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君に会いにきた

8.新人門番のホロウ

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もう3年……そんなにも家にすら帰れなかった少年は大きな門の前で入ることを燻ってた。


「早く入らないと…で、でももう、私の事なんて忘れてるかもしれないし、、しかし領主様を長くお待たせするなんて、いやまだ1時間前だから大丈夫っちゃ大丈夫なんだけど……。」


あまりにも渋っているもんで新人門番のホロウは声をかけた。

「もし?よろしければ用件をお伺いしましょうか?」


門番に声をかけられたことで誰かに見られてたと羞恥を察した少年はあわあわと赤くなり、そして覚悟を決めた。


着ていたローブを外すと門番が想像してたより年いかない少年だった。


そしてあまりにも綺麗。


夜のように真っ黒な髪が軽く天然が入っていて、ふわっとしたセットがされている。
アメジストのような瞳はちょっと上に上がっていてキリッとしており、なんとも知的な美少年をかもしだしていた。


「今日よりフレドリック様の世話役となりました。A級魔道士イオ・ブルートです。」


そう言って、領主様の紋章が入った封筒とA級ランクが持つ手帳型身分証を見せてきた。





////////////
   A級だと!!!!!!???
\\\\\\\\\\\\


驚いてるホロウを横目にもう1人の門番がきた。

「よう坊主。」

「ムジナさん。こんにちは。」

「でっかくなったなぁ!前にあったのはお前の入学前だったから3年前か?」

イオはふわっと笑った。

「あの時はフレディ様が大変でしたね。」

「うーー、お前はまだいいよ。その後1ヶ月は夜泣き凄かったんだぞ。」


「え?あのフレドリック様が?!」

突然会話に混ざったホロウに2人が目を向けた。


「紹介するよイオ。こいつ新人のホロウ。」

「あ、よろしくお願いします。以前数ヶ月だけですけど私はフレディ様付きでした。
フレディ様の学院入学の為に3年ほどダヴェール学院に通わせてもらってました。これからお世話になります。」


「こちらこそ…え?3年で卒業??」


学院って5年制じゃないっけ


「飛び級したんです。それで長期休暇が全然なくて…」


「とっ、飛び級??!」


あの名門ダヴェール学院で!!


しかも2年分?!!!


「凄いだろう。」


なぜムジナさんが得意げなんですか。

ちょっと照れてるイオさん可愛いなぁ


「イオさん。ここにいましたか。」


屋敷の中から執事長のヨーゼフがでてくる。

「ヨーゼフさん。これからお世話になります!」

ぺこりと頭を下げるイオにふんと鼻をならす。


「領主様がお待ちなんですから急いでください。あなた達も!何油売ってるんですか!!」


うひゃー

相変わらず執事長こわぁい


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