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Side-2:最悪へと向かう風上
消えゆくナニか
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◆◇◆◇◆◇◆◇
『おはようっ! ブランくん、大丈夫? なんかちょっとキツそうだけど?』
「……う、ああ、大丈夫……だと思う、きっと。……そう言えば、秀徳のやつはどこに行ったんだ、リコ?」
『ひでのりぃ?……誰、ソレ。ねーニンナちゃん、ひでのり……って子、誰だか知ってる?』
『ひでのり……?……私は知らないけれど。……ランドくんに聞いてみるのはどう?』
『んじゃ。ランド!……ひでのりって子、誰だか知ってる?』
『…………知らないし、僕は今までそんな名前を聞いたことがなかった』
え。
なんでだ?
いやいやいや、おかしいだろ。だって、王都防衛戦も、クーデター事件も生き残った、第0機動小隊のパイロットの仲間だぜ?
……知らない……なんで、おかしいだろ、そんなの。
「じ……じゃあさ、あの———王都の片付けの後、どうなったんだ?」
『どうなったも何も、普通に終わったよね?』
『うん。……別にあの後、どうなったもこうなったもないような……』
「———変だ」
『変?……まあそりゃ、私たちから見れば、ブランの方こそ変な感じするけど?』
『本日は、パイロット同士による模擬戦を行う予定です。第0機動小隊各員は、速やかにサイドツー用格納庫に向かってください。
なお、リコ・プランクとブラン・カーリーの両名は、EBブロックにて専用機体の起動を行ってください』
レイさんの声をした館内放送。
ただ、おかしな点があった。
「なあ、リコ」
『なに?』
「ベーゼンドルファー……って、起動に失敗したはずじゃなかったのか?……そんな機体を起動実験もせずに模擬戦から入るなんて、なんかおかしいような……」
『起動失敗……?……なーに言ってんの、大成功だったじゃん!……さ、行こ?』
リコに手を差し伸べられる。
着いてきて、と言わんばかりのその背中に、俺は少し恐怖を覚えた。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「SIDE-2システム、スタートアップ……
ベーゼンドルファー、プレイ・ザ・メロディー、インペリアル」
拭えない違和感を抱いたまま。
8本の管が背に刺さっている状況をも正常だと誤認して、俺はベーゼンドルファーと同化した。
「……すごい、正常———だ」
何もなかった。前のように謎の感情に遮られることもなく、俺はただベーゼンドルファーを意のままに動かせた。
『全機指定のポイントについたな、全機ペイント弾であるかを確認しろ!
……できたな、よし! 模擬戦、開始!』
『…………中止だ!……やめろ、やめさせろ! 何をやっているんだお前は、ブラン!』
……終わった?
模擬戦が?
おかしいな、俺はまだベーゼンドルファーを一歩も動かしていない。
なのに終わった? 何をやっている?……俺は何もしていないぞ。
「……血?」
生身の自分の手のひらを見つめた時、そこにあったのは紅い液体だった。
「違う……ベーゼンドルファー……?」
『ブラン! 何をやっているんだ! ニンナが……ニンナが、死んでしまうんだぞ! なあ!』
一心不乱に漏らされたランドのその声によって、俺は今の状況を理解し、そして完全に理解不能に陥った。
「———は?」
何もしていない、動かしてもいないはずなのに、なんで俺は———俺が殺したことになってる?
「え、俺、が……殺した……?」
怖かった。
本当に、そんなことが起こっていいのかと。
俺は何もしていないのに、いつの間にか仲間が死んでた?
そんなの…………そんなの……!
『ケイの起こした、ヘヴンズバーストと変わらないって?』
◆◇◆◇◆◇◆◇
「ハッ!……ここは……どこだ、ニンナは?! 秀徳は?! ランドは、リコは、仲間はどこに行ったんだ?!」
落ち着いて見渡した周りは、全てが紅に包まれていた。
———違う。胎動している。
とくん、とくんと脈打って、まるで人の肉のようにひしめき蠢いている。
そんな肉の壁に、四方八方、全てを囲まれていた。
「うぇぁあ……」
何もかもがおかしい、とは思った。途中から、明らかに全てがおかしくなっている、とも思った。
少しずつ変わる日常。いつの間にか消えている仲間。
誰も覚えていない喪失。俺だけの、喪失。
徐々に変貌する毎日。夢だと思っても、はっきりしている意識。
「おかしい……おかしいおかしいおかしいおかしいっ! 何が起きてるんだよ、俺の周りで……何……が……!」
怖かった。泣き出したくて———なんて言う前に、俺はもう小便を漏らしていたことは、股間が濡れてしまっていたからすぐに分かった。
助けて。
今度は、肉の壁に目玉が生えた。
目玉が2つ生えて、そのすぐ下の肉が口のように裂けてこう告げた。
『ブラン、君は知ってる?』
……なんだ、コイツ。
知ってるって、何をだ。
『第0機動小隊の仲間たち。君に寄り添ってくれていた君の母さん、君の友達だったはずの人間の安否』
言うなよ。
言うなよ。言うなよ。絶対に。
『その人たちはね、
塩の柱になって、死んだんだよ』
『死んだんだよ』『塩の柱に』『死んだ』『もういない』『死んだんだよ』『ヘヴンズバーストのせいで』
『ケイが、殺したんだよ』
「……本当に?」
『本当さ。アイツが、君の大事な人を全部殺したんだ』
いいや違う、そんなわけがない。アイツは殺したくて殺したんじゃない、結果的にそうなっただけなんだ、だからアイツは……!
『殺したくないのかい? ケイが、君の友達を救えなかった事実に、君はあれだけ憤っていたというのに……それでもまだ、ケイを殺したくないと言うのかい?』
「でも、アイツだって傷ついて……!」
『いいんだよ、そんな呪いを自分にかけなくても。
君は進める人間だ。自分の思うままにしてみたらどうだい? 僕は———ベーゼンドルファーは、それを応援するよ?』
「……………………じゃあ、俺は———」
開放されて。全てが自由に包まれ、世界中が自由になる一瞬。
そして、最期に何もかもが包まれる一瞬に聞いた声は、ひどく俺の胸を抉るものだった。
『ずーーっと、君は流されてしか生きてこなかったんだね。
僕が作った幻想を、嘘だと、虚構だと———それはおかしいと認めても、ソレを打ち破る勇気が持てなかった。『他人が死んでいるかもしれない』という事実に怯えて、現実を見る事から目を背けたんだ。
君が流されるままだったから。……しかも最期までそうだなんて。
つまらない人間め』
——————————————————
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『おはようっ! ブランくん、大丈夫? なんかちょっとキツそうだけど?』
「……う、ああ、大丈夫……だと思う、きっと。……そう言えば、秀徳のやつはどこに行ったんだ、リコ?」
『ひでのりぃ?……誰、ソレ。ねーニンナちゃん、ひでのり……って子、誰だか知ってる?』
『ひでのり……?……私は知らないけれど。……ランドくんに聞いてみるのはどう?』
『んじゃ。ランド!……ひでのりって子、誰だか知ってる?』
『…………知らないし、僕は今までそんな名前を聞いたことがなかった』
え。
なんでだ?
いやいやいや、おかしいだろ。だって、王都防衛戦も、クーデター事件も生き残った、第0機動小隊のパイロットの仲間だぜ?
……知らない……なんで、おかしいだろ、そんなの。
「じ……じゃあさ、あの———王都の片付けの後、どうなったんだ?」
『どうなったも何も、普通に終わったよね?』
『うん。……別にあの後、どうなったもこうなったもないような……』
「———変だ」
『変?……まあそりゃ、私たちから見れば、ブランの方こそ変な感じするけど?』
『本日は、パイロット同士による模擬戦を行う予定です。第0機動小隊各員は、速やかにサイドツー用格納庫に向かってください。
なお、リコ・プランクとブラン・カーリーの両名は、EBブロックにて専用機体の起動を行ってください』
レイさんの声をした館内放送。
ただ、おかしな点があった。
「なあ、リコ」
『なに?』
「ベーゼンドルファー……って、起動に失敗したはずじゃなかったのか?……そんな機体を起動実験もせずに模擬戦から入るなんて、なんかおかしいような……」
『起動失敗……?……なーに言ってんの、大成功だったじゃん!……さ、行こ?』
リコに手を差し伸べられる。
着いてきて、と言わんばかりのその背中に、俺は少し恐怖を覚えた。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「SIDE-2システム、スタートアップ……
ベーゼンドルファー、プレイ・ザ・メロディー、インペリアル」
拭えない違和感を抱いたまま。
8本の管が背に刺さっている状況をも正常だと誤認して、俺はベーゼンドルファーと同化した。
「……すごい、正常———だ」
何もなかった。前のように謎の感情に遮られることもなく、俺はただベーゼンドルファーを意のままに動かせた。
『全機指定のポイントについたな、全機ペイント弾であるかを確認しろ!
……できたな、よし! 模擬戦、開始!』
『…………中止だ!……やめろ、やめさせろ! 何をやっているんだお前は、ブラン!』
……終わった?
模擬戦が?
おかしいな、俺はまだベーゼンドルファーを一歩も動かしていない。
なのに終わった? 何をやっている?……俺は何もしていないぞ。
「……血?」
生身の自分の手のひらを見つめた時、そこにあったのは紅い液体だった。
「違う……ベーゼンドルファー……?」
『ブラン! 何をやっているんだ! ニンナが……ニンナが、死んでしまうんだぞ! なあ!』
一心不乱に漏らされたランドのその声によって、俺は今の状況を理解し、そして完全に理解不能に陥った。
「———は?」
何もしていない、動かしてもいないはずなのに、なんで俺は———俺が殺したことになってる?
「え、俺、が……殺した……?」
怖かった。
本当に、そんなことが起こっていいのかと。
俺は何もしていないのに、いつの間にか仲間が死んでた?
そんなの…………そんなの……!
『ケイの起こした、ヘヴンズバーストと変わらないって?』
◆◇◆◇◆◇◆◇
「ハッ!……ここは……どこだ、ニンナは?! 秀徳は?! ランドは、リコは、仲間はどこに行ったんだ?!」
落ち着いて見渡した周りは、全てが紅に包まれていた。
———違う。胎動している。
とくん、とくんと脈打って、まるで人の肉のようにひしめき蠢いている。
そんな肉の壁に、四方八方、全てを囲まれていた。
「うぇぁあ……」
何もかもがおかしい、とは思った。途中から、明らかに全てがおかしくなっている、とも思った。
少しずつ変わる日常。いつの間にか消えている仲間。
誰も覚えていない喪失。俺だけの、喪失。
徐々に変貌する毎日。夢だと思っても、はっきりしている意識。
「おかしい……おかしいおかしいおかしいおかしいっ! 何が起きてるんだよ、俺の周りで……何……が……!」
怖かった。泣き出したくて———なんて言う前に、俺はもう小便を漏らしていたことは、股間が濡れてしまっていたからすぐに分かった。
助けて。
今度は、肉の壁に目玉が生えた。
目玉が2つ生えて、そのすぐ下の肉が口のように裂けてこう告げた。
『ブラン、君は知ってる?』
……なんだ、コイツ。
知ってるって、何をだ。
『第0機動小隊の仲間たち。君に寄り添ってくれていた君の母さん、君の友達だったはずの人間の安否』
言うなよ。
言うなよ。言うなよ。絶対に。
『その人たちはね、
塩の柱になって、死んだんだよ』
『死んだんだよ』『塩の柱に』『死んだ』『もういない』『死んだんだよ』『ヘヴンズバーストのせいで』
『ケイが、殺したんだよ』
「……本当に?」
『本当さ。アイツが、君の大事な人を全部殺したんだ』
いいや違う、そんなわけがない。アイツは殺したくて殺したんじゃない、結果的にそうなっただけなんだ、だからアイツは……!
『殺したくないのかい? ケイが、君の友達を救えなかった事実に、君はあれだけ憤っていたというのに……それでもまだ、ケイを殺したくないと言うのかい?』
「でも、アイツだって傷ついて……!」
『いいんだよ、そんな呪いを自分にかけなくても。
君は進める人間だ。自分の思うままにしてみたらどうだい? 僕は———ベーゼンドルファーは、それを応援するよ?』
「……………………じゃあ、俺は———」
開放されて。全てが自由に包まれ、世界中が自由になる一瞬。
そして、最期に何もかもが包まれる一瞬に聞いた声は、ひどく俺の胸を抉るものだった。
『ずーーっと、君は流されてしか生きてこなかったんだね。
僕が作った幻想を、嘘だと、虚構だと———それはおかしいと認めても、ソレを打ち破る勇気が持てなかった。『他人が死んでいるかもしれない』という事実に怯えて、現実を見る事から目を背けたんだ。
君が流されるままだったから。……しかも最期までそうだなんて。
つまらない人間め』
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