40 / 50
第40夜 隠ーオニー
しおりを挟む
言葉って、すごい力をもっている。
もちろん、人や物を表す言葉ももちろんですが、過去の出来事も、言葉で読み解くしない。
もちろん土器や当時使ってた物からも推察はできますが、言葉が残っていたら、その当時のことがわかってしまう。
でも、その言葉が歪められていたら…。
祖父曰く歪められて妖怪になったものなんざ、いくらでもいるんだよ。
人間の負の感情ってのは、人間すらも化け物にかえるのさ。
とても美しい人がいて、素直に美しいと書いた書物と、妬ましくて醜い、と書いた書物があったとして。
それがなぜか「醜いと書かれた書物」の方が残ってしまったら。
後世には「醜い」と残ってしまう。
それが例えば。
鬼。語源は隠という説があるそうだ。
鬼は天狗と混同され、天狗は白人渡来ではないかとも言われている。
もし仮りに。
隠れて住んでる人たちがいたら、それは鬼になるのかもしれません。
たまたま日本に流れ着いた白人が、迫害されて隠れ住んだのかもしれない。
鬼は人。言葉が作り出した者。
そう考えると、日本人の大好きな鬼退治の物語も見る目が変わらないだろうか?
たったひとつの言葉が。
たったひとりの人間を。
妖怪にして。
打ち滅ぼして。
英雄譚に祭り上げるのです。
現代でも、無い、と言い切れるのか?
もちろん、人や物を表す言葉ももちろんですが、過去の出来事も、言葉で読み解くしない。
もちろん土器や当時使ってた物からも推察はできますが、言葉が残っていたら、その当時のことがわかってしまう。
でも、その言葉が歪められていたら…。
祖父曰く歪められて妖怪になったものなんざ、いくらでもいるんだよ。
人間の負の感情ってのは、人間すらも化け物にかえるのさ。
とても美しい人がいて、素直に美しいと書いた書物と、妬ましくて醜い、と書いた書物があったとして。
それがなぜか「醜いと書かれた書物」の方が残ってしまったら。
後世には「醜い」と残ってしまう。
それが例えば。
鬼。語源は隠という説があるそうだ。
鬼は天狗と混同され、天狗は白人渡来ではないかとも言われている。
もし仮りに。
隠れて住んでる人たちがいたら、それは鬼になるのかもしれません。
たまたま日本に流れ着いた白人が、迫害されて隠れ住んだのかもしれない。
鬼は人。言葉が作り出した者。
そう考えると、日本人の大好きな鬼退治の物語も見る目が変わらないだろうか?
たったひとつの言葉が。
たったひとりの人間を。
妖怪にして。
打ち滅ぼして。
英雄譚に祭り上げるのです。
現代でも、無い、と言い切れるのか?
0
お気に入りに追加
14
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる