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プラゲ城にて輸入会議
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『バスで宜しいのですか?』
夏目さんがバスに乗り込むアルマーニ王子とデイビス王子に驚いた。
「アルマーニ王子、バスで良いんですか?」
「そりゃあ勿論、カイン様もバスですよね?」
カインが尋ねるとアルマーニ王子は嬉しそうにそう答えた。
バスの前には乗用車が用意してあったのだが乗らないらしい。
『夏目さん、バスが良いそうですよ。我等と一緒が良いって言ってますよ。』
『本当に信じられない。』
私と夏目さんは顔を見合わせて思わず笑ってしまった。
バスに乗り込むとルイスがマシューさんに少しづつプラゲ語を教え始めた。
マシューさんはルイスファンらしい。
「さっきマシューさんが通訳した言葉は武士言葉なんですよ。パルドデア国の冊子も使えるやつと使えない言葉があるんから。」
「なるほど。武士言葉は使わない。」
素直にルイスの話を聞いている。
そして、久々のプラゲ城へ到着した。
大岡さんや武士達のお出迎え勢揃い。
「この度はご丁寧にお出迎えありがとうございます。こちらは弟のデイビス。よろしくお願いします。」
「デイビスです。初めまして、輸入御検討よろしくお願いいたします。」
アルマーニ王子とデイビス王子の話を通訳すると明らかに大岡さん達は一瞬驚いた。
『遠い所を御足労頂き恐悦至極に御座います。どうぞ城へ御案内致しまする。』
大岡さんの挨拶を会長がアルマーニ王子達に通訳。
アルマーニ王子はニッコリ微笑まれた。
『笑ろうて居られる・・・。』
大岡さんは驚きの余りにボソリと呟かれた。
まー。そーなるよなあ。笑顔は私達も最初は見たこと無かったし。
しかし、言葉遣いは少し威圧的だったけど元々丁寧だった。
やっぱり通訳が原因に間違いなさそうだ。
城へ入りパルドデア国の方に靴を脱ぐ事を伝える。
「何故、プラゲ国では靴を脱ぐんですか?」
デイビス王子に質問されてちょっと返答に困った。
「諸説ありますが家屋の問題ですね。殆どの家が木造りです。湿度の多い国ですから土足だとカビが生えたりしますし。」
と大司教さんが説明してくれた。
「なるほどそうなのですね。」
デイビス王子もアルマーニ王子も感心している。流石、大司教さんだ。
畳が好きだ。この前も思ったけれどこのい草香りが懐かしさを掻き立てる。
絢爛豪華な吉宗殿の謁見の間に着いた。
「あっ。皆さん正座しましょう!」
王子がアルマーニ王子とデイビス王子やパルドデア国の皆様に教えている。
「これが礼儀なんです。」
後は伏せて待ちます!と言った。
「そうなんですね。今までしたことなかった。」
アルマーニ王子がそう言うと
「兄上は何時もどうしてたんですか?」
とデイビス王子に聞かれて、足を伸ばして取り敢えず座ったよ。と言うアルマーニ王子。
「そりゃ失礼でしたねぇ。」
デイビス王子にツッコミを入れられアルマーニ王子は知らなかったんだよ!と苦笑いしていた。
『上様のおなーりー!!』
全員で顔を伏せる。
合図があり吉宗殿がやって来た。
『皆の者面をあげーい!』
その言葉も解らないか。
通訳して顔を上げてもらう。
吉宗殿も・・・驚いた顔をしていた。
そーだろうなあ。
『この度は遠路はるばる起こし頂きありがとう御座いまする。』
この場は大司教さんが通訳をしてくれた。
「こちらこそ。この様な場を設けて頂きありがとうございます。」
アルマーニ王子の言葉を通訳すると・・・驚くよなあ。
『では、洋間にて会談と致しましょう。』
御挨拶は終了し吉宗殿が退席された。
「兄上!立てません!」
デイビス王子が初めての足の痺れに一点を見つめて固まっている。
「そーなんですよ。痺れますよね。」
「僕も全然立てませんよ!」
王子とカインがそう言うとアルマーニ王子も目を閉じて
「お恥ずかしながらかなり叫びそうです。」
と苦笑した。
「吉宗殿に敬意を表していただき感謝致しまする。」
光国さんがアルマーニ王子とデイビス王子に土下座した。
「いやいや。大丈夫です。この痺れには慣れるのは無理そうですが。国の仕来りは通すのは普通です。」
痺れに耐えながらアルマーニ王子は愛想笑いレベルの笑いを見せる。辛そー。
光国さんに言ったことを伝えると本当に感動していた。
そうだろうなあ。今までこんな風に思っているとはお互い思って居なかった筈だし。
足の痺れも治まり椅子のある洋間に通された。以前、晩御飯を食べた所だ。
ラジオ輸入会議。
アルマーニ王子担当は会長。
デイビス王子担当は私。エジソンさん担当はパトリック。フェッセンデンさん担当はグレンさん。マシューさんにはルイスが付いた。
吉宗殿の担当は大司教さん。夏目さん担当はキャサリン。光国さん担当はローズさんだ。
頑張って輸入会議開始。
夏目さんがバスに乗り込むアルマーニ王子とデイビス王子に驚いた。
「アルマーニ王子、バスで良いんですか?」
「そりゃあ勿論、カイン様もバスですよね?」
カインが尋ねるとアルマーニ王子は嬉しそうにそう答えた。
バスの前には乗用車が用意してあったのだが乗らないらしい。
『夏目さん、バスが良いそうですよ。我等と一緒が良いって言ってますよ。』
『本当に信じられない。』
私と夏目さんは顔を見合わせて思わず笑ってしまった。
バスに乗り込むとルイスがマシューさんに少しづつプラゲ語を教え始めた。
マシューさんはルイスファンらしい。
「さっきマシューさんが通訳した言葉は武士言葉なんですよ。パルドデア国の冊子も使えるやつと使えない言葉があるんから。」
「なるほど。武士言葉は使わない。」
素直にルイスの話を聞いている。
そして、久々のプラゲ城へ到着した。
大岡さんや武士達のお出迎え勢揃い。
「この度はご丁寧にお出迎えありがとうございます。こちらは弟のデイビス。よろしくお願いします。」
「デイビスです。初めまして、輸入御検討よろしくお願いいたします。」
アルマーニ王子とデイビス王子の話を通訳すると明らかに大岡さん達は一瞬驚いた。
『遠い所を御足労頂き恐悦至極に御座います。どうぞ城へ御案内致しまする。』
大岡さんの挨拶を会長がアルマーニ王子達に通訳。
アルマーニ王子はニッコリ微笑まれた。
『笑ろうて居られる・・・。』
大岡さんは驚きの余りにボソリと呟かれた。
まー。そーなるよなあ。笑顔は私達も最初は見たこと無かったし。
しかし、言葉遣いは少し威圧的だったけど元々丁寧だった。
やっぱり通訳が原因に間違いなさそうだ。
城へ入りパルドデア国の方に靴を脱ぐ事を伝える。
「何故、プラゲ国では靴を脱ぐんですか?」
デイビス王子に質問されてちょっと返答に困った。
「諸説ありますが家屋の問題ですね。殆どの家が木造りです。湿度の多い国ですから土足だとカビが生えたりしますし。」
と大司教さんが説明してくれた。
「なるほどそうなのですね。」
デイビス王子もアルマーニ王子も感心している。流石、大司教さんだ。
畳が好きだ。この前も思ったけれどこのい草香りが懐かしさを掻き立てる。
絢爛豪華な吉宗殿の謁見の間に着いた。
「あっ。皆さん正座しましょう!」
王子がアルマーニ王子とデイビス王子やパルドデア国の皆様に教えている。
「これが礼儀なんです。」
後は伏せて待ちます!と言った。
「そうなんですね。今までしたことなかった。」
アルマーニ王子がそう言うと
「兄上は何時もどうしてたんですか?」
とデイビス王子に聞かれて、足を伸ばして取り敢えず座ったよ。と言うアルマーニ王子。
「そりゃ失礼でしたねぇ。」
デイビス王子にツッコミを入れられアルマーニ王子は知らなかったんだよ!と苦笑いしていた。
『上様のおなーりー!!』
全員で顔を伏せる。
合図があり吉宗殿がやって来た。
『皆の者面をあげーい!』
その言葉も解らないか。
通訳して顔を上げてもらう。
吉宗殿も・・・驚いた顔をしていた。
そーだろうなあ。
『この度は遠路はるばる起こし頂きありがとう御座いまする。』
この場は大司教さんが通訳をしてくれた。
「こちらこそ。この様な場を設けて頂きありがとうございます。」
アルマーニ王子の言葉を通訳すると・・・驚くよなあ。
『では、洋間にて会談と致しましょう。』
御挨拶は終了し吉宗殿が退席された。
「兄上!立てません!」
デイビス王子が初めての足の痺れに一点を見つめて固まっている。
「そーなんですよ。痺れますよね。」
「僕も全然立てませんよ!」
王子とカインがそう言うとアルマーニ王子も目を閉じて
「お恥ずかしながらかなり叫びそうです。」
と苦笑した。
「吉宗殿に敬意を表していただき感謝致しまする。」
光国さんがアルマーニ王子とデイビス王子に土下座した。
「いやいや。大丈夫です。この痺れには慣れるのは無理そうですが。国の仕来りは通すのは普通です。」
痺れに耐えながらアルマーニ王子は愛想笑いレベルの笑いを見せる。辛そー。
光国さんに言ったことを伝えると本当に感動していた。
そうだろうなあ。今までこんな風に思っているとはお互い思って居なかった筈だし。
足の痺れも治まり椅子のある洋間に通された。以前、晩御飯を食べた所だ。
ラジオ輸入会議。
アルマーニ王子担当は会長。
デイビス王子担当は私。エジソンさん担当はパトリック。フェッセンデンさん担当はグレンさん。マシューさんにはルイスが付いた。
吉宗殿の担当は大司教さん。夏目さん担当はキャサリン。光国さん担当はローズさんだ。
頑張って輸入会議開始。
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