悪辣令嬢の独裁政治 〜私を敵に回したのが、運の尽き〜

「ねぇ、お願いだから────さっさと死んでよ」

憑依そうそう投げ掛けられた言葉に、主人公は一瞬呆気に取られるものの……

「はっ?お前が死ねよ」

と言い返し、相手を殴り飛ばす。
元々気の短い主人公は、周りに居た者達もまとめて窓から投げ捨てた────魔法の力で。

「さて、まずは情報収集からだな」

誰に言うでもなくそう呟くと、主人公は憑依した者の記憶を覗き見た。
と同時に、全てを理解する。

「くくくっ……!そうか、そうか。この小娘は憑依の対価として、親の“復讐”とアルバート家の“存続”を望むか」

憑依した者の憎悪を読み取り、主人公は決心する。

「いいだろう。その願い、確かに聞き届けた」


これは本物のアルバート家のご令嬢に代わって、主人公がクズ共を粛清し、やがて────帝国の頂点に立つお話。


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