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14話 たっぷりの愛で満たしたいんだ
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ずっとオレだけが先生のことを想い続けていたのだと思っていたたけれど、先生もずっとオレのことを覚えてくれていただなんて、嬉し過ぎる。
「いやいや。何を言っているんだ。あの人は僕よりももっと年上で……」
「えーっと……確か、あの時オレは58歳だったかな。それで、はるき先生は高校2年生だったから、17歳?」
そんなはるき先生も、今は40歳だ。つまり、あれから20年以上経っていることになる。オレがあのまま生きていたら、今は80過ぎか……いや、それは考えないでおこう。考えちゃいけない。今のオレは、ピチピチの20歳だ。先生のことをたっぷり愛するのに、十分な若さだ。
「その日、オレは早期退職したばかりだっていう話はしたと思うけれど……」
「あ、ああ……」
はるき先生はまだ状況が飲み込めていないようだったけれど、オレは早く気持ちを伝えたくて言葉を続けた。
「仕事を辞めたのは、病気だったからなんだ」
「え……」
「で、その後すぐ死んだんだけど」
オレがそう言うと、先生はショックを受けたような顔をした。
「何故かその後、赤ん坊に生まれ変わってたんだよね。それがオレ」
「はぁっ……!?」
先生の悲痛な表情は、一瞬で驚きの表情に変わった。
「う、嘘だ……」
「嘘じゃないって」
まじまじと顔を見られると、オレの心拍数も上がっていく。先生が話を飲み込めるまで待ってあげたいけれど、それは無理だ。先生があの日からずっとオレのことを想っていてくれたんだってわかったら、心臓のドキドキはヤバイし、勃起したチンコも痛い。
「あーもう。別に、先生がその話を信じられなくてもいいや。とりあえず、なんでもいいからヤらせて!!」
「なんでもいいわけないだろう!」
気持ちが通じ合っていたんだとわかると、辛抱たまらなくなった。それで、先生を押し倒そうとしたんだど、思いっきり怒られた。
「えー……」
「『えー』じゃない。こんなところで何をしようとしているんだ」
うーん、確かにそれもそうだ。
「じゃあ、先生の家に行こ」
「なんでそうなるんだ」
「じゃなきゃ、ここで押し倒すし!」
「……はぁ、わかった。片付けるから、もう少し待ってて」
「はーい」
ほとんど片付けは終わっていたので、保育園を出たのはそれからすぐだった。
「いやいや。何を言っているんだ。あの人は僕よりももっと年上で……」
「えーっと……確か、あの時オレは58歳だったかな。それで、はるき先生は高校2年生だったから、17歳?」
そんなはるき先生も、今は40歳だ。つまり、あれから20年以上経っていることになる。オレがあのまま生きていたら、今は80過ぎか……いや、それは考えないでおこう。考えちゃいけない。今のオレは、ピチピチの20歳だ。先生のことをたっぷり愛するのに、十分な若さだ。
「その日、オレは早期退職したばかりだっていう話はしたと思うけれど……」
「あ、ああ……」
はるき先生はまだ状況が飲み込めていないようだったけれど、オレは早く気持ちを伝えたくて言葉を続けた。
「仕事を辞めたのは、病気だったからなんだ」
「え……」
「で、その後すぐ死んだんだけど」
オレがそう言うと、先生はショックを受けたような顔をした。
「何故かその後、赤ん坊に生まれ変わってたんだよね。それがオレ」
「はぁっ……!?」
先生の悲痛な表情は、一瞬で驚きの表情に変わった。
「う、嘘だ……」
「嘘じゃないって」
まじまじと顔を見られると、オレの心拍数も上がっていく。先生が話を飲み込めるまで待ってあげたいけれど、それは無理だ。先生があの日からずっとオレのことを想っていてくれたんだってわかったら、心臓のドキドキはヤバイし、勃起したチンコも痛い。
「あーもう。別に、先生がその話を信じられなくてもいいや。とりあえず、なんでもいいからヤらせて!!」
「なんでもいいわけないだろう!」
気持ちが通じ合っていたんだとわかると、辛抱たまらなくなった。それで、先生を押し倒そうとしたんだど、思いっきり怒られた。
「えー……」
「『えー』じゃない。こんなところで何をしようとしているんだ」
うーん、確かにそれもそうだ。
「じゃあ、先生の家に行こ」
「なんでそうなるんだ」
「じゃなきゃ、ここで押し倒すし!」
「……はぁ、わかった。片付けるから、もう少し待ってて」
「はーい」
ほとんど片付けは終わっていたので、保育園を出たのはそれからすぐだった。
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