41 / 47
4章
このたび風邪をひきました
しおりを挟む
「…クッション…」
もうすぐ冬だっていうのに、全身ずぶ濡れ濡れネズミになれば風邪ひくよな…
頭がふらふらするよ、隣の鈴木君が何やら心配そうに私を見てるし熱ぽい顔でもしてるのかな私。
それも宿敵ヒロインとの対決が、親友扱いされ協力要請まで確実におかしな方向に進んでるし。考えなければならない事が多いのだが頭ぐるぐるして今の授業ですら内容がまったく頭に入ってこない。これは不味い今日は諦めて早退させて貰おうかな…でもあと少しでお昼休み休憩だからあと少し堪えなければ。ピヨたんに会いたい、ピヨたんに色々ご報告とご相談したいのに身体が重いよクラクラする
キーンコーンカーンコーン♪
キーンコーンカーンコーン♪
やっと授業が終わった早くピヨたんに会いに行かねば、立ち上がらなきゃなのに立てない身体に力が入らない。目がぐるぐる回って思わず机に伏せて吐き気に堪える…
ぎもぢわるぃぃぃ…
「小野さん…小野さん…大丈夫…?」
全然大丈夫じゃない気持ち悪いから、ユサユサ揺らさないでおくれよモブ男。
私の肩をユサユサ揺する鈴木君は何か気がついたらしく慌てて立ち上がり私のおでこに手を当てる
「小野さん熱出してるじゃないか!?なんでそんな無理してるんだよ…保健室に連れていくから立てる?」
「…むり…」
自分の身体が全然言うことを聞いてくれない、頭を上げたいのにヘニョリと再度机に突っ伏してしまう…なにやら呼吸するのも一苦労だよ。
「小野さん申し訳ないけど僕が担ぐよ!!」
それはダメ!!じつは私ジャージの下がノーブラノーパンなんですよ。だって下着までびしょ濡れだったから身につけておけなくて…今モブ男の鈴木君におんぶされればジャージ越しの生乳を押し付けることになるし、お姫様だっこなんてされたら尻が強調されてパンツの線でないからノーパンだとばれる!?いやTバック履いてれば下着の線なんか出ないから皆私がTバック履いてるって思うかな…
いやいや…なに変なところで悩んでいるんだ、ここは申し訳ないが鈴木君にピヨ男さんを呼んできて貰おうか、でも鈴木君はピヨ男さん狙ってるから二人に会瀬チャンスを私が与えてしまうのでは…!?
私の知らない間に連絡交換なんかしちゃって、私の体調確認という名目でLINEで連絡しあってお互いの趣味話なんかで意気投合して、お休みの時にこっそり会瀬し初めて…気付けば手なんか繋いで人目を避けて口付けを交わす。
これ以上深みにはまってはダメだと思うのに、押さえられない恋心…止められない衝動…
「おのれぇぇぇぇ鈴木君め!!私が風邪に浮かされてる間に止められない衝動に走る気かぁぁぁ!!」
「なっ…なっ…なに言ってるの小野さん、熱でおかしくなってるんだね。イヤかもしれないけど担ぐよ、このままほっとけば症状が益々悪化する我儘言わないで大人しくして」
「いやぁぁぁ~」
強引に腕を引かれて鈴木君の背中におんぶされそうになる、必死に背中に胸が当たらないように抵抗するが熱に浮かされ身体が言うこときかないヨロヨロと鈴木君の背中にあと数センチで接触する
「やめてぇぇぇ~ピヨ男しゃん助けてぇぇぇ」
半べそかきながら必死に助けを呼ぶ…
フワリと身体が空に浮く、ついに鈴木君におんぶされてしまったのかと涙を堪えて現状を把握すれば、おんぶではなく縦抱っこされていた。
私を縦抱っこしている人物を見れば、必死に堪えてた涙がポロポロ溢れだし思わず彼の胸にすがりつき泣き出してしまった。
「あかりん大丈夫…?熱だしちゃったのか…辛かったね、泣かないの今保健室連れて行ってあげるから…」
「ピヨたん…ピヨたん…うわぁ~ん…」
「よしよし…大丈夫だから…なんで髪が半乾きなの…それもジャージ姿?お昼休みだからクラス前まで迎えにきてよかったよ。」
「おい…待てよ!!カイン先輩!」
「また君か…うちの亜香里に触れようとしないでくれるかな…下心丸出しで恥ずかしくないのかい?」
「なっなっなっ!!下心とかじゃない友人を心配するのは当たり前の行動だろ!」
「へぇぇ…じゃそのまんま友人として行動してね。亜香里にちょっかいだすなら僕が本気で相手するから…」
「学園アイドルかなにか知らないが、お前のせいで小野さんはこんな熱を出す酷い目にあってるんだからな!!」
「どういう事だ?」
「あんたと付き合ってるから小野さんは嫌がらせを受けている…僕にははっきり教えてくれないけど、今日だって制服をびしょ濡れにされてジャージ姿でしか居られなくなってるし、教科書や下駄箱の靴とかもしょっちゅう隠されて彼女一人でいつも探しているんだぞ!!」
「……そう…それは僕の落ち度だね…教えてくれてありがとう…」
なにかピヨ男さんと鈴木君が言い争ってるなって思うけど聞き耳を立てる余裕がない。
必死にピヨ男さんにしがみつくしか出来ない
「鈴木君悪いけど亜香里を早く看病したいから連れていくよ…」
「・・・ああ」
ユサユサとピヨ男さんに担がれ私は保健室に連れていかれる。
ピヨ男さんならこのまま意識を無くしてもどうにかしてくれると安堵し寝るように力を抜いた。
「あ…あか…あかりん大丈夫?気を失ったのかな、酷い熱だ呼吸も荒いし保健室じゃダメかもしれないな…あかりん大丈夫だからね僕が一緒だから安心してね…」
うん…安心してる…
私の意識が無いからって鈴木君と連絡交換しちゃダメだからね…
もうすぐ冬だっていうのに、全身ずぶ濡れ濡れネズミになれば風邪ひくよな…
頭がふらふらするよ、隣の鈴木君が何やら心配そうに私を見てるし熱ぽい顔でもしてるのかな私。
それも宿敵ヒロインとの対決が、親友扱いされ協力要請まで確実におかしな方向に進んでるし。考えなければならない事が多いのだが頭ぐるぐるして今の授業ですら内容がまったく頭に入ってこない。これは不味い今日は諦めて早退させて貰おうかな…でもあと少しでお昼休み休憩だからあと少し堪えなければ。ピヨたんに会いたい、ピヨたんに色々ご報告とご相談したいのに身体が重いよクラクラする
キーンコーンカーンコーン♪
キーンコーンカーンコーン♪
やっと授業が終わった早くピヨたんに会いに行かねば、立ち上がらなきゃなのに立てない身体に力が入らない。目がぐるぐる回って思わず机に伏せて吐き気に堪える…
ぎもぢわるぃぃぃ…
「小野さん…小野さん…大丈夫…?」
全然大丈夫じゃない気持ち悪いから、ユサユサ揺らさないでおくれよモブ男。
私の肩をユサユサ揺する鈴木君は何か気がついたらしく慌てて立ち上がり私のおでこに手を当てる
「小野さん熱出してるじゃないか!?なんでそんな無理してるんだよ…保健室に連れていくから立てる?」
「…むり…」
自分の身体が全然言うことを聞いてくれない、頭を上げたいのにヘニョリと再度机に突っ伏してしまう…なにやら呼吸するのも一苦労だよ。
「小野さん申し訳ないけど僕が担ぐよ!!」
それはダメ!!じつは私ジャージの下がノーブラノーパンなんですよ。だって下着までびしょ濡れだったから身につけておけなくて…今モブ男の鈴木君におんぶされればジャージ越しの生乳を押し付けることになるし、お姫様だっこなんてされたら尻が強調されてパンツの線でないからノーパンだとばれる!?いやTバック履いてれば下着の線なんか出ないから皆私がTバック履いてるって思うかな…
いやいや…なに変なところで悩んでいるんだ、ここは申し訳ないが鈴木君にピヨ男さんを呼んできて貰おうか、でも鈴木君はピヨ男さん狙ってるから二人に会瀬チャンスを私が与えてしまうのでは…!?
私の知らない間に連絡交換なんかしちゃって、私の体調確認という名目でLINEで連絡しあってお互いの趣味話なんかで意気投合して、お休みの時にこっそり会瀬し初めて…気付けば手なんか繋いで人目を避けて口付けを交わす。
これ以上深みにはまってはダメだと思うのに、押さえられない恋心…止められない衝動…
「おのれぇぇぇぇ鈴木君め!!私が風邪に浮かされてる間に止められない衝動に走る気かぁぁぁ!!」
「なっ…なっ…なに言ってるの小野さん、熱でおかしくなってるんだね。イヤかもしれないけど担ぐよ、このままほっとけば症状が益々悪化する我儘言わないで大人しくして」
「いやぁぁぁ~」
強引に腕を引かれて鈴木君の背中におんぶされそうになる、必死に背中に胸が当たらないように抵抗するが熱に浮かされ身体が言うこときかないヨロヨロと鈴木君の背中にあと数センチで接触する
「やめてぇぇぇ~ピヨ男しゃん助けてぇぇぇ」
半べそかきながら必死に助けを呼ぶ…
フワリと身体が空に浮く、ついに鈴木君におんぶされてしまったのかと涙を堪えて現状を把握すれば、おんぶではなく縦抱っこされていた。
私を縦抱っこしている人物を見れば、必死に堪えてた涙がポロポロ溢れだし思わず彼の胸にすがりつき泣き出してしまった。
「あかりん大丈夫…?熱だしちゃったのか…辛かったね、泣かないの今保健室連れて行ってあげるから…」
「ピヨたん…ピヨたん…うわぁ~ん…」
「よしよし…大丈夫だから…なんで髪が半乾きなの…それもジャージ姿?お昼休みだからクラス前まで迎えにきてよかったよ。」
「おい…待てよ!!カイン先輩!」
「また君か…うちの亜香里に触れようとしないでくれるかな…下心丸出しで恥ずかしくないのかい?」
「なっなっなっ!!下心とかじゃない友人を心配するのは当たり前の行動だろ!」
「へぇぇ…じゃそのまんま友人として行動してね。亜香里にちょっかいだすなら僕が本気で相手するから…」
「学園アイドルかなにか知らないが、お前のせいで小野さんはこんな熱を出す酷い目にあってるんだからな!!」
「どういう事だ?」
「あんたと付き合ってるから小野さんは嫌がらせを受けている…僕にははっきり教えてくれないけど、今日だって制服をびしょ濡れにされてジャージ姿でしか居られなくなってるし、教科書や下駄箱の靴とかもしょっちゅう隠されて彼女一人でいつも探しているんだぞ!!」
「……そう…それは僕の落ち度だね…教えてくれてありがとう…」
なにかピヨ男さんと鈴木君が言い争ってるなって思うけど聞き耳を立てる余裕がない。
必死にピヨ男さんにしがみつくしか出来ない
「鈴木君悪いけど亜香里を早く看病したいから連れていくよ…」
「・・・ああ」
ユサユサとピヨ男さんに担がれ私は保健室に連れていかれる。
ピヨ男さんならこのまま意識を無くしてもどうにかしてくれると安堵し寝るように力を抜いた。
「あ…あか…あかりん大丈夫?気を失ったのかな、酷い熱だ呼吸も荒いし保健室じゃダメかもしれないな…あかりん大丈夫だからね僕が一緒だから安心してね…」
うん…安心してる…
私の意識が無いからって鈴木君と連絡交換しちゃダメだからね…
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
性欲の強すぎるヤクザに捕まった話
古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。
どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。
「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」
「たまには惣菜パンも悪くねぇ」
……嘘でしょ。
2019/11/4 33話+2話で本編完結
2021/1/15 書籍出版されました
2021/1/22 続き頑張ります
半分くらいR18な話なので予告はしません。
強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。
誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。
当然の事ながら、この話はフィクションです。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
【R18】ドS上司とヤンデレイケメンに毎晩種付けされた結果、泥沼三角関係に堕ちました。
雪村 里帆
恋愛
お陰様でHOT女性向けランキング31位、人気ランキング132位の記録達成※雪村里帆、性欲旺盛なアラサーOL。ブラック企業から転職した先の会社でドS歳下上司の宮野孝司と出会い、彼の事を考えながら毎晩自慰に耽る。ある日、中学時代に里帆に告白してきた同級生のイケメン・桜庭亮が里帆の部署に異動してきて…⁉︎ドキドキハラハラ淫猥不埒な雪村里帆のめまぐるしい二重恋愛生活が始まる…!優柔不断でドMな里帆は、ドS上司とヤンデレイケメンのどちらを選ぶのか…⁉︎
——もしも恋愛ドラマの濡れ場シーンがカット無しで放映されたら?という妄想も込めて執筆しました。長編です。
※連載当時のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる