて下さいよ白鳥さん、色々やらかしてくれましたが、濡れネズミの私にジャージを貸してくれた恩もありますから恨み辛みは水に流そうかとも思います」
白鳥さんは当初ハーレムエンド目指してた事で私も煮え湯を飲まされたが、無意識に彼女のイベントを潰したのも私だからお互い痛み分けにしますかね…
「もぉ~ヤダモブ娘に私の学園恋愛を壊される~」
「よしよし泣かないで下さいよ。白鳥さんは美少女だしモテるんですからこれからですよ。カイン先輩を狙わないなら協力しますから…それにしてもなんで私に嫌がらせした女子生徒達は休学させられたんですかね?私の一件ですかね?」
「…噂なんだけどね…休学させられてる方々、退学になるかもって話もあるのよ。どうやら貴方に嫌がらせをする以外にも色々問題児だったらしくね、今回の貴方の虐めで決定打になったと聞いたわ…」
「こんなお嬢様学園の問題児ですか…?」
「援交してるって…噂があるのよ…」
「えっえっ…援助交際って事ですか?裕福なご家庭のご令嬢が??お金に不自由しなさそうに感じるのですが…」
「私もよくわからないけど…スリルや好奇心でやり始めてたのかしら…?」
「『ようこそ!キラキラ恋愛高等学園へ♪』
~貴方が桃色レンジャーになるまでの甘い学園生活~18禁乙女ゲームにそんな話ありましたっけ?」
「…私も記憶が混濁してまして、でもこのゲーム恋愛だけじゃなく推理要素もあったはず…」
白鳥さんは頭を抱えて悩み始めた、推理要素なんてまったく覚えてない私は頭の上に?を浮かべて白鳥さんを見つめいたが
そろそろ…彼が来る時間だ…
早く白鳥さんとの会話終わらせて向かわないと…
フワリと身体が浮いて両脇を持ち上げられる、気付けば牛乳瓶底眼鏡をかけた金髪のピヨたんに持ち上げられている。
「ピヨたん!!」
「こらあかりん!ちゃんといつもの場所に居ないと心配するでしょ…」
「ごめんなさい…ちょっと白鳥さんとお話しがありまして…」
ピヨ男さんは私を抱き抱えながら、白鳥さんを一瞥した。なんだろ牛乳瓶底眼鏡だからピヨ男さんの瞳は見えないのに、白鳥さんを凄い形相で睨み付けている気配を感じる。ピヨ男さんの背後には見えない吹雪が吹き荒れており、怖い怖い怖い無言だから余計に怖さが倍増する。
しかし白鳥さんには何も言わずピヨ男さんはピヨ村へと歩きだした
「ま…待ってください!!」
「チッ!!何!?」
ピヨたんが舌打ちしたよぉ…怖い怖い
白鳥さんは尚も話しかける
「色々…すみませんでした…二人の邪魔はしませんから…だから…」
「話しかけるな…近付くな…視界にも入るな…」
ひぃぃぃピヨ男さんのドスがきいた声色が恐ろしい…
ほらシュッンと白鳥さん落ち込んでる。
確かに散々引っ掻き回されたけど美少女にそんな態度はピヨ男さんの評判も下がってしまうかも…
「ピヨたんピヨたん落ち着いて…白鳥さんの話を聞いてあげようよ…」
「…無理…」
取り付く島がない…ピヨ男さんは無言でそのまま私を抱き抱え去ってしまったのだった。
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