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3章
イベントが開始されたらしいです⑪
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「ねぇ…僕から逃げられると思ったの…?」
私の身体を組敷く男がクツクツと肩を震わせて愉快に笑っていた。何がそんなに可笑しいのかわからない、口元は笑っているのに瞳だけはギラギラ光り睨み付ける様に私を見下ろしている
両手は拘束され首後ろ、必死に下半身を動かして抵抗するが、所詮男性に組敷かれてる状態でまったく歯がたたない
「ねぇ…なんで抵抗するの?ねぇ…なんで話を聞いてくれないの…ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ?」
私を組敷き押さえつける力が強くなる…
痛い痛い痛い絶対に内出血している…
綺麗な金髪の髪が乱れ、怖いぐらい整った顔が酷く歪みカイン先輩はすごく怒っている。当然だ。地味で可愛くなくモブ娘の私が生意気に彼から逃げ出したのだから。彼のプライドを傷つけたのはわかってる…
あの夜祭りの後から何度連絡があっても返信出来ない私がいて何を話せば良いのかわからず…
別れの言葉を告げられるのが怖くて逃げ回っていた、常に家に籠りスマホは電源を切り誰にも会わず誰とも連絡をとらず廃人みたいな生活をしていた。
あまりにも不健康な生活をしていた私を見かねたママにより強制的にお買い物の使命を受け、一週間ぶりに外に出れば生憎の曇り空買い物をおえて帰る時には雨が降り始めてしまった。
(私の心みたいな天候だな…)
雨足はあっという間に激しくなり傘を持ってない私はシャッターの閉まった店先で雨宿りして途方に暮れる…
一週間ぶりに外に出れば大雨…
逃げて逃げて全てのことから逃げ回ってたから天罰がくだったのかな…
このまま音信不通で居ればピヨ男さんと私は自然消滅になるのかな、それはそれで仕方ないのかもしれない別れの言葉など聞きたくない…他の人を想っている貴方を見たくない…
今の自分が嫌になるウジウジ行動もせず、悲劇なヒロインぶって落ち込んで1人で泣いて何をやってるんだって苛つくし勇気を振り絞って一歩を踏み出せない…臆病で弱くてズルイ自分…
はぁ~と深いため息を吐いて雨空を見上げていた
突然キキッーーとブレーキの音がすれば…
目の前に黒い高級車が止まり、車の中へと強引に押し込まれる。騒がないように口元は押さえつけられ目隠しをされ手足は拘束された、あっという間に車は急発進し自分に何が起きたかもわからず唖然とする。
『やっと…捕まえた…』
モゴモゴも口元を押さえる手を離すように抵抗すれば
『ねぇ…抵抗するの…?』
普段高めの声が怒ってる時は低くくなってドスがきく、その声も抱き込まれてほのかに香る匂いも私がよく知ってる人で…
『あははは~やっとやっとだ!やっと捕まえた捕まえた捕まえた捕まえた捕まえた捕まえた捕まえた捕まえた逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない』
壊れたテープレコーダーの様に何度何度も同じ言葉を呟き続ける。完全に壊れて闇落ちしてしまっている、こんなに壊れている彼は始めてでゾクゾク背筋が凍る
クンクンと私の首筋の臭いをかいで嬉しそうに笑いだす
『あっはっはっ~あぁぁぁクンクンはぁぁぁぁ~!この匂いだよ僕の僕のなのに僕だけの者なのに、早く帰ろう君の籠に帰ろうね。あかりんも迷子になっちゃって寂しかったよね…間違って外に出ないようにしっかり鍵もつけなきゃね…』
目隠しと口元を封じられたまま何かを嗅がされ意識を失った。やっと意識を取り戻した時にはどこかの見慣れぬ部屋の大きなベッドの上で狼狽える私をよそに彼は私を組敷いていた…
私の身体を組敷く男がクツクツと肩を震わせて愉快に笑っていた。何がそんなに可笑しいのかわからない、口元は笑っているのに瞳だけはギラギラ光り睨み付ける様に私を見下ろしている
両手は拘束され首後ろ、必死に下半身を動かして抵抗するが、所詮男性に組敷かれてる状態でまったく歯がたたない
「ねぇ…なんで抵抗するの?ねぇ…なんで話を聞いてくれないの…ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ?」
私を組敷き押さえつける力が強くなる…
痛い痛い痛い絶対に内出血している…
綺麗な金髪の髪が乱れ、怖いぐらい整った顔が酷く歪みカイン先輩はすごく怒っている。当然だ。地味で可愛くなくモブ娘の私が生意気に彼から逃げ出したのだから。彼のプライドを傷つけたのはわかってる…
あの夜祭りの後から何度連絡があっても返信出来ない私がいて何を話せば良いのかわからず…
別れの言葉を告げられるのが怖くて逃げ回っていた、常に家に籠りスマホは電源を切り誰にも会わず誰とも連絡をとらず廃人みたいな生活をしていた。
あまりにも不健康な生活をしていた私を見かねたママにより強制的にお買い物の使命を受け、一週間ぶりに外に出れば生憎の曇り空買い物をおえて帰る時には雨が降り始めてしまった。
(私の心みたいな天候だな…)
雨足はあっという間に激しくなり傘を持ってない私はシャッターの閉まった店先で雨宿りして途方に暮れる…
一週間ぶりに外に出れば大雨…
逃げて逃げて全てのことから逃げ回ってたから天罰がくだったのかな…
このまま音信不通で居ればピヨ男さんと私は自然消滅になるのかな、それはそれで仕方ないのかもしれない別れの言葉など聞きたくない…他の人を想っている貴方を見たくない…
今の自分が嫌になるウジウジ行動もせず、悲劇なヒロインぶって落ち込んで1人で泣いて何をやってるんだって苛つくし勇気を振り絞って一歩を踏み出せない…臆病で弱くてズルイ自分…
はぁ~と深いため息を吐いて雨空を見上げていた
突然キキッーーとブレーキの音がすれば…
目の前に黒い高級車が止まり、車の中へと強引に押し込まれる。騒がないように口元は押さえつけられ目隠しをされ手足は拘束された、あっという間に車は急発進し自分に何が起きたかもわからず唖然とする。
『やっと…捕まえた…』
モゴモゴも口元を押さえる手を離すように抵抗すれば
『ねぇ…抵抗するの…?』
普段高めの声が怒ってる時は低くくなってドスがきく、その声も抱き込まれてほのかに香る匂いも私がよく知ってる人で…
『あははは~やっとやっとだ!やっと捕まえた捕まえた捕まえた捕まえた捕まえた捕まえた捕まえた捕まえた逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない』
壊れたテープレコーダーの様に何度何度も同じ言葉を呟き続ける。完全に壊れて闇落ちしてしまっている、こんなに壊れている彼は始めてでゾクゾク背筋が凍る
クンクンと私の首筋の臭いをかいで嬉しそうに笑いだす
『あっはっはっ~あぁぁぁクンクンはぁぁぁぁ~!この匂いだよ僕の僕のなのに僕だけの者なのに、早く帰ろう君の籠に帰ろうね。あかりんも迷子になっちゃって寂しかったよね…間違って外に出ないようにしっかり鍵もつけなきゃね…』
目隠しと口元を封じられたまま何かを嗅がされ意識を失った。やっと意識を取り戻した時にはどこかの見慣れぬ部屋の大きなベッドの上で狼狽える私をよそに彼は私を組敷いていた…
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