ヒーラーの方が安上がりだと追放されたが私じゃないと患者さん死にますよ?~治せないから戻ってこい?『ドクター』スキルでもあなたたちは手遅れです

「貴様の代わりなどヒーラーでも務まる! クビだ! シオン・キサラギ!」

ブラックギルド【ブラック・リベリオン】でドクターをしていたシオンは日々、過酷な業務をこなし、ギルドメンバーの怪我や病気を治していた。そんなある日の事、シオンは代わりに安く雇えるヒーラーを雇うからとクビになってしまう。

「ヒーラーではなくドクターにしか治せない怪我や病気もあります! このままではギルドは大変な事になります!」

事実を告げたが、クビを逃れたいが故の見苦しい言い訳だと断定され、ギルド長にクビを言い渡される。しかしギルド長は知らなかった。シオンの言っている事は本当でありスキル【ドクター】は唯一無二のチートスキルであった事。そして彼がヒーラーでは代用できない特別な存在である事を。

途方に暮れていたシオンはモンスターに襲われている獣人の少女を助ける。彼女は獣人の姫を名乗る。彼女は病に犯された獣人の国を救う為にドクターであるシオンを頼ってきたのだ。

「わたし達の国には多くの病に犯された獣人達がいます! 是非我が国に来てください!」

こうして主人公は獣人の国に専属ドクターとして超好待遇で招かれる事となる。そこでシオンは遺憾なく手腕を発揮していき『神の手(ゴッドハンド)』と呼ばれ崇められる。

一方その頃、ブラックギルドではシオンの言う通り、ドクターでしか治せない怪我や奇病が大量発生し、ストライキが起こるなど労務問題が起こる。

シオンを執拗に呼び戻そうとした結果、獣人国との抗争を起こしかける。それを恐れた王国がブラックギルドの監査に入り、悪事が暴かれ、ギルドは解体されていく。

※ 私って言ってますけど男主人公ものです。

旧題
獣人の国の宮廷ドクター〜ブラックギルドでこき使われヒーラーでも代わりは効くと追放されたがチートスキル【ドクター】は唯一無二のものでした。私じゃなきゃ治せないから戻ってこいと言われても、もう手遅れですよ

※カクヨム アルファポリスでも掲載中
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