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愛少女・姫菜
五
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朝、ヒナはまだスヤスヤと眠っている。
初めて繋がってから、二、三日は痛みがあったようだが、それも落ち着いた。与えられる刺激にも日に日に反応するようになり、まるで水が土に沁み込むように、テクニックも覚え込んでいる。まだ十代の清純そうな少女が、実は性奴隷として着実な成長を遂げている。
(なかなか優秀だな)
愛おしさが溢れ髪を撫でる。
(これから、だな)
「ご主人様」
ヒナが目を開けた。
「おはようございます」
「体調はどうだ?」
「はい、元気です。シャワーを浴びて来てもよろしいでしょうか?」
「いいよ」
しばらくして、朝食となった。
「ヒナ、そろそろ一人で食べてくれないか?」
ヒナはちょっと悲し気な顔をした。
「ご主人様は、私の挿し餌は面倒になったのですか?」
「いや、そんなことはないのだが……」
「では、床に置いてください。犬のように食べますから」
「あのな」
ヒナを無理やり食卓の椅子に座らせる。
「私はヒナと普通の食事がしたいのだ」
「でも、性奴隷は……」
「いい、私が許す」
「……ご命令とあれば」
まさに食べ盛りのヒナは、モーニングセットを美味そうに食べている。食欲があるのは健康の証だ。もう二カ月以上、この部屋に留め置き飼育場には戻していない。
「この部屋の居心地はどうだ?」
「飼育場に比べれば天国です」
「それは良かった」
ここに居るのもあとわずかだ。今日はヒナに告げようと思う。食事が終わった時、ヒナを呼んだ。
「ヒナ、話がある。来い」
「はい」
少し緊張した顔をして足元に座る。
「そこではない、隣に座れ」
「でも、性奴隷は……」
「命令だ」
「……はい」
私はテレビのリモコンを操作し、動画を映した。
「これは?」
「私の新しい執務室だ」
現在はこの部屋で、動画コミュニケーションアプリで各部署から報告を受け、指示を出しているが、これを機に、新しい拠点を隣国に作ることにしたのだ。
「私は間もなく、この新しい拠点に転居する。これが居住スペースだ」
まるで超高級ホテルのスイートルームのようだ。近代的でありながら、くつろぎに溢れている。
「そういえば、ご主人様はどんな仕事をされているのですか?」
「そうか、話していなかったな。貿易の会社を経営している。一応世界でも三位以内に入る会社だ」
「すごい……」
「いろいろな物を取り扱っているが、最近はやはり通信機器やエネルギー関係が多い。日本にも支社があるぞ」
「そうですか……」
「ま、表向きはそんなところだが、実は裏の商売があってな」
「え……」
ヒナがちょっと怯えた表情をする。
「実は奴隷貿易もやっているんだ。優秀な性奴隷を仕入れて世界中に売りさばく」
ヒナが真っ青になった。
「実は、今度結婚するんだ。これは妻と一緒に住む部屋だ。だからもう、ヒナという性奴隷は不要になるんだ」
ヒナはがっくりと肩を落とし、声を上げて泣き出した。
「あ、あんまりです。しあわせを味合わせておいて、また地獄に突き落とすなんて……」
これは少し悪戯が過ぎたようだ。
「あ、待て待て。奴隷貿易というのは冗談だ。そんな危ない商売はしていない。ごくまともな会社だ」
それでもヒナは泣いたままだ。
「でも、もう私は必要無いって……」
「ああ、性奴隷としてはな」
「ほら」
「だから、ヒナは性奴隷ではなく、私の妻になるのだ」
弾かれたように、私の顔を見る。
「そ、そんなことが……」
「できるのだ。ヒナは自分の意志でここに来た。誰かに誘拐されたわけではない。ただ出入国の記録が残っていない。だから別人がヒナのパスポートを使い、日本を出国しこの国に来た」
ヒナのパスポートを見せる。
「これでお前は先島妃菜として隣国に行くことができる。そこで私と婚姻届けを出す。日本では十八歳で結婚できるようになったと聞いたが?」
「はい」
「気の毒だがヒナに拒否権はない。私に従ってもらう」
「でも、性奴隷は……」
ああ、またこれか。
「私が望むのだから、それでいいのだ。ヒナは嫌なのか?」
「あまりに突然なので……」
「私の妻になるからには、もう他の人間の所有物になることはない。一生安らかに過ごせばよい」
「本当にいいのでしょうか?」
「私がう信じられないのか?」
「いえ、信じます。信じさせてください」
「そうか、それは良かった。好きなだけ甘えさせてやるから」
「はい。うれしいです」
ヒナの顔に笑みが戻った。
「これからもいろいろ覚えて、床上手になれ。それで私を楽しませてくれ」
「ご主人様、私、頑張りますから」
「うむ、楽しみにしているぞ」
突然、ヒナの感情が破裂した。
「ご主人様、捨てないで。もう悲しい目に会わせないで。どんなことでもします。一生ご奉仕しますから」
全身で私にしがみついて来る。ヒナの体温と震えが私に伝わって来る。この少女はどれだけ辛い目に会って来たのだろう。
「わかった、もう心配するな。私たちの住む家に行こう、いいな?」
「はい」
初めて繋がってから、二、三日は痛みがあったようだが、それも落ち着いた。与えられる刺激にも日に日に反応するようになり、まるで水が土に沁み込むように、テクニックも覚え込んでいる。まだ十代の清純そうな少女が、実は性奴隷として着実な成長を遂げている。
(なかなか優秀だな)
愛おしさが溢れ髪を撫でる。
(これから、だな)
「ご主人様」
ヒナが目を開けた。
「おはようございます」
「体調はどうだ?」
「はい、元気です。シャワーを浴びて来てもよろしいでしょうか?」
「いいよ」
しばらくして、朝食となった。
「ヒナ、そろそろ一人で食べてくれないか?」
ヒナはちょっと悲し気な顔をした。
「ご主人様は、私の挿し餌は面倒になったのですか?」
「いや、そんなことはないのだが……」
「では、床に置いてください。犬のように食べますから」
「あのな」
ヒナを無理やり食卓の椅子に座らせる。
「私はヒナと普通の食事がしたいのだ」
「でも、性奴隷は……」
「いい、私が許す」
「……ご命令とあれば」
まさに食べ盛りのヒナは、モーニングセットを美味そうに食べている。食欲があるのは健康の証だ。もう二カ月以上、この部屋に留め置き飼育場には戻していない。
「この部屋の居心地はどうだ?」
「飼育場に比べれば天国です」
「それは良かった」
ここに居るのもあとわずかだ。今日はヒナに告げようと思う。食事が終わった時、ヒナを呼んだ。
「ヒナ、話がある。来い」
「はい」
少し緊張した顔をして足元に座る。
「そこではない、隣に座れ」
「でも、性奴隷は……」
「命令だ」
「……はい」
私はテレビのリモコンを操作し、動画を映した。
「これは?」
「私の新しい執務室だ」
現在はこの部屋で、動画コミュニケーションアプリで各部署から報告を受け、指示を出しているが、これを機に、新しい拠点を隣国に作ることにしたのだ。
「私は間もなく、この新しい拠点に転居する。これが居住スペースだ」
まるで超高級ホテルのスイートルームのようだ。近代的でありながら、くつろぎに溢れている。
「そういえば、ご主人様はどんな仕事をされているのですか?」
「そうか、話していなかったな。貿易の会社を経営している。一応世界でも三位以内に入る会社だ」
「すごい……」
「いろいろな物を取り扱っているが、最近はやはり通信機器やエネルギー関係が多い。日本にも支社があるぞ」
「そうですか……」
「ま、表向きはそんなところだが、実は裏の商売があってな」
「え……」
ヒナがちょっと怯えた表情をする。
「実は奴隷貿易もやっているんだ。優秀な性奴隷を仕入れて世界中に売りさばく」
ヒナが真っ青になった。
「実は、今度結婚するんだ。これは妻と一緒に住む部屋だ。だからもう、ヒナという性奴隷は不要になるんだ」
ヒナはがっくりと肩を落とし、声を上げて泣き出した。
「あ、あんまりです。しあわせを味合わせておいて、また地獄に突き落とすなんて……」
これは少し悪戯が過ぎたようだ。
「あ、待て待て。奴隷貿易というのは冗談だ。そんな危ない商売はしていない。ごくまともな会社だ」
それでもヒナは泣いたままだ。
「でも、もう私は必要無いって……」
「ああ、性奴隷としてはな」
「ほら」
「だから、ヒナは性奴隷ではなく、私の妻になるのだ」
弾かれたように、私の顔を見る。
「そ、そんなことが……」
「できるのだ。ヒナは自分の意志でここに来た。誰かに誘拐されたわけではない。ただ出入国の記録が残っていない。だから別人がヒナのパスポートを使い、日本を出国しこの国に来た」
ヒナのパスポートを見せる。
「これでお前は先島妃菜として隣国に行くことができる。そこで私と婚姻届けを出す。日本では十八歳で結婚できるようになったと聞いたが?」
「はい」
「気の毒だがヒナに拒否権はない。私に従ってもらう」
「でも、性奴隷は……」
ああ、またこれか。
「私が望むのだから、それでいいのだ。ヒナは嫌なのか?」
「あまりに突然なので……」
「私の妻になるからには、もう他の人間の所有物になることはない。一生安らかに過ごせばよい」
「本当にいいのでしょうか?」
「私がう信じられないのか?」
「いえ、信じます。信じさせてください」
「そうか、それは良かった。好きなだけ甘えさせてやるから」
「はい。うれしいです」
ヒナの顔に笑みが戻った。
「これからもいろいろ覚えて、床上手になれ。それで私を楽しませてくれ」
「ご主人様、私、頑張りますから」
「うむ、楽しみにしているぞ」
突然、ヒナの感情が破裂した。
「ご主人様、捨てないで。もう悲しい目に会わせないで。どんなことでもします。一生ご奉仕しますから」
全身で私にしがみついて来る。ヒナの体温と震えが私に伝わって来る。この少女はどれだけ辛い目に会って来たのだろう。
「わかった、もう心配するな。私たちの住む家に行こう、いいな?」
「はい」
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