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拾参
第70話
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「ンッ!あっ、お''ォ、ぃぁっあ''っ・・・いぐ!ひぃぐイクイクいぐっぅ、!!」
「ッ・・・」
バチバチと肌がぶつかり合い、陽真の口の端からブクブクと泡が溢れこぼれる。
焦点の合わない瞳は天を仰いだまま白目を向き、先まで張り詰めた両手足が喜島に抱き締められたままビクビクと痙攣する。
「・・・ん、上手にイけたな悠太。すごく、可愛いよ」
「ォ''っ・・・!ぉ・・・っあ''、はぁ、ぁ」
「髪、だいぶ黒くなったな」
喜島が付けた陽真の首筋の噛み痕からは痛々しく血が滲む。
男の膝上に乗せられたまま何度目かの絶頂を迎え、少年がぐったりとしたまま荒い息を繰り返す。
喜島の肩に頭を預けた陽真の頭頂部を大きな手が撫でる。
「悠太、キスして」
「ん、ぁ・・・あふっ、ふ、ふっん''ぅ」
「んっ、ふ・・・」
きつく抱き合ったままキスを繰り返し、悠太のナカに挿れられたまま腰がゆっくりと律動を再開する。
「あ''っ・・・あっあっ!まだイって!?かひ、ッやぁ''う、あっ・・・!」
「動物みたいに鳴いて、気持ちぃな悠太?カワイイ」
血と汗と精液が混じりあった悪臭が部屋中に立ちこめる。
いつの間にか付いていたテレビが昼のニュースを伝え終わったちょうどその時だった。
───プルルルル、プルルルルル
ベッドサイドに置かれたスマホの画面が光り、喜島が眉間に皺を寄せる。
「・・・恭介?」
液晶の割れた黒いスマホの画面には、伊武恭介の名前が出ている。
もちろんそのスマホは喜島のものでも無ければ、陽真が使っているのも見た事がない。
きっと床に転がる男のものだろう。
スマホをひったくった喜島が通話ボタンを押してスピーカーにする。
──『よー、橘』
「・・・あっ?!、やっやめッ!!いいかげんにっ!ひぐッ、ぅ」
──『・・・陽真悠太壊してねぇだろうな?』
「・・・」
予告なく無言で突き上げられた腰に油断しきっていた陽真が絶叫し、電話越しの相手の声がやれやれと笑う。
『今、すぐ近くにいてさ。様子見がてらそっち行くから汚い部屋片しとけよ』
短く告げ切れたスマホを喜島が見下ろし、放心状態の陽真をベッドに寝かせるとゆっくりと立ち上がり脱いでいたジャケットを羽織った。
「ッ・・・」
バチバチと肌がぶつかり合い、陽真の口の端からブクブクと泡が溢れこぼれる。
焦点の合わない瞳は天を仰いだまま白目を向き、先まで張り詰めた両手足が喜島に抱き締められたままビクビクと痙攣する。
「・・・ん、上手にイけたな悠太。すごく、可愛いよ」
「ォ''っ・・・!ぉ・・・っあ''、はぁ、ぁ」
「髪、だいぶ黒くなったな」
喜島が付けた陽真の首筋の噛み痕からは痛々しく血が滲む。
男の膝上に乗せられたまま何度目かの絶頂を迎え、少年がぐったりとしたまま荒い息を繰り返す。
喜島の肩に頭を預けた陽真の頭頂部を大きな手が撫でる。
「悠太、キスして」
「ん、ぁ・・・あふっ、ふ、ふっん''ぅ」
「んっ、ふ・・・」
きつく抱き合ったままキスを繰り返し、悠太のナカに挿れられたまま腰がゆっくりと律動を再開する。
「あ''っ・・・あっあっ!まだイって!?かひ、ッやぁ''う、あっ・・・!」
「動物みたいに鳴いて、気持ちぃな悠太?カワイイ」
血と汗と精液が混じりあった悪臭が部屋中に立ちこめる。
いつの間にか付いていたテレビが昼のニュースを伝え終わったちょうどその時だった。
───プルルルル、プルルルルル
ベッドサイドに置かれたスマホの画面が光り、喜島が眉間に皺を寄せる。
「・・・恭介?」
液晶の割れた黒いスマホの画面には、伊武恭介の名前が出ている。
もちろんそのスマホは喜島のものでも無ければ、陽真が使っているのも見た事がない。
きっと床に転がる男のものだろう。
スマホをひったくった喜島が通話ボタンを押してスピーカーにする。
──『よー、橘』
「・・・あっ?!、やっやめッ!!いいかげんにっ!ひぐッ、ぅ」
──『・・・陽真悠太壊してねぇだろうな?』
「・・・」
予告なく無言で突き上げられた腰に油断しきっていた陽真が絶叫し、電話越しの相手の声がやれやれと笑う。
『今、すぐ近くにいてさ。様子見がてらそっち行くから汚い部屋片しとけよ』
短く告げ切れたスマホを喜島が見下ろし、放心状態の陽真をベッドに寝かせるとゆっくりと立ち上がり脱いでいたジャケットを羽織った。
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