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呪術を破邪の鎖帷子で無効化
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真夜中の事である。
「こっちだ」
エルフの国に潜入した呪術師集団『呪(ノロイ)』の姿があった。
「だ、誰だ! 貴様等!」
見回りをしていたエルフ兵に遭遇する。
「ふっ」
呪術師の女は薄い笑みを浮かべた。
「何がおかしい!」
エルフ兵は槍を構える。
「貴様はそこで大人しく突っ立っていろ!」
呪術師達は呪術を発動させる。唱えられるのは呪文の詠唱。
「なにっ! ぐわっ……はいっ。わかりました」
洗脳されたエルフ兵はその場に棒立ちしていた。
「教えろ。鍛冶師フェイの居所はどこだ!?」
「この先にいったところにある工房にいます」
「この先の工房だ! 急げ!」
「「「はい!」」」
呪術師集団はフェイのいる工房に行った。
◆◆◆
「ふうっ」
つい、作りすぎてしまった。自由労働制とはいえ、何もしないのも暇なものだ。これも前職での習慣の末かもしれない。働いていないのが手持ちぶたさである。
「大分疲れたな」
俺は一息入れようと立ち上がった。ソフィアは基本的に俺に付きっ切りではあるが彼女とて休息が必要だ。先に城に帰って貰って眠って貰っていた。
そんな時だった。入口の戸が開かれる。
「ん?」
俺はソフィアが来たのかと思った。
「ソフィア、寝るように言っておいたじゃないか」
しかし、目の前に現れたのは見たこともない怪しげな集団であった。
「だ、誰だ!? お前たちは!?」
「私達は呪術師集団『呪』!」
「呪術師集団だと!? 何をしにきた!?」
「国王陛下エドモンド様の命令により、貴様を呪術による洗脳にきた!」
「なんだと。あの国王。まだ俺を諦めていなかったのか」
「そうだ。なぜこうもべらべら喋るかわかるか?」
「おしゃべりな性格なんだろう!」
「馬鹿め! これから鍛冶師フェイ! 貴様は我々の命令をなんでも聞く人形になるからだ! くらえ! 我々の呪術を!」
呪術師集団は呪術を唱える。呪文の詠唱が行われる。
「くっはっはっ! どうだっ! 自分の意思では指一本動かせまい!」
「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」
「「「……………………………………………………………………………………」」」
静寂が走る。
「洗脳にかかったのか? ……よし。跪いて私の足を舐めてごらんなさい」
呪術師の女は生足を出す。
「誰が舐めるか。俺は犬か!」
「なっ! 洗脳にかかっていないだと!」
「我々の呪術は完璧だったはず!」
「なぜこんな事が!」
「ああっ。これが原因かもしれないな」
俺は腹をぺろっとめくる。
「なんだそれは」
「これは破邪の鎖帷子って言って、状態異常を無効化するスキルがあるんだよ」
何となく誰も装備する人がいなかったので俺が装備していたのだ。
「なんだと! そんなものがあるなんて聞いていないぞ!」
「……どうする? まだやるか?」
俺は聞く。
「くそっ! 撤退だっ! 呪術が効かない時点で我々に勝ち目はない!」
「「「はい!」」」
呪術師集団は逃げかえっていった。
「なんだったんだ。あいつ等」
呪術師集団は結局何もせずにその場から立ち去っていたのだ。
「俺何もやってないんだけど」
俺は呟いた。
「こっちだ」
エルフの国に潜入した呪術師集団『呪(ノロイ)』の姿があった。
「だ、誰だ! 貴様等!」
見回りをしていたエルフ兵に遭遇する。
「ふっ」
呪術師の女は薄い笑みを浮かべた。
「何がおかしい!」
エルフ兵は槍を構える。
「貴様はそこで大人しく突っ立っていろ!」
呪術師達は呪術を発動させる。唱えられるのは呪文の詠唱。
「なにっ! ぐわっ……はいっ。わかりました」
洗脳されたエルフ兵はその場に棒立ちしていた。
「教えろ。鍛冶師フェイの居所はどこだ!?」
「この先にいったところにある工房にいます」
「この先の工房だ! 急げ!」
「「「はい!」」」
呪術師集団はフェイのいる工房に行った。
◆◆◆
「ふうっ」
つい、作りすぎてしまった。自由労働制とはいえ、何もしないのも暇なものだ。これも前職での習慣の末かもしれない。働いていないのが手持ちぶたさである。
「大分疲れたな」
俺は一息入れようと立ち上がった。ソフィアは基本的に俺に付きっ切りではあるが彼女とて休息が必要だ。先に城に帰って貰って眠って貰っていた。
そんな時だった。入口の戸が開かれる。
「ん?」
俺はソフィアが来たのかと思った。
「ソフィア、寝るように言っておいたじゃないか」
しかし、目の前に現れたのは見たこともない怪しげな集団であった。
「だ、誰だ!? お前たちは!?」
「私達は呪術師集団『呪』!」
「呪術師集団だと!? 何をしにきた!?」
「国王陛下エドモンド様の命令により、貴様を呪術による洗脳にきた!」
「なんだと。あの国王。まだ俺を諦めていなかったのか」
「そうだ。なぜこうもべらべら喋るかわかるか?」
「おしゃべりな性格なんだろう!」
「馬鹿め! これから鍛冶師フェイ! 貴様は我々の命令をなんでも聞く人形になるからだ! くらえ! 我々の呪術を!」
呪術師集団は呪術を唱える。呪文の詠唱が行われる。
「くっはっはっ! どうだっ! 自分の意思では指一本動かせまい!」
「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」
「「「……………………………………………………………………………………」」」
静寂が走る。
「洗脳にかかったのか? ……よし。跪いて私の足を舐めてごらんなさい」
呪術師の女は生足を出す。
「誰が舐めるか。俺は犬か!」
「なっ! 洗脳にかかっていないだと!」
「我々の呪術は完璧だったはず!」
「なぜこんな事が!」
「ああっ。これが原因かもしれないな」
俺は腹をぺろっとめくる。
「なんだそれは」
「これは破邪の鎖帷子って言って、状態異常を無効化するスキルがあるんだよ」
何となく誰も装備する人がいなかったので俺が装備していたのだ。
「なんだと! そんなものがあるなんて聞いていないぞ!」
「……どうする? まだやるか?」
俺は聞く。
「くそっ! 撤退だっ! 呪術が効かない時点で我々に勝ち目はない!」
「「「はい!」」」
呪術師集団は逃げかえっていった。
「なんだったんだ。あいつ等」
呪術師集団は結局何もせずにその場から立ち去っていたのだ。
「俺何もやってないんだけど」
俺は呟いた。
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