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シスカの一撃、突きぬけろモノケロース・デザティール
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「行くぞ!!」
「うん」
まずはイレーナがウィザードをめがけて間合いを詰めていくウィザードはそれを迎撃しようと口が再び光り出す。そして光線をイレーナに向って吐く。
そしてイレーナが光線をかわしながら急接近、スターライト・ランスを振り上げる。
ますは右腕を肩から先から切断する。
一回木の枝に着地するといい体勢では無かったが強引に立ち上がりすぐに攻撃に戻る。
出来るだけ身体が再生する時間を与えたくないためだった。
そして再び飛び上がり今度は左腕を切断、これでウィザードは一時的に両腕を失い顔や胴体が無防備になる。
そのスキを突いてさらにルーデルが反撃する。
「怒りに燃えし我が剣よ、反旗を翻し撃滅の力、結束せよ!! エクスプロード・サイクロン」
光線状で突風のような風をまとった攻撃をウィザードの顔面に直撃させる。
攻撃が直撃し顔面が爆発する。
「これでチャンス、決めなきゃ!!」
イレーナはすぐに乱れた呼吸を整え魔力を自身の兵器に注ぎ込む。
そして空中に飛び上がりウィザードに急接近、胴体に一撃をたたき込もうとした時──。
(え──?)
そう考えた瞬間イレーナが信じられない光景を目にする。
なんと今爆破したはずの顔が回復を終えていた。そして口からイレーナをめがけて光線を吐こうとしていた。
さっきまでの再生速度を考えればまだ完全には回復していないはずだった。
イレーナが驚愕しながらまわりを見ると理由はすぐに分かった。
他の体に部分が全く回復していなかったのである。
(回復を首から上に絞ったんだ……)
あえて両腕の回復をせず回復を顔部分のみに絞ってその早く回復させたのであった。
遠距離攻撃ができないイレーナになすすべはない、イレーナにはどうしようもなかったがルーデルがこの展開を読んでいた。
「貴様らの手の内など読めている、だがさせん!!」
ルーデルがすでに後方に移動、 を振り下ろしもう一度ウィザードの首を切断、イレーナも空中で無理な体制のまま魔力を放出しウィザードに急接近、彼の胴体をみじん切りともいえるまでに切断、落下し着地する。
そして後方を向いて叫ぶ。
「シスカ!! 今!!」
それはシスカへの攻撃の合図であった。
シスカが攻撃の術式を発動し始める。
「大地を引き裂く光、今永久に放つ力となり突きぬけろモノケロース・デザティール」
シスカの術式が巨大な大砲のように炸裂し、ウィザードの巨体をすべて包み込む大爆発を起こした。
ウィザードが大爆発に飲み込まれ断末魔を上げもがきながら消滅していく。
「ぐわアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
消滅した場所は大爆発によって隕石が落下したように地面がえぐり取られている。
「すごい……」
イレーナが茫然と囁く。計り知れない威力だった、少なくてもここまで強力な術式を放つ者はそうそういなかった、ましてや十歳前後の少女である。感服せざるを得なかった。
「はぁ……」
一方シスカは魔力を使い尽くしてしまいフラフラになりペタンとお尻を付いていた。まだ術式の制御が甘く感情任せに全力で戦っていたため気づいた時にはこの有様になっていた。
そこにイレーナとルーデルがやってきた。
「すごいよシスカちゃん、あんな強い術を打てるなんて!!」
イレーナがシスカを褒める、王女様からの言葉にシスカは思わず照れてしまう。
「そ、そんなことは……ないです」
ルーデルは堅い表情のままシスカに背を向けながら言葉を放つ。
「ふっ、貴様もこれから魔王軍たちと戦っていく身、そのくらいの強さが無くては困る。忘れるなよ、その強さを──」
「あ、ありがとうございます」
その言葉にシスカは思わず頭を下げる、その言葉にはどこか自分への想いを感じたからであった。
「とりあえず幸君の所へ戻ろう、あっちもどうなっているかわからないし……」
イレーナにとってはそれが気がかりだった、一人遺跡で戦っている幸一の存在。彼がどうなっているかを確認するため少しでも早く遺跡に戻りたいと考えている。
「そうだな、俺も行こう──」
「わたしは、ちょっと動けないかも……」
シスカはすでに魔力を使い果たしており精神も身体も疲弊しきっていた。
イレーナは彼女を一人にするのは危ないと考えシスカをおんぶする形となり共に遺跡の中へ戻って行った。
遺跡の中心部に戻った幸一、そこで彼が見た光景。それは……
「ラミス、やはりお前が主犯だったか……」
自身の体と同じくらいのサイズの斧を持った少女がいた。ラミスだった。
もっともさっきまでの生真面目な印象は全くなく邪悪な笑みを浮かべて幸一を睨みつけているわけだが……
「ああ、だがそれをお前が外部に教えることはない、ここで俺様に敗れて死ね!!」
「悪いがそんなつもりはない、お前はここで負ける。そして後ろにいる二人は顔法してもらう」
彼の言葉通り背後には大きな柱があり、その柱にサラとマグブライドが縛り付けられていた。
二人は白色に光っていて苦しそうな表情をしていた。
(俺の予想だと恐らくラミスは二人からエネルギーを奪ってる。早く助けないと……)
そう、二人から魔力を奪い自分のエネルギーにしているのであった。
「だからどうした、貴様らも仲のいいお仲間の力にやられるっていうんなら本望だろう?」
「見せてやるよォォォォ、所詮アマちゃんのテメェらと俺様との違いをよォ!!」
二人は互いに睨みつけながら兵器を取り合い相対する。そして──
「行くぞ!!」
「来い!! お前も俺様の養分にしてやる!!」
「うん」
まずはイレーナがウィザードをめがけて間合いを詰めていくウィザードはそれを迎撃しようと口が再び光り出す。そして光線をイレーナに向って吐く。
そしてイレーナが光線をかわしながら急接近、スターライト・ランスを振り上げる。
ますは右腕を肩から先から切断する。
一回木の枝に着地するといい体勢では無かったが強引に立ち上がりすぐに攻撃に戻る。
出来るだけ身体が再生する時間を与えたくないためだった。
そして再び飛び上がり今度は左腕を切断、これでウィザードは一時的に両腕を失い顔や胴体が無防備になる。
そのスキを突いてさらにルーデルが反撃する。
「怒りに燃えし我が剣よ、反旗を翻し撃滅の力、結束せよ!! エクスプロード・サイクロン」
光線状で突風のような風をまとった攻撃をウィザードの顔面に直撃させる。
攻撃が直撃し顔面が爆発する。
「これでチャンス、決めなきゃ!!」
イレーナはすぐに乱れた呼吸を整え魔力を自身の兵器に注ぎ込む。
そして空中に飛び上がりウィザードに急接近、胴体に一撃をたたき込もうとした時──。
(え──?)
そう考えた瞬間イレーナが信じられない光景を目にする。
なんと今爆破したはずの顔が回復を終えていた。そして口からイレーナをめがけて光線を吐こうとしていた。
さっきまでの再生速度を考えればまだ完全には回復していないはずだった。
イレーナが驚愕しながらまわりを見ると理由はすぐに分かった。
他の体に部分が全く回復していなかったのである。
(回復を首から上に絞ったんだ……)
あえて両腕の回復をせず回復を顔部分のみに絞ってその早く回復させたのであった。
遠距離攻撃ができないイレーナになすすべはない、イレーナにはどうしようもなかったがルーデルがこの展開を読んでいた。
「貴様らの手の内など読めている、だがさせん!!」
ルーデルがすでに後方に移動、 を振り下ろしもう一度ウィザードの首を切断、イレーナも空中で無理な体制のまま魔力を放出しウィザードに急接近、彼の胴体をみじん切りともいえるまでに切断、落下し着地する。
そして後方を向いて叫ぶ。
「シスカ!! 今!!」
それはシスカへの攻撃の合図であった。
シスカが攻撃の術式を発動し始める。
「大地を引き裂く光、今永久に放つ力となり突きぬけろモノケロース・デザティール」
シスカの術式が巨大な大砲のように炸裂し、ウィザードの巨体をすべて包み込む大爆発を起こした。
ウィザードが大爆発に飲み込まれ断末魔を上げもがきながら消滅していく。
「ぐわアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
消滅した場所は大爆発によって隕石が落下したように地面がえぐり取られている。
「すごい……」
イレーナが茫然と囁く。計り知れない威力だった、少なくてもここまで強力な術式を放つ者はそうそういなかった、ましてや十歳前後の少女である。感服せざるを得なかった。
「はぁ……」
一方シスカは魔力を使い尽くしてしまいフラフラになりペタンとお尻を付いていた。まだ術式の制御が甘く感情任せに全力で戦っていたため気づいた時にはこの有様になっていた。
そこにイレーナとルーデルがやってきた。
「すごいよシスカちゃん、あんな強い術を打てるなんて!!」
イレーナがシスカを褒める、王女様からの言葉にシスカは思わず照れてしまう。
「そ、そんなことは……ないです」
ルーデルは堅い表情のままシスカに背を向けながら言葉を放つ。
「ふっ、貴様もこれから魔王軍たちと戦っていく身、そのくらいの強さが無くては困る。忘れるなよ、その強さを──」
「あ、ありがとうございます」
その言葉にシスカは思わず頭を下げる、その言葉にはどこか自分への想いを感じたからであった。
「とりあえず幸君の所へ戻ろう、あっちもどうなっているかわからないし……」
イレーナにとってはそれが気がかりだった、一人遺跡で戦っている幸一の存在。彼がどうなっているかを確認するため少しでも早く遺跡に戻りたいと考えている。
「そうだな、俺も行こう──」
「わたしは、ちょっと動けないかも……」
シスカはすでに魔力を使い果たしており精神も身体も疲弊しきっていた。
イレーナは彼女を一人にするのは危ないと考えシスカをおんぶする形となり共に遺跡の中へ戻って行った。
遺跡の中心部に戻った幸一、そこで彼が見た光景。それは……
「ラミス、やはりお前が主犯だったか……」
自身の体と同じくらいのサイズの斧を持った少女がいた。ラミスだった。
もっともさっきまでの生真面目な印象は全くなく邪悪な笑みを浮かべて幸一を睨みつけているわけだが……
「ああ、だがそれをお前が外部に教えることはない、ここで俺様に敗れて死ね!!」
「悪いがそんなつもりはない、お前はここで負ける。そして後ろにいる二人は顔法してもらう」
彼の言葉通り背後には大きな柱があり、その柱にサラとマグブライドが縛り付けられていた。
二人は白色に光っていて苦しそうな表情をしていた。
(俺の予想だと恐らくラミスは二人からエネルギーを奪ってる。早く助けないと……)
そう、二人から魔力を奪い自分のエネルギーにしているのであった。
「だからどうした、貴様らも仲のいいお仲間の力にやられるっていうんなら本望だろう?」
「見せてやるよォォォォ、所詮アマちゃんのテメェらと俺様との違いをよォ!!」
二人は互いに睨みつけながら兵器を取り合い相対する。そして──
「行くぞ!!」
「来い!! お前も俺様の養分にしてやる!!」
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