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25.琥珀の主張
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さっきからずっと、部屋のドアが、ノックされている。無視し続けているが、どんどん音が大きくなってきた。そろそろドアが壊れそうだった。
「やかましい人たちですね。静かにして頂けませんか」
ドアを開けずに言った。開けなくても、誰がいるかはわかる。お母様がいるのだ、全員揃って来る以外の選択肢はない。
「お兄ちゃん、中に入ってもいいかな」
翡翠を前面に押し出すとは、本当に気に入らない人たちだ。
「構いませんよ。入りたければ入ればいい。私は、何度でも自害する覚悟はあります。手足をもがれても、魔法を封じられても、見事に死んでみせましょう」
それしか皆を止める術がないのは、情けない限りだが、それだけでも止める術があって良かった。自分を殺すのは、それほど怖くは感じていない。どうせ死んでも死なないのは、経験済みだ。最悪、死んでしまったところで、大した損害でもない。それはそれで諦めがつく。
「うん。本当にやりそうだなって思ったから、入ってないんだけどさ。このままそこにいても、エスメラルダも可哀想でしょ? 何か建設的な折衷案を見つけてさ、何とかならないかな、と思ったんだけど」
「それは、エスメラルダをお父様の気に入るように魔改造して、私をお父様の気に入るように勉強漬けにするための折衷案でしょうか」
何を言っても、私の意見など通らない。聞いてる風で、聞いてない。ずっとそうだった。話などして何になるのか。ただの時間の無駄だ。心を痛めるだけの時間にしかならない。
「違うよー。私がちゃんと丸めこむから、お兄ちゃんの気の済む結末をおうかがい? してるんだよ」
「エスメラルダとの話し合いが終わっていないので、決定ではありませんが、個人的には、エスメラルダ以外の人間は必要ありませんね」
いてもいいかもしれないが、要不要で言えば、微塵もいらない。身分証は手に入れたので、他所でも暮らせる。金にも仕事にも、困る気がしなかった。
「ごめんね。ごめんね。他はともかく、私も許してもらえない?」
「そうですね。妹だからと、我慢をすれば一緒にいられますが、そんなに我慢をさせたいですか?」
「パパは? パパは大好きだよね」
「大好きですよ。だから、次の子は、パパの子だったらいいな、と思っています。パパの子以外は、私の弟妹とは認めません」
「お兄ちゃん、それは」
「ただの私の希望です。これまで通り、無視し続ければいいでしょう。私の言葉に効力があるとは、思えません」
話し合いなどしても、ただの時間の無駄だ。声も聞きたくない。もう嫌だ。
「琥珀、わたしはそんなことを望んではいないよ」
甘い優しいパパの声だ。望めばいいのに、いつでも3歩下がったパパだ。大好きだった。憧れだった。でも、もういらない。
「私が、パパの子になりたかっただけです。遺伝子的にも優秀ですし、人柄も悪くない。3択なら、パパを選びます」
「琥珀は、わたしの子だよ」
「そうですね。私も、パパのことをお父さんだと思っております」
「琥珀、ごめんなさい。私、もうずっと家にいるから。勉強もしなくていいから。だから、出てきて。ごはんを食べて」
やっとか。唯一の私の親。産み捨てで、まったく育てる気のない親。ずっと焦がれていた母。最愛の存在でいて欲しかった。
「もう父親不明の子を産むのは、やめて下さい。その子は、お父様の子として育ててあげて下さい。パパは寛容です。父さんも怒りません。自分の子でないとキレる阿呆は、お父様だけです。お父様の子として育てれば、不都合はないでしょう。性格に難のある父ですが。
それに、無理にお母様が子育てをする必要もありません。誰がミルクを飲ませても、子は育ちます。うちの父たちは、全員ニートです。3人もいるのだから、面倒なんて押し付ければいい。
但し、お母様の歓心を買うためなら、虚偽の報告をすることもあるでしょう。報告の裏付けは、必ず取って下さい。ママも翡翠も、信用には足りません。ご自分の目でご確認下さい」
「琥珀は、いい子に育って、嬉しいよ」
やはりズレている。私のことなど、何も見ていない。何も知ろうとしない。
「それは良かったですね。私は、何も嬉しくありませんが」
「琥珀、シュバルツに言いたいことがあるなら、言え。ここにいるぞ」
今度は、父さんか。この人も、思っていた人とは違った。マシではあったが、ある意味で、最もいらない人だ。
「言いたいことなど、何もありません。私は、既に希望は述べました。欠片も叶える気はないことを、確認したばかりです」
「エスメラルダの幸せを考えてやれ、と言ったハズだ。エスメラルダは、人としてここで暮らすことを希望している。俺は、可能な限り手伝っているに過ぎない」
理論武装は、用意しているつもりなのか。穴しかないな。そんなに人が良ければ、わざわざエスメラルダを選ばなかった。大切な人なのに、ただの実験好きのおもちゃにされて、喜ぶ訳がない。
「私が気付いていないとでも、本気で思っていらっしゃるのですか? エスメラルダは、人に近付いているのではありません。ママに近付けていますね?」
「どうせなら、キレイな方がいいだろう」
「お父様の趣味を押し付けられるのは、不快です。そんなにママの顔が好きなら、お母様を改造すれば良い。エスメラルダを巻き込むな」
「琥珀、俺への不満はあるか?」
「良くも悪くも、父さんに対して思うことは、何もありません。やかましいのを辞めて欲しくて、聞かれたことに答えましたが、他の人に対しても、もう本当に、どうでもいいのですよ。私の言い分に、耳を貸す必要も御座いません」
エスメラルダは、ここにいたいと言う。私は、エスメラルダと共にありたいが、ここにいたくはない。私は、どちらかを選ばないといけないのか。
「先日の約束を破ることになるが、琥珀はうちに住んだらいい。ナデシコとメイジーさんは、シュバルツに預ける。うちに住むのは、わたしと琥珀、エスメラルダと黒曜だ。どうだろうか」
パパの提案は、まさに折衷案に思えた。それなら、頑張れるかもしれない。だが、黒曜を混ぜる理由は何だ? 誰が世話を担当するつもりだろう。
「黒曜とは、妹ですよね。母子を分けるのですか?」
「日中は、わたしと琥珀は森に行く。その間、シャルルに預ければいいだろう。一日中、一人でみるのは大変だ」
「昼は私、夜は赤子の面倒をみるお積りですか?」
「黒曜がどうかはわからないが、そろそろ夜泣きも減る時期だろう。大丈夫だよ」
私を助けるだけではなく、母も助けるつもりなのか。母にはかなり蔑ろにされているように見えるのに、何がそんなに好きなのか。パパが可哀想すぎる。私が手を差し伸べても、手間を増やすことしかできないのが、悔しい。
「タヌキ保護区の設立を手伝って頂けるのなら、応じましょう」
「それはいいね。是非、作ろう。本気で作るのなら、暇人2人にも仕事を振るべきだと思うが、どうだろう?」
なんで混ぜるんだ。なんで手を伸ばすんだ。それは、敵だ。
「タヌキを魔改造するスライムと、タヌキ汁を作る狩人はいりません」
「タヌキ汁は、手間がかかるだけで、美味くない。俺は、食べないぞ」
「誰が、スライムだ」
「私は、スライムの話をしただけで、お父様の話などしておりません。暇人の筆頭と言えば、スライムでしょう。ドロドロしているだけですからね」
お父様の堪忍袋の尾が、ブチ切れたのだろう。ドアが魔法で粉砕されたので、泣きながらエスメラルダの方へ逃げた。お母様が部屋の敷居を跨いだのが見えたので、間髪入れず、私の首を切り落とした。
「やかましい人たちですね。静かにして頂けませんか」
ドアを開けずに言った。開けなくても、誰がいるかはわかる。お母様がいるのだ、全員揃って来る以外の選択肢はない。
「お兄ちゃん、中に入ってもいいかな」
翡翠を前面に押し出すとは、本当に気に入らない人たちだ。
「構いませんよ。入りたければ入ればいい。私は、何度でも自害する覚悟はあります。手足をもがれても、魔法を封じられても、見事に死んでみせましょう」
それしか皆を止める術がないのは、情けない限りだが、それだけでも止める術があって良かった。自分を殺すのは、それほど怖くは感じていない。どうせ死んでも死なないのは、経験済みだ。最悪、死んでしまったところで、大した損害でもない。それはそれで諦めがつく。
「うん。本当にやりそうだなって思ったから、入ってないんだけどさ。このままそこにいても、エスメラルダも可哀想でしょ? 何か建設的な折衷案を見つけてさ、何とかならないかな、と思ったんだけど」
「それは、エスメラルダをお父様の気に入るように魔改造して、私をお父様の気に入るように勉強漬けにするための折衷案でしょうか」
何を言っても、私の意見など通らない。聞いてる風で、聞いてない。ずっとそうだった。話などして何になるのか。ただの時間の無駄だ。心を痛めるだけの時間にしかならない。
「違うよー。私がちゃんと丸めこむから、お兄ちゃんの気の済む結末をおうかがい? してるんだよ」
「エスメラルダとの話し合いが終わっていないので、決定ではありませんが、個人的には、エスメラルダ以外の人間は必要ありませんね」
いてもいいかもしれないが、要不要で言えば、微塵もいらない。身分証は手に入れたので、他所でも暮らせる。金にも仕事にも、困る気がしなかった。
「ごめんね。ごめんね。他はともかく、私も許してもらえない?」
「そうですね。妹だからと、我慢をすれば一緒にいられますが、そんなに我慢をさせたいですか?」
「パパは? パパは大好きだよね」
「大好きですよ。だから、次の子は、パパの子だったらいいな、と思っています。パパの子以外は、私の弟妹とは認めません」
「お兄ちゃん、それは」
「ただの私の希望です。これまで通り、無視し続ければいいでしょう。私の言葉に効力があるとは、思えません」
話し合いなどしても、ただの時間の無駄だ。声も聞きたくない。もう嫌だ。
「琥珀、わたしはそんなことを望んではいないよ」
甘い優しいパパの声だ。望めばいいのに、いつでも3歩下がったパパだ。大好きだった。憧れだった。でも、もういらない。
「私が、パパの子になりたかっただけです。遺伝子的にも優秀ですし、人柄も悪くない。3択なら、パパを選びます」
「琥珀は、わたしの子だよ」
「そうですね。私も、パパのことをお父さんだと思っております」
「琥珀、ごめんなさい。私、もうずっと家にいるから。勉強もしなくていいから。だから、出てきて。ごはんを食べて」
やっとか。唯一の私の親。産み捨てで、まったく育てる気のない親。ずっと焦がれていた母。最愛の存在でいて欲しかった。
「もう父親不明の子を産むのは、やめて下さい。その子は、お父様の子として育ててあげて下さい。パパは寛容です。父さんも怒りません。自分の子でないとキレる阿呆は、お父様だけです。お父様の子として育てれば、不都合はないでしょう。性格に難のある父ですが。
それに、無理にお母様が子育てをする必要もありません。誰がミルクを飲ませても、子は育ちます。うちの父たちは、全員ニートです。3人もいるのだから、面倒なんて押し付ければいい。
但し、お母様の歓心を買うためなら、虚偽の報告をすることもあるでしょう。報告の裏付けは、必ず取って下さい。ママも翡翠も、信用には足りません。ご自分の目でご確認下さい」
「琥珀は、いい子に育って、嬉しいよ」
やはりズレている。私のことなど、何も見ていない。何も知ろうとしない。
「それは良かったですね。私は、何も嬉しくありませんが」
「琥珀、シュバルツに言いたいことがあるなら、言え。ここにいるぞ」
今度は、父さんか。この人も、思っていた人とは違った。マシではあったが、ある意味で、最もいらない人だ。
「言いたいことなど、何もありません。私は、既に希望は述べました。欠片も叶える気はないことを、確認したばかりです」
「エスメラルダの幸せを考えてやれ、と言ったハズだ。エスメラルダは、人としてここで暮らすことを希望している。俺は、可能な限り手伝っているに過ぎない」
理論武装は、用意しているつもりなのか。穴しかないな。そんなに人が良ければ、わざわざエスメラルダを選ばなかった。大切な人なのに、ただの実験好きのおもちゃにされて、喜ぶ訳がない。
「私が気付いていないとでも、本気で思っていらっしゃるのですか? エスメラルダは、人に近付いているのではありません。ママに近付けていますね?」
「どうせなら、キレイな方がいいだろう」
「お父様の趣味を押し付けられるのは、不快です。そんなにママの顔が好きなら、お母様を改造すれば良い。エスメラルダを巻き込むな」
「琥珀、俺への不満はあるか?」
「良くも悪くも、父さんに対して思うことは、何もありません。やかましいのを辞めて欲しくて、聞かれたことに答えましたが、他の人に対しても、もう本当に、どうでもいいのですよ。私の言い分に、耳を貸す必要も御座いません」
エスメラルダは、ここにいたいと言う。私は、エスメラルダと共にありたいが、ここにいたくはない。私は、どちらかを選ばないといけないのか。
「先日の約束を破ることになるが、琥珀はうちに住んだらいい。ナデシコとメイジーさんは、シュバルツに預ける。うちに住むのは、わたしと琥珀、エスメラルダと黒曜だ。どうだろうか」
パパの提案は、まさに折衷案に思えた。それなら、頑張れるかもしれない。だが、黒曜を混ぜる理由は何だ? 誰が世話を担当するつもりだろう。
「黒曜とは、妹ですよね。母子を分けるのですか?」
「日中は、わたしと琥珀は森に行く。その間、シャルルに預ければいいだろう。一日中、一人でみるのは大変だ」
「昼は私、夜は赤子の面倒をみるお積りですか?」
「黒曜がどうかはわからないが、そろそろ夜泣きも減る時期だろう。大丈夫だよ」
私を助けるだけではなく、母も助けるつもりなのか。母にはかなり蔑ろにされているように見えるのに、何がそんなに好きなのか。パパが可哀想すぎる。私が手を差し伸べても、手間を増やすことしかできないのが、悔しい。
「タヌキ保護区の設立を手伝って頂けるのなら、応じましょう」
「それはいいね。是非、作ろう。本気で作るのなら、暇人2人にも仕事を振るべきだと思うが、どうだろう?」
なんで混ぜるんだ。なんで手を伸ばすんだ。それは、敵だ。
「タヌキを魔改造するスライムと、タヌキ汁を作る狩人はいりません」
「タヌキ汁は、手間がかかるだけで、美味くない。俺は、食べないぞ」
「誰が、スライムだ」
「私は、スライムの話をしただけで、お父様の話などしておりません。暇人の筆頭と言えば、スライムでしょう。ドロドロしているだけですからね」
お父様の堪忍袋の尾が、ブチ切れたのだろう。ドアが魔法で粉砕されたので、泣きながらエスメラルダの方へ逃げた。お母様が部屋の敷居を跨いだのが見えたので、間髪入れず、私の首を切り落とした。
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