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027 ワイバーン襲来
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野営地に戻ると涙目のフェルトが待ち構えていた。
リュシュランとネイトを見た途端に駆け出してリュシュランに縋り付く。
「わ、フェルトどうしたんだ!」
「う……女の子って怖い。」
「は?」
思わず聞き返してしまったがフェルトは内容を語らなかった。
リュシュランとネイトの視線が重なるがフェルトの意思を尊重して何も聞かなかった。
二人が獲って来た獲物を捌いて夕食を食べると野営の順番を決めておいた。
「とりあえず、二人体制でやってみようか。」
「えぇ。それで構いませんわ。」
なぜか張り切っているアリッサとそれを呆れた目で見ているシルフィール。
なんだか微妙な空気が二人の間に流れている。
交代で休憩を取りながら夜を明かすことになった。
――――…
深夜、リュシュランが休み表ではネイトとフェルトが見張りを行っていた。
女性陣は別のテントに休んでいる。
そのはずだった。
リュシュランはふと人の気配を感じて目を覚ました。
テントに入り込んだ人物を見てむくりと起き上がる。
「あっ……。」
起きているとは思わなかったのかアリッサは驚いた。
リュシュランと向かい合った形になってこの後どうすべきか思案しているようだ。
そして意を決したようにリュシュランに抱きついた。
「どうか、殿下……。」
ぎゅっとリュシュランに抱きついたアリッサは潤んだ瞳でリュシュランに乞う。
「悪いが、私にその気はない。」
その言葉を聞いたアリッサは絶望的な表情を浮かべた。
そしてアリッサを自分の体から押し退けて座らせる。
「どうしても……ですか。」
「すまない。はっきりと言っておけば良かった。」
「殿下はやっぱりあの女が……。」
ぼそりと呟いた言葉はリュシュランには届かなかった。
あまりに小さくそしてほとんど音にならなかったのだ。
「それに、君は本気で望んでいないだろう。」
その言葉に思わずアリッサは顔を上げる。
「君の目は私の婚約者候補として連れてこられた女性たちと同じ感じがする。家の意向で臨んでも居ない相手に無理をしている目だ。政略的に考えれば自然ではあるが、私には選べないな。落ち着いたら自分のテントに戻るといい。明日も早いからな。」
そう告げてリュシュランはテントからアリッサを残して出て行った。
ネイトとフェルトがリュシュランに気が付く。
「少し風に当たってくるだけだ。」
リュシュランの姿は深い森の中に消えた。
護衛を撒いて小高い丘に腰を下ろす。
空には満点の星が煌めいていた。
風がリュシュランの頬を撫でる。
冷たい風はリュシュランの体を冷ましもやもやした頭がすっきりとしてくる。
「ここでしたか。」
「なんだ、ルイスこんなとこまで来たのか。」
不意に投げかけられた声にリュシュランは振り向かずに応えた。
ルイスはリュシュランの傍まで近寄るとすっと跪いて頭を垂れた。
「家の者が無礼を働いたようで、申し訳ございません。」
「家の意向だろう。仕方がないさ。」
リュシュランはもう慣れたといった疲れた表情をルイスに向ける。
「彼女たちは誰も私を見てなどいない。それが見て取れて選ぶ気になれないんだ。君の所為ではないよ。」
「それでも兄の仕向けたことですから。」
「良いと言った。だから顔を上げてくれ。」
それでも申し訳なさそうに顔を上げたルイスにその後は他愛もない話をして拠点へと戻って行った。
帰り着いた頃にはすでに割り切っているリュシュランの顔があった。
――――…
アリッサはよたよたと自分達のテントに戻ってきた。
リュシュランに言われた言葉はまさに図星であったためアリッサは悔しくても引き下がるしかなかった。
テントで眠るシルフィール王女を見て悔しげに顔を歪めた。
今日の昼間もそうだ。
彼女はアリッサの邪魔ばかりしていた。
実際にはそんなつもりは更々ないのだがアリッサにとって自分の意見が全てだったのだ。
伯爵家の次女であるアリッサは父からリュシュラン殿下に取り入るように命令を受けていた。
叔父であるルイス・シュバリエがリュシュラン殿下の命の恩人であることを理由にルイスの追放を取り消して受け入れる体制を作ったが本人に断られてしまった。
その為アリッサがリュシュラン殿下と同年代であることを理由に王子を篭絡して王妃の座を得るようにと言われている。
だが、黒髪を持つリュシュラン殿下だ。
黒髪自体に偏見を持つアリッサにとっては簡単ではない。
気持ちが付いていかないからだ。
だから無理に自分を駆り立てて大胆な行動を取らせていた。
だが、リュシュラン殿下にはそれさえも見抜かれてしまっていた。
シルフィール王女もそうだ。
リュシュラン殿下に近づこうとしているのが見え見えだからはしたないとか、困っているから止めなさいなどと言われてアリッサは王女相手だと言うのに腹が立った。
悔しい程シルフィール王女はリュシュラン殿下と近しい位置に居る。
それも意図して近づいている訳ではなく自然に寄り添っているのだ。
それが更にアリッサの心を乱す。
自分にできない事を成している彼女に対しての嫉妬だ。
王族であろうと関係がない。
アリッサにとってシルフィールは家の意向を邪魔する敵だ。
排除しなければと言う気持ちが強くなっていく。
アリッサの心には憎悪が芽生えていた。
――――…
朝日が昇り始め、獣たちが活動を始める頃、数人の学院生がある場所で茂みに隠れてチャンスを狙っていた。
彼らの目の前にはいくつかの卵があった。
その親は傍には居ない。
獲物を求めて飛び立った後だ。
彼らはそっと卵を盗んで行った。
それがこの後大きな厄災となって降りかかる事など全く考えて居ない。
彼らは単純に成績を上げるためにそれを狙ったに過ぎない。
卵を盗んだ彼らはその場からすぐに立ち去った。
だが、その卵の親たちは盗んだ者をそのまま逃がすような者ではなかった。
上空の影に気が付いて慌てて逃げ出した彼らは叫び声を上げながら助けを求めた。
「わぁあああ!ワイバーンだ。逃げろぉ。」
口々に何やら喚いているが正確に聞き取れる言葉ではない。
逃げ出した彼らを追う影は次第に近づいてくる。
その姿は巨大な翼竜。
下位竜種に指定されるワイバーンだ。
鋭い爪には毒があり、竜の中でも力はそれ程強いわけではないがそれでもA級指定の危険生物だ。
叫び声を聞いたリュシュランたちもその声の元へ向かって走っていた。
巨大な影を見て護衛がリュシュランを止めようとしているが襲われている生徒が居る以上は無視などできない。
護衛を振り切ってリュシュランは声の元へと駆けつけた。
切り立った崖の上に数人の学院生が追い詰められていた。
今にも鋭い爪で切り裂かれそうだ。
リュシュランはワイバーンの爪が学院生に届く前にその間に割り込んで応戦した。
だが人と竜の力では当然竜の方が強い。
リュシュランの剣は簡単に砕け散ってしまった。
とはいえ、そのままでやられるリュシュランではない。
すぐに風の結界を構築してワイバーンの攻撃を防いだ。
「ネイト、フェルト、アリッサとシルフィールそれに彼らを連れて逃げろ。」
「そんな事できません。殿下が一緒でなければここを動くわけには…。」
「これの相手は私がする。だからお前たちは邪魔だと言っている。」
「しかし……。」
そう言い合っている間にもリュシュランとワイバーンの攻防は続く。
2匹の竜に追い詰められている状況だ。
そう簡単に抜け出せるわけがない。
そんな時にリュシュランは女性の叫び声を聞いた。
その声はリュシュランにとって聞き馴染んだ声で思わず目の前のワイバーンから目を逸らしてしまった。
ぶしゃりと音がしてリュシュランは自分がワイバーンの爪で切られた事を悟った。
だが、リュシュランの目はそれよりももっと大切なものへと向いていた。
リュシュランとネイトを見た途端に駆け出してリュシュランに縋り付く。
「わ、フェルトどうしたんだ!」
「う……女の子って怖い。」
「は?」
思わず聞き返してしまったがフェルトは内容を語らなかった。
リュシュランとネイトの視線が重なるがフェルトの意思を尊重して何も聞かなかった。
二人が獲って来た獲物を捌いて夕食を食べると野営の順番を決めておいた。
「とりあえず、二人体制でやってみようか。」
「えぇ。それで構いませんわ。」
なぜか張り切っているアリッサとそれを呆れた目で見ているシルフィール。
なんだか微妙な空気が二人の間に流れている。
交代で休憩を取りながら夜を明かすことになった。
――――…
深夜、リュシュランが休み表ではネイトとフェルトが見張りを行っていた。
女性陣は別のテントに休んでいる。
そのはずだった。
リュシュランはふと人の気配を感じて目を覚ました。
テントに入り込んだ人物を見てむくりと起き上がる。
「あっ……。」
起きているとは思わなかったのかアリッサは驚いた。
リュシュランと向かい合った形になってこの後どうすべきか思案しているようだ。
そして意を決したようにリュシュランに抱きついた。
「どうか、殿下……。」
ぎゅっとリュシュランに抱きついたアリッサは潤んだ瞳でリュシュランに乞う。
「悪いが、私にその気はない。」
その言葉を聞いたアリッサは絶望的な表情を浮かべた。
そしてアリッサを自分の体から押し退けて座らせる。
「どうしても……ですか。」
「すまない。はっきりと言っておけば良かった。」
「殿下はやっぱりあの女が……。」
ぼそりと呟いた言葉はリュシュランには届かなかった。
あまりに小さくそしてほとんど音にならなかったのだ。
「それに、君は本気で望んでいないだろう。」
その言葉に思わずアリッサは顔を上げる。
「君の目は私の婚約者候補として連れてこられた女性たちと同じ感じがする。家の意向で臨んでも居ない相手に無理をしている目だ。政略的に考えれば自然ではあるが、私には選べないな。落ち着いたら自分のテントに戻るといい。明日も早いからな。」
そう告げてリュシュランはテントからアリッサを残して出て行った。
ネイトとフェルトがリュシュランに気が付く。
「少し風に当たってくるだけだ。」
リュシュランの姿は深い森の中に消えた。
護衛を撒いて小高い丘に腰を下ろす。
空には満点の星が煌めいていた。
風がリュシュランの頬を撫でる。
冷たい風はリュシュランの体を冷ましもやもやした頭がすっきりとしてくる。
「ここでしたか。」
「なんだ、ルイスこんなとこまで来たのか。」
不意に投げかけられた声にリュシュランは振り向かずに応えた。
ルイスはリュシュランの傍まで近寄るとすっと跪いて頭を垂れた。
「家の者が無礼を働いたようで、申し訳ございません。」
「家の意向だろう。仕方がないさ。」
リュシュランはもう慣れたといった疲れた表情をルイスに向ける。
「彼女たちは誰も私を見てなどいない。それが見て取れて選ぶ気になれないんだ。君の所為ではないよ。」
「それでも兄の仕向けたことですから。」
「良いと言った。だから顔を上げてくれ。」
それでも申し訳なさそうに顔を上げたルイスにその後は他愛もない話をして拠点へと戻って行った。
帰り着いた頃にはすでに割り切っているリュシュランの顔があった。
――――…
アリッサはよたよたと自分達のテントに戻ってきた。
リュシュランに言われた言葉はまさに図星であったためアリッサは悔しくても引き下がるしかなかった。
テントで眠るシルフィール王女を見て悔しげに顔を歪めた。
今日の昼間もそうだ。
彼女はアリッサの邪魔ばかりしていた。
実際にはそんなつもりは更々ないのだがアリッサにとって自分の意見が全てだったのだ。
伯爵家の次女であるアリッサは父からリュシュラン殿下に取り入るように命令を受けていた。
叔父であるルイス・シュバリエがリュシュラン殿下の命の恩人であることを理由にルイスの追放を取り消して受け入れる体制を作ったが本人に断られてしまった。
その為アリッサがリュシュラン殿下と同年代であることを理由に王子を篭絡して王妃の座を得るようにと言われている。
だが、黒髪を持つリュシュラン殿下だ。
黒髪自体に偏見を持つアリッサにとっては簡単ではない。
気持ちが付いていかないからだ。
だから無理に自分を駆り立てて大胆な行動を取らせていた。
だが、リュシュラン殿下にはそれさえも見抜かれてしまっていた。
シルフィール王女もそうだ。
リュシュラン殿下に近づこうとしているのが見え見えだからはしたないとか、困っているから止めなさいなどと言われてアリッサは王女相手だと言うのに腹が立った。
悔しい程シルフィール王女はリュシュラン殿下と近しい位置に居る。
それも意図して近づいている訳ではなく自然に寄り添っているのだ。
それが更にアリッサの心を乱す。
自分にできない事を成している彼女に対しての嫉妬だ。
王族であろうと関係がない。
アリッサにとってシルフィールは家の意向を邪魔する敵だ。
排除しなければと言う気持ちが強くなっていく。
アリッサの心には憎悪が芽生えていた。
――――…
朝日が昇り始め、獣たちが活動を始める頃、数人の学院生がある場所で茂みに隠れてチャンスを狙っていた。
彼らの目の前にはいくつかの卵があった。
その親は傍には居ない。
獲物を求めて飛び立った後だ。
彼らはそっと卵を盗んで行った。
それがこの後大きな厄災となって降りかかる事など全く考えて居ない。
彼らは単純に成績を上げるためにそれを狙ったに過ぎない。
卵を盗んだ彼らはその場からすぐに立ち去った。
だが、その卵の親たちは盗んだ者をそのまま逃がすような者ではなかった。
上空の影に気が付いて慌てて逃げ出した彼らは叫び声を上げながら助けを求めた。
「わぁあああ!ワイバーンだ。逃げろぉ。」
口々に何やら喚いているが正確に聞き取れる言葉ではない。
逃げ出した彼らを追う影は次第に近づいてくる。
その姿は巨大な翼竜。
下位竜種に指定されるワイバーンだ。
鋭い爪には毒があり、竜の中でも力はそれ程強いわけではないがそれでもA級指定の危険生物だ。
叫び声を聞いたリュシュランたちもその声の元へ向かって走っていた。
巨大な影を見て護衛がリュシュランを止めようとしているが襲われている生徒が居る以上は無視などできない。
護衛を振り切ってリュシュランは声の元へと駆けつけた。
切り立った崖の上に数人の学院生が追い詰められていた。
今にも鋭い爪で切り裂かれそうだ。
リュシュランはワイバーンの爪が学院生に届く前にその間に割り込んで応戦した。
だが人と竜の力では当然竜の方が強い。
リュシュランの剣は簡単に砕け散ってしまった。
とはいえ、そのままでやられるリュシュランではない。
すぐに風の結界を構築してワイバーンの攻撃を防いだ。
「ネイト、フェルト、アリッサとシルフィールそれに彼らを連れて逃げろ。」
「そんな事できません。殿下が一緒でなければここを動くわけには…。」
「これの相手は私がする。だからお前たちは邪魔だと言っている。」
「しかし……。」
そう言い合っている間にもリュシュランとワイバーンの攻防は続く。
2匹の竜に追い詰められている状況だ。
そう簡単に抜け出せるわけがない。
そんな時にリュシュランは女性の叫び声を聞いた。
その声はリュシュランにとって聞き馴染んだ声で思わず目の前のワイバーンから目を逸らしてしまった。
ぶしゃりと音がしてリュシュランは自分がワイバーンの爪で切られた事を悟った。
だが、リュシュランの目はそれよりももっと大切なものへと向いていた。
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