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其は天命の刻、誰が為の決意
介錯ノ忠騎士
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『貴様の……貴様の覚悟はそんなものかあっ、レイ!』
ヤツは未だに威勢を張っているが、状況は好転した。今は私が優勢にして、私が敵機の刀を押し切っている。
『人界軍たる誇りを、貴様は忘れたのか! トランスフィールドの片棒を担ぐ真似なぞしてえっ!』
日和見主義者……トランスフィールドの片棒を担ぐ……か。
……構わない。
「……っ、それでも、我が御心は人界王殿下の下にあり……っ!」
『ならば正してみせろ、救ってみせろ! 我らが仕えし人界王が、我らにとって絶対の正義であると言うのなら、この国を、民を、内側から変えてみせろぉぉぉぉおっ!』
未だ不明瞭であったモノが、その目にようやく焼きつき始める。
長刀の灰色に覆われていたモノに、夜の闇と戦火の黄昏に飲まれつつある空が映し出される。
「正す、救う、今はそんな事言っている場合じゃないはず……今まさに世界が終末を迎えようとしているこの世界を目の当たりにして、それでも貴公は……このようなくだらない内乱を続ける気か、ライっ!」
『…………ほお、くだらない、などとよくもまあ……貴様には解らぬか、この争いの本当の意味が。……そんなことなど、我が小隊の者は誰でも分かっているとも』
「…………っ!」
何を言っている? この争いの……本当の意味だと……?
分からない、一体貴公は、どこまで見透かしていると言うのだ……!
互いのサイドツーが大きく後退する。……ライ機の後退の動作に従うように、後を追ってのしかかるようにしていたヴェンデッタも後退する。
……そう、コレは邪魔者をも全て排除した一騎討ち。
『それもそうだ、国の、我ら人類の未来を憂えぬ貴様らに何が解ろうか! 我らが愛し、我らが尽くした人界王は既に死せり! 下手な東洋の国なぞに隷属して消え失せるほど、我らの誇りは甘いものだったか?!』
「……」
それは。
『答えられぬか、近衛騎士最上位でもあったはずの貴様が、答えられぬと言うのか?! 否、そんな事は許されぬ、答えてみせよ、答えてみせよ近衛騎士、レイ・ゲッタルグルトォッ!!!!』
……それだけは、違うと。
誇りを捨てたわけではない。
私は……私は、ただ。
ただ、近衛騎士としての役割を。
天命の如く与えられたその役割を、最後まで全うしてみせるだけなのだから。
……だから、違うのだ。だから、答えてみせるのだ。示して、そして———終わらせる。
「違うとも、断じて———そうではない。……魔の手にも打ち勝った我ら人界軍、その誇りは永久に燃えゆく火之迦具の残照として民を照らし出す。……そのようなもので消え失せる誇りなどでは、断じてありはしない……!
…………しかし、我らは———このレイは、人界王と共に歩むことを魂にも刻んだ身!……例え貴公を、魔族を、人類を裏切ろうとも、我が主を裏切る事は決して、決してできはしない!
———だから私は、この誇りを胸に……そして貴公の屍を越えて、自らのやり方で国を正す!
だからこその介錯の一刃、王の剣たるこの一撃にて、王に仇なす一切合切全てを、そして人類の誇りとやらを歪曲させ、外道に走る輩を斬り伏せてみせる!
———来るがいい、近衛騎士、ライ!……貴公の誇りは、己が胸に押し留める!」
『…………この身は、もはや和平を望まず、外道なぞに堕ちた身』
……そのようなライの言葉を、ノイズ越しに聞き届けた時。
その言葉が、私にはとても———死にたがっているように思えてしまった。
……いいや、私に殺されたがっているように。
なぜ彼女が、私の心を抉ると知っていても、自らを『人斬り』などと呼称したのか。その意味が、ようやく分かったような———気がしたのだ。
『———そうか。……そうだった、その通りだ、貴様はそれでいい。
火之迦具の誇り———日ノ國の、神様……か…………ならばこちらも容赦はせん、覚悟せよ……っ!』
最後の一振り。
もはや玉砕すらも覚悟。ただひたすらに、突っ切るように突撃してみせる。私も、あちらも。
「はぁぁぁぁぁあっ!!!!」
『だぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!!』
その刃は、見事に。
敵機———に、深々と突き刺さる。
……ライの剣さばきは、まるで意図的に外しているかのように、軌道を逸れていったが。……だが、私の刀は確実に当たっており———既に食い込んでいた。
『ここで散り行くは……我が運命』
まるで最初から、何もかも分かっていたかのように、彼女はそう言い放つ。
『登る朝日———もう2度と見ることが叶わんとは、虚しいものだ』
「……さらば、誇りを胸に持つ騎士よ。……後はこちらに任せろ」
目の前には、豪炎を上げながらも誇り高く仁王立ちをしてみせる、ライのサイドツーがあった。
……だが、もう終わりだ。
『魔族に、希望の光を見せることができた……そして、この私も……首謀者たる私も敗れた……纏める、為に……できることは全てやった、後は———これからに期待するとしよう……
せめて、仄かに燃え上がる灯火とならんことを祈って———』
爆風が、この私を糾弾するように———場に吹き荒れた。
ヤツは未だに威勢を張っているが、状況は好転した。今は私が優勢にして、私が敵機の刀を押し切っている。
『人界軍たる誇りを、貴様は忘れたのか! トランスフィールドの片棒を担ぐ真似なぞしてえっ!』
日和見主義者……トランスフィールドの片棒を担ぐ……か。
……構わない。
「……っ、それでも、我が御心は人界王殿下の下にあり……っ!」
『ならば正してみせろ、救ってみせろ! 我らが仕えし人界王が、我らにとって絶対の正義であると言うのなら、この国を、民を、内側から変えてみせろぉぉぉぉおっ!』
未だ不明瞭であったモノが、その目にようやく焼きつき始める。
長刀の灰色に覆われていたモノに、夜の闇と戦火の黄昏に飲まれつつある空が映し出される。
「正す、救う、今はそんな事言っている場合じゃないはず……今まさに世界が終末を迎えようとしているこの世界を目の当たりにして、それでも貴公は……このようなくだらない内乱を続ける気か、ライっ!」
『…………ほお、くだらない、などとよくもまあ……貴様には解らぬか、この争いの本当の意味が。……そんなことなど、我が小隊の者は誰でも分かっているとも』
「…………っ!」
何を言っている? この争いの……本当の意味だと……?
分からない、一体貴公は、どこまで見透かしていると言うのだ……!
互いのサイドツーが大きく後退する。……ライ機の後退の動作に従うように、後を追ってのしかかるようにしていたヴェンデッタも後退する。
……そう、コレは邪魔者をも全て排除した一騎討ち。
『それもそうだ、国の、我ら人類の未来を憂えぬ貴様らに何が解ろうか! 我らが愛し、我らが尽くした人界王は既に死せり! 下手な東洋の国なぞに隷属して消え失せるほど、我らの誇りは甘いものだったか?!』
「……」
それは。
『答えられぬか、近衛騎士最上位でもあったはずの貴様が、答えられぬと言うのか?! 否、そんな事は許されぬ、答えてみせよ、答えてみせよ近衛騎士、レイ・ゲッタルグルトォッ!!!!』
……それだけは、違うと。
誇りを捨てたわけではない。
私は……私は、ただ。
ただ、近衛騎士としての役割を。
天命の如く与えられたその役割を、最後まで全うしてみせるだけなのだから。
……だから、違うのだ。だから、答えてみせるのだ。示して、そして———終わらせる。
「違うとも、断じて———そうではない。……魔の手にも打ち勝った我ら人界軍、その誇りは永久に燃えゆく火之迦具の残照として民を照らし出す。……そのようなもので消え失せる誇りなどでは、断じてありはしない……!
…………しかし、我らは———このレイは、人界王と共に歩むことを魂にも刻んだ身!……例え貴公を、魔族を、人類を裏切ろうとも、我が主を裏切る事は決して、決してできはしない!
———だから私は、この誇りを胸に……そして貴公の屍を越えて、自らのやり方で国を正す!
だからこその介錯の一刃、王の剣たるこの一撃にて、王に仇なす一切合切全てを、そして人類の誇りとやらを歪曲させ、外道に走る輩を斬り伏せてみせる!
———来るがいい、近衛騎士、ライ!……貴公の誇りは、己が胸に押し留める!」
『…………この身は、もはや和平を望まず、外道なぞに堕ちた身』
……そのようなライの言葉を、ノイズ越しに聞き届けた時。
その言葉が、私にはとても———死にたがっているように思えてしまった。
……いいや、私に殺されたがっているように。
なぜ彼女が、私の心を抉ると知っていても、自らを『人斬り』などと呼称したのか。その意味が、ようやく分かったような———気がしたのだ。
『———そうか。……そうだった、その通りだ、貴様はそれでいい。
火之迦具の誇り———日ノ國の、神様……か…………ならばこちらも容赦はせん、覚悟せよ……っ!』
最後の一振り。
もはや玉砕すらも覚悟。ただひたすらに、突っ切るように突撃してみせる。私も、あちらも。
「はぁぁぁぁぁあっ!!!!」
『だぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!!』
その刃は、見事に。
敵機———に、深々と突き刺さる。
……ライの剣さばきは、まるで意図的に外しているかのように、軌道を逸れていったが。……だが、私の刀は確実に当たっており———既に食い込んでいた。
『ここで散り行くは……我が運命』
まるで最初から、何もかも分かっていたかのように、彼女はそう言い放つ。
『登る朝日———もう2度と見ることが叶わんとは、虚しいものだ』
「……さらば、誇りを胸に持つ騎士よ。……後はこちらに任せろ」
目の前には、豪炎を上げながらも誇り高く仁王立ちをしてみせる、ライのサイドツーがあった。
……だが、もう終わりだ。
『魔族に、希望の光を見せることができた……そして、この私も……首謀者たる私も敗れた……纏める、為に……できることは全てやった、後は———これからに期待するとしよう……
せめて、仄かに燃え上がる灯火とならんことを祈って———』
爆風が、この私を糾弾するように———場に吹き荒れた。
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