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おでかけ

20.なんでいるの

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領主からはあっさりとOKがでた。

なんでも、イオがいなかった時の愛息の不貞腐れっぷりにはもう懲り懲りだとか……。

ほんとなにしたの????




「フレディ様。着いてくるからには約束、守ってくださいね。」


「うん!」


元気のいい返事。


これが15歳の少年が10歳の男の子を連れて、国境近くの町に行くなんて。


字ズラにするとなんかやばくないか。




でも、イオには魔法があるし移動も別に苦では無いはずだ…………













…………無いはずだった。





「マルル。」

「はい。」

「お前なんでここに居るんだ。」



国境近くの町まで転送用魔法陣を使うはずだった。しかし、行けた距離は半分。


転移するには物質量が多かったのだ。





「この魔方陣あと帰りの分しかないんだぞバカ!!!!!!」



「ええ!なんで予備準備しておかないんですか。」


いや、そこで俺が責められるのかよ。



「魔道士協会から支給されたのは往復分だけだし、フレディ様の分は俺の魔力で補えるはずだったんだ。」



それが人一人分増えたことで足りなくなった。



「ここが俺たちの街ルルーシアからどれだけ遠いと思ってるんだよ…。」
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