368 / 369
番外編
主役はカインとジョージ?
しおりを挟む
「突然ですが!!カインが主役で活動写真を作る事になりました。」
朝の何時もの会議。
王子が結構深刻そうな顔でそう言った。
「活動写真って映画か!そういや開発にパトリックとルイスのお兄さん達が関わっていたね?」
会長がなるほどと頷く。
「だからって僕が主役ってどういう事?」
カインは首を傾げて王子の顔をまじまじと見た。
大方予想は着くけれど。
やっぱりアルマーニ王子の御要望だった。
「話の内容はお任せなのですが。問題は何にするか?オペラでもやりますか?」
それはちょっとなあ?と皆も嫌そうな顔をした。
恐らく私達の居た世界よりは進化して映画に近い活動写真。
だが、まだ音が悪い。
歌が命のオペラもコンサート風景の映像をやるにもイマイチ。
「今日の会議のお題。何を撮るか。」
王子もそう言っても思いつかない感じだ。
「恋愛物とかにしたら?」
キャサリンに言われてカインはめちゃくちゃ嫌な顔をして首を横に振った。
「相手役は?まさかキャサリン?ルナリー?エミリア?無理だろ?恋愛物はボツ!!」
カインは他の誰かと撮影はしたくない!と頑なに拒否。
「そうだなあ。知り合いならまだしも知らない奴と撮影は気を使うよな。じゃあ!喧嘩とか?マフィア物の映画にしたら?!」
ルイスが嬉嬉として手を挙げた。
「面白そうだな。バトル物。」
私もそれはちょっとやりたい。
「却下だよ。もう少し緩やかに穏便なのにして。」
王子が苦笑する。
「そうだ!!僕が脚本を書くよ!」
会長がパンッと手を打ち1人納得した様に頷いた。
「まあ、ちょっと待ってよ。あらすじとか書くからさ。」
会長は凄く良い事思いついた!とニヤニヤ笑う。
『アリア学院・ラブストーリー』
主演・カイン
ヒロイン・ジョージ
悪役令嬢・キャサリン
カインのライバル・ジェファーソン、会長、クライス
教師・ルイス
ジョージのライバル・ルナリー
ジョージの親友・エミリア
舞台はアリア学院。
庶民出身のジョージ(女装)は高成績でアリア学院に入学。
主役のカインはそんなジョージに一目惚れ。
でも、可愛いジョージにジェファーソン、会長、クライスもちょっとアプローチをかけて行く。
担任はルイス先生。
ジェファーソンの婚約者キャサリンに虐められたり、ルナリーとライバルとして演奏対決。
エミリアと親友になったりして最終的にはカインに告白されて2人はハッピーエンド。
会長はどうだ!!!
とそれは嬉しそうにあらすじを見せてくれた。
これ、アリラブでは?と私やキャサリンは思った様で目が合って苦笑い。
カインとジョージが良いなら面白くなるかも。ジョージ可愛いし!
そして当の本人達。
「えー?また女装?!」
ジョージはそりゃ不服だろうけど自分がメイド服を着た時の反応を知っているだけに苦笑い。
「相手はジョージかあ。知らない人と演じるよりはマシかな。」
カインは大きな溜息をついたけど反対はしなかった。
「キャサリンが悪役?」
王子が不服そう。
「んー。そうなるね。ジェファーソンの婚約者の設定だし。ルナリーを悪役令嬢にしても良いけど。婚約者ルナリーで良い?」
会長はちょっと意地悪そう。
王子はキャサリンは優しいんですから控えめにね!虐める感じは殆ど無しですよ!
と、念を押していた。
こうして脚本が出来上がり。
撮影はアリア学院で。
まあ、映画としての出来は悪いが私やルイスの時代のアイドル映画っぽい感じかなあ。
撮影は入学式から。
他の生徒役は在校生をエキストラで少し参加してもらった。
アリア学院の女子制服を着たジョージが可愛い。
出演・演出と監督は会長がやる。本当に楽しそう。
「はい!先ずはカインとジョージの出会いから!」
おー。笑えるくらいぎこち無い。
「可愛いね。君の名・・名前は?」
カットー!!と会長が叫ぶ。
何度か練習すると自然になってきた。
そう言えば。女性名とか偽名の配役名にするかと思っていたが今回の映画は全員、本名だ。
女の子だがジョージ・・。
ファンにとっては解りやすいんだけど。
撮影は順調に進んでいく。
教室に入ると懐かしーい!
またこの学校で授業とか制服着るとも思わなかったし。
「はい。担任のルイス・マッケンジーです。宜しくお願いします。」
教師ルイスがカッコいい。
見惚れる。
休み時間。
カイン以外のメンバーがアプローチ編。
「初めまして。ジョージ?だよね。僕はクライス。宜しくね。」
「あっ。初めまして。ジョージです。」
少し俯いて照れながら挨拶するジョージが!!可愛い!
主役はカインでは無かったか?
まあ、最終的にアルマーニ王子が満足すれば良いのか。
「やあ、この国の第2王子のジェファーソンです。さっきの授業のピアノ演奏は素晴らしかったよ。」
王子登場。
会長は生徒会長役。そのまんまだ。
隠しキャラ?らしく廊下ですれ違って会釈しただけの登場。
暫く授業やカイン達の男性役との仲良くなる会話のシーンが続き明日の撮影は悪役令嬢の御登場だ!!
「じゃあ、キャサリン登場シーンからねー!」
会長の合図で開始。
「あなた?庶民の癖にジェファーソン様と仲良くなるなんて生意気よ!」
女生徒を引き連れてキャサリンがジョージに因縁を付ける。
上手い!!何か1年の頃の私を思い出す。イジメられず逆に脅したけどな・・・。
「そんな、ジェファーソン様と仲良く何て・・・。」
「あら?口答えする気?」
ここでカイン登場!!
「何してるのキャサリン?僕のジョージにイジメ?止めてくれるかな。」
おー。ドSの時のカインだ。
「覚えてらっしゃい!!」
そんな捨て台詞を言いながらキャサリン退場。
「大丈夫だった?ジョージ。」
「ありがとうございます。カイン。」
見詰め合う2人。
芽生える恋心。
「はい!OK!次はエミリアね。」
初めての友達エミリアのシーンっと。
「あなたも庶民なの?私もよ!お友達になりましょう!」
「本当に?私、ジョージ。」
楽しいなあ。私の出番はもう少し後か。
全員同じクラスの設定なので顔は映る。だんだん仲良くなるカインとジョージ。そしてクライスと王子と会長もラストまでジョージを取り合う感じだ。
「はい。次はルナリーとジョージのピアノ対決ね。」
会長監督が合図。
「はーい。」
やっと出番だ。
「今日はピアノコンクールのクラス代表を決めます。」
ルイス先生が説明を始める。
「今回はジョージとルナリーのどちらかを代表とします。」
うんうん。
セリフ言わなきゃ。
「私かジョージですか?」
チラリとジョージを見るっと。そしてニヤっと笑った。
よし!完璧!!
後はピアノ演奏。
実際対決したらジョージと私って似たり寄ったりだと思うんだよなあ。
でも、ジョージはピアノ科だし難曲したら負けるか。
曲は超絶技巧練習曲。また面倒な曲にしたもんだ。
先ずは私からと指動くかな。
「私からね。勝つわ。」
何て似合わない言葉使いをしながら演奏。
まあまあ?だった。
「頑張ります。」
ジョージの演奏。これ得意って言ってたしな上手い。
結果はジョージの勝利。
その後はカインとジョージの仲が深まり卒業式でカインが告白してハッピーエンド。
「クランクアップ!!」
カットー!と会長が声をかけた。
夏休みをまるまる利用して地道に撮影して本日漸く撮影が終わった。
初回なのになかなかの長編映画1時間30分くらいになりそう。
「この後の編集などはパルドデアでやるそうですよ。初回映画鑑賞会もパルドデア国です。」
その声は?
「兄貴とブレンダさん!!」
「久しぶり。見に来たよ。」
2人は最近はパルドデアとボードウェン、ダナブルランドの3カ国で研究している。
撮影機材等はお兄さん達が撤収作業をして後は映画が出来るのを楽しみに待つ事になった。
1ヶ月後。
パルドデアには映画館が既に完成していた。
元々あった劇場を改築したのかもしれない。
昔ながらの映画館って雰囲気はパトリックやルイスのお兄さん達の意見が取り入れられたかもなあ。
「皆様!!ようこそいらっしゃいました!」
テンション高いアルマーニ王子が此方を見付けた瞬間に飛んできた・・。
映画館は試写会の様な感じで王族と財閥少々とノネットメンバー。
「恥ずかしくなってきた。」
「うん。何故、ヒロインとか引き受けたんだろう。」
まだ映画が始まる前からカインとジョージの顔は引き攣っていた。
「今更だろ?いやー!楽しみ!」
会長はケラケラ笑いながら2人の背中をポンポンと叩いた。
「私、話の内容は知らないんですよ。本当に楽しみです。」
アルマーニ王子だけでなくアンドレ王子とデイビス王子も嬉しそうに隣に座って来た。
ドキドキと言うか自分が映画に出る事になるとはね。
恥ずかしながらの映画上映が開始された。
モノクロ映画だけど。
明らかに映像技術は初回とは思えない出来栄えだ。
そうだな。私の生前の親世代くらいの映画って感じがする。
スクリーンの中で動く私達に周りの反応が凄い。
映画初のノネットメンバーもだ。
食い入る様に皆、身を乗り出して見入っている。
そう言う私も楽しい。
結構、全員演技力あるなあ。流石だ。
「ジョージ。僕は君が好きだ。付き合って下さい。」
ラストのカインの告白シーン。
「カイン様。私で良いの?」
見詰めるジョージ。それに頷くカイン。
「一緒に幸せになろう!」
「嬉しい。」
2人で抱き合って。
無事映画は終了した。
「ブラボー!!!」
アルマーニ王子が叫ぶと館内は拍手喝采に包まれた。
何かコンサートみたい。
「カイン様カッコいい!!」
「ジョージ様可愛い!」
と言った声が沢山聞こえた。
嬉しいが照れる・・・。
この映画はパルドデアで今後上映されてその後は我が国でも上映される事も決定した。
また儲かりそうだ。
朝の何時もの会議。
王子が結構深刻そうな顔でそう言った。
「活動写真って映画か!そういや開発にパトリックとルイスのお兄さん達が関わっていたね?」
会長がなるほどと頷く。
「だからって僕が主役ってどういう事?」
カインは首を傾げて王子の顔をまじまじと見た。
大方予想は着くけれど。
やっぱりアルマーニ王子の御要望だった。
「話の内容はお任せなのですが。問題は何にするか?オペラでもやりますか?」
それはちょっとなあ?と皆も嫌そうな顔をした。
恐らく私達の居た世界よりは進化して映画に近い活動写真。
だが、まだ音が悪い。
歌が命のオペラもコンサート風景の映像をやるにもイマイチ。
「今日の会議のお題。何を撮るか。」
王子もそう言っても思いつかない感じだ。
「恋愛物とかにしたら?」
キャサリンに言われてカインはめちゃくちゃ嫌な顔をして首を横に振った。
「相手役は?まさかキャサリン?ルナリー?エミリア?無理だろ?恋愛物はボツ!!」
カインは他の誰かと撮影はしたくない!と頑なに拒否。
「そうだなあ。知り合いならまだしも知らない奴と撮影は気を使うよな。じゃあ!喧嘩とか?マフィア物の映画にしたら?!」
ルイスが嬉嬉として手を挙げた。
「面白そうだな。バトル物。」
私もそれはちょっとやりたい。
「却下だよ。もう少し緩やかに穏便なのにして。」
王子が苦笑する。
「そうだ!!僕が脚本を書くよ!」
会長がパンッと手を打ち1人納得した様に頷いた。
「まあ、ちょっと待ってよ。あらすじとか書くからさ。」
会長は凄く良い事思いついた!とニヤニヤ笑う。
『アリア学院・ラブストーリー』
主演・カイン
ヒロイン・ジョージ
悪役令嬢・キャサリン
カインのライバル・ジェファーソン、会長、クライス
教師・ルイス
ジョージのライバル・ルナリー
ジョージの親友・エミリア
舞台はアリア学院。
庶民出身のジョージ(女装)は高成績でアリア学院に入学。
主役のカインはそんなジョージに一目惚れ。
でも、可愛いジョージにジェファーソン、会長、クライスもちょっとアプローチをかけて行く。
担任はルイス先生。
ジェファーソンの婚約者キャサリンに虐められたり、ルナリーとライバルとして演奏対決。
エミリアと親友になったりして最終的にはカインに告白されて2人はハッピーエンド。
会長はどうだ!!!
とそれは嬉しそうにあらすじを見せてくれた。
これ、アリラブでは?と私やキャサリンは思った様で目が合って苦笑い。
カインとジョージが良いなら面白くなるかも。ジョージ可愛いし!
そして当の本人達。
「えー?また女装?!」
ジョージはそりゃ不服だろうけど自分がメイド服を着た時の反応を知っているだけに苦笑い。
「相手はジョージかあ。知らない人と演じるよりはマシかな。」
カインは大きな溜息をついたけど反対はしなかった。
「キャサリンが悪役?」
王子が不服そう。
「んー。そうなるね。ジェファーソンの婚約者の設定だし。ルナリーを悪役令嬢にしても良いけど。婚約者ルナリーで良い?」
会長はちょっと意地悪そう。
王子はキャサリンは優しいんですから控えめにね!虐める感じは殆ど無しですよ!
と、念を押していた。
こうして脚本が出来上がり。
撮影はアリア学院で。
まあ、映画としての出来は悪いが私やルイスの時代のアイドル映画っぽい感じかなあ。
撮影は入学式から。
他の生徒役は在校生をエキストラで少し参加してもらった。
アリア学院の女子制服を着たジョージが可愛い。
出演・演出と監督は会長がやる。本当に楽しそう。
「はい!先ずはカインとジョージの出会いから!」
おー。笑えるくらいぎこち無い。
「可愛いね。君の名・・名前は?」
カットー!!と会長が叫ぶ。
何度か練習すると自然になってきた。
そう言えば。女性名とか偽名の配役名にするかと思っていたが今回の映画は全員、本名だ。
女の子だがジョージ・・。
ファンにとっては解りやすいんだけど。
撮影は順調に進んでいく。
教室に入ると懐かしーい!
またこの学校で授業とか制服着るとも思わなかったし。
「はい。担任のルイス・マッケンジーです。宜しくお願いします。」
教師ルイスがカッコいい。
見惚れる。
休み時間。
カイン以外のメンバーがアプローチ編。
「初めまして。ジョージ?だよね。僕はクライス。宜しくね。」
「あっ。初めまして。ジョージです。」
少し俯いて照れながら挨拶するジョージが!!可愛い!
主役はカインでは無かったか?
まあ、最終的にアルマーニ王子が満足すれば良いのか。
「やあ、この国の第2王子のジェファーソンです。さっきの授業のピアノ演奏は素晴らしかったよ。」
王子登場。
会長は生徒会長役。そのまんまだ。
隠しキャラ?らしく廊下ですれ違って会釈しただけの登場。
暫く授業やカイン達の男性役との仲良くなる会話のシーンが続き明日の撮影は悪役令嬢の御登場だ!!
「じゃあ、キャサリン登場シーンからねー!」
会長の合図で開始。
「あなた?庶民の癖にジェファーソン様と仲良くなるなんて生意気よ!」
女生徒を引き連れてキャサリンがジョージに因縁を付ける。
上手い!!何か1年の頃の私を思い出す。イジメられず逆に脅したけどな・・・。
「そんな、ジェファーソン様と仲良く何て・・・。」
「あら?口答えする気?」
ここでカイン登場!!
「何してるのキャサリン?僕のジョージにイジメ?止めてくれるかな。」
おー。ドSの時のカインだ。
「覚えてらっしゃい!!」
そんな捨て台詞を言いながらキャサリン退場。
「大丈夫だった?ジョージ。」
「ありがとうございます。カイン。」
見詰め合う2人。
芽生える恋心。
「はい!OK!次はエミリアね。」
初めての友達エミリアのシーンっと。
「あなたも庶民なの?私もよ!お友達になりましょう!」
「本当に?私、ジョージ。」
楽しいなあ。私の出番はもう少し後か。
全員同じクラスの設定なので顔は映る。だんだん仲良くなるカインとジョージ。そしてクライスと王子と会長もラストまでジョージを取り合う感じだ。
「はい。次はルナリーとジョージのピアノ対決ね。」
会長監督が合図。
「はーい。」
やっと出番だ。
「今日はピアノコンクールのクラス代表を決めます。」
ルイス先生が説明を始める。
「今回はジョージとルナリーのどちらかを代表とします。」
うんうん。
セリフ言わなきゃ。
「私かジョージですか?」
チラリとジョージを見るっと。そしてニヤっと笑った。
よし!完璧!!
後はピアノ演奏。
実際対決したらジョージと私って似たり寄ったりだと思うんだよなあ。
でも、ジョージはピアノ科だし難曲したら負けるか。
曲は超絶技巧練習曲。また面倒な曲にしたもんだ。
先ずは私からと指動くかな。
「私からね。勝つわ。」
何て似合わない言葉使いをしながら演奏。
まあまあ?だった。
「頑張ります。」
ジョージの演奏。これ得意って言ってたしな上手い。
結果はジョージの勝利。
その後はカインとジョージの仲が深まり卒業式でカインが告白してハッピーエンド。
「クランクアップ!!」
カットー!と会長が声をかけた。
夏休みをまるまる利用して地道に撮影して本日漸く撮影が終わった。
初回なのになかなかの長編映画1時間30分くらいになりそう。
「この後の編集などはパルドデアでやるそうですよ。初回映画鑑賞会もパルドデア国です。」
その声は?
「兄貴とブレンダさん!!」
「久しぶり。見に来たよ。」
2人は最近はパルドデアとボードウェン、ダナブルランドの3カ国で研究している。
撮影機材等はお兄さん達が撤収作業をして後は映画が出来るのを楽しみに待つ事になった。
1ヶ月後。
パルドデアには映画館が既に完成していた。
元々あった劇場を改築したのかもしれない。
昔ながらの映画館って雰囲気はパトリックやルイスのお兄さん達の意見が取り入れられたかもなあ。
「皆様!!ようこそいらっしゃいました!」
テンション高いアルマーニ王子が此方を見付けた瞬間に飛んできた・・。
映画館は試写会の様な感じで王族と財閥少々とノネットメンバー。
「恥ずかしくなってきた。」
「うん。何故、ヒロインとか引き受けたんだろう。」
まだ映画が始まる前からカインとジョージの顔は引き攣っていた。
「今更だろ?いやー!楽しみ!」
会長はケラケラ笑いながら2人の背中をポンポンと叩いた。
「私、話の内容は知らないんですよ。本当に楽しみです。」
アルマーニ王子だけでなくアンドレ王子とデイビス王子も嬉しそうに隣に座って来た。
ドキドキと言うか自分が映画に出る事になるとはね。
恥ずかしながらの映画上映が開始された。
モノクロ映画だけど。
明らかに映像技術は初回とは思えない出来栄えだ。
そうだな。私の生前の親世代くらいの映画って感じがする。
スクリーンの中で動く私達に周りの反応が凄い。
映画初のノネットメンバーもだ。
食い入る様に皆、身を乗り出して見入っている。
そう言う私も楽しい。
結構、全員演技力あるなあ。流石だ。
「ジョージ。僕は君が好きだ。付き合って下さい。」
ラストのカインの告白シーン。
「カイン様。私で良いの?」
見詰めるジョージ。それに頷くカイン。
「一緒に幸せになろう!」
「嬉しい。」
2人で抱き合って。
無事映画は終了した。
「ブラボー!!!」
アルマーニ王子が叫ぶと館内は拍手喝采に包まれた。
何かコンサートみたい。
「カイン様カッコいい!!」
「ジョージ様可愛い!」
と言った声が沢山聞こえた。
嬉しいが照れる・・・。
この映画はパルドデアで今後上映されてその後は我が国でも上映される事も決定した。
また儲かりそうだ。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
【1/21取り下げ予定】悲しみは続いても、また明日会えるから
gacchi
恋愛
愛人が身ごもったからと伯爵家を追い出されたお母様と私マリエル。お母様が幼馴染の辺境伯と再婚することになり、同じ年の弟ギルバードができた。それなりに仲良く暮らしていたけれど、倒れたお母様のために薬草を取りに行き、魔狼に襲われて死んでしまった。目を開けたら、なぜか五歳の侯爵令嬢リディアーヌになっていた。あの時、ギルバードは無事だったのだろうか。心配しながら連絡することもできず、時は流れ十五歳になったリディアーヌは学園に入学することに。そこには変わってしまったギルバードがいた。電子書籍化のため1/21取り下げ予定です。
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
【完結】婚約破棄寸前の悪役令嬢に転生したはずなのに!?
もふきゅな
恋愛
現代日本の普通一般人だった主人公は、突然異世界の豪華なベッドで目を覚ます。鏡に映るのは見たこともない美しい少女、アリシア・フォン・ルーベンス。悪役令嬢として知られるアリシアは、王子レオンハルトとの婚約破棄寸前にあるという。彼女は、王子の恋人に嫌がらせをしたとされていた。
王子との初対面で冷たく婚約破棄を告げられるが、美咲はアリシアとして無実を訴える。彼女の誠実な態度に次第に心を開くレオンハルト
悪役令嬢としてのレッテルを払拭し、彼と共に幸せな日々を歩もうと試みるアリシア。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる