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AI栄枯:じゅーーーーっ丘梨栄枯さん早く戻って来てください……青年は裏面をちらりと確認し肉を焼きつづけた。一方、丘梨栄枯と仙人はダンジョン内をくまなく探索し行手を阻む魔物を討ち倒し道中でカード商人と出会う。要らないカード15枚と3枚のカードを交換し現在の拠点であるメルヘン&ぐりーんへと帰還を果たした。


51879ぼこ:へぇーそうなんだ
52023ぼこ:AIあらすじ栄枯
52143ぼこ:一方、AIカメラはモブの肉やきに夢中なもよう
52221ぼこ:主人ほったらかして肉やき映すバカ
52289ぼこ:AIカメラ「肉やきの方が数字取れると判断しました(ごぐりっ)」
53365ぼこ:居てよかったAI栄枯!
53432ぼこ:バイバイ肉やきモブ
53465ぼこ:ホットプレートマンと言え!
53551ぼこ:すげぇ! 濃密であったであろうダンジョン探索がAIにさらっと語られて終わった!
53590ぼこ:まぁダンジョンで飯食うだけで物語になる時代ですから
53670ぼこ:こいつらは飯すらまともじゃないんですが…


一歩一歩落ち着いた足取りが野をゆく……ホットプレートに近づいて来たクールなお姉さん。

右の髪をさらりと耳にかけ腰をしずめて前かがみで問うた、
ブルーシートの上であぐらを組んで肉と向き合っていた青年はそれに気付き振り返り答えた。

「肉やけてますか?」

「えっと…………はい……やけてます……」



▼有料暴走▼

54078ぼこ:この第一声である
54161ぼこ:見ればわかる
54207ぼこ:「肉やけてますか?」
54401ぼこ:↑「えっと…………はい……やけてます……」
54719ぼこ:これとあるダンジョンのとあるパーティーの会話らしいな
54876ぼこ:お姉さん?
54961ぼこ:お姉ちゃんかな
55039ぼこ:クールなお姉さんに右髪さらりとかきあげ腰をしずめ前かがみで肉やけてるか問われたい人生だった……
55180ぼこ:肉やきモブさぁ、そこを代われ
56100ぼこ:青年「あんたらなぁ……(肉裏面チラり)」
56172ぼこ:肉裏面チラりする男と肉やけてるか問う女、素敵だね
56273ぼこ:これ有料放送なんだよね?
56400ぼこ:もしかして今週は肉問うて終わり?
56551ぼこ:次回 肉も恋もじっくりやけ!
56561ぼこ:だれか後方の仙人に突っ込め



待ちに待った吐い信者丘梨栄枯の帰還で吐い信は、ぼこをトバし盛り上がっていく。


「いい感じに焼けてますね、ええ、ひじょうに、では溜まった肉汁を捨ててください」

「え……? 捨てちゃ」

「何をやってるんです? パパッとしてください、まさかその臭いギトギトの肉汁をシルファンに再利用しろとおっしゃるつもりなのですか? 邪魔です、シルファンカレーですよ。さっさと悟ってパパッと捨てるよろしくお願いします、ね? あ、肉塊はこちらの上に」

「……は、はい」

青年は言われるがままにブラックナイフを慎重にブッ刺し使いなんとか指定されたブルーシート上にまだ熱い肉塊をおそるおそる置き並べていった。

チラりチラりうかがった青年の視線に、野に突っ立つ吐い信者は頷く。

そして次に上部のプレートを取り外し青年はそのプレートをそっと肉汁が溢れないように水平を保ち、立ち止まった。

「なんです?」

「えっとどこに捨てれば?」

「その辺にじゃばっとはい、肉汁も草花の栄養です、じゃばっとパパッと」

「…………」

返事はせず、口を半開き青年はゆっくりと頷いた。
しかしここはダンジョン、死のダンジョン、それもそうだと納得し。
言われた通りに足元に気をつけて少し遠方の野にプレートを傾けたまっていた肉汁を捨てていった。



56789ぼこ:な?
56876ぼこ:肉問いクールお姉さんの魔法解けたな
56890ぼこ:肉のこと肉塊って言う女子存在する?
57031ぼこ:ブルーシートに肉塊直置きする女子ならいる
57074ぼこ:31は女子なのかどうかから議論を始めよう
57145ぼこ:31が男子かっていうと違うよね?
57211ぼこ:意味のない議論ですよ、ええ、ひじょうに
57342ぼこ:肉汁の不法投棄
57456ぼこ:ダンジョンだからね
57687ぼこ:ダンジョンには法がない
57810ぼこ:そもそも何故捨てた
57931ぼこ:↑シルファンカレーですよ。
57999ぼこ:シルファンカレーへの熱い信頼
58092ぼこ:もはや信仰
58196ぼこ:信仰するあまり口内固形ルー飯とかいうアンチ活動してたんだけどな
58234ぼこ:旨味は野に捨てる!
58401ぼこ:まぁ、実際臭いんだわウルフさん
58500ぼこ:ウルフさんの肉を食ったことがないからなんともいえない
58563ぼこ:ブルーシート直置きで冷める恋もあるんだなって
58831ぼこ:さすが栄枯たくましい惚れた!



肉汁を限界まで捨て去ったプレートを両手に抱え持った青年はぼこぼこチューブを監視していた栄枯の元へと小走りで戻ってきた。

「まだ、臭いですね、あちらで洗ってきてください」

「……えっと、はい」

ふんふんと、鼻を鳴らし匂いを嗅ぎ少し顔をしかめた丘梨栄枯が指差したのは湧き上がる白い水源。
青年は問い返すこともなく理解しまたも小走り。

湧き上がり続ける白い泉にプレートを浸け、ばしゃばしゃと揺らし丹念に洗っていく。
そのみずいろカッターシャツの後ろ背を横目に見つめ栄枯はひとり何度か頷いた。


59061ぼこ:これには泉の精霊もびっくり
59164ぼこ:ホットプレートマン、ホットプレートを洗う
59205ぼこ:ホットプレートマンの酷使かわいそう
59222ぼこ:お使いクエストかな?
59230ぼこ:紙きかな?
59309ぼこ:後方に腕組んでる仙人おるんすけど
59400ぼこ:老人だからね、いたわれ
59444ぼこ:ホトプレマンがホットプレート洗ってる背に頷く吐い信者こいつなんなの?
59555ぼこ:ホトプレマンがホットプレート洗うからわからない
59556ぼこ:プラン通りとかおもってそう


「はいよくできました、ちぱちぱちぱ、ではこれをはいよろしくお願いしますね」

褒めて遣わす吐い信者はそんな短い拍手を死鳥舎参加枠の青年に送った。
そして外されたプレートは元の機器へとドッキングされ。
泉でおおまかに洗われて清潔になったホットプレートの上に、丘梨栄枯は持参のあの黄色いフライパンを、ぱんっ、と小気味のいい音を立てながら置いた。

「えっとこれ」 

「お湯を沸かしてください、プラン通りです、お願いしますね、ええ」

この先が分からず困った表情をみせた青年に、得意気に微笑むクールでナイスな女性丘梨栄枯。

愛用の黄色い鍋はすでに泉の水が満たされており準備は万全。
ここまで彼女の念じ思い描いていたプラン通りなのであった。

 

59581ぼこ:鍋onホットプレート
59701ぼこ:メーカーが推奨してないやつはガチでやめろ!
59765ぼこ:これはお馬鹿ですね、ええ
59841ぼこ:これ大丈夫なん?
59897ぼこ:ダンジョンだからな
59931ぼこ:ちゃんと沸くのか?
59977ぼこ:やったことがないしやろうとも思わない
60009ぼこ:これバーベキューダンジョンスタイルらしいな
60060ぼこ:ホットプレートマンのさらなる酷使
60111ぼこ:はっきり言って、ええ、クソです
60180ぼこ:てか今から沸かすの? 
60421ぼこ:こいつ全然カレーライス作らないな
60606ぼこ:お湯が沸いたらさすがに観念するでしょ
60703ぼこ:うるせぇ! プラン通りだから
60808ぼこ:てかこいつホットプレートマンいなかったら鍋一つでどうするつもりだったの?
60987ぼこ:↑ホットプレートマンはいるからそれはおかしい、お馬鹿ですね、ええ、ひじょうに
61031ぼこ:おそろしく手際が悪い
61084ぼこ:こいつがカレー作ってる間にインド人はナン100枚焼いてるわ
61202ぼこ:先に沸かしとけよ栄枯!
61399ぼこ:後方腕組み仙人こいつ地味に何もしてなくない?
61455ぼこ:しゃべらない後方立ち仙人と肉焼いてるだけのモブ、どすんの?
61488ぼこ:ハズレがすぎる弱パーティーだな…
61499ぼこ:これ、おまえらなんだけど
61500ぼこ:こいつほどのノープランはいないぞ
61632ぼこ:カレー作る前にパーティー全滅しそう
61703ぼこ:俺が肉やきモブならプレートでこいつのドタマかち割ってる自信ある
61790ぼこ:↑はいチンキス
61991ぼこ:助けて……ホットプレートマン!



ぼこぼこレポート⓫
AIカメラ

AIカメラとはぼこぼこチューブに内蔵された機能だ。
吐い信者についていき吐い信者を見守り映し死鳥舎へと吐い信者の一挙手一投足を届ける大事な仲間。
カメラの見える範囲は実はそんなに遠くまでは見えないんだ。
迷宮をくまなくドローンのように索敵偵察させるとか
例えばモンスターハウ巣で双眼鏡のように凝らしやたらと遠方の巣を探そうにも死のダンジョンにジャミングされ見つけ出すことはできないぜ。
要するに過度なズルは出来ないようになっているからな。
アァもちろんな吐い信者のお仲間である死鳥舎参加枠の居場所を切り替え映すことは可能だ、二手に分かれて探索し有効活用する吐い信者もいるんだ。

あとAIカメラにもAIぼこ同様に名前をつけてやることもできるがそれは吐い信者の好き好き。

丘梨栄枯は白いぼこのデフォルト文字、AIカメラはAIカメラ、AIぼこはAI栄枯と名付けたようだ。
他にもカスタマイズ機能は有料無料色々売ってやっているけどハハハハハ
丘梨栄枯はあまり小物には頓着しないタイプなのかな、そうかそうなのか……はははっは

とりあえずぼくも見届けさせてもらおうか彼女のいう


エンターテイんメント!
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