154 / 203
ウェレン王国編
頭、冷えましたか?
しおりを挟む
(クリムへの洗脳が解けている。あと少し──、絶対に、あなたを取り戻して見せる!)
「ステフ──。やっぱりあなた、わかっているじゃないですか! その、あなたに疑問を呈しているのが、本当の声です。その、憎しみの沼から、あなたを抜け出す声に、耳を傾けて!!」
「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!」
フリーゼの声。クリムはギロッとフリーゼをにらみ、再び距離を詰める。
大声で叫びながら感情いっぱいに剣をふるい、フリーゼを攻撃していく。
フリーゼはその攻撃をかわし、剣で受ける。
思わず怯みそうになった。
攻撃自体、受けるだけなら簡単だった。駆け引きも何もない
感情が前がかりになった、力任せの連続攻撃。
しかし、その威力はとてつもないものだった。
両手に何十メートルもの大岩がぶつかるくらいの衝撃。すでに両手の感覚がない。
このまま受け続けていれば、やがてフリーゼの魔力は尽きてしまうだろう。
(仕方がありません。本当なら傷つけたくはないのですが……)
フリーゼは覚悟を決めた。クリムとは違い、フリーゼはここが最終戦ではない。
ここから、ゼリエルやタミエルとの戦いも控えているのだ。
だからそのための魔力を残しておきたかったのだが、本気のクリムにそれは不可能だと悟る。
(クリム。あなたのこと、信じていますよ)
自分が彼女達と戦うことをあきらめ、その想いをクリムにつなぐことを選択した。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ、フリーゼぇぇぇぇ!!」
クリムは感情いっぱいに叫び、全力でフリーゼに向かっていく。
フリーゼはそれに対して剣を向けることもなく、じっとクリムに視線を向けたまま立っている。
そしてクリムは剣を上げ、一気にフリーゼに切りかかった。
クリムの剣が目にも見えない速さでフリーゼの体を貫こうとしたその時──。
スッ──!!
「ど、どういうこと……?」
スッとクリムの目の前から消えた。
予想もしなかった行動にクリムは目を見開き、驚愕する。
(し、しまった。フリーゼ、どこ?)
慌てて周囲をきょろきょろと見回す。そして、背後から感じる魔力。
すぐにくるりと体制を変えると、そこにはフリーゼの姿。
「これで、おしまいです──」
フリーゼはすでに剣を振りかざし、今にもクリムの体を切り裂こうとしている。今からガードに映ろうとしても、とても間に合わない。
いつものクリムであれば、この程度の策は見抜いていただろう。
フリーゼが反撃に出ず、棒立ちしている時から、何か来ると見抜いていただろう。
しかし、今は違う。湧き上がってくるフリーゼへの憎しみ。それをかき消そうとしている湧き上がる感情。
それらが心の中でせめぎ合い、戦いへ向ける意識が自然と減っていった。
だから、今のような不測の事態への対応が遅れてしまったのだ。
一方、フリーゼは違った。どれだけ逆境ともいえる状況になっても、決してあきらめず、決して見失わず、攻撃を耐えながら一瞬のスキを生かしこの状況を作り上げた。
二人のこの戦いにおける、魂の込め方の違いが鮮明になったやり取りだ。
クリムは少しでも衝撃を減らそうと、逃げるように後ずさりする。
──が、とても彼女の脚で逃げられるような速さではない。
そしてフリーゼの剣から出した剣から魔力の塊のような黄緑色に光る砲弾が出現。
それがクリムの胴体に直撃。
慌てて防ごうとガードするも、フリーゼの放った砲弾はそのガードを突き抜け、クリムに直撃。
ドォォォォォォォォォォォォォォォン!!
クリムの体がそのまま吹き飛び、地面に倒れこんだ。
そしてフリーゼは、右手に強く魔力を込め、囁いた。
「これで、終りです」
そして、倒れこんでいるクリムの背中に触れると、彼女の体がうっすらと青白く光始めた。
「今、あなたに取りついている力。それを取り除きます」
フリーゼは最後の力を振り絞って、クリムに取りついていた力を無理やり除去し始めたのだ。
その光は、フリーゼの力に抗うかのようにバチバチと激しい火花を散らしながら、彼女の力に抗おうとする。
しかし、そんなことでフリーゼは負けない。
反発する力を強引に抑えながら、クリムに憑りついている力を、排除していく。
あまりに強かったため、体力が消耗し、額から汗がにじみ出でる。
魔力が底をつきかけようとしたその時──。
「……これで、完了です」
そして、数秒でその作業は完了。微笑を浮かべ、クリムに話しかける。
「頭、冷えましたか?」
その時、クリムは初めてステフとメイルの言葉を初めて理解した。
「クリム。どんな時も、相手を理解しようとすることを放棄してはいけません。怒りに捕らわれていては、大切な本質を見失ってしまいます」
(思えば私に光が降り注いだ時、いろいろとおかしかった。けれど、ステフを殺されたと思い込んだ時、それをかき消すくらいに彼らへの怒りの感情が湧き出たせいで、それに気づけなかった。そういうことだったんだ……)
クリムはようやく、自分が洗脳された時の不自然さに気付いた。
あの時の、違和感だらけだった状況に。
しかし、止めることができなかった。
怒りに満ちた心が、クリムを盲目にし、心の中の気付きを失ってしまった。
何かあると脊髄反射の様に相手を罵倒し、攻撃的になる癖。それがクリムの悪い癖だった。
ステファヌアはいつも言っていた。貴方は、心が狭すぎる。どんな時でも、相手のことを理解しようとしなさいと──。
物事の本質が、見えなくなってしまうからだ。
何かが起こった時、感情的になり、相手のことを理解することができなくなってしまうからだ。
罠にかけられて、フリーゼが身を挺して自分のことを取り戻してくれて、その過ちをようやく理解したのだ。
ボロボロの身体で、目から涙を流しながらかすれたような声で囁く。
「私、間違ってた。ステフ、メイル──ごめんなさい」
そんなクリムに、フリーゼがすっと近づいた。
右肩をさえながら聞いたその言葉に、にっこりと笑顔を向けた。
「よかったです、クリム。本当のあなたに戻って……」
クリムの目からポロリと涙がこぼれる。
「ありがとう、フリーゼ。私、私、私、ごめんなさい……」
「ステフ──。やっぱりあなた、わかっているじゃないですか! その、あなたに疑問を呈しているのが、本当の声です。その、憎しみの沼から、あなたを抜け出す声に、耳を傾けて!!」
「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!」
フリーゼの声。クリムはギロッとフリーゼをにらみ、再び距離を詰める。
大声で叫びながら感情いっぱいに剣をふるい、フリーゼを攻撃していく。
フリーゼはその攻撃をかわし、剣で受ける。
思わず怯みそうになった。
攻撃自体、受けるだけなら簡単だった。駆け引きも何もない
感情が前がかりになった、力任せの連続攻撃。
しかし、その威力はとてつもないものだった。
両手に何十メートルもの大岩がぶつかるくらいの衝撃。すでに両手の感覚がない。
このまま受け続けていれば、やがてフリーゼの魔力は尽きてしまうだろう。
(仕方がありません。本当なら傷つけたくはないのですが……)
フリーゼは覚悟を決めた。クリムとは違い、フリーゼはここが最終戦ではない。
ここから、ゼリエルやタミエルとの戦いも控えているのだ。
だからそのための魔力を残しておきたかったのだが、本気のクリムにそれは不可能だと悟る。
(クリム。あなたのこと、信じていますよ)
自分が彼女達と戦うことをあきらめ、その想いをクリムにつなぐことを選択した。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ、フリーゼぇぇぇぇ!!」
クリムは感情いっぱいに叫び、全力でフリーゼに向かっていく。
フリーゼはそれに対して剣を向けることもなく、じっとクリムに視線を向けたまま立っている。
そしてクリムは剣を上げ、一気にフリーゼに切りかかった。
クリムの剣が目にも見えない速さでフリーゼの体を貫こうとしたその時──。
スッ──!!
「ど、どういうこと……?」
スッとクリムの目の前から消えた。
予想もしなかった行動にクリムは目を見開き、驚愕する。
(し、しまった。フリーゼ、どこ?)
慌てて周囲をきょろきょろと見回す。そして、背後から感じる魔力。
すぐにくるりと体制を変えると、そこにはフリーゼの姿。
「これで、おしまいです──」
フリーゼはすでに剣を振りかざし、今にもクリムの体を切り裂こうとしている。今からガードに映ろうとしても、とても間に合わない。
いつものクリムであれば、この程度の策は見抜いていただろう。
フリーゼが反撃に出ず、棒立ちしている時から、何か来ると見抜いていただろう。
しかし、今は違う。湧き上がってくるフリーゼへの憎しみ。それをかき消そうとしている湧き上がる感情。
それらが心の中でせめぎ合い、戦いへ向ける意識が自然と減っていった。
だから、今のような不測の事態への対応が遅れてしまったのだ。
一方、フリーゼは違った。どれだけ逆境ともいえる状況になっても、決してあきらめず、決して見失わず、攻撃を耐えながら一瞬のスキを生かしこの状況を作り上げた。
二人のこの戦いにおける、魂の込め方の違いが鮮明になったやり取りだ。
クリムは少しでも衝撃を減らそうと、逃げるように後ずさりする。
──が、とても彼女の脚で逃げられるような速さではない。
そしてフリーゼの剣から出した剣から魔力の塊のような黄緑色に光る砲弾が出現。
それがクリムの胴体に直撃。
慌てて防ごうとガードするも、フリーゼの放った砲弾はそのガードを突き抜け、クリムに直撃。
ドォォォォォォォォォォォォォォォン!!
クリムの体がそのまま吹き飛び、地面に倒れこんだ。
そしてフリーゼは、右手に強く魔力を込め、囁いた。
「これで、終りです」
そして、倒れこんでいるクリムの背中に触れると、彼女の体がうっすらと青白く光始めた。
「今、あなたに取りついている力。それを取り除きます」
フリーゼは最後の力を振り絞って、クリムに取りついていた力を無理やり除去し始めたのだ。
その光は、フリーゼの力に抗うかのようにバチバチと激しい火花を散らしながら、彼女の力に抗おうとする。
しかし、そんなことでフリーゼは負けない。
反発する力を強引に抑えながら、クリムに憑りついている力を、排除していく。
あまりに強かったため、体力が消耗し、額から汗がにじみ出でる。
魔力が底をつきかけようとしたその時──。
「……これで、完了です」
そして、数秒でその作業は完了。微笑を浮かべ、クリムに話しかける。
「頭、冷えましたか?」
その時、クリムは初めてステフとメイルの言葉を初めて理解した。
「クリム。どんな時も、相手を理解しようとすることを放棄してはいけません。怒りに捕らわれていては、大切な本質を見失ってしまいます」
(思えば私に光が降り注いだ時、いろいろとおかしかった。けれど、ステフを殺されたと思い込んだ時、それをかき消すくらいに彼らへの怒りの感情が湧き出たせいで、それに気づけなかった。そういうことだったんだ……)
クリムはようやく、自分が洗脳された時の不自然さに気付いた。
あの時の、違和感だらけだった状況に。
しかし、止めることができなかった。
怒りに満ちた心が、クリムを盲目にし、心の中の気付きを失ってしまった。
何かあると脊髄反射の様に相手を罵倒し、攻撃的になる癖。それがクリムの悪い癖だった。
ステファヌアはいつも言っていた。貴方は、心が狭すぎる。どんな時でも、相手のことを理解しようとしなさいと──。
物事の本質が、見えなくなってしまうからだ。
何かが起こった時、感情的になり、相手のことを理解することができなくなってしまうからだ。
罠にかけられて、フリーゼが身を挺して自分のことを取り戻してくれて、その過ちをようやく理解したのだ。
ボロボロの身体で、目から涙を流しながらかすれたような声で囁く。
「私、間違ってた。ステフ、メイル──ごめんなさい」
そんなクリムに、フリーゼがすっと近づいた。
右肩をさえながら聞いたその言葉に、にっこりと笑顔を向けた。
「よかったです、クリム。本当のあなたに戻って……」
クリムの目からポロリと涙がこぼれる。
「ありがとう、フリーゼ。私、私、私、ごめんなさい……」
0
お気に入りに追加
247
あなたにおすすめの小説
「おっさんはいらない」とパーティーを追放された魔導師は若返り、最強の大賢者となる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
かつては伝説の魔法使いと謳われたアークは中年となり、衰えた存在になった。
ある日、所属していたパーティーのリーダーから「老いさらばえたおっさんは必要ない」とパーティーを追い出される。
身も心も疲弊したアークは、辺境の地と拠点を移し、自給自足のスローライフを送っていた。
そんなある日、森の中で呪いをかけられた瀕死のフェニックスを発見し、これを助ける。
フェニックスはお礼に、アークを若返らせてくれるのだった。若返ったおかげで、全盛期以上の力を手に入れたアークは、史上最強の大賢者となる。
一方アークを追放したパーティーはアークを失ったことで、没落の道を辿ることになる。
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
転生したらやられ役の悪役貴族だったので、死なないように頑張っていたらなぜかモテました
平山和人
ファンタジー
事故で死んだはずの俺は、生前やりこんでいたゲーム『エリシオンサーガ』の世界に転生していた。
しかし、転生先は不細工、クズ、無能、と負の三拍子が揃った悪役貴族、ゲルドフ・インペラートルであり、このままでは破滅は避けられない。
だが、前世の記憶とゲームの知識を活かせば、俺は『エリシオンサーガ』の世界で成り上がることができる! そう考えた俺は早速行動を開始する。
まずは強くなるために魔物を倒しまくってレベルを上げまくる。そうしていたら痩せたイケメンになり、なぜか美少女からモテまくることに。
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
【破天荒注意】陰キャの俺、異世界の女神の力を借り俺を裏切った幼なじみと寝取った陽キャ男子に復讐する
花町ぴろん
ファンタジー
陰キャの俺にはアヤネという大切な幼なじみがいた。
俺たち二人は高校入学と同時に恋人同士となった。
だがしかし、そんな幸福な時間は長くは続かなかった。
アヤネはあっさりと俺を捨て、イケメンの陽キャ男子に寝取られてしまったのだ。
絶望に打ちひしがれる俺。夢も希望も無い毎日。
そんな俺に一筋の光明が差し込む。
夢の中で出会った女神エリステア。俺は女神の加護を受け辛く険しい修行に耐え抜き、他人を自由自在に操る力を手に入れる。
今こそ復讐のときだ!俺は俺を裏切った幼なじみと俺の心を踏みにじった陽キャイケメン野郎を絶対に許さない!!
★寝取られ→ざまぁのカタルシスをお楽しみください。
※この小説は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
俺だけステータスが見える件~ゴミスキル【開く】持ちの俺はダンジョンに捨てられたが、【開く】はステータスオープンできるチートスキルでした~
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人はクラスメイトたちと異世界へ召喚されてしまう。
異世界より召喚された者は神からスキルを授かるが、直人のスキルは『物を開け閉めする』だけのゴミスキルだと判明し、ダンジョンに廃棄されることになった。
途方にくれる直人は偶然、このゴミスキルの真の力に気づく。それは自分や他者のステータスを数値化して表示できるというものだった。
しかもそれだけでなくステータスを再分配することで無限に強くなることが可能で、更にはスキルまで再分配できる能力だと判明する。
その力を使い、ダンジョンから脱出した直人は、自分をバカにした連中を徹底的に蹂躙していくのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる