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マッケンジー家って居心地良い
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「えーと。アルフィ・・。」
グレンさんがお兄さんに言おうとしたが言葉に詰まる。
「はい。何でしょう?お父様。」
お兄さんはキョトンとして首を傾げた。
全く。自分達の素行がバレた銀行強盗退治した時のグレンさんとは大違いだ。
ローズさんも・・・大人しーい。
「俺が話すよ。」
ルイスがそう言ったけどグレンさんは決意が固まった様で話始めた。
「アルフィもブレンダさんも理解するのは難しい事だと思うんだが。これから2人も大学院を卒業したら結婚する事になると思う。そしたらこの家で共に暮らす事になるから・・・ね?」
グレンさんが必死だ。
「そうですね。卒業したら・・結婚・・します。」
アルフィさんが少し煮え切らない。
結婚したくないのかな。
「どうした?アルフィ?そんなブレンダさんの前で失礼な態度を取って。」
確かにそうだ。
「いえ。その。私達、もっと色々と研究したいと話をしていたんです。」
ブレンダさんがフォローを入れて2人はうんうんと頷く。
「まあ、勉強好きなのも解るがなあ。」
グレンさんもそう言い何か見事に話が脱線した。
そしてまたしても沈黙が流れてしまった。
「ルイス。話して。」
ローズさんがそう切り出したのでルイスが頷いた。
「お兄様、前世って信じますか?」
ノネットで話した時もそんな感じだったよなあ。皆と違うのは頭が固そう・・・。
「信じてるよ。」
アルフィさんもブレンダさんも当然と言う顔で頷いた。
「そうか。信じているタイプか。俺とルナリーには前世の記憶があるんだ。」
様子を見ながらルイスは少しづつ話して行くようだ。
「前世か・・・。やっぱり。」
ブレンダさんの目はちょっとワクワクしている様に見えた。
やっぱり?嘘?気付かれてた?
「具体的には?どんな感じの前世なのかな?」
アルフィさんが聞いてきた。
「俺とルナリーは前世から知り合いで。」
ルイスがそう言うとグレンさんが
「実は俺達もだ。」
とローズさんと2人で頷いた。
「そうだったんだ・・・。まさかの。」
アルフィさんは驚きつつも受け入れている。
「そのー。実は私とアルフィも。」
ブレンダさんが恐る恐る言葉を発した。
まじか・・・。
「えーと?俺達も何ですけどね。」
何から話そうと悩む感じのアルフィさん。問題はこの世界の人か違うかなんだが。
「日本。」
グレンさんが聞こえるか聞こえないかの声でボソッとそう言った。
暴露はこう言う感じがしっくりくるなあ。知らなかったら独り言のフリ。
「え?!お父様、今、日本って?」
「え??日本?あるの?この世界に!」
アルフィさんとブレンダさんが明らかに動揺しているし。日本を知っている口調。
「知っているのか?アルフィ。」
グレンさんがそう言うと2人は大きく首を縦に降った。
「もしかして、お前達も?」
「そうなの?アルフィ?!」
グレンさんとローズさんは思わず立ち上がる。
「えーと。お父様もお母様も?ルイスもルナリーさんも?」
まさかの全員転生者1家か。
「日本かー!!まじか!」
ブレンダさんが明らかに一瞬砕けた感じになった。
「ブレンダ。落ち着いて。」
アルフィさんが宥める様に背中をポンと叩いた。
「僕とブレンダはイギリス人なんです。」
「イギリス?!」
「イギリス人だったの?アルフィ?」
グレンさんとローズさんも予想外の発言にまた驚いた。
勿論、私もルイスもだ。
1度暴露すると結束するのが早い。しかも転生者だし。
「じゃあ、4人はお友達だったんですねー。そうかあ。」
「僕とブレンダも友人同士でした。」
なるほどね。
「俺とアルフィはケンブリッジ大学に通ってたんですよ。」
「こら!ブレンダ!」
ん?またブレンダさんがおかしい。て言うかケンブリッジってめちゃくちゃ頭良い?
「すみません。ブレンダの前世は男でして。」
アルフィさんが頭をポリポリ掻きながら苦笑いした。
そうか。会長と逆パターンもあるんだよなあ。
そりゃあ、大変だっただろう。
「えーと。お兄様達は前世はお金持ちでした?」
ルイスが尋ねると。庶民中の庶民!と言う答えが帰ってきた。
ブレンダさんの言葉遣いで何となく想像はついてたけど。
「そうか。俺達も庶民でなあ。暴走族だったんだ。」
グレンさんがサラリと暴露を開始する。
「へー。ヤンキーだったんですね。」
「俺達は勉強ばっかりしてたんですけど。」
でも特に私達への偏見は無い様だ。
「ところでアルフィ。結婚をちょっと渋ってたが?嫌なのか?」
もうグレンさんもぶっちゃけトーク。
「いや。本当に研究がしたいんです。発明!ラジオをパルドデアに先越されたから何か他の家電を作りたくて!」
「はい!俺。いや私も沢山の数式を解きたいのです!」
アルフィさんとブレンダさんは本当に勉強好きなんだなあ。
「あー。そうか。発明か。良いんじゃないか?俺もまだ元気だし跡継ぎはそのうちで構わない。工場とか好きに使って発明してくれ。」
グレンさんは嬉しそうにそう言った。
素晴らしい家電が発明されたらマッケンジー家で販売。一石二鳥だしなあ。
「あっ。パルドデアにエジソンさん居ますよ!」
リアルなエジソンさん。そう言うと2人共めちゃくちゃ食いついた。
「会いたい!会わせて下さい!」
「多分、何とかなるんじゃないか?」
「パトリックにも会わせてたら良い発明出来そうだよなあ。」
前世東大生のパトリックの話も興味津々だった。
「ねえ。アルフィ。ルイス君の結婚式までこの家に居て良い?居心地良い。」
ブレンダさんがそう言うので思わず笑ってしまった。
居心地良い気持ち凄く解る。
「良いぞ。好きなだけ居てくれ。」
「ブレンダさんも早く結婚したら?」
グレンさんもローズさんも嬉しそうで何か本当にマッケンジー家が更に居心地良い家になりました。
グレンさんがお兄さんに言おうとしたが言葉に詰まる。
「はい。何でしょう?お父様。」
お兄さんはキョトンとして首を傾げた。
全く。自分達の素行がバレた銀行強盗退治した時のグレンさんとは大違いだ。
ローズさんも・・・大人しーい。
「俺が話すよ。」
ルイスがそう言ったけどグレンさんは決意が固まった様で話始めた。
「アルフィもブレンダさんも理解するのは難しい事だと思うんだが。これから2人も大学院を卒業したら結婚する事になると思う。そしたらこの家で共に暮らす事になるから・・・ね?」
グレンさんが必死だ。
「そうですね。卒業したら・・結婚・・します。」
アルフィさんが少し煮え切らない。
結婚したくないのかな。
「どうした?アルフィ?そんなブレンダさんの前で失礼な態度を取って。」
確かにそうだ。
「いえ。その。私達、もっと色々と研究したいと話をしていたんです。」
ブレンダさんがフォローを入れて2人はうんうんと頷く。
「まあ、勉強好きなのも解るがなあ。」
グレンさんもそう言い何か見事に話が脱線した。
そしてまたしても沈黙が流れてしまった。
「ルイス。話して。」
ローズさんがそう切り出したのでルイスが頷いた。
「お兄様、前世って信じますか?」
ノネットで話した時もそんな感じだったよなあ。皆と違うのは頭が固そう・・・。
「信じてるよ。」
アルフィさんもブレンダさんも当然と言う顔で頷いた。
「そうか。信じているタイプか。俺とルナリーには前世の記憶があるんだ。」
様子を見ながらルイスは少しづつ話して行くようだ。
「前世か・・・。やっぱり。」
ブレンダさんの目はちょっとワクワクしている様に見えた。
やっぱり?嘘?気付かれてた?
「具体的には?どんな感じの前世なのかな?」
アルフィさんが聞いてきた。
「俺とルナリーは前世から知り合いで。」
ルイスがそう言うとグレンさんが
「実は俺達もだ。」
とローズさんと2人で頷いた。
「そうだったんだ・・・。まさかの。」
アルフィさんは驚きつつも受け入れている。
「そのー。実は私とアルフィも。」
ブレンダさんが恐る恐る言葉を発した。
まじか・・・。
「えーと?俺達も何ですけどね。」
何から話そうと悩む感じのアルフィさん。問題はこの世界の人か違うかなんだが。
「日本。」
グレンさんが聞こえるか聞こえないかの声でボソッとそう言った。
暴露はこう言う感じがしっくりくるなあ。知らなかったら独り言のフリ。
「え?!お父様、今、日本って?」
「え??日本?あるの?この世界に!」
アルフィさんとブレンダさんが明らかに動揺しているし。日本を知っている口調。
「知っているのか?アルフィ。」
グレンさんがそう言うと2人は大きく首を縦に降った。
「もしかして、お前達も?」
「そうなの?アルフィ?!」
グレンさんとローズさんは思わず立ち上がる。
「えーと。お父様もお母様も?ルイスもルナリーさんも?」
まさかの全員転生者1家か。
「日本かー!!まじか!」
ブレンダさんが明らかに一瞬砕けた感じになった。
「ブレンダ。落ち着いて。」
アルフィさんが宥める様に背中をポンと叩いた。
「僕とブレンダはイギリス人なんです。」
「イギリス?!」
「イギリス人だったの?アルフィ?」
グレンさんとローズさんも予想外の発言にまた驚いた。
勿論、私もルイスもだ。
1度暴露すると結束するのが早い。しかも転生者だし。
「じゃあ、4人はお友達だったんですねー。そうかあ。」
「僕とブレンダも友人同士でした。」
なるほどね。
「俺とアルフィはケンブリッジ大学に通ってたんですよ。」
「こら!ブレンダ!」
ん?またブレンダさんがおかしい。て言うかケンブリッジってめちゃくちゃ頭良い?
「すみません。ブレンダの前世は男でして。」
アルフィさんが頭をポリポリ掻きながら苦笑いした。
そうか。会長と逆パターンもあるんだよなあ。
そりゃあ、大変だっただろう。
「えーと。お兄様達は前世はお金持ちでした?」
ルイスが尋ねると。庶民中の庶民!と言う答えが帰ってきた。
ブレンダさんの言葉遣いで何となく想像はついてたけど。
「そうか。俺達も庶民でなあ。暴走族だったんだ。」
グレンさんがサラリと暴露を開始する。
「へー。ヤンキーだったんですね。」
「俺達は勉強ばっかりしてたんですけど。」
でも特に私達への偏見は無い様だ。
「ところでアルフィ。結婚をちょっと渋ってたが?嫌なのか?」
もうグレンさんもぶっちゃけトーク。
「いや。本当に研究がしたいんです。発明!ラジオをパルドデアに先越されたから何か他の家電を作りたくて!」
「はい!俺。いや私も沢山の数式を解きたいのです!」
アルフィさんとブレンダさんは本当に勉強好きなんだなあ。
「あー。そうか。発明か。良いんじゃないか?俺もまだ元気だし跡継ぎはそのうちで構わない。工場とか好きに使って発明してくれ。」
グレンさんは嬉しそうにそう言った。
素晴らしい家電が発明されたらマッケンジー家で販売。一石二鳥だしなあ。
「あっ。パルドデアにエジソンさん居ますよ!」
リアルなエジソンさん。そう言うと2人共めちゃくちゃ食いついた。
「会いたい!会わせて下さい!」
「多分、何とかなるんじゃないか?」
「パトリックにも会わせてたら良い発明出来そうだよなあ。」
前世東大生のパトリックの話も興味津々だった。
「ねえ。アルフィ。ルイス君の結婚式までこの家に居て良い?居心地良い。」
ブレンダさんがそう言うので思わず笑ってしまった。
居心地良い気持ち凄く解る。
「良いぞ。好きなだけ居てくれ。」
「ブレンダさんも早く結婚したら?」
グレンさんもローズさんも嬉しそうで何か本当にマッケンジー家が更に居心地良い家になりました。
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