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いつもと違う戦い
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「それなら例え数が足りなくても戦える人たちだけで戦った方がいいってことね──」
青葉の答えに幸一が同調する。
「そういうことだ。イレーナ、青葉、サラ、ルト、今回はいつもと違う戦いになる。数が足りない中心してかかってほしい」
その言葉にイレーナ以外の全員が首を縦に振る。イレーナはどこか了承できない様子で握りこぶしをしながら幸一に聞き返す。
「わかってる、幸君の言葉が的を射ているというのも。それが今一番正しいって言うのも──」
幸一はイレーナの声に黙って耳を傾ける。
「でも、なんか納得できない。本当に……何とかならないの?」
イレーナの必死の訴えにこの場が沈黙する。ルトがすぐに言葉を返そうとする、しかし幸一はすぐに言葉での説明をやめるように言い聞かす。
正論を言ってもイレーナは納得しない。幸一はどうすればイレーナが納得できるかを考える。
そしてそれを考えつき口を開き始める。
「考えてみればわかる。自分達の私利私欲のために魔王軍との戦いを放棄した上に身体を張って敵と戦う冒険者相手に家族を人質に取るようなやつだ」
「魔王軍と手を組んでいる可能性だってあるわ、地位のためなら何でもするなら強大な力は必須だもの」
青葉もそれに乗じて言葉を発する。青葉には幸一が何を考えているのか分かってきたからである。
「はなっから国民のことなど頭にないのだろう、あるのは自分たちの権力欲と名誉。そしてそのためなら奴は何でもするだろう……。後にどんな憎しみを植えつけることも──。奴には別の方法で対抗する。こんな時に国を二分にするようなことはしたくない」
「本当に悪いのはごく一部だ。大半は自分たちの利益のために力のある奴についているだけだろう」
今までいろいろな国の実情を見てきたルトが口を開く。
「それは僕も思う」
ルトは今までいろんな人と接してきた、そしてその体験を胸に話し始める。
大半の貴族達は自分たちに利益や生存権を与えてくれるのならば誰がこの国の指導者になっても問題はないと考えている。
まだまだ魔王軍との戦いが続く中、その貴族たちすべてと戦っている暇などない。
ごく一部の悪質な貴族達をピンポイントで追放して他の派閥をなくして残りの貴族達にも救済を行いその代わりとして自分たちに従わせた方がいい。
無理に戦ったところで冒険者達も兵士たちも賛同するとは思えないことも理由である。
「それもそうね、なんか幸君らしいわ」
同調する青葉と幸一、サラ、それにつられてイレーナも賛成に回り話し合いが終わる。
三日後、魔王軍の襲撃の日となった。
しかし今日はいつもの魔王軍との戦いと違うところがある。
どこか少ない。それもそのはず、今は普段の六割ほどしか魔王軍と戦う冒険者がいない状態になっていた。
前日の幸一や青葉の話し合いの直後
強引だと言う理由づけで魔王軍との戦いを不参加とすることを決定。
その動揺は冒険者たちにも広がっているようで、彼女たちを見ていると不安そうな表情や周りをキョロキョロした顔つきで会話をしているのを所々で見た。
不安になる幸一達、こんな状態で果たして彼女達は強力な魔獣たちと戦えるのか──。
そんな雰囲気にイレーナとサラが
「うん、本当は私たち必死になって魔獣と戦う冒険者たちが全力を出せるように準備しなくちゃいけないはずなんだけど──」
「けど完全に足引っ張ちゃってますよね──。雰囲気がいつもと全然違います」
呆れた表情で青葉も思わず愚痴を漏らす。
「無駄な政争争い、足の引っ張り合い。しまいには魔獣との戦いをボイコット……。政治家たちはどこを向いて政治をしているのかしら? 自分たちのプライドと国民の命、どっちが大切なのかしらね?」
勇気づけるように 幸一が言葉をかける。少しでもみんなが前を向けるように──。
「俺達だけでも頑張ろう──、俺達を見て、みんなが自分も戦おうってここにいる人たちが決心できるように」
その言葉に触発され青葉も少し元気を取り戻す。
「そうね、何があったって私たちのやることは変わらないもの。冒険者たちと一緒に魔王軍たちと戦ってこの世界に平和を届けるってね」
「うん、そうだよね──」
青葉の言葉に気落ちしていたサラとイレーナが元気を取り戻す。
考えてみればそうだ。周りがどうあれ自分たちがやることは変わらない。
全力を尽くして戦って守るべき人達を守る。
「来たわ!!」
イレーナが前方を指差す。青空だったはずの空が少しずつ紫色に変色していく。
するとそこには魔王軍の兵士の首なしの騎士「デュラハン」の大軍があった。
紫色と黒色の中間の色の体と暗黒のオーラ。再び始まる魔王軍との熾烈な戦い、皆の表情が真剣なものに変わっていく。
ダッ!!
デュラハン達が冒険者を視界にとらえるそして一斉に彼らが襲ってくる。
周りの冒険者たちもデュラハン達と一斉に戦闘を開始していく。
その姿にさっきまであった戸惑いや困惑といった雰囲気はもう感じられない。
周りがどうであろうと自分たちがやることは変わらない。目の前の敵に臆することなく立ち向かい戦っていく。そして自らの手で平和を勝ち取っていく。そんな思いでの戦い。
ズバァァァァァァァァァァァァァ!!
ドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!
あちこちから冒険者たちが敵を切り裂き、爆破していく音が聞こえ出す。
幸一とイレーナも一緒にデュラハンの大軍たちと戦っていく。
「魔力が尽きたり戦えなくなったら無理をせずにすぐに撤退しろ、命だけは絶対に守ってくれ」
今回は対抗派閥たちのボイコットにより彼らの地域の冒険者がこの戦いに参加できなくなっており、いつもより人数が少ない。
そのため1人当たりの負担がいつもよりも多い。
なので無理に戦いを続けて命にかかわるような事態にならないようにいつもよりそういった注意を勧告していたのだが──。
「大丈夫。私たち、まだ戦えるから!!」
青葉の答えに幸一が同調する。
「そういうことだ。イレーナ、青葉、サラ、ルト、今回はいつもと違う戦いになる。数が足りない中心してかかってほしい」
その言葉にイレーナ以外の全員が首を縦に振る。イレーナはどこか了承できない様子で握りこぶしをしながら幸一に聞き返す。
「わかってる、幸君の言葉が的を射ているというのも。それが今一番正しいって言うのも──」
幸一はイレーナの声に黙って耳を傾ける。
「でも、なんか納得できない。本当に……何とかならないの?」
イレーナの必死の訴えにこの場が沈黙する。ルトがすぐに言葉を返そうとする、しかし幸一はすぐに言葉での説明をやめるように言い聞かす。
正論を言ってもイレーナは納得しない。幸一はどうすればイレーナが納得できるかを考える。
そしてそれを考えつき口を開き始める。
「考えてみればわかる。自分達の私利私欲のために魔王軍との戦いを放棄した上に身体を張って敵と戦う冒険者相手に家族を人質に取るようなやつだ」
「魔王軍と手を組んでいる可能性だってあるわ、地位のためなら何でもするなら強大な力は必須だもの」
青葉もそれに乗じて言葉を発する。青葉には幸一が何を考えているのか分かってきたからである。
「はなっから国民のことなど頭にないのだろう、あるのは自分たちの権力欲と名誉。そしてそのためなら奴は何でもするだろう……。後にどんな憎しみを植えつけることも──。奴には別の方法で対抗する。こんな時に国を二分にするようなことはしたくない」
「本当に悪いのはごく一部だ。大半は自分たちの利益のために力のある奴についているだけだろう」
今までいろいろな国の実情を見てきたルトが口を開く。
「それは僕も思う」
ルトは今までいろんな人と接してきた、そしてその体験を胸に話し始める。
大半の貴族達は自分たちに利益や生存権を与えてくれるのならば誰がこの国の指導者になっても問題はないと考えている。
まだまだ魔王軍との戦いが続く中、その貴族たちすべてと戦っている暇などない。
ごく一部の悪質な貴族達をピンポイントで追放して他の派閥をなくして残りの貴族達にも救済を行いその代わりとして自分たちに従わせた方がいい。
無理に戦ったところで冒険者達も兵士たちも賛同するとは思えないことも理由である。
「それもそうね、なんか幸君らしいわ」
同調する青葉と幸一、サラ、それにつられてイレーナも賛成に回り話し合いが終わる。
三日後、魔王軍の襲撃の日となった。
しかし今日はいつもの魔王軍との戦いと違うところがある。
どこか少ない。それもそのはず、今は普段の六割ほどしか魔王軍と戦う冒険者がいない状態になっていた。
前日の幸一や青葉の話し合いの直後
強引だと言う理由づけで魔王軍との戦いを不参加とすることを決定。
その動揺は冒険者たちにも広がっているようで、彼女たちを見ていると不安そうな表情や周りをキョロキョロした顔つきで会話をしているのを所々で見た。
不安になる幸一達、こんな状態で果たして彼女達は強力な魔獣たちと戦えるのか──。
そんな雰囲気にイレーナとサラが
「うん、本当は私たち必死になって魔獣と戦う冒険者たちが全力を出せるように準備しなくちゃいけないはずなんだけど──」
「けど完全に足引っ張ちゃってますよね──。雰囲気がいつもと全然違います」
呆れた表情で青葉も思わず愚痴を漏らす。
「無駄な政争争い、足の引っ張り合い。しまいには魔獣との戦いをボイコット……。政治家たちはどこを向いて政治をしているのかしら? 自分たちのプライドと国民の命、どっちが大切なのかしらね?」
勇気づけるように 幸一が言葉をかける。少しでもみんなが前を向けるように──。
「俺達だけでも頑張ろう──、俺達を見て、みんなが自分も戦おうってここにいる人たちが決心できるように」
その言葉に触発され青葉も少し元気を取り戻す。
「そうね、何があったって私たちのやることは変わらないもの。冒険者たちと一緒に魔王軍たちと戦ってこの世界に平和を届けるってね」
「うん、そうだよね──」
青葉の言葉に気落ちしていたサラとイレーナが元気を取り戻す。
考えてみればそうだ。周りがどうあれ自分たちがやることは変わらない。
全力を尽くして戦って守るべき人達を守る。
「来たわ!!」
イレーナが前方を指差す。青空だったはずの空が少しずつ紫色に変色していく。
するとそこには魔王軍の兵士の首なしの騎士「デュラハン」の大軍があった。
紫色と黒色の中間の色の体と暗黒のオーラ。再び始まる魔王軍との熾烈な戦い、皆の表情が真剣なものに変わっていく。
ダッ!!
デュラハン達が冒険者を視界にとらえるそして一斉に彼らが襲ってくる。
周りの冒険者たちもデュラハン達と一斉に戦闘を開始していく。
その姿にさっきまであった戸惑いや困惑といった雰囲気はもう感じられない。
周りがどうであろうと自分たちがやることは変わらない。目の前の敵に臆することなく立ち向かい戦っていく。そして自らの手で平和を勝ち取っていく。そんな思いでの戦い。
ズバァァァァァァァァァァァァァ!!
ドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!
あちこちから冒険者たちが敵を切り裂き、爆破していく音が聞こえ出す。
幸一とイレーナも一緒にデュラハンの大軍たちと戦っていく。
「魔力が尽きたり戦えなくなったら無理をせずにすぐに撤退しろ、命だけは絶対に守ってくれ」
今回は対抗派閥たちのボイコットにより彼らの地域の冒険者がこの戦いに参加できなくなっており、いつもより人数が少ない。
そのため1人当たりの負担がいつもよりも多い。
なので無理に戦いを続けて命にかかわるような事態にならないようにいつもよりそういった注意を勧告していたのだが──。
「大丈夫。私たち、まだ戦えるから!!」
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