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39.お茶会地獄
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もう変な男たちに絡まれるのは、沢山だ。私は、お祖母様のところに逃げ込んだ。
「セレスティア様、今、お話してもよろしいでしょうか」
「あら、セレスティア様のお孫さんは、名前で呼ぶのね」
「そうなの。お祖母様と呼んでもらえなくなってしまったのよ」
こちらでは、お祖母様のお友達に絡まれる可能性があるらしかった。話しかけたお祖母様以外の人が反応を返すとは、想定していなかった。面倒臭そうな予感がした。
どうにもならなそうなら、お祖母様が助けてくれるだろうから、席に戻るよりはマシだと思うけれど。
「前にもお伝えしましたが、心の中では、大好きなお祖母様と思っておりますよ。でも、こんなに美しい御婦人を、お祖母様と呼ぶ訳には参りません」
周囲から、次々と悲鳴のような声が上がった。
おばあちゃんの歓声とかいらない。美しいのは、うちの妖怪お祖母様だけである。
「琥珀ちゃんの御用は、何かしら?」
「はい。セレスティア様のお誕生日は、来月ですよね。それに向けて、プレゼントを作っているのですが、出来に自信が持てないのです。申し訳ないのですが、助言を頂けないでしょうか。来月までに、仕上げますから」
真っ赤な嘘である。一生懸命作ったような物言いをしたが、物自体は、昨日ちょちょいと魔法で作った物だ。来月、また来るの面倒臭いなー、明日渡して報酬交渉したら、とっとと帰って来月来ないで済まそう、という裏が隠れている。多分、お祖母様は、私のやることにダメ出ししないと思うし、されても即言われた通りに修正して渡してしまえばいい。
「今、持っているのだったら、見せてもらえるかしら」
「はい。これです」
ティアラ型の髪飾りを見せた。最近、マイブームの総ダイヤ製の、やたらとキラキラするようにカットを施した品だ。ちょっと可愛すぎるデザインなのだが、絶対に、うちのお祖母様には似合うと思う。母もママも、似合わないだろうけど。
「とっても素敵ね。つけて下さる?」
思った通り、そのまま引き取ってもらえるようだ。私は魔法で浮かんで、お祖母様の御髪に挿した。
いっそ冠のように頭に乗せても、可愛くなるお祖母様である。装飾品の作り甲斐がある人だ。元々の装飾品ともケンカしない様に考えたつもりだ。伊達に、無駄にお茶会に巻き込まれてはいないつもりだ。
「あら、素敵ね」
肝心のお祖母様からは見えないのが困ったものだが、周囲のおばあちゃんウケは、良さそうだ。ここは、孫自慢会場なのだ。プレゼントを渡すというだけで、それなりにポイント加算はあるだろう。似顔絵程度でも構わなかっただろうが、装飾品を作るより時間と手間がかかるので、そんな物は描きたくない。
「私には、そんなのくれたことがないのに!」
後ろをついてきた翡翠に、袖を揺すぶられた。袖が千切れそうだ。やめて欲しい。
「翡翠には、山ほど宝剣をあげてるだろう」
私が戦闘を行った数イコール翡翠へのプレゼント回数だ。誕生日も何も関係なく、日常的にプレゼントしている。これ以上は、魔力的にも限界だ。私を殺す気か。
「あんなの全部お下がりじゃん。私のために作ったことないでしょう?」
「翡翠好みの宝剣しか、作ったことはないと思うが」
作ろうとして、そうなったのではないが、結果として見れば、間違いなくそうだった。
「部屋の飾りじゃなくて、身につけるのがいいの」
「そうか。翡翠も、お年頃になったんだな。仕方ない。今度、フルプレートメイルを作成してやろう。似合うヤツをな」
翡翠は、強靭担当妹だ。鎧が最も似合うに違いない。
「あんな可愛いの作れるくせに、なんでだよ!」
お祖母様バリア内で、キリンジくんと戯れている間に、お茶会は終了した。家に戻ってきて、報酬交渉タイムだ。ウザい男どもの所為で、上手く立ち回れた手ごたえは持てなかったが、お祖母様はご機嫌だ。及第点は、取れたのだろう。にこにこ座ってれば良かっただけだったのだから。
「流石、琥珀ちゃんね。私の孫が一番可愛かったわ。欲しい物は、何かしら?」
「お願いしたいのは、物ではないのです。セレスティア様にデザインを考えていただきたいのです」
最近、大量生産して、とうとう行き着いたお気に入りの宝剣をお祖母様に見せた。
「ダイヤモンド? とてもキレイね」
「見抜かれてしまいましたか。セレスティア様には、敵いませんね」
最近、ダイヤばかり扱っていたのは、これの所為だった。
いちいち抜く度に、追い剥ぎが発生しても面倒なので、硝子か水晶に見える様にしたつもりだった。一点の曇りもなく、クラックもない無色透明の剣だ。呪文も、玻璃だと言って出てくるように調整した。紛い物にしか見えないと思っていた。
「これの拵えが、気に入らないのです。サヤとツカとツバのデザイン案が欲しいです。お願いできるでしょうか」
お祖母様は、服飾関連の仕事をしている。私の知り合いの中では、一番センスがいい。だが、武器まで扱えるかは、不明だ。見た目重視で使い物にならないのも、困る。
「ええ、勿論、約束は守るわ。来月までに仕上げておきましょう」
それは、来月ちゃんと誕生日祝いに来い、と言うことですね。やはり私の思惑など、見透かされていたのだ。諦めて、また何か作って持って来よう。可愛いお祖母様の装具を考えるのは、苦ではない。
村に帰っても、お茶会地獄は続いた。なんだかよくわからない手紙とぬいぐるみが、続々と届く。
主な送り主は、ブライスとフランクリンだ。ブライスは、あの面倒臭い赤子男だ。フランクリンって、誰だ! と思ってみたら、手紙の内容からして、あの気持ち悪い兄さんではないかと思われた。手紙の内容も気持ち悪かったし、返事もしてないのに3日とあけず、ぬいぐるみを送ってくるのも、気持ち悪い。他にも、誰だかわからない手紙と、ぬいぐるみが届く。ぬいぐるみが入っているのだから、お茶会関連なのはわかるが、お前らはどこの誰だ。
最初は律義に返送していたのだが、返送にもお金がかかるのだから、腹立たしい。パパに相談したら、受取拒否をするか、焼き捨ててしまえばいい、と言われた。
そもそも手渡しできる量ではなかったので、配達人は、山積みにして置いて行ってしまう。オーランドさんなんて、半分恨みがこもっているらしく、口で断っても引いてくれない。受取拒否は慣れてます、って何の話だ。
焼いてしまうのも、私にはできなかった。中に、つぶらな瞳のぬいぐるみが入っているのだ。生き物ではないのだから、大した問題ではないのかもしれないが、可哀想で燃やせない。仕方がないから、せっせとダンジョンに運んで、送り主別に部屋を分けて封印しているのだが、いつまでこれは届き続けるのだろう。私は、キリンジくんが好きなのであって、赤や青のクマやウサギは、それほど興味がないのだが。それを伝えて、黄色いクマに変更してもらっても迷惑には変わりない。常識的に考えて、この量のぬいぐるみをもらったら、かさばって迷惑だと気付く人間が1人も出てこないのが、恐ろしかった。バカしかいないのか! 絶対に、友達になりたくない、と思った。
「お兄ちゃん、いつまでこれ続けるの?」
翡翠とメイジーさんが、見かねてぬいぐるみ運びを手伝ってくれた。もうメイジーさんの顔を見ないで過ごすとか、どうでもよくなる惨事なのだ。金さえ払えば大人しいメイジーさんなど、問題が感じられない。
「どうしたら止まるのか、わからないんだ。会いたくないし、返しても戻ってくるし、いらないって手紙を送ったら、更に数が増えた。ぬいぐるみに罪はないし、どうしたらいいんだろう」
途方に暮れている。ぬいぐるみを運んで、仕分けるだけで、1日が終わってしまう。勉強をさせられている方が、格段にマシだ。フィドルの練習がしたい。全てを誰かに任せて、また家出をしようかな。
「メイジーさん、ちょっと出かけてくるけど、お兄ちゃんをイジメないでね」
翡翠は、手伝いを放棄して、どこかに転移してしまった。翡翠も嫌だったらしい。ぬいぐるみをあげようとしたら、拒否されたもんな。ぬいぐるみが嫌いなんだな。
だが、それから5日もすると、ぬいぐるみの数が減り始め、10日もすると、ピタリと止んだ。良かった!
「セレスティア様、今、お話してもよろしいでしょうか」
「あら、セレスティア様のお孫さんは、名前で呼ぶのね」
「そうなの。お祖母様と呼んでもらえなくなってしまったのよ」
こちらでは、お祖母様のお友達に絡まれる可能性があるらしかった。話しかけたお祖母様以外の人が反応を返すとは、想定していなかった。面倒臭そうな予感がした。
どうにもならなそうなら、お祖母様が助けてくれるだろうから、席に戻るよりはマシだと思うけれど。
「前にもお伝えしましたが、心の中では、大好きなお祖母様と思っておりますよ。でも、こんなに美しい御婦人を、お祖母様と呼ぶ訳には参りません」
周囲から、次々と悲鳴のような声が上がった。
おばあちゃんの歓声とかいらない。美しいのは、うちの妖怪お祖母様だけである。
「琥珀ちゃんの御用は、何かしら?」
「はい。セレスティア様のお誕生日は、来月ですよね。それに向けて、プレゼントを作っているのですが、出来に自信が持てないのです。申し訳ないのですが、助言を頂けないでしょうか。来月までに、仕上げますから」
真っ赤な嘘である。一生懸命作ったような物言いをしたが、物自体は、昨日ちょちょいと魔法で作った物だ。来月、また来るの面倒臭いなー、明日渡して報酬交渉したら、とっとと帰って来月来ないで済まそう、という裏が隠れている。多分、お祖母様は、私のやることにダメ出ししないと思うし、されても即言われた通りに修正して渡してしまえばいい。
「今、持っているのだったら、見せてもらえるかしら」
「はい。これです」
ティアラ型の髪飾りを見せた。最近、マイブームの総ダイヤ製の、やたらとキラキラするようにカットを施した品だ。ちょっと可愛すぎるデザインなのだが、絶対に、うちのお祖母様には似合うと思う。母もママも、似合わないだろうけど。
「とっても素敵ね。つけて下さる?」
思った通り、そのまま引き取ってもらえるようだ。私は魔法で浮かんで、お祖母様の御髪に挿した。
いっそ冠のように頭に乗せても、可愛くなるお祖母様である。装飾品の作り甲斐がある人だ。元々の装飾品ともケンカしない様に考えたつもりだ。伊達に、無駄にお茶会に巻き込まれてはいないつもりだ。
「あら、素敵ね」
肝心のお祖母様からは見えないのが困ったものだが、周囲のおばあちゃんウケは、良さそうだ。ここは、孫自慢会場なのだ。プレゼントを渡すというだけで、それなりにポイント加算はあるだろう。似顔絵程度でも構わなかっただろうが、装飾品を作るより時間と手間がかかるので、そんな物は描きたくない。
「私には、そんなのくれたことがないのに!」
後ろをついてきた翡翠に、袖を揺すぶられた。袖が千切れそうだ。やめて欲しい。
「翡翠には、山ほど宝剣をあげてるだろう」
私が戦闘を行った数イコール翡翠へのプレゼント回数だ。誕生日も何も関係なく、日常的にプレゼントしている。これ以上は、魔力的にも限界だ。私を殺す気か。
「あんなの全部お下がりじゃん。私のために作ったことないでしょう?」
「翡翠好みの宝剣しか、作ったことはないと思うが」
作ろうとして、そうなったのではないが、結果として見れば、間違いなくそうだった。
「部屋の飾りじゃなくて、身につけるのがいいの」
「そうか。翡翠も、お年頃になったんだな。仕方ない。今度、フルプレートメイルを作成してやろう。似合うヤツをな」
翡翠は、強靭担当妹だ。鎧が最も似合うに違いない。
「あんな可愛いの作れるくせに、なんでだよ!」
お祖母様バリア内で、キリンジくんと戯れている間に、お茶会は終了した。家に戻ってきて、報酬交渉タイムだ。ウザい男どもの所為で、上手く立ち回れた手ごたえは持てなかったが、お祖母様はご機嫌だ。及第点は、取れたのだろう。にこにこ座ってれば良かっただけだったのだから。
「流石、琥珀ちゃんね。私の孫が一番可愛かったわ。欲しい物は、何かしら?」
「お願いしたいのは、物ではないのです。セレスティア様にデザインを考えていただきたいのです」
最近、大量生産して、とうとう行き着いたお気に入りの宝剣をお祖母様に見せた。
「ダイヤモンド? とてもキレイね」
「見抜かれてしまいましたか。セレスティア様には、敵いませんね」
最近、ダイヤばかり扱っていたのは、これの所為だった。
いちいち抜く度に、追い剥ぎが発生しても面倒なので、硝子か水晶に見える様にしたつもりだった。一点の曇りもなく、クラックもない無色透明の剣だ。呪文も、玻璃だと言って出てくるように調整した。紛い物にしか見えないと思っていた。
「これの拵えが、気に入らないのです。サヤとツカとツバのデザイン案が欲しいです。お願いできるでしょうか」
お祖母様は、服飾関連の仕事をしている。私の知り合いの中では、一番センスがいい。だが、武器まで扱えるかは、不明だ。見た目重視で使い物にならないのも、困る。
「ええ、勿論、約束は守るわ。来月までに仕上げておきましょう」
それは、来月ちゃんと誕生日祝いに来い、と言うことですね。やはり私の思惑など、見透かされていたのだ。諦めて、また何か作って持って来よう。可愛いお祖母様の装具を考えるのは、苦ではない。
村に帰っても、お茶会地獄は続いた。なんだかよくわからない手紙とぬいぐるみが、続々と届く。
主な送り主は、ブライスとフランクリンだ。ブライスは、あの面倒臭い赤子男だ。フランクリンって、誰だ! と思ってみたら、手紙の内容からして、あの気持ち悪い兄さんではないかと思われた。手紙の内容も気持ち悪かったし、返事もしてないのに3日とあけず、ぬいぐるみを送ってくるのも、気持ち悪い。他にも、誰だかわからない手紙と、ぬいぐるみが届く。ぬいぐるみが入っているのだから、お茶会関連なのはわかるが、お前らはどこの誰だ。
最初は律義に返送していたのだが、返送にもお金がかかるのだから、腹立たしい。パパに相談したら、受取拒否をするか、焼き捨ててしまえばいい、と言われた。
そもそも手渡しできる量ではなかったので、配達人は、山積みにして置いて行ってしまう。オーランドさんなんて、半分恨みがこもっているらしく、口で断っても引いてくれない。受取拒否は慣れてます、って何の話だ。
焼いてしまうのも、私にはできなかった。中に、つぶらな瞳のぬいぐるみが入っているのだ。生き物ではないのだから、大した問題ではないのかもしれないが、可哀想で燃やせない。仕方がないから、せっせとダンジョンに運んで、送り主別に部屋を分けて封印しているのだが、いつまでこれは届き続けるのだろう。私は、キリンジくんが好きなのであって、赤や青のクマやウサギは、それほど興味がないのだが。それを伝えて、黄色いクマに変更してもらっても迷惑には変わりない。常識的に考えて、この量のぬいぐるみをもらったら、かさばって迷惑だと気付く人間が1人も出てこないのが、恐ろしかった。バカしかいないのか! 絶対に、友達になりたくない、と思った。
「お兄ちゃん、いつまでこれ続けるの?」
翡翠とメイジーさんが、見かねてぬいぐるみ運びを手伝ってくれた。もうメイジーさんの顔を見ないで過ごすとか、どうでもよくなる惨事なのだ。金さえ払えば大人しいメイジーさんなど、問題が感じられない。
「どうしたら止まるのか、わからないんだ。会いたくないし、返しても戻ってくるし、いらないって手紙を送ったら、更に数が増えた。ぬいぐるみに罪はないし、どうしたらいいんだろう」
途方に暮れている。ぬいぐるみを運んで、仕分けるだけで、1日が終わってしまう。勉強をさせられている方が、格段にマシだ。フィドルの練習がしたい。全てを誰かに任せて、また家出をしようかな。
「メイジーさん、ちょっと出かけてくるけど、お兄ちゃんをイジメないでね」
翡翠は、手伝いを放棄して、どこかに転移してしまった。翡翠も嫌だったらしい。ぬいぐるみをあげようとしたら、拒否されたもんな。ぬいぐるみが嫌いなんだな。
だが、それから5日もすると、ぬいぐるみの数が減り始め、10日もすると、ピタリと止んだ。良かった!
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