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奇襲をかけられるエルフ国
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「一体、どういう事なのですか!? エルフ王」
「どうもこうもない。大帝国が攻め入ってきた。それだけの事じゃ」
エルフ王は淡々と聞く。
「大帝国と比較すればエルフ国など亜人種の小国に過ぎない。舐めてくれていて開戦予定日まで待っていてくれるとある意味淡い期待をしていたところじゃ。それが見事に打ち砕かれたわい。まさか大帝国がエルフ国にだまし討ちの奇襲をしてくるとは思ってもみなかった。敵は思っていたより馬鹿ではない様子だわい」
「お父様。いえ、エルフ王。戦況はどうなっております?」
「兵達はだまし討ちを食らって準備不足だったのじゃ。完璧な防衛網を引けなかった。不完全な防衛網にはなるが、兵達は何とか持ちこたえてくれている。しかしそれもいつまで持つか。わしの予想では後一日もすれば国内に攻め入ってくる事であろう。そこには無力な女子供もいる。多くの犠牲者が出る事だろう」
「一日、ですか」
「うむ。そうじゃ。それすら持つかどうか」
「どうする? ユース、シャロ」
出来る事をするしかないんだ。とにかく。どんな状況でも今できる事をするしかない。それ以外にない。
「私はフレイムさんに頼んで、獣人とドワーフ、それから竜人の援軍を呼んでまいります。予定では一週間後になります。それまでにエルフ国が侵略に持つとは思えませぬ」
ユースはそう語る。
「わかった。そうしよう。俺は工房で武器を作る。シャロは兵士達を率いて何とか援軍が来るまで時間を稼いでくれ」
「……わかりました。フェイ様」
ユースはフレイムに跨り、同盟国へと飛翔した。シャロは戦地へ。そして俺は工房へ行く。
直接の戦闘はできないが、それでも俺は俺で出来る事をするより他にない。
◆◆◆
「……良いねぇ。戦争は。炎の色は好きだよ。赤くて綺麗だよね」
燃え広がっているエルフの森を見つつ、安全地帯でルード王子は語る。
「全くでありますなぁ」
「ええ。しかしすさまじい、軍事力です。これではエルフ国も一たまりもないでしょう」
国王と宰相は手もみをしている。
「ルード王子!」
「なんだ?」
「そ、それが。エルフの防衛隊に面妖な剣を使うエルフの女が現れました」
「誰だ、そいつは?」
「わかりません。とんでもなく美しい女なのですが、剣から炎を吐いてくるのです」
「……恐らくはシャロティアとかいう姫だな。姉であるユースティアとは異なり、剣の達人らしい。それに使っているのはあのフェイとかいう鍛冶師が鍛造した剣か。ちょこざいな」
「いかがされましょう? ルード王子」
「はっぱを掛けろ。数で押せ。武器を取り上げ無力化したら後は好きにしろと兵士に伝えろ。好きに犯し尽くせ。そして国内を制圧したらそこの女たちも好きにできるぞ」
「はっ! 数で押すのですね! わかりました!」
電文兵は駆けずり回る。
「ふん。少しは面白くなってきたじゃないか」
ルード王子は余裕のある笑みを浮かべた。
◆◆◆◆◆
「く、くそっ! なんだ! 大帝国のやつ! なんだこの攻撃は」
大帝国の人間は大量にエルフ国に押し寄せてきている。その上、使っている武器はエルフ国にはないものだった。
遠距離攻撃をする武器。弓よりももっと脅威な武器である。銃だ。銃は殺傷能力が高いうえに、弓よりも弾数が多く、携帯性に優れている、凶悪な武器である。
その武器を大帝国の兵士は何人も装備をしていたのである。
戦場であるエルフの森では銃弾が飛び交い、エルフ兵は防戦一方である。
「だ、だめだっ! もう俺達はっ! 援軍もこないんだっ!」
「落ち着け! フェイ様が! ユース様が必ず何とかしてくれるっ!」
「だめだっ! もうおしまいだっ! 俺達はここで死ぬんだっ!」
「へへへっ。おしまいだぜ! エルフ兵ども」
「ひ、ひいっ!」
居場所を突き当てられ、兵士に銃を突きつけられる。
――と、その時だった。炎が兵士を焼く。
「ぐわああああああああああああああああああああああああああああああ!」
断末魔をあげ、兵士は果てる。
「な、なんだ? この炎は」
「諦めるな!」
颯爽と現れるライトアーマーを身にまとった美姫。シャロティアである。手には燃え盛る剣を持っている。
「シャ、シャロティア様!」
「フェイ様とユースお姉様が帰ってきた! ユースお姉さまは慌てて援軍を呼びにいったのだ! 竜に乗ってな! 援軍はもうすぐ来る! だからそれまでの我慢だ! 絶対に援軍はやってくる!」
「シャ、シャロティア様!」
「シャロティア様が言ってるんだ! 間違いねぇ! 援軍が来るまでの我慢だ! もう少しだ! もう少し持ちこたえるんだ!」
「おお! 何とかなる! 絶対! 絶対生きて帰るんだ! 嫁さんと子供にまた会うんだ!」
「生きて帰るだけじゃねぇ! 俺達の力でエルフ国を守るんだ!」
「「「おおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」」」
指揮官であるシャロティアの帰還により、エルフ兵達は戦意を取り戻した。
希望を取り戻したのである。エルフ兵の目に光が宿った。シャロティアが帰ってきた意味は彼らにとって想像以上に大きい。
「いくぞ! 皆の者! 私に続け!」
シャロはフェイより授かった炎剣レーヴァテインを構え、走り出す。先陣を切った。
「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」
それに続いて、エルフ兵達が突貫していく。皆槍や剣しか装備していないが、銃を恐れもせずに突っ込んでいく。
「どうもこうもない。大帝国が攻め入ってきた。それだけの事じゃ」
エルフ王は淡々と聞く。
「大帝国と比較すればエルフ国など亜人種の小国に過ぎない。舐めてくれていて開戦予定日まで待っていてくれるとある意味淡い期待をしていたところじゃ。それが見事に打ち砕かれたわい。まさか大帝国がエルフ国にだまし討ちの奇襲をしてくるとは思ってもみなかった。敵は思っていたより馬鹿ではない様子だわい」
「お父様。いえ、エルフ王。戦況はどうなっております?」
「兵達はだまし討ちを食らって準備不足だったのじゃ。完璧な防衛網を引けなかった。不完全な防衛網にはなるが、兵達は何とか持ちこたえてくれている。しかしそれもいつまで持つか。わしの予想では後一日もすれば国内に攻め入ってくる事であろう。そこには無力な女子供もいる。多くの犠牲者が出る事だろう」
「一日、ですか」
「うむ。そうじゃ。それすら持つかどうか」
「どうする? ユース、シャロ」
出来る事をするしかないんだ。とにかく。どんな状況でも今できる事をするしかない。それ以外にない。
「私はフレイムさんに頼んで、獣人とドワーフ、それから竜人の援軍を呼んでまいります。予定では一週間後になります。それまでにエルフ国が侵略に持つとは思えませぬ」
ユースはそう語る。
「わかった。そうしよう。俺は工房で武器を作る。シャロは兵士達を率いて何とか援軍が来るまで時間を稼いでくれ」
「……わかりました。フェイ様」
ユースはフレイムに跨り、同盟国へと飛翔した。シャロは戦地へ。そして俺は工房へ行く。
直接の戦闘はできないが、それでも俺は俺で出来る事をするより他にない。
◆◆◆
「……良いねぇ。戦争は。炎の色は好きだよ。赤くて綺麗だよね」
燃え広がっているエルフの森を見つつ、安全地帯でルード王子は語る。
「全くでありますなぁ」
「ええ。しかしすさまじい、軍事力です。これではエルフ国も一たまりもないでしょう」
国王と宰相は手もみをしている。
「ルード王子!」
「なんだ?」
「そ、それが。エルフの防衛隊に面妖な剣を使うエルフの女が現れました」
「誰だ、そいつは?」
「わかりません。とんでもなく美しい女なのですが、剣から炎を吐いてくるのです」
「……恐らくはシャロティアとかいう姫だな。姉であるユースティアとは異なり、剣の達人らしい。それに使っているのはあのフェイとかいう鍛冶師が鍛造した剣か。ちょこざいな」
「いかがされましょう? ルード王子」
「はっぱを掛けろ。数で押せ。武器を取り上げ無力化したら後は好きにしろと兵士に伝えろ。好きに犯し尽くせ。そして国内を制圧したらそこの女たちも好きにできるぞ」
「はっ! 数で押すのですね! わかりました!」
電文兵は駆けずり回る。
「ふん。少しは面白くなってきたじゃないか」
ルード王子は余裕のある笑みを浮かべた。
◆◆◆◆◆
「く、くそっ! なんだ! 大帝国のやつ! なんだこの攻撃は」
大帝国の人間は大量にエルフ国に押し寄せてきている。その上、使っている武器はエルフ国にはないものだった。
遠距離攻撃をする武器。弓よりももっと脅威な武器である。銃だ。銃は殺傷能力が高いうえに、弓よりも弾数が多く、携帯性に優れている、凶悪な武器である。
その武器を大帝国の兵士は何人も装備をしていたのである。
戦場であるエルフの森では銃弾が飛び交い、エルフ兵は防戦一方である。
「だ、だめだっ! もう俺達はっ! 援軍もこないんだっ!」
「落ち着け! フェイ様が! ユース様が必ず何とかしてくれるっ!」
「だめだっ! もうおしまいだっ! 俺達はここで死ぬんだっ!」
「へへへっ。おしまいだぜ! エルフ兵ども」
「ひ、ひいっ!」
居場所を突き当てられ、兵士に銃を突きつけられる。
――と、その時だった。炎が兵士を焼く。
「ぐわああああああああああああああああああああああああああああああ!」
断末魔をあげ、兵士は果てる。
「な、なんだ? この炎は」
「諦めるな!」
颯爽と現れるライトアーマーを身にまとった美姫。シャロティアである。手には燃え盛る剣を持っている。
「シャ、シャロティア様!」
「フェイ様とユースお姉様が帰ってきた! ユースお姉さまは慌てて援軍を呼びにいったのだ! 竜に乗ってな! 援軍はもうすぐ来る! だからそれまでの我慢だ! 絶対に援軍はやってくる!」
「シャ、シャロティア様!」
「シャロティア様が言ってるんだ! 間違いねぇ! 援軍が来るまでの我慢だ! もう少しだ! もう少し持ちこたえるんだ!」
「おお! 何とかなる! 絶対! 絶対生きて帰るんだ! 嫁さんと子供にまた会うんだ!」
「生きて帰るだけじゃねぇ! 俺達の力でエルフ国を守るんだ!」
「「「おおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」」」
指揮官であるシャロティアの帰還により、エルフ兵達は戦意を取り戻した。
希望を取り戻したのである。エルフ兵の目に光が宿った。シャロティアが帰ってきた意味は彼らにとって想像以上に大きい。
「いくぞ! 皆の者! 私に続け!」
シャロはフェイより授かった炎剣レーヴァテインを構え、走り出す。先陣を切った。
「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」
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