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これは彼との出会い
6.フレディ様
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結局、春、夏、冬の長期休みは使用人として領主のお城で過ごす…と訳の分からない約束でフレドリックは落ち着いた。
いやいや、家族との時間全く無いじゃん。
顔を合わせただけの男にこれだけ親密に出来るなんてある意味悪役令息の素質があるのでは――――?
「イオー。」
フレドリックが俺のお膝に座ってニコニコしている。ほんと魔性。
「なんですか。」
返事をしただけなのに、反応を返してもらったことでフレドリックは嬉しそうだ。
「ふふーん。」
…ほんと魔性。(本日2回目)
「僕のことはフレディって呼んでね。」
「お…私は使用人ですので「だめ!」」
会話を中断される。
「フレディ!」
赤いほっぺをぷくーって膨らませてフレドリックは怒る。
だが、俺も譲らない。
「フレドリック様。」
「フレディ!僕の専属は呼んでくれるよ!」
うう~~~
「しかし、フレドリック様。」
「イオ!」
「っ……………フレディ様。」
はぁー
大きなため息がでる。全く可愛い主だ。
よろしい。とばかりにまたフレドリックはにこにこする。
「イオは綺麗な黒髪ね。」
そうか?
イオは自分の髪を見る。
前世の時と同じ真っ黒なカラスみたいな色。
「僕の周り黒髪いないんだ。」
そういえば俺もあんまり…いや、俺以外見ないな。
「特別な色。僕の周りね、何故か女の人が多いの。」
自慢か
「しかも、髪色がピンクや黄色、青とか…」
それはそれは…
「…目がシパシパしてくる。」
でしょうね。
「だからイオの色落ち着く~。」
褒められてなんかこそばゆいというか照れるというか。
「私はフレディ様の方がブロンド綺麗だと思います。」
いやいや、家族との時間全く無いじゃん。
顔を合わせただけの男にこれだけ親密に出来るなんてある意味悪役令息の素質があるのでは――――?
「イオー。」
フレドリックが俺のお膝に座ってニコニコしている。ほんと魔性。
「なんですか。」
返事をしただけなのに、反応を返してもらったことでフレドリックは嬉しそうだ。
「ふふーん。」
…ほんと魔性。(本日2回目)
「僕のことはフレディって呼んでね。」
「お…私は使用人ですので「だめ!」」
会話を中断される。
「フレディ!」
赤いほっぺをぷくーって膨らませてフレドリックは怒る。
だが、俺も譲らない。
「フレドリック様。」
「フレディ!僕の専属は呼んでくれるよ!」
うう~~~
「しかし、フレドリック様。」
「イオ!」
「っ……………フレディ様。」
はぁー
大きなため息がでる。全く可愛い主だ。
よろしい。とばかりにまたフレドリックはにこにこする。
「イオは綺麗な黒髪ね。」
そうか?
イオは自分の髪を見る。
前世の時と同じ真っ黒なカラスみたいな色。
「僕の周り黒髪いないんだ。」
そういえば俺もあんまり…いや、俺以外見ないな。
「特別な色。僕の周りね、何故か女の人が多いの。」
自慢か
「しかも、髪色がピンクや黄色、青とか…」
それはそれは…
「…目がシパシパしてくる。」
でしょうね。
「だからイオの色落ち着く~。」
褒められてなんかこそばゆいというか照れるというか。
「私はフレディ様の方がブロンド綺麗だと思います。」
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