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頼むからこれ以上なにもしないでくれ……。
僕には不相応な程、見目麗しい婚約者がいる。家柄だって釣り合わない。けれども彼女は過剰なくらい僕を愛してくれていて、押し切られる形で婚約してしまった。
が、彼女は魔女だった。魔法の腕は悪くないはずなのに、抜けてるなんてもんじゃない。
今日も彼女は無自覚に魔法を失敗していくのだ。
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