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参
第18話
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「はぁ、はっ、はっ、ぅ・・・」
隣で寝ている喜島の苦しそうな声で陽真が目を覚ます。
まだ眠気でとろんとした瞼を懸命に開ける。
「喜島??」
眉間に皺を寄せて苦しそうに呻いている。
怖い夢でも見ているのだろうか。
「ぁ、きとら・・・、あきとらさ、」
「あきとら?あきとらさんって誰?」
喜島のシーツを掴む手に力が入る。
「ねぇ、大丈夫?喜島ッ」
「ぅ・・・ぁ、ゃっめ」
優しく肩を揺すって声をかけるが、起きる気配はない。
宿で寝ている喜島を見た時もなにかにうなされていた。
過去の幻覚でも見ているのだろうか。
「どうしよ・・・きじま、喜島、俺だよ。落ち着いて」
オロオロしながらも昨晩の行為で痛む体を引きずって喜島の身体を抱き寄せる。
向かい合って肌を合わせた。
昔動物のドキュメンタリー番組で見た、『鼓動を聞かせると安心する』と言うのを思い出したのだ。
陽真の落ち着いた心音が喜島の胸に伝染する。
──トクントクントクン、
ゆっくりと心臓が鼓動するタイミングが合わさってゆく。
「・・・・・・・悠太」
「あっ、」
喜島の胸に顔を埋めていた陽真の赤毛を、陽真より一回り大きな手が撫でる。
「わー嬉しいな。ヤな夢見たと思って起きたらかわい子ちゃんがいる」
喜島がおどけた様に笑ってみせる。
「・・・・・・・心配して損した」
「いや、ありがとう。いつも見るんだ、この夢」
ぽつりと呟いた声が弱々しかった。
ぶすっと膨れた陽真の顔が心配そうに歪み、喜島を見上げた。
「・・・あきとらさんって誰?」
「あ~~~、んー、・・・・あ、お風呂入ろう。昨日、入ってないだろ?喜島サンが風呂まで連れてってあげよう」
「え?・・・ッうわ?!」
フワリと身体が宙に浮く。
陽真の両足と背中に喜島の手が回り、天井に向いた視線が陽真を見下ろす喜島の目と合った。
所謂お姫様抱っこと言うやつだろう。尻から垂れた精液の感覚にかぁっと顔が熱くなる。
「やめてッ、おれっ一人で歩けるから!」
「無理するな。責任もって掻き出してやるから」
「っ慣れてる、から・・・一人でやれる」
沈黙が苦しかった。
蛇口がひねられ、バスタブにゴボゴボとお湯が溜まっていく。
「悠太、こっちおいで。そこに手ついて」
「っぁ、ぇ・・・」
いつになく険しい顔をしている喜島に陽真が肩をふるわせた。この目は有無を言わせない目だ。
「わ、かった・・・」
「ん。いい子」
冷たいタイル壁に両手をついて脚を開く。
陽真の太腿を精液が伝っていく。
暖かいお湯の流れるシャワーが尻にあたり、喜島の指先が陽真の尻臀を縫って秘肛に侵入する。
「ッひ、、ぁ!」
「傷つけないためにコンドームつけてるけど、痛かったら言えよ」
「んっ、」
喜島の指が陽真のナカを動き回る度にボタボタと精液が掻き出されていく。
「シャワー大丈夫?」
「っうん」
喜島の指が引き抜かれる。
喜島に続いて陽真も泡立った浴槽に体を沈めた。
「──明虎は、俺の両親の借金取りをしていた男の弟だよ。二コ上で同じ学校だった。俺高校まで学校行ってたんだけど、ずっとそいつと同じでさ」
「ソイツに酷いことされたの?」
「ん、悠太程じゃない。俺だって、明虎と同じような事をお前にしてる・・・」
「俺は!、別に喜島になら、いい・・・」
湯船の中、陽真の後ろに座る喜島の表情は見えない。陽真の心臓がドキドキと高鳴る。
「・・・そうか」
「うん、昔俺を虫けらみたいに嬲ってきたやつとは違うもん。喜島は優しいよ」
喜島の胸に頭を預けて目を瞑る。
小さなあくびが漏れて、ウトウトしてくる。
十分に眠れていなかったせいか、体が暖かくなって眠気がどっと押し寄せた。
「・・・・俺もそいつらと同じだよ、悠太」
隣で寝ている喜島の苦しそうな声で陽真が目を覚ます。
まだ眠気でとろんとした瞼を懸命に開ける。
「喜島??」
眉間に皺を寄せて苦しそうに呻いている。
怖い夢でも見ているのだろうか。
「ぁ、きとら・・・、あきとらさ、」
「あきとら?あきとらさんって誰?」
喜島のシーツを掴む手に力が入る。
「ねぇ、大丈夫?喜島ッ」
「ぅ・・・ぁ、ゃっめ」
優しく肩を揺すって声をかけるが、起きる気配はない。
宿で寝ている喜島を見た時もなにかにうなされていた。
過去の幻覚でも見ているのだろうか。
「どうしよ・・・きじま、喜島、俺だよ。落ち着いて」
オロオロしながらも昨晩の行為で痛む体を引きずって喜島の身体を抱き寄せる。
向かい合って肌を合わせた。
昔動物のドキュメンタリー番組で見た、『鼓動を聞かせると安心する』と言うのを思い出したのだ。
陽真の落ち着いた心音が喜島の胸に伝染する。
──トクントクントクン、
ゆっくりと心臓が鼓動するタイミングが合わさってゆく。
「・・・・・・・悠太」
「あっ、」
喜島の胸に顔を埋めていた陽真の赤毛を、陽真より一回り大きな手が撫でる。
「わー嬉しいな。ヤな夢見たと思って起きたらかわい子ちゃんがいる」
喜島がおどけた様に笑ってみせる。
「・・・・・・・心配して損した」
「いや、ありがとう。いつも見るんだ、この夢」
ぽつりと呟いた声が弱々しかった。
ぶすっと膨れた陽真の顔が心配そうに歪み、喜島を見上げた。
「・・・あきとらさんって誰?」
「あ~~~、んー、・・・・あ、お風呂入ろう。昨日、入ってないだろ?喜島サンが風呂まで連れてってあげよう」
「え?・・・ッうわ?!」
フワリと身体が宙に浮く。
陽真の両足と背中に喜島の手が回り、天井に向いた視線が陽真を見下ろす喜島の目と合った。
所謂お姫様抱っこと言うやつだろう。尻から垂れた精液の感覚にかぁっと顔が熱くなる。
「やめてッ、おれっ一人で歩けるから!」
「無理するな。責任もって掻き出してやるから」
「っ慣れてる、から・・・一人でやれる」
沈黙が苦しかった。
蛇口がひねられ、バスタブにゴボゴボとお湯が溜まっていく。
「悠太、こっちおいで。そこに手ついて」
「っぁ、ぇ・・・」
いつになく険しい顔をしている喜島に陽真が肩をふるわせた。この目は有無を言わせない目だ。
「わ、かった・・・」
「ん。いい子」
冷たいタイル壁に両手をついて脚を開く。
陽真の太腿を精液が伝っていく。
暖かいお湯の流れるシャワーが尻にあたり、喜島の指先が陽真の尻臀を縫って秘肛に侵入する。
「ッひ、、ぁ!」
「傷つけないためにコンドームつけてるけど、痛かったら言えよ」
「んっ、」
喜島の指が陽真のナカを動き回る度にボタボタと精液が掻き出されていく。
「シャワー大丈夫?」
「っうん」
喜島の指が引き抜かれる。
喜島に続いて陽真も泡立った浴槽に体を沈めた。
「──明虎は、俺の両親の借金取りをしていた男の弟だよ。二コ上で同じ学校だった。俺高校まで学校行ってたんだけど、ずっとそいつと同じでさ」
「ソイツに酷いことされたの?」
「ん、悠太程じゃない。俺だって、明虎と同じような事をお前にしてる・・・」
「俺は!、別に喜島になら、いい・・・」
湯船の中、陽真の後ろに座る喜島の表情は見えない。陽真の心臓がドキドキと高鳴る。
「・・・そうか」
「うん、昔俺を虫けらみたいに嬲ってきたやつとは違うもん。喜島は優しいよ」
喜島の胸に頭を預けて目を瞑る。
小さなあくびが漏れて、ウトウトしてくる。
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