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17.お祭り芸の習得
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うちのごはんは、普通じゃないとか言って、ごめんなさい。新しい家に来て、今までずっと贅沢な暮らしをしていたんだと、はっきりわかった。
新しいお父さんとお母さんは、別に嫌な人ではなかった。なんなら、実の両親たちより余程普通にいい人じゃないかな、と思った。
だけど、毎日毎食同じシチューとパンが出てくる生活に、2日目にして嫌気がさした。おやつも出てこないし、飲み物は水か酒しかない。ダディには勧められたけど、お母様が、子どもが酒を飲むと背が伸びない、と言っていた。だから、酒は飲めない。飲みたくない。水しかない。シチュー味とパン味と水味しかない。
生焼けイノシシよりは、断然美味しい。贅沢を言っているのは、わかっている。だから、マミィには何も言っていない。だが、飽きた。
睡眠と食事以外の時間は、全部楽器の練習だ。お父様の勉強漬け生活と比べれば、食事と風呂と睡眠時間に楽器が出てこないだけ、まだ健全な気がしたから、大きな不満はない。
だが、やっと魔法に頼らない身体作りに気付いたところなのだ。走る時間が欲しい、と駄々を捏ねたら、昼間は危ないと反対された。夜は危ないというなら、わかる。昼の何が危ないの?
意味がわからなかったが、今の生活において、意味がわかるものの方が少ない。走り回るのを否定されないなら、気にしない。私が逃げ出すのを警戒しているのかな? と、こちらから、ダディと一緒に走りたいと提案した。
ダディは、おじいさんなのに、めちゃくちゃ足が速かった。スタミナも無尽蔵に見えた。よく笑い、よくしゃべり、陽気に長いこと走り続けても、一切呼吸の乱れもなかった。もしかしたら、ダディはパパの真似事も務まるかもしれない、と思った。
「ところで、私は何のためにフィドルの練習をしているのでしょうか。いつまでに、どの程度弾けないといけない、というような目標は、あるのでしょうか」
やれと言うから、やっていたのだが、お父様のお勉強のような締切や最終目標があるなら、聞いておきたかった。私は、この二人の実子ではない。他の家の子どもより、練習開始が遅いのであれば、追いつかなければならないのだ。だからこそ、こんなに一日中、楽器を弾かされているのだろう。本来たどり着いているべき進度を知っておかねば、マミィに恥をかかせてしまう! こんなに優しいマミィに嫌な思いをさせるなんて、許せない!!
「お祭りでね。みんなで弾くのよ。楽しいのよ」
マミィは、笑顔でそう言った。甘やかしてくれる大好きな顔だが、全く解答になっていない。
「どのような曲を弾くのでしょうか。お祭りは、いつあるのでしょう。それまでに弾けるようになるでしょうか」
「どうしたの? お祭りは、楽しいのよ。弾けても弾けなくても、楽しいのが一番なのよ」
「ですが、私一人だけ弾けなかったら、困ります。そんな恥ずかしい思いはしたくありません」
「大丈夫よ。琥珀ちゃんは、全部弾けるわ」
お祭りで弾くかもしれない曲を全曲マミィに弾いてもらったら、全部初日に合格をもらったヤツだった。じゃあ、何のために今まで一生懸命、練習してたんだよ!
悔しいから、お祭りでやるらしい他の芸事も習うことにした。
まずは、横笛だ。
リコーダーは、くわえて吹けば良いだけだったが、横笛は、くちびるを乗せた状態で笛に息を吹き込まなければならない。最初はよくわからなかったが、一度できたら、大したことではなかった。吹いている時に変顔になってないかは、とても気になるが、強いて言っても、それくらいだ。
縦と横の違いこそあれ、私はリコーダーの練習をお父様にみっちり仕込まれているのだ。音階なんて今更だ。10分もしないで、マミィの合格を勝ち取った。
次は、アコーディオンだ。
これは、なかなかの曲者だ。左手一本で、蛇腹を動かすのが、まず難しい。楽器自体の大きさと重さで潰されそうで困っているのに、その上で蛇腹を動かすのだ。引っ張っても、簡単には動かない。固すぎる。楽器ではなく、走り込みの次の鍛錬メニューなのではないかと思ったくらいだ。
その上で、右手はボタンを押して演奏する。まったく違いのわからないボタンが沢山あって、どれが何の音か、全くわからなかった。色くらい変えればいいのに!
順に押して行って、ドらしきものを見つけても、隣にレがない。レはどこだと探す間に、ドがどこだかわからなくなっている。そんな具合だった。
しかも、それを激固の蛇腹を動かしながら探すのだ。正気の沙汰とは思えない!
キーキー言いながら、謎解きをしていたら、マミィにナナメに移動させると半音上がったり下がったりするという正解を教えてもらった上、基本的に和音で弾くから1つの音にこだわらず、形で覚えた方がいいと指摘された。
自分で弾いている曲を楽譜におこすことはできないが、お祭りの曲は、簡単に弾けるようになった。
ボタンを押しているだけで、蛇腹はマミィに手伝ってもらっている。だから、完全にできたとは言えないが、あとは一人で練習あるのみだ。多分、筋力がつけばいける。
次は、歌だ。
そんなん歌詞を覚えるだけだ。大した量ではない。一度聞けば充分だ。音階は、フィドルの練習中に覚えた。練習など、いらん。次!
最後は、踊りだ。
フィドルの練習なんて目じゃないくらい、どうにもならなそうだった。振り付けの種類も多いのだが、その1つひとつの難易度が高い。宙返りをしたり、頭を軸にして回転したり、地面と身体を平行にした状態で横回転したりする。正直、何がどうなってるのか理解することもできない振り付けすらあった。
ダンス競技というなら、わかる。だが、目標は村祭りの和やかなダンスなのだ。こんな難易度のダンスを村人全員で踊るとか、どう考えてもおかしい。大人は、酒を浴びるように飲みながら踊り明かすらしい。酔いが回って、死人が出ないか、心配だ。黒髪の村も大概だったが、この村もきっとおかしな村に違いない。
マミィは、余裕でフリを見せてくれる。きっとダディもできるに違いない。村人全員できるのに、一人だけ宙返りができないのは、嫌だ。えー、あの子できないのー、マミィさんの子なのにねー、とか言われたくない。頑張る。家の中では練習できないし、夜しか外に出られないし、暗くて寒いけど、頑張る。宙返りだけなら魔法でなんとかなりそうだな、とか考えないで、頑張る。
これができたら、きっと身体能力がグッと上がる。もしかしたら、格闘センスも上がる。上がらないかもしれないけどやる。寝ている場合じゃない。
もしかしたら、お父様の勉強よりも漬け込まれているかもしれない、と思った。
新しいお父さんとお母さんは、別に嫌な人ではなかった。なんなら、実の両親たちより余程普通にいい人じゃないかな、と思った。
だけど、毎日毎食同じシチューとパンが出てくる生活に、2日目にして嫌気がさした。おやつも出てこないし、飲み物は水か酒しかない。ダディには勧められたけど、お母様が、子どもが酒を飲むと背が伸びない、と言っていた。だから、酒は飲めない。飲みたくない。水しかない。シチュー味とパン味と水味しかない。
生焼けイノシシよりは、断然美味しい。贅沢を言っているのは、わかっている。だから、マミィには何も言っていない。だが、飽きた。
睡眠と食事以外の時間は、全部楽器の練習だ。お父様の勉強漬け生活と比べれば、食事と風呂と睡眠時間に楽器が出てこないだけ、まだ健全な気がしたから、大きな不満はない。
だが、やっと魔法に頼らない身体作りに気付いたところなのだ。走る時間が欲しい、と駄々を捏ねたら、昼間は危ないと反対された。夜は危ないというなら、わかる。昼の何が危ないの?
意味がわからなかったが、今の生活において、意味がわかるものの方が少ない。走り回るのを否定されないなら、気にしない。私が逃げ出すのを警戒しているのかな? と、こちらから、ダディと一緒に走りたいと提案した。
ダディは、おじいさんなのに、めちゃくちゃ足が速かった。スタミナも無尽蔵に見えた。よく笑い、よくしゃべり、陽気に長いこと走り続けても、一切呼吸の乱れもなかった。もしかしたら、ダディはパパの真似事も務まるかもしれない、と思った。
「ところで、私は何のためにフィドルの練習をしているのでしょうか。いつまでに、どの程度弾けないといけない、というような目標は、あるのでしょうか」
やれと言うから、やっていたのだが、お父様のお勉強のような締切や最終目標があるなら、聞いておきたかった。私は、この二人の実子ではない。他の家の子どもより、練習開始が遅いのであれば、追いつかなければならないのだ。だからこそ、こんなに一日中、楽器を弾かされているのだろう。本来たどり着いているべき進度を知っておかねば、マミィに恥をかかせてしまう! こんなに優しいマミィに嫌な思いをさせるなんて、許せない!!
「お祭りでね。みんなで弾くのよ。楽しいのよ」
マミィは、笑顔でそう言った。甘やかしてくれる大好きな顔だが、全く解答になっていない。
「どのような曲を弾くのでしょうか。お祭りは、いつあるのでしょう。それまでに弾けるようになるでしょうか」
「どうしたの? お祭りは、楽しいのよ。弾けても弾けなくても、楽しいのが一番なのよ」
「ですが、私一人だけ弾けなかったら、困ります。そんな恥ずかしい思いはしたくありません」
「大丈夫よ。琥珀ちゃんは、全部弾けるわ」
お祭りで弾くかもしれない曲を全曲マミィに弾いてもらったら、全部初日に合格をもらったヤツだった。じゃあ、何のために今まで一生懸命、練習してたんだよ!
悔しいから、お祭りでやるらしい他の芸事も習うことにした。
まずは、横笛だ。
リコーダーは、くわえて吹けば良いだけだったが、横笛は、くちびるを乗せた状態で笛に息を吹き込まなければならない。最初はよくわからなかったが、一度できたら、大したことではなかった。吹いている時に変顔になってないかは、とても気になるが、強いて言っても、それくらいだ。
縦と横の違いこそあれ、私はリコーダーの練習をお父様にみっちり仕込まれているのだ。音階なんて今更だ。10分もしないで、マミィの合格を勝ち取った。
次は、アコーディオンだ。
これは、なかなかの曲者だ。左手一本で、蛇腹を動かすのが、まず難しい。楽器自体の大きさと重さで潰されそうで困っているのに、その上で蛇腹を動かすのだ。引っ張っても、簡単には動かない。固すぎる。楽器ではなく、走り込みの次の鍛錬メニューなのではないかと思ったくらいだ。
その上で、右手はボタンを押して演奏する。まったく違いのわからないボタンが沢山あって、どれが何の音か、全くわからなかった。色くらい変えればいいのに!
順に押して行って、ドらしきものを見つけても、隣にレがない。レはどこだと探す間に、ドがどこだかわからなくなっている。そんな具合だった。
しかも、それを激固の蛇腹を動かしながら探すのだ。正気の沙汰とは思えない!
キーキー言いながら、謎解きをしていたら、マミィにナナメに移動させると半音上がったり下がったりするという正解を教えてもらった上、基本的に和音で弾くから1つの音にこだわらず、形で覚えた方がいいと指摘された。
自分で弾いている曲を楽譜におこすことはできないが、お祭りの曲は、簡単に弾けるようになった。
ボタンを押しているだけで、蛇腹はマミィに手伝ってもらっている。だから、完全にできたとは言えないが、あとは一人で練習あるのみだ。多分、筋力がつけばいける。
次は、歌だ。
そんなん歌詞を覚えるだけだ。大した量ではない。一度聞けば充分だ。音階は、フィドルの練習中に覚えた。練習など、いらん。次!
最後は、踊りだ。
フィドルの練習なんて目じゃないくらい、どうにもならなそうだった。振り付けの種類も多いのだが、その1つひとつの難易度が高い。宙返りをしたり、頭を軸にして回転したり、地面と身体を平行にした状態で横回転したりする。正直、何がどうなってるのか理解することもできない振り付けすらあった。
ダンス競技というなら、わかる。だが、目標は村祭りの和やかなダンスなのだ。こんな難易度のダンスを村人全員で踊るとか、どう考えてもおかしい。大人は、酒を浴びるように飲みながら踊り明かすらしい。酔いが回って、死人が出ないか、心配だ。黒髪の村も大概だったが、この村もきっとおかしな村に違いない。
マミィは、余裕でフリを見せてくれる。きっとダディもできるに違いない。村人全員できるのに、一人だけ宙返りができないのは、嫌だ。えー、あの子できないのー、マミィさんの子なのにねー、とか言われたくない。頑張る。家の中では練習できないし、夜しか外に出られないし、暗くて寒いけど、頑張る。宙返りだけなら魔法でなんとかなりそうだな、とか考えないで、頑張る。
これができたら、きっと身体能力がグッと上がる。もしかしたら、格闘センスも上がる。上がらないかもしれないけどやる。寝ている場合じゃない。
もしかしたら、お父様の勉強よりも漬け込まれているかもしれない、と思った。
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