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アストラ帝国編
全員で、力を合わせて
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数日後。
幸一やイレーナ、メーリング達が空を見ていた。
「いよいよ、始めるのね──」
「そうだね……」
「幸君、みんな──、絶対に勝とうね」
三人達が見ている空。紫色に強く光り、誰がどう見ても不気味な雰囲気を醸し出している。
魔王軍の大規模な襲撃は街中に知れ渡っており、住民たちは数日前から避難が始まっていて今も幸一達のそばには手押し車をのせて、避難している人がいる。
「応援、あんまりついてもらえなかったね──」
「ああイレーナ。けど過ぎた事を責めている場合じゃない」
「そうだ、強い意志がない奴がいても邪魔なだけだ」
イレーナの言葉に幸一とルーデルが言葉を返す。
応援とはこの街の冒険者たちのことだ。
政府直属の冒険者たち、天使たちを祭る教会とは歴史的に仲が良くなく、対立していた。
今回も天使たちやその信者たちと手を組みたくないという声が上がった。
幸い、街の危機には協力して立ち向かうべきだという声も多数上がり、ボイコットとまではいかなかったが。
結局今回はそれぞれが自主的に判断するということになった。
「ルチア、結局政府の冒険者はどれくらい参加しているんだ?」
「ざっと6割ってところッスかね。ま、過ぎたことを気にしても仕方がないッス」
幸一は考える。確かにそうだ、しかしそれでも負けるわけにはいかない。今までだってすべてが自分たちに味方しているわけではない。逆風だって当然ある。
(それでも、俺たちは負けない)
そう強く胸に刻み、その剣を強く握る。
「こんな不気味な空。私初めて見るッス」
空は紫色に光っていて不気味な印象を醸し出している。住民も、冒険者達も、これから起こる出来事を暗示している物だと、本能から理解した。
「いよいよ、始まるん……ですね」
その空を視界に入れたシスカ。びくびく震え、ルーデルに身を寄せながら囁く。
「ああ、覚悟しておけ。確実に死闘になる」
「……はい」
シスカが怯えながらゆっくりと首を縦に振る。
シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ──。
紫色の空が一層強く光り始める。
そして空から紫色の人の体くらいのサイズの隕石のような物が数えきれないくらい大量に降り注ぐ。
光は地上に降り立つとその光が消え、一匹の魔獣となる。
首から下が無いザコ敵「デュラハン」である。
そして「デュラハン」達は無限に出現し、人間達の殺意を身にまとい彼らに突撃してくる。
その姿を見て覚悟を決める冒険者達。
とうとう始まる魔王軍との戦い。
一斉に「デュラハン」達が襲いかかってくる。
幸一達が剣を握りしめ立ち向かおうとしたその時。
ドォォォォォォォォォォォォォォン!!
遠距離攻撃がデュラハン達に直撃、木っ端微塵に吹き飛ぶ彼らの肉体。しかしその攻撃は幸一達が発した攻撃ではない。その後方からの攻撃。
幸一は思わず後ろを振り向く。そこには──。
「デュラハン、この街を貴様たちになんぞ渡さねぇ!!」
「全員ぶっ倒してやる」
ボイコットしたはずの政府側の冒険者たちの姿だ。その姿に目を丸くして幸一達は驚く。
「幸君、何があったの?」
「わからないイレーナ」
「部外者のあなたたちが戦っているのに、あなたたちは何もしないの? って訴えたらみんなついてきてくれたわ」
メーリングの声が聞こえる。いつもより、明るく自信に満ちた口調。
「いないって思ったら、そんなことしていたんッスか」
「まあねルチア。私たち3人で、ちょっとでも彼らの心を動かせたらいいなって思ったのよ」
「サリアの言う通りだ。けどまさかみんなついてくるとはな」
黒髪でツンツン頭、ハメスが両手を後ろに置きながら話す。
「よそ門のお前が必死になって戦っているのに、お前たちは何やっているんだって、俺たちが訴えかけたら、みんな協力してくれてな」
「そうよ。大変だったんだから」
メーリングとサリア、ハメスは彼ら政府側の冒険者に共闘を持ち掛けていたのだ。そしてそれは成功し、今に至っている。
「礼を言う、戦う敵は少ないほうがいい」
「ああルーデル。このくらい数があれば、街の護衛は十分だと思う」
「そうですね。だったら街は彼らに任せて、私たちは敵陣へ来ましょう」
「そう、です……。サラの言うとおり、行きましょう。あのアイヒのところへ」
シスカの言葉にみんなが首を縦に振る。
本当ならば街を魔獣から守り切ってから結構するはずだったこの作戦。
魔獣と戦わず体力を消耗していないのは大きく、メーリングたちの行動は大きな意味を持つ。
「ここは俺たちに任せな。お前たちは本陣へ行ってくれ」
ハメスの言葉を皮切りに冒険者たちとデュラハンの本格的な戦闘が始まり乱戦状態になる。
「じゃあハメス。死ぬなよ」
幸一がそういうと、メーリングの後をついていく。目的はアイヒの秘密研究室。それを知っているのはメーリングのみ。
ハメスが首を縦に振る。彼は人を引っ張るポジションにいるが冒険者の力としてはサリアやメーリングに一歩劣る。
自分では足手まといになると考えここに残ったのだ。
幸一達は小走りで街を進む。その中で幸一はメーリングのとある変化に気づいた。
幸一やイレーナ、メーリング達が空を見ていた。
「いよいよ、始めるのね──」
「そうだね……」
「幸君、みんな──、絶対に勝とうね」
三人達が見ている空。紫色に強く光り、誰がどう見ても不気味な雰囲気を醸し出している。
魔王軍の大規模な襲撃は街中に知れ渡っており、住民たちは数日前から避難が始まっていて今も幸一達のそばには手押し車をのせて、避難している人がいる。
「応援、あんまりついてもらえなかったね──」
「ああイレーナ。けど過ぎた事を責めている場合じゃない」
「そうだ、強い意志がない奴がいても邪魔なだけだ」
イレーナの言葉に幸一とルーデルが言葉を返す。
応援とはこの街の冒険者たちのことだ。
政府直属の冒険者たち、天使たちを祭る教会とは歴史的に仲が良くなく、対立していた。
今回も天使たちやその信者たちと手を組みたくないという声が上がった。
幸い、街の危機には協力して立ち向かうべきだという声も多数上がり、ボイコットとまではいかなかったが。
結局今回はそれぞれが自主的に判断するということになった。
「ルチア、結局政府の冒険者はどれくらい参加しているんだ?」
「ざっと6割ってところッスかね。ま、過ぎたことを気にしても仕方がないッス」
幸一は考える。確かにそうだ、しかしそれでも負けるわけにはいかない。今までだってすべてが自分たちに味方しているわけではない。逆風だって当然ある。
(それでも、俺たちは負けない)
そう強く胸に刻み、その剣を強く握る。
「こんな不気味な空。私初めて見るッス」
空は紫色に光っていて不気味な印象を醸し出している。住民も、冒険者達も、これから起こる出来事を暗示している物だと、本能から理解した。
「いよいよ、始まるん……ですね」
その空を視界に入れたシスカ。びくびく震え、ルーデルに身を寄せながら囁く。
「ああ、覚悟しておけ。確実に死闘になる」
「……はい」
シスカが怯えながらゆっくりと首を縦に振る。
シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ──。
紫色の空が一層強く光り始める。
そして空から紫色の人の体くらいのサイズの隕石のような物が数えきれないくらい大量に降り注ぐ。
光は地上に降り立つとその光が消え、一匹の魔獣となる。
首から下が無いザコ敵「デュラハン」である。
そして「デュラハン」達は無限に出現し、人間達の殺意を身にまとい彼らに突撃してくる。
その姿を見て覚悟を決める冒険者達。
とうとう始まる魔王軍との戦い。
一斉に「デュラハン」達が襲いかかってくる。
幸一達が剣を握りしめ立ち向かおうとしたその時。
ドォォォォォォォォォォォォォォン!!
遠距離攻撃がデュラハン達に直撃、木っ端微塵に吹き飛ぶ彼らの肉体。しかしその攻撃は幸一達が発した攻撃ではない。その後方からの攻撃。
幸一は思わず後ろを振り向く。そこには──。
「デュラハン、この街を貴様たちになんぞ渡さねぇ!!」
「全員ぶっ倒してやる」
ボイコットしたはずの政府側の冒険者たちの姿だ。その姿に目を丸くして幸一達は驚く。
「幸君、何があったの?」
「わからないイレーナ」
「部外者のあなたたちが戦っているのに、あなたたちは何もしないの? って訴えたらみんなついてきてくれたわ」
メーリングの声が聞こえる。いつもより、明るく自信に満ちた口調。
「いないって思ったら、そんなことしていたんッスか」
「まあねルチア。私たち3人で、ちょっとでも彼らの心を動かせたらいいなって思ったのよ」
「サリアの言う通りだ。けどまさかみんなついてくるとはな」
黒髪でツンツン頭、ハメスが両手を後ろに置きながら話す。
「よそ門のお前が必死になって戦っているのに、お前たちは何やっているんだって、俺たちが訴えかけたら、みんな協力してくれてな」
「そうよ。大変だったんだから」
メーリングとサリア、ハメスは彼ら政府側の冒険者に共闘を持ち掛けていたのだ。そしてそれは成功し、今に至っている。
「礼を言う、戦う敵は少ないほうがいい」
「ああルーデル。このくらい数があれば、街の護衛は十分だと思う」
「そうですね。だったら街は彼らに任せて、私たちは敵陣へ来ましょう」
「そう、です……。サラの言うとおり、行きましょう。あのアイヒのところへ」
シスカの言葉にみんなが首を縦に振る。
本当ならば街を魔獣から守り切ってから結構するはずだったこの作戦。
魔獣と戦わず体力を消耗していないのは大きく、メーリングたちの行動は大きな意味を持つ。
「ここは俺たちに任せな。お前たちは本陣へ行ってくれ」
ハメスの言葉を皮切りに冒険者たちとデュラハンの本格的な戦闘が始まり乱戦状態になる。
「じゃあハメス。死ぬなよ」
幸一がそういうと、メーリングの後をついていく。目的はアイヒの秘密研究室。それを知っているのはメーリングのみ。
ハメスが首を縦に振る。彼は人を引っ張るポジションにいるが冒険者の力としてはサリアやメーリングに一歩劣る。
自分では足手まといになると考えここに残ったのだ。
幸一達は小走りで街を進む。その中で幸一はメーリングのとある変化に気づいた。
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