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初対面のプロポーズ
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「なんだ、あれは」
魔道国マギカに向かっている道中での事だった。馬車が襲われていた。襲っていたのはそれも人間ではない。悪魔。それも上位悪魔。デーモンだ。
恐らくは自然に生まれたものではない。悪魔召喚により呼び出されたものであろう。
「なによ! あれは!」
「行ってくる」
俺は走る。
スキル発動。『絶対即死』。俺のダガーはデーモンを貫いた。
グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
断末魔をあげてデーモンは果てる。
「はぁ……間に合ったか」
俺は胸をなで下ろす。幸い襲われていた少女は無事だったようだ。
「お怪我はありませんか?」
「は、はい。大丈夫です」
美しい少女であった。ユフィと同じくらい。こちらもどこかの国のお姫様かと思える程の美しさ。だが、やはり魔道国マギカの国民らしく、魔法使いの恰好をしている。ローブにスタッツを装備していた。
「マリサ様! 大丈夫でしたか!」
「う、うん。このお方のおかげで」
従者と思しき女性が駆け寄ってくる。
「良かった……本当に良かった」
「ご無事だったようで。何よりです」
悪魔一匹を倒しただけでこうも感謝されるとは。やはりこの仕事を選んでよかった。俺の刃は人の命を助ける事もできたんだな。
「シン! 大丈夫だった?」
遅れて駆け寄ってきたユフィが聞いてくる。
「ああ。なんとかな」
「はぁ、はぁ。よかったー」
「あ、あの。お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
少女は顔を赤くして俺に聞いてくる。
「シン・ヒョウガです」
「私はマリサ・マギカと申します」
「はぁ……そうですか」
「あの……あなたにお願いがあるんです」
「お願いですか? なんでしょう?」
「わ、私と!」
次の瞬間彼女から発せられた言葉は予想すらしていないものだった。
「結婚してください!」
「はあああああああああああああああああ! 結婚んんんんんんんんんんんんんん!」
驚いて叫んだのは俺ではない。ユフィだ。
「なぜですか? 俺とあなたは初対面のはず。それがなぜ結婚だのと」
「一目惚れしたんです! 私はかねてより白馬に乗った王子様と結ばれたいと思っておりました! そこに颯爽と現れたのがシン様です! 私はビビっと運命を感じたんです!」
「はぁ……そうですか」
「隣の女性は誰ですか? 恋人ですか?」
「いえ。旅の仲間です」
「だったら何も問題ないはずです! 挙式はいつあげます! どこであげます! 子供は何人欲しいですか!? 新居はどこに構えましょう!? 朝食は何を食べたいですか!? 昼食は、晩ご飯は!? 夜の営みの時、服は自分から脱がせたいタイプですか!?」
なんだ。マシンガンのように言葉を一方的に並べてくる。どう切り返せばいいか悩む。
「な、何を言っているのよ!? この娘は!」
「残念ながらマリサさん。俺には勇者ユフィと旅をするという目的があるのです。あなたと結婚するわけにはいきません」
「そう。残念だわ。だったらまずは恋人から始めましょう?」
なんだ。その友達になりましょう、という最初のステップが既に恋人から始まっている。
「な、なんでそうなるのよ! わ、私という存在を捨て置いて!」
ユフィは怒鳴っていた。
「クラリス……あの女と私、どっちが可愛い?」
「同じようなものかと」
「ふわああああああああああああああ! ふざけんじゃないわよ! 私の方が可愛いに決まっているじゃない! この世で私より可愛い女なんて一人も存在しないのよ!」
「その自信過剰っぷり、いっそ見事ですらあります」
「ねぇ。シン様」
マリサは俺の胸に寄り添う。そして輝いた瞳で俺を見あげてきた。
「世界一可愛い恋人、欲しくはありませんか?」
「うっ……」
なんだ。この手の人種にどう対応すればいいのかわからない。Sランクのモンスターを相手にする方が余程楽だ。あいつ等は要するに倒せば良いのだ。シンプルだ。冷たくあしらえば冷血漢に見えるだろうし。かといって流されればこの娘の要求が通ってしまう。
「ふざけるんじゃないわよ! シンは旅をするって言ってるんじゃない!? あなたと恋人になれるわけないわ!」
「だったら私も旅をするから、それでいいでしょう」
「そんなわけないじゃない。私達は今神託により選ばれた仲間を探している最中なの」
そんな時だった。ユフィの持っている魔晶石が輝いているのを感じた。今まででもっとも強い輝きだ。
「これって……」
「?」
マリサは首を傾げていた。
「神託で選ばれた仲間って、この娘って事?」
マリサ・マギカ。彼女は神託で選ばれた勇者パーティーの一人。魔法使いのメンバーなのであった。
魔道国マギカに向かっている道中での事だった。馬車が襲われていた。襲っていたのはそれも人間ではない。悪魔。それも上位悪魔。デーモンだ。
恐らくは自然に生まれたものではない。悪魔召喚により呼び出されたものであろう。
「なによ! あれは!」
「行ってくる」
俺は走る。
スキル発動。『絶対即死』。俺のダガーはデーモンを貫いた。
グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
断末魔をあげてデーモンは果てる。
「はぁ……間に合ったか」
俺は胸をなで下ろす。幸い襲われていた少女は無事だったようだ。
「お怪我はありませんか?」
「は、はい。大丈夫です」
美しい少女であった。ユフィと同じくらい。こちらもどこかの国のお姫様かと思える程の美しさ。だが、やはり魔道国マギカの国民らしく、魔法使いの恰好をしている。ローブにスタッツを装備していた。
「マリサ様! 大丈夫でしたか!」
「う、うん。このお方のおかげで」
従者と思しき女性が駆け寄ってくる。
「良かった……本当に良かった」
「ご無事だったようで。何よりです」
悪魔一匹を倒しただけでこうも感謝されるとは。やはりこの仕事を選んでよかった。俺の刃は人の命を助ける事もできたんだな。
「シン! 大丈夫だった?」
遅れて駆け寄ってきたユフィが聞いてくる。
「ああ。なんとかな」
「はぁ、はぁ。よかったー」
「あ、あの。お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
少女は顔を赤くして俺に聞いてくる。
「シン・ヒョウガです」
「私はマリサ・マギカと申します」
「はぁ……そうですか」
「あの……あなたにお願いがあるんです」
「お願いですか? なんでしょう?」
「わ、私と!」
次の瞬間彼女から発せられた言葉は予想すらしていないものだった。
「結婚してください!」
「はあああああああああああああああああ! 結婚んんんんんんんんんんんんんん!」
驚いて叫んだのは俺ではない。ユフィだ。
「なぜですか? 俺とあなたは初対面のはず。それがなぜ結婚だのと」
「一目惚れしたんです! 私はかねてより白馬に乗った王子様と結ばれたいと思っておりました! そこに颯爽と現れたのがシン様です! 私はビビっと運命を感じたんです!」
「はぁ……そうですか」
「隣の女性は誰ですか? 恋人ですか?」
「いえ。旅の仲間です」
「だったら何も問題ないはずです! 挙式はいつあげます! どこであげます! 子供は何人欲しいですか!? 新居はどこに構えましょう!? 朝食は何を食べたいですか!? 昼食は、晩ご飯は!? 夜の営みの時、服は自分から脱がせたいタイプですか!?」
なんだ。マシンガンのように言葉を一方的に並べてくる。どう切り返せばいいか悩む。
「な、何を言っているのよ!? この娘は!」
「残念ながらマリサさん。俺には勇者ユフィと旅をするという目的があるのです。あなたと結婚するわけにはいきません」
「そう。残念だわ。だったらまずは恋人から始めましょう?」
なんだ。その友達になりましょう、という最初のステップが既に恋人から始まっている。
「な、なんでそうなるのよ! わ、私という存在を捨て置いて!」
ユフィは怒鳴っていた。
「クラリス……あの女と私、どっちが可愛い?」
「同じようなものかと」
「ふわああああああああああああああ! ふざけんじゃないわよ! 私の方が可愛いに決まっているじゃない! この世で私より可愛い女なんて一人も存在しないのよ!」
「その自信過剰っぷり、いっそ見事ですらあります」
「ねぇ。シン様」
マリサは俺の胸に寄り添う。そして輝いた瞳で俺を見あげてきた。
「世界一可愛い恋人、欲しくはありませんか?」
「うっ……」
なんだ。この手の人種にどう対応すればいいのかわからない。Sランクのモンスターを相手にする方が余程楽だ。あいつ等は要するに倒せば良いのだ。シンプルだ。冷たくあしらえば冷血漢に見えるだろうし。かといって流されればこの娘の要求が通ってしまう。
「ふざけるんじゃないわよ! シンは旅をするって言ってるんじゃない!? あなたと恋人になれるわけないわ!」
「だったら私も旅をするから、それでいいでしょう」
「そんなわけないじゃない。私達は今神託により選ばれた仲間を探している最中なの」
そんな時だった。ユフィの持っている魔晶石が輝いているのを感じた。今まででもっとも強い輝きだ。
「これって……」
「?」
マリサは首を傾げていた。
「神託で選ばれた仲間って、この娘って事?」
マリサ・マギカ。彼女は神託で選ばれた勇者パーティーの一人。魔法使いのメンバーなのであった。
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