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チュートリアル
22 限界突破クエスト
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翌日の日曜日。
朝ご飯を食べた後、昨日やり残した宿題を終わらせると、VRギアを装着してローラシア・フロンティアにログインする。
すると辺りは暗くなっていた。街のあちらこちらにある街灯は辺りを明るく照らし、空には満天の星空が広がっている。
そういえば、こっちの世界に来てからずっと昼間のように明るかったから、夜空なんて見たことなかった。きれいだなあ……。
スクリーンショットを撮りながら街の中を歩き回る。
夜と言っても街は賑やかで、どの店も普通に開店しているしプレイヤーはもちろんNPCの人通りも多い。
街の機能は昼間の時と変わらず使えるみたいだ。眠らない街だね。
ふと視界の端っこに点滅しているアイコンが見えた。なんだろ? そのアイコンをクリックしてみるとメールがが表示される。
日付は昨日の夜で、メールの差出人はみさとだった。
------
差出人:みさと
件名:限界突破クエスト
本文:ファイターの限界突破クエスト発見したよ! クラフトギルドの通りの先に兵士の訓練場があるから行ってみるといいよ!
------
限界突破クエストってなんだろう? 訓練場に何かあるのかな? 行ってみればわかるよね。
よしっ、早速行こう! 私は訓練場へと足を向けた。
訓練場に到着すると、そこには大勢のプレイヤーが列をなしている姿があった。みんなここで何かやっているんだろうか? 私は近くにいた蒼い髪の女エルフのプレイヤーに聞いてみた。
「すみません、これって何をしているんですか?」
「ん? ああ、ここでファイターの限界突破クエストが受注できるんだよ。君もファイターだろう?」
「はい、そうです。友達に言われてきたんですけど、よくわからなくて……」
「そうか。レベル10になるとレベルキャップが掛かるのは知っているかい?」
「レベルキャップ……ですか? いえ、こういうゲームは初めてなのでわかりません」
「わかった、じゃあ簡単に説明しよう」
そう言うと彼女は説明してくれた。見た目はふんわりしててかわいいのに、声が低くてイケボなので戸惑ってしまう。
レベルキャップというのは、これ以上レベルが上がらないように制限が掛かっていることを言うらしい。この制限を取り除くための条件が、今みんなが受けようとしているクエストなんだそうだ。
「つまり、次の段階へ進むためには、このクエストをクリアしないといけないってことですね?」
「そういうこと。ちなみにこのクエストは一人でやらなければならないんだ。まあ、失敗しても何度でも受けられるから安心してくれ。まあ、最後尾から並びなおす手間はかかるけどね」
「わかりました。教えていただきありがとうございました」
お礼を言って最後尾に行こうとすると、彼女に呼び止められた。
「待ってくれ。せっかくだからフレンド登録しないかい? 私はツバサっていうんだ」
「えっ!? あ、はい……お願いします! 私はたく……じゃなかった。ジャスパーです!」
突然の誘いに動揺しながら答える私。仲間内以外だと初めてのフレンドだ……! ドキドキするなあ……。
名前を交換し終えると、彼女からフレンド申請が来たのでOKボタンを押す。これでいつでも連絡が取れるようになるんだよね。なんか嬉しいかも!
「何か困ったことがあればいつでもメールしてきてくれ。答えられる範囲で力になろう」
「ありがとうございます! その時はよろしくお願いします!」
私はぺこりと頭を下げてその場を離れた。それにしても、見た目はかわいいのにかっこいい人だったなあ……。声とかすごい好みでした!
さて、気を取り直してクエストを受けてこようっと! 行列に並ぶこと1時間ほど経過しただろうか? ようやく私の番がやってきた。
訓練場にいる兵士のNPCに近づくと話しかけてきた。
「よく来たな。君も適正試験の受験者か?」
「あっ、はい! 多分そうです」
「ふむ……君なら大丈夫だろう。では、課題を出そう。この街の外にトウモロコシ畑があるのは知っているか?」
「はい、知っています」
「あの畑だが、オオカミ共に荒らされていて困っているとのことだ。だが、どこにいるかわからないオオカミの退治に国の兵士を出すわけにもいかん。そこで君に頼みたいのだ」
「えっと、そのオオカミを倒せばいいんですか?」
「いや、オオカミ共のねぐらを探してきて欲しい。場所さえわかれば後はこちらで対処しよう。見つけたらすぐに報告してくれ」
「わかりました! 頑張って探してきます!」
私はそう返事をすると、訓練場を後にする。
オオカミのねぐらかあ……。どこに行けばいいんだろう? トウモロコシ畑を荒らしているんだから、その近くだよね。
うーん……とりあえず、外に出てみよう。もしかしたら何かの手掛かりが見つかるかもしれない。
私は外へと駆け出した。
街道に沿ってトウモロコシ畑を歩いていると、オオカミがトウモロコシ畑から飛び出してきて襲い掛かってくる時がある。
その度にスキルを使って瞬殺しているのがけど、そのたびになんだか妙な視線を感じる気がする。気のせいかな……?
しばらく歩いていると、草原が見えて来た。昼間は小さくて黄色い花が咲いているだけだったけど、今は小さい光の粒みたいなのが、ふわ~っとたくさん飛んでいてとても幻想的だ。この光と夜空の明かりのおかげで夜でも真っ暗にならず辺りが良く見える。
「わあ……綺麗……」
思わず呟いてしまった。本当に綺麗な景色だなあ……。
昼間とは違う魅力があってすごく素敵! ……はっ! 見とれている場合じゃない! クエストを進めなきゃ!
スクリーンショットを撮った後、クエストの続きを始める。たしか、オオカミのねぐらを探すんだったね。
あたりをキョロキョロと見回していると、花畑の中心にオオカミが寝ているのが見えた。普通のオオカミとは違って、薄っすらと緑色に光って見える。あれって廃村の盗賊のボスみたいな感じなのかな? 攻撃しない方がいいよね?
君子危うきにはなんとやらだ。そのまま街道を進むことにした。
小川では相変わらず多くのプレイヤーがカニ争奪戦を繰り広げていた。この小川の先は山間へと続いている。
もしかして、街道沿いじゃないのかな? 引き返してトウモロコシ畑の周りを探索してみることにしよう。
トウモロコシ畑の端まで戻ってきた。
街道から外れてあぜ道を進む。時折襲い掛かってくるオオカミを返り討ちにしつつ進んで行くと、何度かプレイヤーとすれ違った。
みんな剣を持っているので、おそらくファイターだろう。私が挨拶をすると笑顔で返してくれる人もいれば、素っ気ない態度で通り過ぎていく人もいる。
そんなやり取りをしながら進んでいると、何人かのプレイヤーが並んでいるところに出くわした。
何だろう? と思いつつも列の脇を通り過ぎようとしたら、並んでいたプレイヤーが慌てたように声を掛けてきた。
「ちょっ、ちょっと待って!」
「え? 何でしょうか?」
「君、ファイターの限界突破クエストでここに来たんだよね?」
「はい、そうですけど……?」
何でそんなことを聞くんだろう? と思って聞き返した。
「この列はそのクエストの順番待ちだよ。このまま先に行くとオオカミに見つかって死ぬから戻って」
「そうなんですか!?」
「そこの角あるでしょ? そこから覗くとオオカミの群れが見えるから。そしたら街に戻って報告すればいいんだよ」
「ありがとうございます!」
親切に教えてくれた人にお辞儀をすると、道を引き返して列の最後尾に並ぶ。危うく死ぬところだったよ。
それからしばらく待つと私の番になった。トウモロコシ畑の端からそーっと覗き込むと、そこにはぼろぼろで今にも崩れそうな大きな穀物蔵があった。
あれがオオカミのねぐらなんだろうか。壁の穴から見た感じだと中にいるのは十匹以上はいそう。
戻ってこれを報告すればいいんだよね? 私はそっとその場から離れ、街に向かってあぜ道を引き返した。
街に戻り、さっそく訓練場にいる兵士のNPCに報告する。
「見つけました! トウモロコシ畑の奥にぼろぼろで大きな穀物蔵があって、そこをねぐらにしているみたいです!」
「おお、無事に見つけられたようだな。感謝するぞ。」
そう言って兵士は私に敬礼をした。私もそれに返す。
クエスト完了のメッセージが表示された。
【ファイターのレベル上限が20になった!】
【訓練場のクエストを受けられるようになった!】
「なかなか見どころがあるようだ。また何かあったらよろしく頼むぞ!」
「はい、こちらこそよろしくお願いします!」
NPCの兵士さんに挨拶をして、その場から立ち去る。
さて、これからどうしようかな?
朝ご飯を食べた後、昨日やり残した宿題を終わらせると、VRギアを装着してローラシア・フロンティアにログインする。
すると辺りは暗くなっていた。街のあちらこちらにある街灯は辺りを明るく照らし、空には満天の星空が広がっている。
そういえば、こっちの世界に来てからずっと昼間のように明るかったから、夜空なんて見たことなかった。きれいだなあ……。
スクリーンショットを撮りながら街の中を歩き回る。
夜と言っても街は賑やかで、どの店も普通に開店しているしプレイヤーはもちろんNPCの人通りも多い。
街の機能は昼間の時と変わらず使えるみたいだ。眠らない街だね。
ふと視界の端っこに点滅しているアイコンが見えた。なんだろ? そのアイコンをクリックしてみるとメールがが表示される。
日付は昨日の夜で、メールの差出人はみさとだった。
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差出人:みさと
件名:限界突破クエスト
本文:ファイターの限界突破クエスト発見したよ! クラフトギルドの通りの先に兵士の訓練場があるから行ってみるといいよ!
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限界突破クエストってなんだろう? 訓練場に何かあるのかな? 行ってみればわかるよね。
よしっ、早速行こう! 私は訓練場へと足を向けた。
訓練場に到着すると、そこには大勢のプレイヤーが列をなしている姿があった。みんなここで何かやっているんだろうか? 私は近くにいた蒼い髪の女エルフのプレイヤーに聞いてみた。
「すみません、これって何をしているんですか?」
「ん? ああ、ここでファイターの限界突破クエストが受注できるんだよ。君もファイターだろう?」
「はい、そうです。友達に言われてきたんですけど、よくわからなくて……」
「そうか。レベル10になるとレベルキャップが掛かるのは知っているかい?」
「レベルキャップ……ですか? いえ、こういうゲームは初めてなのでわかりません」
「わかった、じゃあ簡単に説明しよう」
そう言うと彼女は説明してくれた。見た目はふんわりしててかわいいのに、声が低くてイケボなので戸惑ってしまう。
レベルキャップというのは、これ以上レベルが上がらないように制限が掛かっていることを言うらしい。この制限を取り除くための条件が、今みんなが受けようとしているクエストなんだそうだ。
「つまり、次の段階へ進むためには、このクエストをクリアしないといけないってことですね?」
「そういうこと。ちなみにこのクエストは一人でやらなければならないんだ。まあ、失敗しても何度でも受けられるから安心してくれ。まあ、最後尾から並びなおす手間はかかるけどね」
「わかりました。教えていただきありがとうございました」
お礼を言って最後尾に行こうとすると、彼女に呼び止められた。
「待ってくれ。せっかくだからフレンド登録しないかい? 私はツバサっていうんだ」
「えっ!? あ、はい……お願いします! 私はたく……じゃなかった。ジャスパーです!」
突然の誘いに動揺しながら答える私。仲間内以外だと初めてのフレンドだ……! ドキドキするなあ……。
名前を交換し終えると、彼女からフレンド申請が来たのでOKボタンを押す。これでいつでも連絡が取れるようになるんだよね。なんか嬉しいかも!
「何か困ったことがあればいつでもメールしてきてくれ。答えられる範囲で力になろう」
「ありがとうございます! その時はよろしくお願いします!」
私はぺこりと頭を下げてその場を離れた。それにしても、見た目はかわいいのにかっこいい人だったなあ……。声とかすごい好みでした!
さて、気を取り直してクエストを受けてこようっと! 行列に並ぶこと1時間ほど経過しただろうか? ようやく私の番がやってきた。
訓練場にいる兵士のNPCに近づくと話しかけてきた。
「よく来たな。君も適正試験の受験者か?」
「あっ、はい! 多分そうです」
「ふむ……君なら大丈夫だろう。では、課題を出そう。この街の外にトウモロコシ畑があるのは知っているか?」
「はい、知っています」
「あの畑だが、オオカミ共に荒らされていて困っているとのことだ。だが、どこにいるかわからないオオカミの退治に国の兵士を出すわけにもいかん。そこで君に頼みたいのだ」
「えっと、そのオオカミを倒せばいいんですか?」
「いや、オオカミ共のねぐらを探してきて欲しい。場所さえわかれば後はこちらで対処しよう。見つけたらすぐに報告してくれ」
「わかりました! 頑張って探してきます!」
私はそう返事をすると、訓練場を後にする。
オオカミのねぐらかあ……。どこに行けばいいんだろう? トウモロコシ畑を荒らしているんだから、その近くだよね。
うーん……とりあえず、外に出てみよう。もしかしたら何かの手掛かりが見つかるかもしれない。
私は外へと駆け出した。
街道に沿ってトウモロコシ畑を歩いていると、オオカミがトウモロコシ畑から飛び出してきて襲い掛かってくる時がある。
その度にスキルを使って瞬殺しているのがけど、そのたびになんだか妙な視線を感じる気がする。気のせいかな……?
しばらく歩いていると、草原が見えて来た。昼間は小さくて黄色い花が咲いているだけだったけど、今は小さい光の粒みたいなのが、ふわ~っとたくさん飛んでいてとても幻想的だ。この光と夜空の明かりのおかげで夜でも真っ暗にならず辺りが良く見える。
「わあ……綺麗……」
思わず呟いてしまった。本当に綺麗な景色だなあ……。
昼間とは違う魅力があってすごく素敵! ……はっ! 見とれている場合じゃない! クエストを進めなきゃ!
スクリーンショットを撮った後、クエストの続きを始める。たしか、オオカミのねぐらを探すんだったね。
あたりをキョロキョロと見回していると、花畑の中心にオオカミが寝ているのが見えた。普通のオオカミとは違って、薄っすらと緑色に光って見える。あれって廃村の盗賊のボスみたいな感じなのかな? 攻撃しない方がいいよね?
君子危うきにはなんとやらだ。そのまま街道を進むことにした。
小川では相変わらず多くのプレイヤーがカニ争奪戦を繰り広げていた。この小川の先は山間へと続いている。
もしかして、街道沿いじゃないのかな? 引き返してトウモロコシ畑の周りを探索してみることにしよう。
トウモロコシ畑の端まで戻ってきた。
街道から外れてあぜ道を進む。時折襲い掛かってくるオオカミを返り討ちにしつつ進んで行くと、何度かプレイヤーとすれ違った。
みんな剣を持っているので、おそらくファイターだろう。私が挨拶をすると笑顔で返してくれる人もいれば、素っ気ない態度で通り過ぎていく人もいる。
そんなやり取りをしながら進んでいると、何人かのプレイヤーが並んでいるところに出くわした。
何だろう? と思いつつも列の脇を通り過ぎようとしたら、並んでいたプレイヤーが慌てたように声を掛けてきた。
「ちょっ、ちょっと待って!」
「え? 何でしょうか?」
「君、ファイターの限界突破クエストでここに来たんだよね?」
「はい、そうですけど……?」
何でそんなことを聞くんだろう? と思って聞き返した。
「この列はそのクエストの順番待ちだよ。このまま先に行くとオオカミに見つかって死ぬから戻って」
「そうなんですか!?」
「そこの角あるでしょ? そこから覗くとオオカミの群れが見えるから。そしたら街に戻って報告すればいいんだよ」
「ありがとうございます!」
親切に教えてくれた人にお辞儀をすると、道を引き返して列の最後尾に並ぶ。危うく死ぬところだったよ。
それからしばらく待つと私の番になった。トウモロコシ畑の端からそーっと覗き込むと、そこにはぼろぼろで今にも崩れそうな大きな穀物蔵があった。
あれがオオカミのねぐらなんだろうか。壁の穴から見た感じだと中にいるのは十匹以上はいそう。
戻ってこれを報告すればいいんだよね? 私はそっとその場から離れ、街に向かってあぜ道を引き返した。
街に戻り、さっそく訓練場にいる兵士のNPCに報告する。
「見つけました! トウモロコシ畑の奥にぼろぼろで大きな穀物蔵があって、そこをねぐらにしているみたいです!」
「おお、無事に見つけられたようだな。感謝するぞ。」
そう言って兵士は私に敬礼をした。私もそれに返す。
クエスト完了のメッセージが表示された。
【ファイターのレベル上限が20になった!】
【訓練場のクエストを受けられるようになった!】
「なかなか見どころがあるようだ。また何かあったらよろしく頼むぞ!」
「はい、こちらこそよろしくお願いします!」
NPCの兵士さんに挨拶をして、その場から立ち去る。
さて、これからどうしようかな?
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