11 / 34
11
しおりを挟む
「流石に竜種を産んだとなると隠し切れないよ。竜種の赤んぼなんて初めて見た」
驚きのあまり声を上げた産婆さんが落ち着いてから私とケイさんに言った。
「……どうしよう」
まだ小さな我が子は可愛いが大問題だった。まさかこんなことになるなんて。虎種なら何とかまだ猫だと誤魔化しが効いても、竜種じゃすぐバレてしまうだろう。
「と、とにかくルネが今日生んだのは猫種だってことにしておいてくれませんか? ちゃんと後の事は二人で考えますから」
今度はケイさんが産婆さんに交渉してくれて『絶対に迷惑かけないでくれ』という産婆さんにまたお金を包んで渡した。何度も何か言いたげな様子だったがため息をついて産婆さんは帰っていった。
「あのね、ルネは子供を連れて王都へ行ったらどうかな。流石に自分の子を産んだ女を団長は邪険に扱ったりしないと思うよ」
「うん……」
「竜種は特別だから育て方も違うだろうから……」
「うん……」
「男の子の方は竜種だから、その、きつい事言うけど、きっと引き取られて終わりだと思う。でも女の子の方は猫種だから団長に頼めばルネのところに残してくれるよ」
「……」
ケイさんのいう事はもっともだったけれど、二人とも可愛い私にはつらい決断だ。両方虎種を産んでしまったケイさんもこんなことを私に言うのは辛かっただろう。
どちらもお腹を痛めた私の可愛い子ども。けれど男の子の方は背中に羽のようなものも見えてどうしたらいいのか見当もつかなかった。
もう少しだけ、もう少しだけ一緒に居たい。そう思ってずるずると過ごしているうちにまた数か月たってしまった。
「じゃあ、王都に向かうね。ケイさん、戻ってきたらまた一緒に住んでいい?」
いよいよ竜種の息子の扱いが分からなくなってしまい、私は王都のガイ様を訪ねることにした。勝手に子供を産んだりして今更会いに行くなんてどう思われるのか怖いが仕方ない。
「当たり前じゃない! 待ってるよ、ルネ。一緒に行けなくてごめん」
「ミンミをよろしくお願いします。さ、カルカお母さんと行こうね」
私は子供たちに名前を付けた。男の子にカルカ。女の子にミンミ。そして色々考えて、猫種のミンミはケイさんに預けてカルカだけガイ様のところに頼ることにした。最悪猫種であるミンミを連れて行けば処分されることも考えられたからだ。
強くならないと。もう私はお母さんだから。
ケイさんと別れて王都行きの乗合馬車を待った。スリングの中のカルカはスヤスヤと眠っていた。ベンチに座って私もウトウトとしていたときに、声をかけられた。
「どこへ行く気だ?」
「え?」
後ろから声をかけられて酷く動揺した。それはずっと恋焦がれていた声だったからだ。
「……ガイ様」
振り向くとずっと会いたかった人が立っていた。その胸には黒猫の我が子を抱いていた。
「ど、どうして?」
ガイ様は私を観察するかのようにじっと見つめている。
「これは俺の子だよな?」
「……」
慌てて立ち上がってその姿を眺めた。もう一年も会っていなかったガイ様がそこに立っている。漆黒の髪が伸びて後ろで結わえられていたがいつも思い描いていた姿はそのままだった。
美しい黒竜。
しかし、その姿をうっとりと眺めている場合では無かった。スリングの中のカルカが動いて私は我に返った。ミンミがガイ様の腕の中にいる。勝手に子供を産んだ私をガイ様がどうするかなんて考えつかなくて今更ながら恐ろしくなった。
「で、どこへ行く気だ?」
「王都へ行って、ガイ様に会えないかと思って」
「子供を置いてか?」
「……その子は猫種ですが私の大事な娘です。どうか、私から奪わないで頂けないでしょうか」
「ルネ、何を言ってる? この子を置いて王都に行こうとしているのはルネの方だろう?」
その時、異変に気付いたのかスリングの中のカルカが大声で鳴き声を上げてしまった。
あああああん、あああああん
「ルネ? まさか、もう一人産んだのか?」
私のスリングに気づいてガイ様がそれを覗いた。カルカを見てガイ様は驚いて息を呑んでいた。
「双子を産みました。男の子の方は竜種だったのです。ガイ様、出来れば私は子供たちと離れたくありません。お願いです。ガイ様のお屋敷の隅にでも置いてくれませんか? カルカを眺めるだけでもいいのです。もちろん、私とミンミは無いものとして暮らしていただいて構いませんから」
「竜種……俺と同じ黒竜……」
「ダメでしょうか……」
「ルネ、結婚だ! 結婚しよう!」
「え?」
「これで問題解決だ。ああ、ルネ! 奇跡だ! 俺はなんて幸運なんだ! しかし、ルネの事は暫く黙っておかないと母が……」
「あの……?」
「遠征中に何度も手紙を出したのに返信がなかったから不安だったのだが、その、ルネは俺の事を今でも思ってくれていると思っていいか? そこにまだ俺の鱗の魔力を感じる。持っていてくれているんだろう?」
ガイ様が私の胸を指さした。もちろん私の胸にはガイ様の鱗を付けたネックレスが有った。無意識にギュッと服の上からそれを握った。それよりも手紙と言った?
「手紙、出してくれていたのですか?」
「返信がないのでロイドに無理矢理ケイにルネのことを聞く様に手紙に書いてもらったくらいだ。遠征から戻ってきたらルネはいなくなっているし行く先もわからない。探知魔法を使ってやっと探し当てた」
「……手紙は届いていません」
しかもロイド様に見つかりたくないケイさんも生存確認くらいにしか返事をしていなかった。
「え?」
「それで、探して、くれたのですか?」
「そうだ、探知できなかったら諦めようと思った。けれど、ルネは俺の鱗を持っていてくれた。それだけが俺の希望だった。持っていてくれるなら、嫌われていないと。とにかく、行き違いがある様だ。ルネが住んでいた家に行こう。ちゃんと話をしたい」
「わかりました」
ガイ様は私が思っていたような様子では無かった。それに、聞き間違いでなければ『結婚しよう』と言われたのだ。とにかく話をしなければならないとミンミを抱きながら私の荷物を奪っていったガイ様の後ろをついて歩いた。
驚きのあまり声を上げた産婆さんが落ち着いてから私とケイさんに言った。
「……どうしよう」
まだ小さな我が子は可愛いが大問題だった。まさかこんなことになるなんて。虎種なら何とかまだ猫だと誤魔化しが効いても、竜種じゃすぐバレてしまうだろう。
「と、とにかくルネが今日生んだのは猫種だってことにしておいてくれませんか? ちゃんと後の事は二人で考えますから」
今度はケイさんが産婆さんに交渉してくれて『絶対に迷惑かけないでくれ』という産婆さんにまたお金を包んで渡した。何度も何か言いたげな様子だったがため息をついて産婆さんは帰っていった。
「あのね、ルネは子供を連れて王都へ行ったらどうかな。流石に自分の子を産んだ女を団長は邪険に扱ったりしないと思うよ」
「うん……」
「竜種は特別だから育て方も違うだろうから……」
「うん……」
「男の子の方は竜種だから、その、きつい事言うけど、きっと引き取られて終わりだと思う。でも女の子の方は猫種だから団長に頼めばルネのところに残してくれるよ」
「……」
ケイさんのいう事はもっともだったけれど、二人とも可愛い私にはつらい決断だ。両方虎種を産んでしまったケイさんもこんなことを私に言うのは辛かっただろう。
どちらもお腹を痛めた私の可愛い子ども。けれど男の子の方は背中に羽のようなものも見えてどうしたらいいのか見当もつかなかった。
もう少しだけ、もう少しだけ一緒に居たい。そう思ってずるずると過ごしているうちにまた数か月たってしまった。
「じゃあ、王都に向かうね。ケイさん、戻ってきたらまた一緒に住んでいい?」
いよいよ竜種の息子の扱いが分からなくなってしまい、私は王都のガイ様を訪ねることにした。勝手に子供を産んだりして今更会いに行くなんてどう思われるのか怖いが仕方ない。
「当たり前じゃない! 待ってるよ、ルネ。一緒に行けなくてごめん」
「ミンミをよろしくお願いします。さ、カルカお母さんと行こうね」
私は子供たちに名前を付けた。男の子にカルカ。女の子にミンミ。そして色々考えて、猫種のミンミはケイさんに預けてカルカだけガイ様のところに頼ることにした。最悪猫種であるミンミを連れて行けば処分されることも考えられたからだ。
強くならないと。もう私はお母さんだから。
ケイさんと別れて王都行きの乗合馬車を待った。スリングの中のカルカはスヤスヤと眠っていた。ベンチに座って私もウトウトとしていたときに、声をかけられた。
「どこへ行く気だ?」
「え?」
後ろから声をかけられて酷く動揺した。それはずっと恋焦がれていた声だったからだ。
「……ガイ様」
振り向くとずっと会いたかった人が立っていた。その胸には黒猫の我が子を抱いていた。
「ど、どうして?」
ガイ様は私を観察するかのようにじっと見つめている。
「これは俺の子だよな?」
「……」
慌てて立ち上がってその姿を眺めた。もう一年も会っていなかったガイ様がそこに立っている。漆黒の髪が伸びて後ろで結わえられていたがいつも思い描いていた姿はそのままだった。
美しい黒竜。
しかし、その姿をうっとりと眺めている場合では無かった。スリングの中のカルカが動いて私は我に返った。ミンミがガイ様の腕の中にいる。勝手に子供を産んだ私をガイ様がどうするかなんて考えつかなくて今更ながら恐ろしくなった。
「で、どこへ行く気だ?」
「王都へ行って、ガイ様に会えないかと思って」
「子供を置いてか?」
「……その子は猫種ですが私の大事な娘です。どうか、私から奪わないで頂けないでしょうか」
「ルネ、何を言ってる? この子を置いて王都に行こうとしているのはルネの方だろう?」
その時、異変に気付いたのかスリングの中のカルカが大声で鳴き声を上げてしまった。
あああああん、あああああん
「ルネ? まさか、もう一人産んだのか?」
私のスリングに気づいてガイ様がそれを覗いた。カルカを見てガイ様は驚いて息を呑んでいた。
「双子を産みました。男の子の方は竜種だったのです。ガイ様、出来れば私は子供たちと離れたくありません。お願いです。ガイ様のお屋敷の隅にでも置いてくれませんか? カルカを眺めるだけでもいいのです。もちろん、私とミンミは無いものとして暮らしていただいて構いませんから」
「竜種……俺と同じ黒竜……」
「ダメでしょうか……」
「ルネ、結婚だ! 結婚しよう!」
「え?」
「これで問題解決だ。ああ、ルネ! 奇跡だ! 俺はなんて幸運なんだ! しかし、ルネの事は暫く黙っておかないと母が……」
「あの……?」
「遠征中に何度も手紙を出したのに返信がなかったから不安だったのだが、その、ルネは俺の事を今でも思ってくれていると思っていいか? そこにまだ俺の鱗の魔力を感じる。持っていてくれているんだろう?」
ガイ様が私の胸を指さした。もちろん私の胸にはガイ様の鱗を付けたネックレスが有った。無意識にギュッと服の上からそれを握った。それよりも手紙と言った?
「手紙、出してくれていたのですか?」
「返信がないのでロイドに無理矢理ケイにルネのことを聞く様に手紙に書いてもらったくらいだ。遠征から戻ってきたらルネはいなくなっているし行く先もわからない。探知魔法を使ってやっと探し当てた」
「……手紙は届いていません」
しかもロイド様に見つかりたくないケイさんも生存確認くらいにしか返事をしていなかった。
「え?」
「それで、探して、くれたのですか?」
「そうだ、探知できなかったら諦めようと思った。けれど、ルネは俺の鱗を持っていてくれた。それだけが俺の希望だった。持っていてくれるなら、嫌われていないと。とにかく、行き違いがある様だ。ルネが住んでいた家に行こう。ちゃんと話をしたい」
「わかりました」
ガイ様は私が思っていたような様子では無かった。それに、聞き間違いでなければ『結婚しよう』と言われたのだ。とにかく話をしなければならないとミンミを抱きながら私の荷物を奪っていったガイ様の後ろをついて歩いた。
0
お気に入りに追加
551
あなたにおすすめの小説
腹黒王子は、食べ頃を待っている
月密
恋愛
侯爵令嬢のアリシア・ヴェルネがまだ五歳の時、自国の王太子であるリーンハルトと出会った。そしてその僅か一秒後ーー彼から跪かれ結婚を申し込まれる。幼いアリシアは思わず頷いてしまい、それから十三年間彼からの溺愛ならぬ執愛が止まらない。「ハンカチを拾って頂いただけなんです!」それなのに浮気だと言われてしまいーー「悪い子にはお仕置きをしないとね」また今日も彼から淫らなお仕置きをされてーー……。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。
早稲 アカ
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。
宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。
彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。
加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。
果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?
美貌の騎士団長は逃げ出した妻を甘い執愛で絡め取る
束原ミヤコ
恋愛
旧題:夫の邪魔になりたくないと家から逃げたら連れ戻されてひたすら愛されるようになりました
ラティス・オルゲンシュタットは、王国の七番目の姫である。
幻獣種の血が流れている幻獣人である、王国騎士団団長シアン・ウェルゼリアに、王を守った褒章として十五で嫁ぎ、三年。
シアンは隣国との戦争に出かけてしまい、嫁いでから話すこともなければ初夜もまだだった。
そんなある日、シアンの恋人という女性があらわれる。
ラティスが邪魔で、シアンは家に戻らない。シアンはずっとその女性の家にいるらしい。
そう告げられて、ラティスは家を出ることにした。
邪魔なのなら、いなくなろうと思った。
そんなラティスを追いかけ捕まえて、シアンは家に連れ戻す。
そして、二度と逃げないようにと、監禁して調教をはじめた。
無知な姫を全力で可愛がる差別種半人外の騎士団長の話。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
悪役令嬢は国王陛下のモノ~蜜愛の中で淫らに啼く私~
一ノ瀬 彩音
恋愛
侯爵家の一人娘として何不自由なく育ったアリスティアだったが、
十歳の時に母親を亡くしてからというもの父親からの執着心が強くなっていく。
ある日、父親の命令により王宮で開かれた夜会に出席した彼女は
その帰り道で馬車ごと崖下に転落してしまう。
幸いにも怪我一つ負わずに助かったものの、
目を覚ました彼女が見たものは見知らぬ天井と心配そうな表情を浮かべる男性の姿だった。
彼はこの国の国王陛下であり、アリスティアの婚約者――つまりはこの国で最も強い権力を持つ人物だ。
訳も分からぬまま国王陛下の手によって半ば強引に結婚させられたアリスティアだが、
やがて彼に対して……?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
義兄様に弄ばれる私は溺愛され、その愛に堕ちる
一ノ瀬 彩音
恋愛
国王である義兄様に弄ばれる悪役令嬢の私は彼に溺れていく。
そして彼から与えられる快楽と愛情で心も身体も満たされていく……。
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる