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第五章
第228話『第三十階層』
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それから、私達は第二十二階層から第二十九階層まで一気に駆け下り、第三十階層のボスフロアまで来ていた。
パタンッと後ろで純白の扉が閉まり、我々選抜メンバーは完全に隔離される。
雪のように真っ白な空間の中で、私達は真っ直ぐに前を見据えた。
ようやく、ここまで……サウスダンジョンの中間地点まで来れた。
『蒼天のソレーユ』のギルドメンバーが一生懸命頑張ってくれたから、イーストダンジョン攻略の時より楽だったけど、その分時間が掛かっている。さっさとフロアボスを倒して、最下層まで行かないと……。
「────フロアボスが顕現を始めた!全員、武器を構えろ!」
ニールさんの大声に釣られるまま顔を上げれば、真っ白な光が目に入った。
その光は部屋の中央付近に現れ、徐々に形を変える。
そして────その白い光の中から、茶色の鳥が顕現した。
ヨナキウグイスの姿を模したその鳥は猫ほどの大きさがあり、パタパタと羽根を動かし、飛んでいる。
あの鳥こそが第三十階層のフロアボスであり、初見殺しと名高い魔物だった。
そのボスの名は────。
「一気に片をつけるぞ!────ナイチンゲールに何もさせるな!」
ニールさんが力強い声でそう指示を出せば、前衛を担うレオンさんとリーダーが前へ飛び出した。
大柄の男たちが迫る中、ナイチンゲールは『ピィー!』とひと鳴きし────己の分身体を作り出す。
二十体近くまで一気に増えたナイチンゲールは私達を混乱させるため、散り散りになった。
出来れば、分身体を作り出す前に仕留めたかったけど、そう簡単にはいかないか……。
第三十階層のフロアボスを担当するナイチンゲールは『ナイチンゲール』の童話に出てくる鳥をモチーフにしている。
と言っても、奴の持つ能力は童話の内容と全く関係ないけど。
ナイチンゲールの主な能力は分身と飛行、それから────。
『ピィー!ピィー!ピョピョ!ピ━━━━!』
突然二十体近くいるナイチンゲールが一斉に鳴き始めた。
その鳴き声は美しく、テンポよく鳴いているせいか実にリズミカルだ。
まるで、有名な合唱団の演奏を聴いているような気分になる。
────だが、この美しい演奏とは裏腹にその効果は恐ろしいものだった。
ナイチンゲールが初見殺しの魔物と呼ばれる所以はこの美しい鳴き声にある。
何故なら、この鳴き声の演奏を最後まで聞いてしまうと────残りHP、レベル、職業関係なく死んでしまうからだ。
チート並みの強さを誇る徳正さん達も例外ではない。
第三十階層から無事に生還したいなら、ナイチンゲールを倒すしかない。
でも、これほど多くの分身体から本物のナイチンゲールを見つけ出すのは至難の業だ。それにナイチンゲールは飛行可能な魔物だから、一気に全員を叩くのは難しい……。
ヴィエラさんが居れば、範囲魔法で一気に片付けられたけど、今は物理特化のプレイヤーしか居ないんだよね……。
ナイチンゲールが美しい演奏を披露する中、前衛のレオンさんとリーダーが片っ端からフロアボスを斬り捨てていく。
だが、どれも分身体だったようで美しい鳴き声が止まることはなかった。
そして、彼らの頑張りを嘲笑うのように再び分身体が作り出される。
「これはちょっと……いえ、かなり不味いですね。せめて、地上戦なら良かったんですが……」
『空中戦だと、どうしても一度に倒せる数が限られてしまうからな』
「おまけに分身体の数を減らしても、また増えてしまいますからね……」
前衛メンバーとナイチンゲールの攻防戦を見守る私とラルカさんは思わしくない状況に、溜め息を零す。
総指揮官のニールさんもこの状況は不味いと考えているようで、苦い顔をしていた。
この空間に存在出来るナイチンゲールの数はオリジナルも合わせて、最大二十体までだけど……二十体もの飛行型魔物をたった二人で一度に叩くのは難しい。
新たな分身体を作り出すのに多少タイムラグはあるが、そんなの誤差の範囲程度だ。
どうする?どうやって、この状況を打開する?
全戦力を投入して、一気に仕掛けるか?それとも、徳正さんの影魔法で確実に仕留める?いっそのこと接近戦をやめて、弓や投げナイフでシューティングゲームを始めるのもありかもしれない。
『うーん……』と唸りながら、解決策を探していると、リアムさんがこちらに駆け寄ってきた。
こんな状況でも楽しそうに笑っている白髪アシメの美男子は私の隣に居る徳正さんに視線を向ける。
「やあ、徳正!ちょっと君に聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
「俺っちに聞きたいこと~?」
「ああ、そうさ☆ナイチンゲールの分身体についてなんだけど────君の気配探知でオリジナルを見つけることは出来ないのかい?」
コテンと首を傾げるリアムさんは無邪気にそう尋ねた。
徳正さんの気配探知……!!そうだ!!その手があった!!徳正さんの気配探知能力を使って、オリジナルを探し当てれば良かったんだ!!
どうして、こんな簡単なことにも気づけなかったんだろう!?
完全に盲点だったと言わんばかりに、徳正さんに期待の眼差しを向ける私だったが……現実そう甘くはなかった。
「うーん……残念ながら、それは無理かな~」
申し訳なさそうに苦笑を浮かべる徳正さんに対し、私は慌てて噛み付いた。
「ど、どうしてですか!?」
「実はさ、俺っちもさっきから気配探知でオリジナルを見つけようとしているんだけど、分身体とオリジナルの見分けがつかなくてさ~。なんて言うのかな?ナイチンゲールの使う分身は幻影魔法で作られた幻じゃなくて、ちゃんと実体を持ってるんだよ~。だから、見分けがつかないの~」
『役に立てなくて、ごめんね~?』と謝罪を口にする徳正さんに、私は静かに首を振った。
でも、ガッカリした様子は隠し切れなくて……暗い表情を浮かべてしまう。
徳正さんは何も悪くないと分かっているが、期待を裏切られた気分になった。
はぁ……気配探知でも見分けがつかないなんて、聞いてないよ……。
でも、よく考えてみれば、分身と幻影魔法は完全に別物だもんね。私の考えが足りなかったかな。
「徳正さんの気配探知でもオリジナルを見つけられないとなると、やはり全てのナイチンゲールを全戦力で一度に叩くしかないですね……」
「そうだな。いつ演奏が終わるか分からない以上、分身体とオリジナルの違いをじっくり分析している暇はない。ここはゴリ押ししかないだろう」
私の考えに賛同を示したニールさんはカチャッと眼鏡を押し上げ、ボスフロア内を飛び回るナイチンゲールに目を向けた。
まったく見分けがつかない二十体のナイチンゲールは美しい鳴き声を上げながら、宙を舞っている。
ナイチンゲールの飛んでいる位置にもよるけど、レオンさんが一度に倒せる数は三体。対するリーダーは五体。
徳正さんとラルカさんの討伐数もリーダーと同じだと考えて……残すは二体か。
まあ、そのくらいならリアムさんの弓で何とかなるだろう。
となると、問題は────。
「────上手く連携が取れるか、ですね……」
うちのメンバーはもちろん、協調性の欠片もないリアムさんも連携に向いていない。
狙う獲物が被ったり、互いの動きを把握しきれず同士討ちになる可用性もある。
うちのメンバーがトラブルの被害者になる分には構わない。彼らなら、不測の事態にも余裕で対処出来るから。でも、もしもトラブルの加害者だった場合……相手の被害者がどんな目に遭うか分からないし、分かりたくもない。
血まみれで倒れるレオンさんの姿を思い浮かべ、私は『はぁ……』と溜め息を零した。
私と同じ結論に至ったであろう青髪の美丈夫に目を向ける。
すると、彼は『問題ない』とでも言うように首を振った。
中層魔物との戦いでも度々活躍しているニールさんに無理はさせたくないけど……今回ばかりはしょうがない。
少しでも作戦の成功率を上げるために尽力してもらおう。ここで死んでしまっては元も子もないのだから。
「ニールさん、立て続けのスキル使用でお疲れかもしれませんが、『一心共鳴』をお願いします」
「ああ、分かった」
穏やかな表情で頷くニールさんは任せろと言わんばかりに胸を張る。
その手にはマジックポーションが握られているが……。
やはり、あれだけスキルを使用したからか魔力の減りが尋常じゃないらしい。
マジックポーションに口をつける青髪の美丈夫を一瞥し、私は視線を前に戻した。
「皆さん、そのままの状態で聞いてください。今から、私・セト・ニールさんを除く五人で一斉にナイチンゲールを倒して貰います。綿密な打ち合わせをしている暇はないので、今回はニールさんのスキルを使い、作戦に挑んでもらいます。くれぐれも事故が起きないようにお願いします」
パタンッと後ろで純白の扉が閉まり、我々選抜メンバーは完全に隔離される。
雪のように真っ白な空間の中で、私達は真っ直ぐに前を見据えた。
ようやく、ここまで……サウスダンジョンの中間地点まで来れた。
『蒼天のソレーユ』のギルドメンバーが一生懸命頑張ってくれたから、イーストダンジョン攻略の時より楽だったけど、その分時間が掛かっている。さっさとフロアボスを倒して、最下層まで行かないと……。
「────フロアボスが顕現を始めた!全員、武器を構えろ!」
ニールさんの大声に釣られるまま顔を上げれば、真っ白な光が目に入った。
その光は部屋の中央付近に現れ、徐々に形を変える。
そして────その白い光の中から、茶色の鳥が顕現した。
ヨナキウグイスの姿を模したその鳥は猫ほどの大きさがあり、パタパタと羽根を動かし、飛んでいる。
あの鳥こそが第三十階層のフロアボスであり、初見殺しと名高い魔物だった。
そのボスの名は────。
「一気に片をつけるぞ!────ナイチンゲールに何もさせるな!」
ニールさんが力強い声でそう指示を出せば、前衛を担うレオンさんとリーダーが前へ飛び出した。
大柄の男たちが迫る中、ナイチンゲールは『ピィー!』とひと鳴きし────己の分身体を作り出す。
二十体近くまで一気に増えたナイチンゲールは私達を混乱させるため、散り散りになった。
出来れば、分身体を作り出す前に仕留めたかったけど、そう簡単にはいかないか……。
第三十階層のフロアボスを担当するナイチンゲールは『ナイチンゲール』の童話に出てくる鳥をモチーフにしている。
と言っても、奴の持つ能力は童話の内容と全く関係ないけど。
ナイチンゲールの主な能力は分身と飛行、それから────。
『ピィー!ピィー!ピョピョ!ピ━━━━!』
突然二十体近くいるナイチンゲールが一斉に鳴き始めた。
その鳴き声は美しく、テンポよく鳴いているせいか実にリズミカルだ。
まるで、有名な合唱団の演奏を聴いているような気分になる。
────だが、この美しい演奏とは裏腹にその効果は恐ろしいものだった。
ナイチンゲールが初見殺しの魔物と呼ばれる所以はこの美しい鳴き声にある。
何故なら、この鳴き声の演奏を最後まで聞いてしまうと────残りHP、レベル、職業関係なく死んでしまうからだ。
チート並みの強さを誇る徳正さん達も例外ではない。
第三十階層から無事に生還したいなら、ナイチンゲールを倒すしかない。
でも、これほど多くの分身体から本物のナイチンゲールを見つけ出すのは至難の業だ。それにナイチンゲールは飛行可能な魔物だから、一気に全員を叩くのは難しい……。
ヴィエラさんが居れば、範囲魔法で一気に片付けられたけど、今は物理特化のプレイヤーしか居ないんだよね……。
ナイチンゲールが美しい演奏を披露する中、前衛のレオンさんとリーダーが片っ端からフロアボスを斬り捨てていく。
だが、どれも分身体だったようで美しい鳴き声が止まることはなかった。
そして、彼らの頑張りを嘲笑うのように再び分身体が作り出される。
「これはちょっと……いえ、かなり不味いですね。せめて、地上戦なら良かったんですが……」
『空中戦だと、どうしても一度に倒せる数が限られてしまうからな』
「おまけに分身体の数を減らしても、また増えてしまいますからね……」
前衛メンバーとナイチンゲールの攻防戦を見守る私とラルカさんは思わしくない状況に、溜め息を零す。
総指揮官のニールさんもこの状況は不味いと考えているようで、苦い顔をしていた。
この空間に存在出来るナイチンゲールの数はオリジナルも合わせて、最大二十体までだけど……二十体もの飛行型魔物をたった二人で一度に叩くのは難しい。
新たな分身体を作り出すのに多少タイムラグはあるが、そんなの誤差の範囲程度だ。
どうする?どうやって、この状況を打開する?
全戦力を投入して、一気に仕掛けるか?それとも、徳正さんの影魔法で確実に仕留める?いっそのこと接近戦をやめて、弓や投げナイフでシューティングゲームを始めるのもありかもしれない。
『うーん……』と唸りながら、解決策を探していると、リアムさんがこちらに駆け寄ってきた。
こんな状況でも楽しそうに笑っている白髪アシメの美男子は私の隣に居る徳正さんに視線を向ける。
「やあ、徳正!ちょっと君に聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
「俺っちに聞きたいこと~?」
「ああ、そうさ☆ナイチンゲールの分身体についてなんだけど────君の気配探知でオリジナルを見つけることは出来ないのかい?」
コテンと首を傾げるリアムさんは無邪気にそう尋ねた。
徳正さんの気配探知……!!そうだ!!その手があった!!徳正さんの気配探知能力を使って、オリジナルを探し当てれば良かったんだ!!
どうして、こんな簡単なことにも気づけなかったんだろう!?
完全に盲点だったと言わんばかりに、徳正さんに期待の眼差しを向ける私だったが……現実そう甘くはなかった。
「うーん……残念ながら、それは無理かな~」
申し訳なさそうに苦笑を浮かべる徳正さんに対し、私は慌てて噛み付いた。
「ど、どうしてですか!?」
「実はさ、俺っちもさっきから気配探知でオリジナルを見つけようとしているんだけど、分身体とオリジナルの見分けがつかなくてさ~。なんて言うのかな?ナイチンゲールの使う分身は幻影魔法で作られた幻じゃなくて、ちゃんと実体を持ってるんだよ~。だから、見分けがつかないの~」
『役に立てなくて、ごめんね~?』と謝罪を口にする徳正さんに、私は静かに首を振った。
でも、ガッカリした様子は隠し切れなくて……暗い表情を浮かべてしまう。
徳正さんは何も悪くないと分かっているが、期待を裏切られた気分になった。
はぁ……気配探知でも見分けがつかないなんて、聞いてないよ……。
でも、よく考えてみれば、分身と幻影魔法は完全に別物だもんね。私の考えが足りなかったかな。
「徳正さんの気配探知でもオリジナルを見つけられないとなると、やはり全てのナイチンゲールを全戦力で一度に叩くしかないですね……」
「そうだな。いつ演奏が終わるか分からない以上、分身体とオリジナルの違いをじっくり分析している暇はない。ここはゴリ押ししかないだろう」
私の考えに賛同を示したニールさんはカチャッと眼鏡を押し上げ、ボスフロア内を飛び回るナイチンゲールに目を向けた。
まったく見分けがつかない二十体のナイチンゲールは美しい鳴き声を上げながら、宙を舞っている。
ナイチンゲールの飛んでいる位置にもよるけど、レオンさんが一度に倒せる数は三体。対するリーダーは五体。
徳正さんとラルカさんの討伐数もリーダーと同じだと考えて……残すは二体か。
まあ、そのくらいならリアムさんの弓で何とかなるだろう。
となると、問題は────。
「────上手く連携が取れるか、ですね……」
うちのメンバーはもちろん、協調性の欠片もないリアムさんも連携に向いていない。
狙う獲物が被ったり、互いの動きを把握しきれず同士討ちになる可用性もある。
うちのメンバーがトラブルの被害者になる分には構わない。彼らなら、不測の事態にも余裕で対処出来るから。でも、もしもトラブルの加害者だった場合……相手の被害者がどんな目に遭うか分からないし、分かりたくもない。
血まみれで倒れるレオンさんの姿を思い浮かべ、私は『はぁ……』と溜め息を零した。
私と同じ結論に至ったであろう青髪の美丈夫に目を向ける。
すると、彼は『問題ない』とでも言うように首を振った。
中層魔物との戦いでも度々活躍しているニールさんに無理はさせたくないけど……今回ばかりはしょうがない。
少しでも作戦の成功率を上げるために尽力してもらおう。ここで死んでしまっては元も子もないのだから。
「ニールさん、立て続けのスキル使用でお疲れかもしれませんが、『一心共鳴』をお願いします」
「ああ、分かった」
穏やかな表情で頷くニールさんは任せろと言わんばかりに胸を張る。
その手にはマジックポーションが握られているが……。
やはり、あれだけスキルを使用したからか魔力の減りが尋常じゃないらしい。
マジックポーションに口をつける青髪の美丈夫を一瞥し、私は視線を前に戻した。
「皆さん、そのままの状態で聞いてください。今から、私・セト・ニールさんを除く五人で一斉にナイチンゲールを倒して貰います。綿密な打ち合わせをしている暇はないので、今回はニールさんのスキルを使い、作戦に挑んでもらいます。くれぐれも事故が起きないようにお願いします」
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