フードコートの天使

美浪

文字の大きさ
上 下
35 / 36
フードコートの天使 feat.アキラ&ジュン

そして日常

しおりを挟む
満喫しまくった温泉旅行から帰宅。

また日常が始まった。
楽しい時間が過ぎるのは本当に早すぎる。

仕事の時間の1時間は長いのになあ。

「店長。ミーティングはこの辺の席で良いですか?」
「あー。OKだよ。」

ゴールデンウィーク明けて一段落着いたら次へ向けてのマネージャーミーティング。
普通のSSSバーガーの店舗はマネージャールームとかで行うんだけれど我が店舗は狭すぎるからこう言う事もフードコートを利用する。
平日の昼御飯時を過ぎたら席も空くし結構都合が良い。

ミーティングの間は別のSSSの店舗からマネージャーを1人ヘルプでお借りしたり。それが無理な場合はフードコートから何時でも店へ飛んで行く体制で店舗の様子を伺いながら。

今日は他店舗からヘルプは来て貰わずに時期マネージャー候補の子が店を見ている感じだ。

昼御飯タイムも終わったし多分大丈夫だろう。

「さて、ゴールデンウィークは皆さんお疲れ様でした!」
そう声を掛けてからミーティング開始。

「売上なんだけど前年比102%かな。少し頑張りました。」
うん。本当にまあまあ。

「あー。結構売ったつもりだったけど南部店には負けてるー!」
「本当だ。やっぱ南部店強い!」
データを見ながら他店と比較。

「じゃあ次の目標を考えて行こうか。」

後、何年この店舗任されるのかなあ。
マネージャー陣が話し合っている間、ふと考えたりして。

ジュンもずっと此処に居るのかな。

そう思うと少しばかり不安になったりする。

「店長?」
「あっ。ごめん。ボーッとしてた。リクルートは絶対しないとね。」
あはは。とマネージャー達から笑いが起こる。

この店舗はやっぱり良いよね。
暫く転勤はスルーさせて貰おっと。


おっ。休憩から戻って来た。
今日もジュン頑張ってるなあ。

エプロン姿が似合うし可愛い。

「では夏休みまでに求人募集とトレーニング。特にマネージャートレーニングとトレーナートレーニング。売上は前年比アップ。」
纏めてっと。

「では、お疲れ様でした。」
ミーティングは解散。
俺は上司にこのミーティングで決まった目標を更に纏めあげてメールしないとならない。


ゲームセンターの軽い騒音と人の話し声。

そんな中での仕事も慣れた。


ふと顔を上げるとジュンと目が合った。

ニッコリと微笑むジュンの顔を見ると幸せが込み上げる。

また逢えて良かった。

ずっと思い続けて良かった。

君に打ち明けて良かった。


今日も俺のフードコートの天使はクルクルとたこ焼きを焼いている。

仕事終わったらメールしよっと。

この日常はこれからも続いて行くだろう。

きっと。ずっと・・・。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】運命さんこんにちは、さようなら

ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。 とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。 ========== 完結しました。ありがとうございました。

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中

risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。 任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。 快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。 アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——? 24000字程度の短編です。 ※BL(ボーイズラブ)作品です。 この作品は小説家になろうさんでも公開します。

夢見がちオメガ姫の理想のアルファ王子

葉薊【ハアザミ】
BL
四方木 聖(よもぎ ひじり)はちょっぴり夢見がちな乙女男子。 幼少の頃は父母のような理想の家庭を築くのが夢だったが、自分が理想のオメガから程遠いと知って断念する。 一方で、かつてはオメガだと信じて疑わなかった幼馴染の嘉瀬 冬治(かせ とうじ)は聖理想のアルファへと成長を遂げていた。 やがて冬治への恋心を自覚する聖だが、理想のオメガからは程遠い自分ではふさわしくないという思い込みに苛まれる。 ※ちょっぴりサブカプあり。全てアルファ×オメガです。

側妻になった男の僕。

selen
BL
国王と平民による禁断の主従らぶ。。を書くつもりです(⌒▽⌒)よかったらみてね☆☆

侯爵令息セドリックの憂鬱な日

めちゅう
BL
 第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける——— ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。

成り行き番の溺愛生活

アオ
BL
タイトルそのままです 成り行きで番になってしまったら溺愛生活が待っていたというありきたりな話です 始めて投稿するので変なところが多々あると思いますがそこは勘弁してください オメガバースで独自の設定があるかもです 27歳×16歳のカップルです この小説の世界では法律上大丈夫です  オメガバの世界だからね それでもよければ読んでくださるとうれしいです

猫が崇拝される人間の世界で猫獣人の俺って…

えの
BL
森の中に住む猫獣人ミルル。朝起きると知らない森の中に変わっていた。はて?でも気にしない!!のほほんと過ごしていると1人の少年に出会い…。中途半端かもしれませんが一応完結です。妊娠という言葉が出てきますが、妊娠はしません。

祝福という名の厄介なモノがあるんですけど

野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。 愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。 それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。  ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。 イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?! □■ 少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです! 完結しました。 応援していただきありがとうございます! □■ 第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m

処理中です...