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第四章 神山学園のレヴィアタン
プロローグ
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ヨルムンガンドも一緒に住み出して早一週間。
新たな主と居場所を得たヨルムンガンドは、毎日が今までとは違い楽しい様子。
家の中では、好きな時にお昼寝をし夏目に引っつき学園では姿を透明化させ共に授業を受ける。放課後、部室では燐や桜が遊び相手になってくれるため退屈しない。
休日は、夏目と美哉とスーパーへ買い物に同行。甘い食べ物、飲み物を好むため強請れば何かと買ってくれる。
食事も、美哉の手料理で腹を満たし今までの生活ではあり得なかった日々に満足していた。
何より、夏目と美哉の攻防戦がとても面白いのだとヨルムンガンド曰く。
今日も夏目の自室のベッドの上でワイシャツ一枚の姿で美哉が迫る。それを必死に止めながらも、押し倒され跨がれていた。
「ちょっ!? み、美哉!」
「ふふっ」
その光景をヨルムンガンドは、大きなクッションに寝転ぶフェンリルに囲まれながら見ていた。
美哉は、夏目の手に自ら手を重ね指を絡め妖艶な笑みを作り放さない。
夏目はというと、押し倒され腹部に乗る美哉の体重と肌の感触に顔を赤らめていた。相変わらず奥手である。
(美哉の温もりが伝わってくるっ……)
絡めた指と繋ぐ手、そしてもう片手は夏目の服の裾を捲くり上げ撫でる。その感触、ワイチャツから見える谷間、裾から覗く白く引き締まった脚、跨っているために見せつけるよう黒い下着が夏目の性欲を刺激し理性を溶かしにくる。
誘惑に力を入れ、本格的に一線を越えようとする美哉の強引で大胆な行動力。
(わ、わざと見せつけてるだろ美哉の奴!)
「そろそろ、私たちの関係を進めるべきだとは思いませんか? 夏目」
「……っ! お、思わないわけでもないが、これはちょっと強引じゃないか!?」
「こうでもしないと、進まないからじゃないですか。私だって、恥ずかしくないわけじゃないんですよ?」
(~~~~っ! そ、そういうことを今、言わないでほしい!)
美哉は、唇を舐め服の下に滑り込ませた手を上へ撫でるように移動させある箇所に触れた。
「――っ!? ま、待て! どこ触ってるんだよ!」
「うふふ。男性でも気持ちよくなる性感帯です」
制しを聞かない美哉は、胸板を優しく撫でたあと指の腹で擦る。その瞬間、夏目は全身に電流が流れる感覚に襲われた。言いようのない刺激に驚きと喘ぎ声が口からもれてしまう。
「……っ!? ああっ、いぎっ……!」
美哉は、そんな反応を見せる夏目へ更に刺激を送り続けた。親指と人差し指で摘み、硬くなったそれにデコピンをするように中指で弾く。
「ちょっ!? ま、待て――いっ、んんっ! あっ、う、くっ……!」
「気持ちいいでしょう?」
その送り続けられる刺激に、繋ぎ指を絡めた手に力が入り目を開く夏目。徐々に体が熱く、感じる度に体は己の意思とは関係なくビクつき、腰が震え動き上に跨る美哉にも振動が伝わる。
「み、美哉……も、もうやめっ……!」
涙目で訴えるが、これが逆効果となる。幼なじみの彼女に、耳まで赤くし潤んだ目、半開きになった口に、刺激に耐え歯を食いしばる姿は、余計に興奮度を高めるためのスパイスになることを忘れてはいないか。
「うふふっ、嫌です。もっと、感じているところを見せてください。夏目」
「なっ!?」
自身の欲を満たしたくて仕方がない美哉は笑顔で拒否。より一層、動かす指に強弱をつけ刺激を送り夏目の興奮度を無理やり高めていく。
「まっ――うぅんっ、くっ……!」
夏目の体が大きく跳ね、腰がビクビクと動く。
「うんっ……な、夏目の硬いのが、んぁっ、はあっ、当たって……」
夏目の腰の動きに合わせて、下着越しに硬くなった股間の感触が押しつけられ震える度に刺激が美哉にも伝わっていく。
「あっ、んんっ、はあっ、はあっ……う、んっ!」
美哉自身も息を荒くさせ、腰を揺らしてお互いの熱を感じ興奮が高まっていく。我慢できず、前のめりになり夏目とのキスを求める。
「な、夏目……」
「はぁっ、はぁっ……」
美哉の顔が近づき、半開きの夏目の唇に重ねる。
「はむっ……」
「んっ、くっ……」
開いた隙間に流れる動作で舌をねじ込み、ぬるりとした感触と温もりが夏目の口の中に広がった。
「う、んっ、ふっ、ちゅっ……」
舌に驚きつつも拒否をすることはない夏目。耳元で、淫靡な水音が響く。美哉の舌に自らも絡め合わせ、性欲が抑え切れなくなる。
「ちゅっ、んく、はあっ、んふっ」
夏目の舌の動きに合わせて、美哉の舌の動きも変化する。それと同時に、体の熱が理性を溶かし性欲を突き動かす。
服の下に入れていた手を今度は、ズボンに手をかけ下着だけを残し下ろす。下着越し苦しそうに膨張し震えているそれに、股間を押しつけて擦りつけ上下に体を揺らす。
「~~っ! んんっ、ぷっ、はあっ! み、美哉!?」
「んっ、あっ、はあ……。夏目、もっと……!」
一度、離した唇をまた重ね長いキスを交わす。お互い、布越しとはいえ股間を押しつけ合い擦りつけ抑え切れない性欲が爆発した。
夏目は、腰が大きく跳ねる。
「いぎっ! うぐっ……!」
美哉もキスを交わしながらくぐもった声にならない声を上げる。
「~~~~っ!」
二人共、全身が震え力が抜け、美哉は夏目の上に倒れ込む格好へ。その際に、唇も離れ荒い呼吸を繰り返す。
動けない二人。その光景を全て見ていたフェンリルとヨルムンガンド。
「夏目は、押しに弱いんだね。それに比べて、美哉は大胆だよ!」
などと、面白かったのだろう楽しげに小声で感想を述べる弟。
それに対して兄のフェンリルは、何もしていないはずなのに疲れ切った声でこぼす。
「見せられる我輩の身にもなってほしいものだ……」
そう神獣兄弟が部屋にいようがいまいが、美哉の誘惑は関係なく夏目を襲う。むしろ、二匹がいることを、忘れている感じさえもあったりするが。
そして、言わずもがな翌朝に洗濯が大変だったことには誰もツッコミを入れなかった。
新たな主と居場所を得たヨルムンガンドは、毎日が今までとは違い楽しい様子。
家の中では、好きな時にお昼寝をし夏目に引っつき学園では姿を透明化させ共に授業を受ける。放課後、部室では燐や桜が遊び相手になってくれるため退屈しない。
休日は、夏目と美哉とスーパーへ買い物に同行。甘い食べ物、飲み物を好むため強請れば何かと買ってくれる。
食事も、美哉の手料理で腹を満たし今までの生活ではあり得なかった日々に満足していた。
何より、夏目と美哉の攻防戦がとても面白いのだとヨルムンガンド曰く。
今日も夏目の自室のベッドの上でワイシャツ一枚の姿で美哉が迫る。それを必死に止めながらも、押し倒され跨がれていた。
「ちょっ!? み、美哉!」
「ふふっ」
その光景をヨルムンガンドは、大きなクッションに寝転ぶフェンリルに囲まれながら見ていた。
美哉は、夏目の手に自ら手を重ね指を絡め妖艶な笑みを作り放さない。
夏目はというと、押し倒され腹部に乗る美哉の体重と肌の感触に顔を赤らめていた。相変わらず奥手である。
(美哉の温もりが伝わってくるっ……)
絡めた指と繋ぐ手、そしてもう片手は夏目の服の裾を捲くり上げ撫でる。その感触、ワイチャツから見える谷間、裾から覗く白く引き締まった脚、跨っているために見せつけるよう黒い下着が夏目の性欲を刺激し理性を溶かしにくる。
誘惑に力を入れ、本格的に一線を越えようとする美哉の強引で大胆な行動力。
(わ、わざと見せつけてるだろ美哉の奴!)
「そろそろ、私たちの関係を進めるべきだとは思いませんか? 夏目」
「……っ! お、思わないわけでもないが、これはちょっと強引じゃないか!?」
「こうでもしないと、進まないからじゃないですか。私だって、恥ずかしくないわけじゃないんですよ?」
(~~~~っ! そ、そういうことを今、言わないでほしい!)
美哉は、唇を舐め服の下に滑り込ませた手を上へ撫でるように移動させある箇所に触れた。
「――っ!? ま、待て! どこ触ってるんだよ!」
「うふふ。男性でも気持ちよくなる性感帯です」
制しを聞かない美哉は、胸板を優しく撫でたあと指の腹で擦る。その瞬間、夏目は全身に電流が流れる感覚に襲われた。言いようのない刺激に驚きと喘ぎ声が口からもれてしまう。
「……っ!? ああっ、いぎっ……!」
美哉は、そんな反応を見せる夏目へ更に刺激を送り続けた。親指と人差し指で摘み、硬くなったそれにデコピンをするように中指で弾く。
「ちょっ!? ま、待て――いっ、んんっ! あっ、う、くっ……!」
「気持ちいいでしょう?」
その送り続けられる刺激に、繋ぎ指を絡めた手に力が入り目を開く夏目。徐々に体が熱く、感じる度に体は己の意思とは関係なくビクつき、腰が震え動き上に跨る美哉にも振動が伝わる。
「み、美哉……も、もうやめっ……!」
涙目で訴えるが、これが逆効果となる。幼なじみの彼女に、耳まで赤くし潤んだ目、半開きになった口に、刺激に耐え歯を食いしばる姿は、余計に興奮度を高めるためのスパイスになることを忘れてはいないか。
「うふふっ、嫌です。もっと、感じているところを見せてください。夏目」
「なっ!?」
自身の欲を満たしたくて仕方がない美哉は笑顔で拒否。より一層、動かす指に強弱をつけ刺激を送り夏目の興奮度を無理やり高めていく。
「まっ――うぅんっ、くっ……!」
夏目の体が大きく跳ね、腰がビクビクと動く。
「うんっ……な、夏目の硬いのが、んぁっ、はあっ、当たって……」
夏目の腰の動きに合わせて、下着越しに硬くなった股間の感触が押しつけられ震える度に刺激が美哉にも伝わっていく。
「あっ、んんっ、はあっ、はあっ……う、んっ!」
美哉自身も息を荒くさせ、腰を揺らしてお互いの熱を感じ興奮が高まっていく。我慢できず、前のめりになり夏目とのキスを求める。
「な、夏目……」
「はぁっ、はぁっ……」
美哉の顔が近づき、半開きの夏目の唇に重ねる。
「はむっ……」
「んっ、くっ……」
開いた隙間に流れる動作で舌をねじ込み、ぬるりとした感触と温もりが夏目の口の中に広がった。
「う、んっ、ふっ、ちゅっ……」
舌に驚きつつも拒否をすることはない夏目。耳元で、淫靡な水音が響く。美哉の舌に自らも絡め合わせ、性欲が抑え切れなくなる。
「ちゅっ、んく、はあっ、んふっ」
夏目の舌の動きに合わせて、美哉の舌の動きも変化する。それと同時に、体の熱が理性を溶かし性欲を突き動かす。
服の下に入れていた手を今度は、ズボンに手をかけ下着だけを残し下ろす。下着越し苦しそうに膨張し震えているそれに、股間を押しつけて擦りつけ上下に体を揺らす。
「~~っ! んんっ、ぷっ、はあっ! み、美哉!?」
「んっ、あっ、はあ……。夏目、もっと……!」
一度、離した唇をまた重ね長いキスを交わす。お互い、布越しとはいえ股間を押しつけ合い擦りつけ抑え切れない性欲が爆発した。
夏目は、腰が大きく跳ねる。
「いぎっ! うぐっ……!」
美哉もキスを交わしながらくぐもった声にならない声を上げる。
「~~~~っ!」
二人共、全身が震え力が抜け、美哉は夏目の上に倒れ込む格好へ。その際に、唇も離れ荒い呼吸を繰り返す。
動けない二人。その光景を全て見ていたフェンリルとヨルムンガンド。
「夏目は、押しに弱いんだね。それに比べて、美哉は大胆だよ!」
などと、面白かったのだろう楽しげに小声で感想を述べる弟。
それに対して兄のフェンリルは、何もしていないはずなのに疲れ切った声でこぼす。
「見せられる我輩の身にもなってほしいものだ……」
そう神獣兄弟が部屋にいようがいまいが、美哉の誘惑は関係なく夏目を襲う。むしろ、二匹がいることを、忘れている感じさえもあったりするが。
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